攻撃力を見せ、計9トライで白鷗大に圧勝!

ラグビー男子

 清々しい秋晴れの下、早大上井草グラウンドにて早大DEと白鷗大のトレーニングマッチが行われた。早大DEは試合開始早々に先制トライを決め、リードを奪う。スクラムで苦しむ場面も見られたが、個の突破力が光り前半5トライを挙げ、35-12で試合を折り返した。後半も序盤からフェーズを重ねて先制トライ。前半に見られた課題も後半では修正し、最後まで試合の流れを渡さなかった早大DEが59-17で勝利した。

 早大ボールのキックオフで始まった本試合。開始早々からハーフライン付近でテンポよく展開すると、FB小貫壮太(教1=東京・早大学院)からパスを受けたWTB小澤アンディ(法2=千葉・流経大柏)が左サイドで抜け出し先制トライを決める。その後、自陣内でのプレーが続き、ラインアウトからモールを組まれてトライを許してしまう。しかし、試合時間の経過とともにボールの支配率で優位に立った早大DEは、セットプレーからトライを重ねていく。35分にはスクラムを押し込まれながらも、SH山田航太郎(政経3=大阪・早稲田摂陵)の好判断によりチャンスをつくり、最後はFL玉川皇一(創理2=東京・青山学院)がゴールポスト右側に飛び込み追加点を奪った。その後、白鷗大に再びモールから追加点を許すも、前半で5トライを挙げ35-12で折り返した。

先制トライを挙げたWTB小澤

 前半に引き続き流れに乗りたい早大DEは、試合再開直後から速いパス回しで攻撃を重ねる。少しの隙も逃さず、開始3分にFL狭間大介(スポ1=福岡)が後半の先制点を挙げると、そのわずか2分後には小澤が相手陣に入ったところで抜け出し、裏のスペースへのキックを選択。そのボールを自ら再獲得すると、オフロードパスを受け取った狭間が追加点を決めた。さらに早大DEは、前半苦しんだスクラムでもペナルティーを誘って勢いに乗る。26分、ゴール前ラインアウトからモールを組みHO竹内晴(文構1=東京・早実)がゴールライン左に押し込み、前半2トライを奪われたモールでの反撃に成功した。個の突破力とテンポの良い連携プレーを生かし、次々と敵陣へ入り込んでいく早大DE。29分にはゴールライン付近で粘り強くチャンスを伺い、SH堀越敬太(法1=埼玉・城西大川越)が自らゲインし飛び込んで、最終スコア59-17で試合を終えた。

ステップで相手を交わすFL玉川

 試合全体を通して、白鴎大のディフェンスをものともしない突破力が目立ち、計9トライを挙げて見事に勝ち切った早大DE。一方でセットプレーでは苦しむシーンが目立ち、課題も見えた試合となった。浮き彫りとなった課題を克服し、強みをさらに強靭なものに成長させたい。

(記事 富澤奈央、 写真 濵嶋彩加)

コメント

LO飯田開登ゲームキャプテン(教4=愛知・千種)

――チームとして今日はどのようなことをテーマに挑みましたか

 今試合では『ゲインラインバトル』をテーマにして挑みました。

――そのテーマを踏まえて、試合を振り返っていかがですか

 試合導入こそ良かったものの、中盤になると停滞してしまいました。試合を通して一貫したプレーができなかったことを反省して次につなげたいと考えています。

――キャプテンとして、どのようなことを意識してプレーしましたか

 下級生が多い中で、苦しい時間帯には鼓舞することを心掛けました。

――セットプレーについて、感触はいかがでしたか

 プレッシャーを受けてしまい、後手に回る場面が多く見られたので、次に生かせるようなレビューをしていきたいです。

――ラストシーズンに向けての意気込みをお願いします

 試合には勝てたものの、内容としては反省が多く残る試合でした。残りの試合数も限られているので、全ての練習や試合をチャンスだと心得て取り組んでいきたいです。今後とも応援よろしくお願いいたします。

WTB小澤アンディ(法2=千葉・流経大柏)

――夏合宿以来の復帰戦だったと思いますが、今日の試合を振り返っていかがですか

 今日は初めての上井草での試合ということで、ある程度緊張はしていたのですがチームでやるべきことができて、この場に復帰させていただいて感謝の思いでいっぱいです。

――試合の序盤からトライに絡むシーンが多かったと思いますが、個人のプレーを振り返っていかがですか

 個人としては今回はボールに多く絡むというテーマでやっていて、その点ではある程度できたかなと思うのですが、反省としては、トライが少なかったというところで、これからの自分の課題だと思っています。

――チームで重点的に取り組んできたことはありますか

 ボールを継続すること、体を張るというところを重点的にやってきて、それがしっかり出せたかなと思います。

――今後に向けて意気込みをお願いします

 個人としてもチームとしても、1つでも上のチームに上がって、赤黒、そして荒ぶるを取るために日々の練習を頑張っていきたいと思います。応援ありがとうございました。

FL狭間大介(スポ1=福岡)

――試合に向けて個人として意識したことはなんですか

 個人として意識したことは、自分の強みであるボールキャリーで前進し、チームに勢いをつけることです。

――それを踏まえて、試合を振り返っていかがですか

 今日の試合を振り返って、いいボールキャリーはいくつかあったのですが、いいタックルができなかったことが後悔です。FLはチームで一番タックルに行かなければならない役割なので、その点では、今日の自分は、役割を達成することができませんでした。

――セットプレーの感触はどうでしたか

 今日の試合は結果としては勝つことができたものの、セットプレーの面では相手に負けていました。スクラムで負けてしまうと、自分たちより実力が上の相手には勝つことができないので、修正していかないといけない箇所だと感じました。

――今後に向けての意気込みをお願いします

 今月からFLに転向して、同じ学年にも上級生にもたくさんいい選手がいる中で、自分にしかない強みを発揮していきたいです。自分らしく、今よりも我武者羅にやっていかないと上に上がるチャンスはないと思うので、今後もグラウンド外でもグラウンド内でも努力し続けます。

 

 

 

秋季オープン戦
早大DE スコア 白鴎大
前半 後半 得点 前半 後半
35 24 12
59 合計 17
【得点】▽トライ 小澤、米倉、平塚、狭間(3T)、玉川、竹内、堀越 ▽ゴール 池山(7G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
伊藤 和稀 文1 東京・早実
野口 大雅 文構1 東京・早実
成戸 風太 スポ2 埼玉・川越東
飯田 開登 教4 愛知・千種
小松 輝也 スポ1 ​​大阪・常翔啓光学園
玉川 皇一 創理2 東京・青山学院
狭間 大介 スポ1 福岡
米倉 翔 スポ1 福岡・修猷館
平塚 英一朗 法1 東京・早実
10 池山 昂佑 商1 東京・早実
11 小澤 アンディ 法2 千葉・流経大柏
12 丸橋 怜央 商1 埼玉・早大本庄
13 足立 慎太郎 人1 大分舞鶴
14 早乙 女遼 人1 東京・国学院久我山
15 小貫 壮太 教1 東京・早大学院
リザーブ
16 勝矢 紘史 スポ2 長崎北陽台
17 竹内 晴 文構1 東京・早実
18 蜂谷 謙介 基理2 東京・早大学院
19 関 康輔 スポ1 東京・本郷
20 国谷 赳斗 スポ1 東京・国学院久我山
20' 髙橋 松大郎 スポ1 愛媛・松山東
8' 荒田 明彦 商2 北海道・函館ラサール
21 堀越 敬太 法1 埼玉・城西大川越
22 山田 航太郎 政経3 大阪・早稲田摂陵
22' 米重 皓己 商3 北海道・函館ラサール
23 谷司馬人 教2 東京・早実
23' 佐々木 豪正 文1 東京・早実
※監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)