関東学生リーグ戦(リーグ戦)奪冠へ向けて―−。新戦力としても期待がかかる頼もしいルーキーが、早大卓球部に入部した。上村慶哉(スポ1=福岡・希望が丘)と竹岡純樹(スポ1=青森山田)は共に、全国高等学校総合体育大会でダブルス優勝経験を持つ実力者。4月から新たに始まった大学生活について、自身のプレースタイルについて、そして間近に迫る春季リーグ戦への意気込みを語っていただいた。
※この取材は5月4日に行われたものです。
「明大に勝ちたくて、早大へ」
やや緊張した面持ちで取材に臨む竹岡と上村(右)
――お2人は高校時代から面識がありましたか
竹岡 はい。
上村 そうですね、大会で会ったりしてました。
――同じチームになっていかがですか
上村 楽しいです(笑)。
竹岡 そうですね(笑)。
――どうして早大を選んだのでしょうか
上村 早大はすごい大学なので。卓球だけでなくて、人間性を磨きに来ました。
――『文武両道』でしょうか
上村 はい、そうです!
――竹岡選手はいかがですか
竹岡 青森山田の先輩が結構、明大に行くので。明大に勝ちたくて、早大に来ました。
――大学生活はいかがですか
上村 授業はちょっとまだ付いていけないです(笑)。練習は何とか付いていっています。
竹岡 授業は、とても勉強になります。
――スポーツ科学部では、練習に生かせそうな授業はありますか
上村 ええと…今のところまだ無いです(笑)。
――生活面では、一人暮らしなど大変なことはありますか
上村 食べ物屋さんがありすぎることです。
竹岡 誘惑が多いです。お金がかかりますね。
――部の練習にはいつ頃合流したのですか
竹岡 2月くらいですね。
上村 僕も同じくらいです。
――卓球部の雰囲気はいかがでしょうか
上村 いい雰囲気です!
竹岡 皆さん、真面目で一生懸命やっています。
――上村選手は部の先輩に、同じ高校出身の高田直騎選手(スポ2=福岡・希望が丘)がいらっしゃいますね
上村 そうですね、何だか高校時代が懐かしい気持ちになります。
――ことし卒業された板倉健信(平26卒)も同じ高校出身ですが、面識は
上村 あります。結構関わりがあって、家に泊まりに来たりもしています(笑)。
――竹岡選手は同じ出身校で早大の先輩といえば、松平健太選手(通信=青森山田)でしょうか
竹岡 そうですね。健太さんは大学では学生リーグに出ていないですけれど、青森山田は中高一貫なので僕が中学校の頃からお世話になっていて。尊敬しています。
――山本直哉主将(スポ4=山口・野田学園)はお二人から見てどんな方ですか
上村 とても優しいです。
竹岡 優しいし、とても面倒見が良い方です。
――同期のメンバーはいかがですか
上村 皆、個性的なキャラばっかりで、とても楽しいです!
――大学での練習は今までとどのように違いますか
竹岡 大学での練習には監督がほとんどいらっしゃらないので、自分でやるか、先輩に教えてもらうかしています。自主的にできている感じが良いところだと思います。
上村 僕もそう思います。
――自分で考えて練習するというのは、やってみていかがですか
上村 難しいです。
竹岡 そんなにまだ慣れていないので、難しい部分もありますね。
「とにかく攻める」
竹岡
――ご自身のプレーの持ち味は何でしょうか
竹岡 僕は、サーブから崩して、自分の得意なバックハンドに結びつけたいです。そこからラリーで得点していくのが理想のスタイルですね。
上村 僕はテクニックとかは特にないので、とにかく攻めるのが僕の持ち味です。ラリーで力強く打ち込んでいきたいと思います。
――ダブルスにはどういった意識を持っていますか
上村 僕は、パートナーが打ちやすいボールを返していくサポートタイプです。
竹岡 僕もパートナーに出来るだけ攻めてほしいので、細かいところをしっかりやって、大きい所はパートナーに任せたいと思います。
――早大ではどのようにダブルスを組んで練習していますか
上村 大島さん(祐哉、スポ3=京都・東山)と組んでいます。
竹岡 僕は山本勝也さん(スポ3=石川・遊学館)です。
「優勝しかありません!」
上村
――リーグ戦の印象は
上村 大学のリーグ戦は、動画では見たことがあるのですが、直接行ったことはまだなくて。OBの方もたくさんいらっしゃるので、プレッシャーがすごくあります。
竹岡 部の皆さんが近くで応援してくださるので、ある意味緊張します。こういった応援は初めてなので、集中できるか少し不安です(笑)。
――春季リーグ戦も目前に迫っていますが、現在はどういった練習をされていますか
上村 僕は、とにかくたくさんボールを打つ練習、足を動かす練習をしています。
竹岡 前陣で速い攻めが出来るように、意識して練習していますね。
――ルーキーとして、戦力として、チームからはどういったプレーを求められると考えますか
上村 1年生なので、思い切ってプレーして、チームに勢いをもたらす役割をしたいです。
竹岡 勝つことも大切ですが、元気にプレーして、1年生らしさを出していきたいと思います。
――リーグ戦で意識する大学、選手は
竹岡 僕はやはり、明大です。森薗選手(政崇、明大)はダブルスの元パートナーだったので、シングルスで戦うことは今まであまりなくて。大学に入ったら、シングルスで戦ってみたいです。手の内も分かってしまっていますが、お互い成長すると思うので。
上村 専大、明大、中大ですね。それぞれ高校の先輩や同級生が居るので。そこに勝ちたいと思っています!
――チームとして、春季リーグ戦での目標は
上村・竹岡 それは…優勝しかありません!
――春季リーグ戦でのアピールポイントは
上村 ダブルスは全勝したいです。シングルスは、最低でも5勝2敗が目標です!
竹岡 出る試合は、全部勝ちたいです。
――個人的なことしの目標は
上村 これまで個人戦では思うような成績が残せていないので、大学では特に個人戦で結果を残して頑張りたいです。ことしは全日学(全日本大学総合選手権個人の部)でランクに入ることが具体的な目標です。
竹岡 全日学でも、リーグ戦でも勝っていきたいです。
――大学生活を通して、どういった選手になりたいですか
竹岡 卓球が強くなるのが一番良いですが、それだけでなく人間的にも大きく成長したいです。
上村 僕も、仲間に頼られるような選手になりたいと思います。
――では最後に、春季リーグ戦への意気込みを
上村・竹岡 優勝するので、応援よろしくお願いします!
――ありがとうございました!
(取材・編集 村上夕季)
1年生らしく思い切ったプレーに期待です!
◆上村慶哉(うえむら・けいや)(※写真右)
1995年7月24日生まれ。165センチ、67キロ。福岡・希望が丘高出身。スポーツ科学部1年。左シェーク裏・裏。終始笑顔で質問に答えてくださった上村選手。ダブルスでは早大のエース・大島選手とペアを組んでいます。先輩、後輩としての仲を聞くと、「ちょっと怖いです…」と苦笑い。早大のダブルスエースを目指し、日々練習を重ねる大島・上村ペアに注目です。
◆竹岡純樹(たけおか・じゅんき)(※写真左)
1995年8月15日生まれ。174センチ、66キロ。青森山田高出身。スポーツ科学部1年。右シェーク裏・裏。言葉をじっくりと選んで、丁寧に質問に答えてくださった竹岡選手。打倒明大を掲げる竹岡選手のリーグ戦の目標は『全勝』。色紙を書く際も、始めは緊張した様子でしたが、堂々と目標を書いて下さいました。春季リーグ戦では早速、元パートナー対決が見られるかもしれません。