廣瀬に本塁打が飛び出すも明大投手陣を攻略できず痛い敗北／明大２回戦

　前日の試合で先発の外丸東眞（２年）が好投し、明大打線を無得点に封じ込んだものの、打線が沈黙し明大と引き分けた慶大。勝ち点を目指すべくまずは１勝。今日も明大との対戦となった。慶大は４回、廣瀬隆太（４年）の本塁打で先制する。しかし６回、宗山塁（３年）、上田希由翔（４年）の連続安打で同点に追いつかれると、浮橋幸太（３年）が被弾し逆転を許す。８回にも四球と失策などがからみ追加点を許し、１－５で試合を終えた。

先制の本塁打を放った廣瀬

　序盤は両投手が好投し、落ち着いた試合の入りとなった。しかし４回、試合は動く。慶大の３番、廣瀬に六大学通算14本目のソロ本塁打が飛び出し先制。昨日の試合も含めて両チーム通じて13イニングで初めての得点となった。

　廣瀬の本塁打で勢いづいたと思いきや６回、明大に逆転を許す。宗山、上田の右翼戦への連続安打で同点に追いつかれる。ここで慶大は先発の谷村然（４年）から浮橋にスイッチ。しかし、宮田知弥（２年）にきっちりと犠打を決められると、代打・内海優太（１年）に本塁打を浴びこの回３点を失った。

　悪い流れのまま試合は終盤に。慶大は８回、宗山、上田に連続四球を与えると宮田の打席で一塁手の水鳥遥貴（３年）が痛恨の失策。追加点を許してしまう。無死ニ、三塁とピンチは続き、代打・瀨千皓（２年）を三振に抑えるも、続く代打・直井宏路（３年）に中犠飛を打たれ、さらに点を失った。

先発をした谷村

　追い込まれた最終回、一死から２番・吉川海斗（４年）が中前安打で出塁。３番廣瀬が捕飛に倒れるものの、４番本間颯太郎（３年）が四球を選びこの試合初めて得点圏に走者を進める。しかし、代打・善波力（４年）が三振に倒れ試合終了。最後に好機をつくるも生かせず、カード２回戦を１－５で敗北した。

　前日の試合では１安打と打線が振るわず無得点。今日も廣瀬が本塁打を放つものの、得点圏に走者を進めたのは最終回の１度のみ。チーム打率も現在六大学ワーストと、課題の打力が顕著に現れている。勝ち点を与えたくない３回戦。慶大打線は盤石の明大投手陣を打ち崩すことができるか。

（記事　近藤翔太、写真　荒井結月）