白熱した投手戦の末、勝負は4回戦へ/法大3回戦

野球慶大
TEAM 10 11 12
慶 大
法 大
(慶)外丸、谷村―宮崎
(二塁打)齋藤來

 東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)の初カードを2連勝でスイープした慶大は、この日は法大との3回戦に臨んだ。試合は1回戦にも先発した外丸東眞(2年)が11回を無四球無失点の好投を見せたものの、打線が篠木健太郎(3年)を前に13三振を喫して無得点。勝負は4回戦にもつれ込むこととなった。

圧巻の投球を見せた外丸

 先発・外丸は2回、5番・浦和博(4年)に左翼への二塁打を許すも、後続はピシャリと抑え、先制点を与えない。以降、外丸は9回まで二塁を踏ませない好投を見せると、最終的に11回を無四球無失点に抑える圧巻のピッチングを披露した。

 しかし、打線が篠木を攻略しきれない。3回から6回まで毎回ランナーこそ出したものの、あと1本が出ず。篠木がギアを上げた7回以降は4イニングで6三振を喫するなど完璧に封じられ、流れをつかめない展開が続いた。

二塁打を放つ齋藤來音(4年)

 それでも11回にはこの回から登板した尾﨑完太(4年)から廣瀬隆太(4年)、本間颯太朗(3年)が連続で四球をもぎ取る。尾﨑を降板に追い込むと、代わり端の塙雄裕(4年)から今カード4番に抜擢された栗林泰三(4年)がレフトに抜けるヒットを放ち、二死満塁。一打サヨナラの好機を作る。しかしこの好機で宮崎恭輔(4年)が見逃し三振。最終回に代打攻勢で1点を狙ったものの最後まで奪いきれず、引き分けに終わった。

 4回戦にもつれ込む大熱戦となった慶大対法大のカード。優勝を目指す両チームにとって、次戦は絶対に負けられない一戦となる。エース・外丸以外の慶大投手陣の奮起にも期待したい。

(記事 林田怜空、写真 植村皓大)