10回に痛恨の被弾 4回戦までの激闘も勝ち点を逃す/明大4回戦

野球慶大
TEAM 10
明 大
慶 大
(慶)外丸、森下、●谷村、小川琳―宮崎
(二塁打)齋藤來(本塁打)廣瀬2号2ラン(4回)

 昨日は終盤に逆転し、昨季の覇者に初黒星をつけた慶大。今日は勝ち点獲得を懸け、第4戦に臨んだ。4回に廣瀬隆太(4年)の本塁打で2点を先制するも、7回に追いつかれる。その後、試合は動かずに延長戦へ突入したが、10回に谷村然(4年)が痛恨の被弾。2-5で敗れ、今季初の勝ち点獲得とはならなかった。

 先発を任されたのは今日も外丸東眞(2年)。今カード3登板目と疲労がたまっている中、打たせて取る省エネ投球で明大打線を抑える。5回を58球、無失点でまとめ、試合をつくった。

 明大の先発は、1回戦で完璧に封じられた村田賢一(4年)。3回までは無安打で抑えられるも、4回に先頭の吉川海斗が内野安打で出塁する。続く3番・廣瀬は甘く入った初球の変化球を逃さず、リーグ戦通算15号となる2点本塁打で先制に成功した。

 慶大は6回から森下祐樹(4年)が4戦連続のマウンドへ。しかし、明大打線が襲い掛かる。6回、連続四球で1死一、二塁のピンチをつくると、4番・上田希由翔(4年)に適時打を打たれ、1点を返された。7回は、先頭の瀨千皓(2年)に二塁打を許し、さらに森下の暴投で三塁に進塁される。8番・直井宏路(3年)の打球は前進守備の二塁手の後方へ落ち、同点に追いつかれた。森下は8回にもピンチをつくるがなんとか抑え、後続に託した。

 ピンチを抑えた直後の8回裏の攻撃。先頭の齋藤來音(4年)が二塁打で出塁すると、斎藤快太(3年)が犠打を決め、勝ち越しのチャンスをつくる。しかし代打の坪田太郎(2年)、1番の横地広太(1年)が倒れ、得点には結びつかず。9回も双方無得点に終わり、試合は延長戦へもつれ込んだ。

 9回から登板した谷村は10回、先頭の上田を抑えるも、加藤巧也(3年)、榊原七斗(1年)に連続安打を浴び、1死一、二塁となる。迎えるは7番・小島大河(2年)。初球の変化球が真ん中に入ると打球は右翼スタンドに飛び込み、痛い一発となった。裏の攻撃は無得点に終わり、試合終了。4回戦までの激闘もむなしく、勝ち点を逃す結果となった。

 延長までもつれ込む激戦も及ばず、敗れた慶大。この4戦で外丸、谷村が3登板、森下が4登板と投手起用の偏りがみられ、投手陣の課題が明白となった。また、第3戦を除くと今カードの得点は廣瀬の本塁打のみ。廣瀬以外でいかに得点できるかが、勝ち点獲得には必要になるだろう。第4週も試合が続くが、この敗戦から切り替え、今季最初の勝ち点を獲得できるか。

(記事 田中駿祐)