関東大学ジュニア選手権決勝トーナメント 帝京大戦展望

ラグビー男子

 ​​関東大学対抗戦(対抗戦)も残すところ2戦となる中、今週末、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)カテゴリー1の決勝トーナメントが開催される。明大、帝京大、早大、東海大の上位4チームが出場権を獲得し、現在全体3位の早大Bは、2位の帝京大Bとの準決勝に臨む。前回、悔しい敗戦となった帝京大Bとの再戦。今季4戦目となる強敵にリベンジを果たし、決勝進出となるか。注目の一戦だ。

 先月行われた、最終節の東海大戦。早大Bは粘り強いディフェンスを見せ、48ー46の接戦を制した。試合開始早々、先制点を奪われてしまうものの、すぐに反撃。WTB磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)のトライで同点に追いつくと、13分には、自陣スクラムを起点に展開し、逆転トライに成功した。その後も得点を重ね、33ー22で前半を折り返す。後半は序盤から勢いに乗り、2トライを獲得。一時シンビンを受け苦戦を強いられるが、粘り強いディフェンスで10分間を無得点で耐え抜いた。その後も追加点を挙げ、東海大Bの猛追からの逃げ切りに成功。48ー46でノーサイドとなった。

東海大B戦でゲインするWTB磯崎

 対する帝京大Bは前節、明大Bに28ー29と僅差で敗れているものの、早大Bは今季一度も勝ち越せていない相手である。しかし、1カ月前の対戦で早大Bは、夏からの成長を大きく感じさせるセットプレーで帝京大Bを圧倒。「どのような状況であっても、自分たちの形をやり切る」(CTB岡本大輝、スポ4=東京・本郷)とアタックを継続し、一時は同点まで追いつく白熱した展開を見せた。再び熾烈(しれつ)な展開が予想される今節。注目選手は、PR亀山昇太郎(スポ3 =茨城・茗溪学園)だ。対抗戦の帝京大戦同様、スクラムを牽引し、チームに勢いをもたらせるに違いない。また、怪我から復帰したLO栗田文介(スポ2 =愛知・千種)にも注目だ。力強いボールキャリーで勝利に貢献してくれるだろう。

東海大B戦でラインブレイクするHO清水健伸(スポ1=東京・国学院久我山)

 試合ごとに着実な成長を見せている早大B。今季磨いてきた攻撃力とセットプレーで決勝進出を勝ち取れるか。赤黒を目指す選手たちの躍動に期待したい。

(記事 清水浬央、 写真 川上璃々)

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
杉本 安伊朗 スポ1 東京・国学院久我山
清水 健伸 スポ1 東京・国学院久我山
亀山 昇太郎 スポ3 茨城・茗溪学園
栗田 文介 スポ2 愛知・千種
細川 大斗 社4 東京・早実
鈴木 風詩 社3 国学院栃木
中島 潤一郎 教2 神奈川・桐蔭学園
山本 竜大 教2 東京・早実
細矢 聖樹 スポ3 国学院栃木
10 吉岡 麟太朗 スポ3 東京・本郷
11 福島 秀法 スポ2 福岡・修猷館
12 岡本 大輝 スポ4 東京・本郷
13 金子 礼人 法2 福岡・西南学院
14 鈴木 寛大 スポ1 岡山・倉敷
15 京山 秀勇 人4 福岡・東筑
リザーブ
16 真田 稜大 教2 東京・早実
17 門脇 浩志 スポ3 神奈川・桐蔭学園
18 新井 瑛大 教1 大阪桐蔭
19 若松 泰佑 文構3 東京・早実
20 岡村 圭悟 スポ3 東京・本郷
21 清水 翔大 文3 東京・早実
22 黒川 和音 人2 茨城・茗渓学園
23 磯崎 錬太郎 商4 徳島・城東
※監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)
関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表
  帝京大 早大 明大 東海大 慶大
帝京大

○40-26

6T5G

●28-29

4T4G

○101-19

15T3G

○61-0

9T8G

早大

●26-40

4T3G

△36-36

6T3G

○48-46

8T4G

○36-19

6T3G

明大

○29-28

4T3G1PG

△36-36

6T3G

○28-26

4T4G

10/29 13:00

慶大G

東海大

●19-101

3T2G

●46-48

8T3G

●26-28

4T3G

○50-31

8T5G

慶大

●0-61

 

●19-36

3T2G

10/29 13:00

慶大G

●31-50

5T3G

※早大Gは早大上井草グラウンド、帝京大Gは帝京大百草園グラウンド、東海大Gは東海大湘南グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド