立大1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |||||
立 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | |||||
慶 大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | × | 6 | |||||
(慶)◯加藤拓-郡司 ◇(本塁打)柳町1号ソロ(二塁打)沓掛2、山本瑛2 |
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東京六大学秋季リーグ戦は大きなヤマ場を迎えた。優勝の可能性を残した4校がぶつかり合う第6週。このカードの結果が、順位変動に大きく関わることになる。勝ち点2の4位に付ける慶大は2位を走る立大と対戦した。この日は、沓掛祥和(4年)、柳町達(1年)を中心に打線が奮起し、投げては加藤拓也(4年)が6安打を許しながらも完投。一度もリードを許すことなく6-4で勝利を収めた。
4安打の固め打ちでチームを勢いづけた沓掛
まず始めに攻撃の口火を切ったのは、ここまで思うような結果を残せずにいた沓掛だった。「何としても塁に出なければならないという思いで打った」(沓掛)。初回、力強いスイングで中越えの二塁打を放つと、岩見雅紀(3年)の中前適時打で生還。幸先よく先制点を奪うことに成功する。追加点は4回。柳町が147キロの直球を振り抜くと、打球は中堅へ。これがバックスクリーンに飛び込む本塁打となった。これで勢いづいた打線は、5回に5本の安打を放ち一挙4得点。6回を除き毎回の16安打で立大を圧倒した。
この日2本の長打を放った4番・山本瑛大(4年)
立ち上がりは完璧だった。この日の先発を任された加藤拓は初回を三者凡退に抑えると、その後も安定した投球を見せる。威力のある直球を武器に、4回までに8つの三振を積み上げ立大打線を寄せ付けない。しかし、5回に突如制球を乱す。1死一塁の場面から2者連続で四球を与え満塁に。続く打者への4球目もわずかに外れてボール。直球の四球で押し出しの1点を献上した。その後はしっかり立て直しテンポの良い投球を取り戻したが、8回に再びピンチが訪れる。立大の中軸に、2者連続で二塁打を浴び1点を失う。その後1死一、二塁から三振を奪い2死とするが、続く打者に再び適時二塁打を浴びこの回3失点。それでも、逆転は許さず6安打15奪三振で完投。161球の熱投でリーグ現役最多の24勝目を挙げた。
優勝へ望みをつなぐには、もう負けは許されない慶大。2本の二塁打を含め5打数4安打の沓掛に加え、3打数3安打の柳町、そして照屋塁(3年)に待望の今季初安打が生まれるなど、この試合で得たものは大きい。先発野手全員安打の勢いは立大投手陣にとっても脅威となるだろう。一度火の付いた慶大打線はもう止まらない。2回戦にも勝利し勝ち点を挙げられるか。わずかに残る優勝への道を駆け抜ける。
(記事 杉山睦美、写真 中澤紅里、岡田静穂)
東京六大学秋季リーグ戦星取表 | |||||||||||
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順位 | 明 大 | 立 大 | 慶 大 | 早 大 | 法 大 | 東 大 | 勝ち点 | 勝 | 負 | 勝率 | |
1 | 明 大 | ※ | 10/22 10/23 |
○3-0 ○5-0 |
○3-1 10/16 |
○10-2 ○8-4 |
○9-2 ○7-4 |
3 | 7 | 0 | 1.000 |
2 | 立 大 | 10/22 10/23 |
※ | ●4-6 10/16 |
○5-3 ●2-3 ○10-7 |
○9-3 ○7-5 |
●3-4 ○7-4 ○6-0 |
3 | 6 | 3 | .667 |
3 | 慶 大 | ●0-3 ●0-5 |
○6-4 10/16 |
※ | 10/29 10/30 |
●4-5 ○7-1 ○3-1 |
○8-0 ○9-6 |
2 | 5 | 3 | .625 |
4 | 早 大 | ●1-3 10/16 |
●3-5 ○3-2 ●7-10 |
10/29 10/30 |
※ | ●5-6 ○8-7 ○5-2 |
○4-2 ○4-0 |
2 | 5 | 4 | .556 |
5 | 法 大 | ●2-10 ●4-8 |
●3-9 ●5-7 |
○5-4 ●1-7 ●1-3 |
○6-5 ●7-8 ●2-5 |
※ | 10/22 10/23 |
0 | 2 | 8 | .200 |
6 | 東 大 | ●2-9 ●4-7 |
○4-3 ●4-7 ●0-6 |
●0-8 ●6-9 |
●2-4 ●0-4 |
10/22 10/23 |
※ | 0 | 1 | 8 | .111 |
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コメント
沓掛祥和(4年)
――5打数4安打の活躍でした。きょうの試合を振り返っていかがでしたか
勝てて、みんな勢いに乗れて良かったと思います。
――では立大への対策はできていたのですね
データ班がいるのでデータをもとにミーティングをして、イメージしていました。データ班も僕らが打って喜んでくれると思います。良かったです。
――ここまで調子が良くなかったということですが、きょうは本来の力が出ていたように見られました
そうですね、法大戦で太ももをクロスプレーのときにちょっと痛めたのが良くなってきたのと、もう負けられない試合なのでなんとしても塁に出なければならないという思いで打っていました。
――きょう本塁打を打った柳町達選手(1年)も同様、調子が上がっている選手が多く、チームにも勢いがありますね
みんなバッティングの練習を長くやったりして振り込んでいるので、頑張ってくれていると思います。
――今季の打順が1番ということで何か感じるものはありますか
やはり1番というのはチームの顔というか、僕がきょうみたいに二塁打などを打てば勢いに乗れるし、自分が守っていても1番バッターでいきなり大きな打球を打てる選手がいるはやはり嫌なので、そういうのを目指していますね。
――立大からまずは1勝できました、チームの状態はいかがですか
チームの状態は結構良いです。でも、少し守備でミスがあるのでそれが課題ですね。
――優勝に望みをつなぐ勝利でした。あしたに向けての意気込みをお願いします
あしたもミスが命取りになるので、ミスなくきょうみたいなバッティングができればあしたも勝てると思います。