関東大学秋季リーグ戦(リーグ戦)も残すところ2試合。次節の相手法大は4勝1敗で早大に次ぐリーグ2位。勝利を収めれば早大の優勝が決まる重要な一戦となる。今回は、そんな頂上決戦に挑む早大随一のホットライン、QB柴崎哲平選手(政経4=東京・早大学院)とWRブレナン翼選手(国教4=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)にお話を伺った。
※この取材は11月1日に行われたものです。
「ロングパスはやっぱりキーになって来たのかなと思います」(柴崎)
これまでの4試合を振り返る柴崎選手
――先週の立大戦の試合を振り返っていかがでしたか
ブレナン オフェンスは最初しょっぱかったですけど、徐々に哲平(柴崎)がロングパスを決めてリズムを上げていってくれたので、そこからチームも波に乗っていけました。今シーズン最多得点を取れたので良かったと思います。
柴崎 ブレナンの言う通り最初少し不安定な部分があって、前半結構しんどい試合にはなったんですけど、あの状況から後半立て直してパスユニットをあそこまで機能させられたのは良かったなと思います。
――今シーズンのクオーター(Q)ごとの合計得点数が1Q17点 2Q52点 3Q24点 4Q33点と2Qのスコアが多くなっていますが、この割合はどのように捉えられますか
柴崎 たぶんここまでの試合は前半の2ミニッツを全部決めているというのが一つ大きいのかなと思います。そこでロングパスを決められているケースが多くて、前回の立大戦と日体大戦では小貫へのロングパスで、中大戦ではスクリーンから伊藤裕也が残り1ヤードまで持っていったりと、そこまで狙ってやっているわけではないんですけど、得点して前半を折り返しているっていうのは強みなのかなと思います。
――1Qが毎試合苦戦している印象ですが、チームとしてはどのように捉えられていますか
ブレナン 攻めたい気持ちはあるんですけど哲平次第です、、、。
一同 (笑)
ブレナン 哲平が調子悪かったらうちは無理です。(笑)
柴崎 チームとしてはすごく大事にしているので決めなければいけないんですけど、昔からスロースターターなので課題になってます。なので、しっかりと次の試合は1Qから決めきります。
――第3節の中大戦などではディフェンス陣が苦戦して、少ない時間の中でも着実に得点を重ねてきました
柴崎 ロングパスはやっぱりキーになって来たのかなと思います。それをここまでの試合安定して毎試合通せているのは、時間が少ない中でもある程度スコアしてきた一つの要因かなとは思いますね。ただランで1発がないので、そこはもう少し欲しいなとは思っているんですけど。
――ブレナン選手は2ミニッツの際に意識されていることなどはありますか
ブレナン ラックでもう少しゲインしようというのは頑張っています。
――ここまでチームは4戦全勝できていますが、今のチームの出来に点数をつけるなら何点でしょうか
ブレナン 何点満点中ですか?
柴崎 そこ聞く?(笑)100点満点でしょ。
ブレナン そっか。(笑)点数は立大戦を終えて60点にいってると思います。ただ、僕たちはまだまだいけると思います。関西と戦って勝つっていうことを考えると、関東のリーグ戦ではもっと得点しないといけない思っているし、ディフェンスももっと頑張って失点を減らさなきゃいけないかなと僕は思っています。今関東のチームでめっちゃ取られてたら関西ではボロ負けすると思うので、60点です。
柴崎 僕も60点くらいかなと思います。パスユニットは安定感が出てきたかなと思っていて、例年と比べて落球が少ないのでしっかりとロングパスを通せているなと思います。ただ、やはり昨年の豊富なWR陣を思うと爆発力であったりハードさというところでは欠けるので、そこが関西へ向けてもう一つ自分たちが身につけていかなくてはいけない武器だなと思います。ディフェンスも日によってで、常に安定して止まるだろうという安心感はないので、キックを含めてチームとして圧倒的な力をつけていかなければいけないなと思います。
――昨年の4年生のWR陣が抜けた中で、WR小貫哲(教3=東京・戸山)選手やWR伊藤裕也(国教4=埼玉・早大本庄)選手の活躍が光る場面が多いですが、2人の成長というのはどのように捉えられていますか
ブレナン 成長はしていると思うんですけど、全然まだまだですね。ポテンシャルは持っているんですけど、全部は出しきれていないと思うので、残り1ヶ月くらいでもっと成長して上手くなってほしいなというのは思っています。
柴崎 小貫は日によって、ピークを持ってきている時は体がキレているなという印象で、それこそこの間の立大戦なんかは試合にある程度ピークを持ってきたなというところで良かったですね。ただすごい調子に波があるので、昨年の遠藤さんだったら常にビッグプレーを起こしていたところを小貫であったり伊藤であったりは日によりけりっていうところがあるので、常に自分のポテンシャルの最大のところを出せるようにしないと甲子園の日にはベストではできないかなと思っています。
>
――柴崎選手はQBレーティングリーグトップでパス成功率69.6%、ブレナン選手はレシーブ数22回で総獲得ヤード数407ヤードでどちらもトップです。ご自身のプレーに点数をつけると何点ですか
柴崎 ここまでの試合だけを見たら75点とかですかね。ただ、それは相手チームとの兼ね合いもあってのパフォーマンスなので、関西のレベルでこれ以上のパフォーマンスを出さないといけないというのは難しい挑戦だなと思ってはいます。レーティングに関してもレシーバーのラックが含まれているので、それこそブレナンのラックにはかなり助けられていたりもするので、そういうところではもっともっと精度を上げていかなければなと思います。パス成功率は70%が目標なので、ここまではある程度できているかなと思いますね。
ブレナン 僕は50点です。中大戦のロングパスをTDに持っていけなかったりだとか。立大戦ではTDを取ることができたんですけど、あの試合を抜くとまだ1TDしかできていないので。あとはちょこちょこコミュニケーションミスとかで決めきれなかったパスとかもあるので、そういうところを見るとまだまだ自分たちの目指すところには遠いので、ちょっと厳し目の50点です。
――ハーフタイム明けからオフェンスのリズムが上がっている試合が多い印象を受けますが、ハーフタイムの時間はどのような話をされていますか
柴崎 ハーフタイムは前半のディフェンスのアジャストと、メンタル面の話を坂本さんから少しされたりですね。前半良くなくてもナイーブにはなりすぎないようにはしています。そんなに深い話とかはしてなくて、各自キャッチボールをしたりして、それぞれで集中力を高めていますね。
――竹トレの効果を試合で感じる場面はありますか
ブレナン そうですね。スピード感とかは若干違うなっていうのは感じていました。立大戦前にも竹トレをやって、内転筋とかすごい張っていて試合の日も張りを感じて「これやばいかな」って思っていたんですけど、いざフィールドに立って走り出した時には張りも感じなくて、なんなら足も速くなったなと感じたので竹トレは効きますね。
――体力面で後半楽になったなと感じられることはありますか
ブレナン 僕は試合中アドレナリンが出ているので、疲れたなと感じたことは元々あまりないです。竹トレの効果というよりかは僕はアドレナリンのおかげなので例外です。(笑)
――柴崎選手は竹トレの効果は感じられていますか
柴崎 僕は昨年から竹トレをやっているので、竹田さんに体は任せっきりです。試合の日はいつも朝竹トレに行って体を動かしてから行くのもルーティーンなので、試合の時には体はある程度動ける状態にはなっていると思います。
――試合前は毎回しっかりとした準備をされているんですね
柴崎 朝6時とかに起きて、9時からトレーニングして体を動かして試合に行くという感じですね。この間の試合は開始時間の関係で行けなかったんですけど、基本的には行くようにしています。試合前も竹トレで体を動かしてから会場に行くようにしています。
――オフェンスは攻撃回数205回で1541ヤードを獲得しリーグトップです。オフェンス好調の秘訣は
柴崎 ブレナンのおかげです。
ブレナン いうてそのうち400ヤードしか俺じゃないからね。たいしたことない。
柴崎 そう言われるとたしかにそうかも。まぁ、坂本さん(坂本智信コーチ、平19教卒=東京・早大学院)じゃないですかね。今年思うのは、結構坂本さんを僕たちも信頼していて、昨年は色々と言っていたんですけど今年は坂本さんに任せっきりな部分がありますね。自分たちがプレーしやすいようにコールしてくれて、ある程度ゲームメークもしてくれているので坂本さんのおかげという部分は大きですね。
ブレナン・・・同意です。
一同 (笑)
柴崎 もうちょっとなんか喋りなよ。(笑)
ブレナン だって全部言っちゃうんだもん。
――獲得ヤードの割合としてはランとパスで約1:2ですが、その点はいかががですか
柴崎 やっぱり一発があるかないかですかね。ロングパスで相当稼いでいると思います。ブレナンのおかげですね。
ブレナン めっちゃ褒めるじゃん。
柴崎 本当にいつも感謝してます。
ブレナン (照れ笑い)
――今シーズンランプレーでのロングゲインが少ないのはどこに理由があると思いますか
柴崎 まだ経験の浅いRBが多いので、最後のセーフティーとの勝負とかで昨年に比べたらもう少しかなと思うんですけど、みんなスピードもあるし、ガッツもあるしでよく突っ込んでくれるなと、後ろから見てすげーなと思っています。
「(ブレナンは)みんなが惹きつけられるようなプレーヤー」(柴崎)「哲平も本当にアメフトが好きなんだなって感じます」(ブレナン)
お互いの印象を語るブレナン選手(写真左)と柴崎選手
――お二人は4年間共にプレーされてきましたが、プレーされている時と私生活でのお互いの印象としてはいかがですか
柴崎 ブレナンは変わらないんじゃないですかね。本当に心の底からアメフトが好きで楽しんでプレーしてるのが周りにも伝わっているので。ただ、時々急に本気モードに入ったりすると場が引き締まるんですよね。あとは、4年生になって責任感とかは芽生えたんですかね。どうなの?
ブレナン まぁ、ちょっとは、、。
柴崎 ちょっとくらいは4年生になって責任感も出てきたみたいなので、アメフトを真面目にやり切るみたいな姿勢もちょっと見られるようになったかなと思います。でも、本当に見ている人みんなが惹きつけられるようなプレーヤーで、私生活も含めてみんながブレナンになりたいって思えるような選手です。本当にスター選手だと思います。
――ブレナン選手から見た柴崎選手はいかがですか
ブレナン 普段と変わらないなと僕も思っています。真面目でストイックです。今も焼き芋食ってるんですけど、これは竹田さんに増量プランをやってもらってて。そんな感じで哲平も本当にアメフトが好きなんだなって感じます。でもたまに、僕のせいだと思うんですけど試合中ふざけたりもしますね。そこは2人の仲かなと思います。すごいちゃんと真面目で、真面目な選手だと思います。
柴崎 真面目しか言わないじゃん。(笑)
ブレナン ボキャ貧だな俺。でも、本当に真面目&ストイックだと思います。
柴崎 ありがとう!
――プレーヤーとしての柴崎選手はいかがですか
ブレナン 好きです。すごいボールを投げてくれるし、いつも投げどころがいいです。ちゃんとパスを決めきってくれます。僕じゃないレシーバーでもちゃんといいところに投げるし。あとはなんだろ、、、褒めるの苦手なんだよなあ。
柴崎 俺褒められるの得意だから大丈夫だよ。
ブレナン いるから言いづらいんだよ、、!
柴崎 何照れてんだよ。(笑)
――柴崎選手はターゲットに迷った場面ブレナン選手に投げる場面が多いですが、ブレナン選手のようなエースレシーバーがチームにいるというのはQBの柴崎選手からするといかがですか
柴崎 いやもう本当にありがたいですね。ブレナンがいなかったら僕は普通のQBだと思います。ブレナンいてこそだなと思います。日本では間違いなくトップレベルのWRだと思うので、ブレナンに離されないように頑張っていこうっていうのも一つのモチベーションなので、同じ年に同じチームにいられたことは幸せなことだなと思っています。
――4年間同じチームでプレーされてきた中で、それぞれ「凄いな」と印象に残っているプレーなどはありますか
柴崎 凄いなと思ったプレー、、。う〜ん、なんだろ。
ブレナン 僕一個あるわ。昨年の甲子園で遠藤さんに投げたパスですね。落としちゃったんですけど。コーナーでエンドゾーン右奥に投げたパスが、めっちゃ綺麗なアークがついていて遠藤さんにしか取れないような落としどころに投げたシーンですね。
柴崎 ブレナンは、、、全部だからなあ。でもポンって浮かんだのは、1年の時の秋の法大戦で二アポ(ニアポスト、若干内側、縦方向に走るパスコース)かなんかで2人くらい相手がいたのに競り勝ったのをサイドラインで見た時に「こんな同期いるんだ」って思って迷惑かけないようにしなきゃなって思いました。それが一番ポンって思いつきましたね。昨年とかはスーパーキャッチはいっぱいあったんですけど、わざと足を止めてスーパーキャッチ風に見せるというのがブレナンの悪い癖なので。
ブレナン 違う違うって!
一同 (笑)
柴崎 でもブレナンの一番すごさはスーパープレーを確実にできるところですね。毎試合スーパープレーをしてくれる。そこが一番のすごさですね。
――これまで何度も通してきたゴール前でのブレナン選手へのパスは相手チームもかなり警戒していると思いますが、コールされた時はどのような気持ちでプレーされていますか
柴崎 ブレナンにしか取れないゾーンがあるのでそこに投げれば何人カバーされても決まります。
ブレナン 「よっしゃ来た」って思います。ゴール前でランのコールが続いてて「もう止まってるやん」って思ってる時には「パスでいこうよ」って思ってるタイミングでパスのコールが来たらそれはもうごちそうさまです。
一同 (笑)
ブレナン なので「よっしゃ」っていう感じですね。
――4年生になってマークも厳しくなっていると思いますが、プレッシャーを感じられていますか
ブレナン う〜ん、一切ないです。僕も4年生になったんですけど、相手も同学年で、僕が今まで対戦してきた選手が引退したところを埋めてきた選手なので、そういう選手たちに負けるっていう考えが僕にはなくて。
柴崎 おぉ(笑)言ってしまった、、、!遂に言ってしまった、、!
ブレナン すごい爆弾を落としちゃった。でもそうですね、逆に僕がマークされていれば他のレシーバーが空くと思うので、プレッシャーには感じでいないですね。
――ダブルカバーも多いですが、何か意識されていることはありますか
ブレナン とりあえず1人を抜くことですね。1人を抜けばそこで1対1の状況が作れるのでそれが対策ですね。
――1対1では負けない自信がありますか
ブレナン そうですね。1対1では負けない自信はあります。なきゃだめですよね、、?
柴崎 なきゃだめですよねって、さっきので不安になるなよ!(笑)
一同 (笑)
――これまで対戦した中で手強いなと思った選手はいらっしゃいますか
柴崎 立命大の荒尾選手(DB荒尾亮汰)でしょブレナンは?
ブレナン そうだね。
柴崎 立命大の荒尾選手がダントツですね。一人だけ日本ではレベルが違います。反応速度もカバーの位置もずば抜けていて、ブレナンは彼と当たる時は本気で燃えていますね。
ブレナン 楽しいですね。彼とマッチしてる時は楽しいです。
――お互いに、4年間でここが成長したなという部分はありますか
柴崎 ルールを守るようになりましたね。アサインメントとか、本当にひどいんですよ。1週間練習休んだらアサインメントを全部忘れる人間なので。それでもブレナンだから僕が合わせてあげてるところもありますけど、ようやくルールの中でプレーをしてくれるようになったなと思います。
――1年生の頃はアサインメントが覚えられなくて試合に出場できなかったというお話も伺いました
柴崎 今もたまにプレー前に教えてます!(笑)ブレナンに教えてからブレークしてます!
ブレナン バレた、、。
――ブレナン選手から見て柴崎選手の成長した点はどこにありますか
ブレナン 哲平(柴崎)は、球のスピードですね。大学に入った最初の頃は、高校の頃のQBとの肩の強さで違いがあって、たぶん前にも話したんですけど哲平の肩が弱いって、でも今年に入ってそこが変わったなと思います。肩の強さと球の速さが成長しました。
柴崎 ありがとうございます!
――柴崎選手ご自身でも肩の強さの変化は感じられていますか
柴崎 どうなんですかね。でも今年に入ってまた一段と少し体を竹田さんと見直したので、その成果かなと思います。
「3TDします!」(ブレナン)
法大戦へ向けた意気込みを語るブレナン選手
――法大戦について伺っていきます。法大が4勝1負、早大が5勝で全勝。勝てば優勝が決まる試合ですが、今シーズンの法大の印象はいかがですか
柴崎 すごい堅いチームになったかなという印象ですかね。オフェンスもかなりランで常にゴリゴリしていて、ディフェンスも全員ある程度しっかりフィジカルがあって、DLが強くてランもしっかりと止めてきているので崩れにくいチームなのかなとは思いますね。うちはこれまでパスで今まで結果を出しているというところで、パスは結構水ものなので、相性は良くないんじゃないかなと思います。
ブレナン 今年も法大のフロントが結構強いですね。あとは、昨年は小澤選手(LB小澤優太、法大)がいなかったんですけど、今年から戻ってきてスタメンで出ているので、すごく良い選手で代表でも一緒だったこともあってまた戦えるのが楽しみだなと思います。・・・全然法政の印象の話じゃなくなっちゃった。(笑)
一同 (笑)
――法大で警戒されている選手やポジションはありますか
柴崎 セーフティーがかなりタイトにアグレッシブに来るので、そこを崩せるかというところで警戒してやっています。
ブレナン う〜ん、警戒したことがないです。
柴崎 警戒したことないですって、また!(笑)
一同 (笑)
ブレナン あ、小澤選手です!小澤選手!
――法大戦はお互い勝てば優勝に近づき、負ければ優勝からかなり遠のいてしまう試合となります。法大も早大に合わせた対策もしっかりしてくると思われますが心境としてはいかがですか
柴崎 そうですね。本当に負けたら引退で、法大もたしかに明大には負けたんですけど間違いなくうちには合わせてくると思います。なんかこう、本当にギリギリの試合が来るなと思うと、今から本当に緊張というかゾクゾクします。燃えてきてます。
ブレナン この勝つか負けるかで(優勝)が決まるっていう試合に対して、哲平はゾクゾク緊張って言ってたんですけど、僕は緊張はしてるんですけどその緊張がある状況っていうのに対してワクワクしています。ワクワクです。
――どのような試合展開を予想されていますか
ブレナン 点の取り合いになるかなと思います。ディフェンス陣が「俺らもう点取られるから」みたいなメンタルになってるので。こっちももちろんめちゃめちゃ点を取りたいので、点の取り合いで最後取ったやつらが勝つっていう感じで高得点な試合になる気がします。
そうならないようにディフェンス頑張ってほしいなって思います。(笑)ただ、あまり期待しすぎずオフェンスはしっかりいつも通り点を取っていければなと。まぁ、でも本当に第4Qまで分からない試合になるんだろうなと思うと、うちはここまで比較的早めに試合を決定付けれる点差をつけてやってきているので、1試合を通して全員が集中力を切らさずにやり切れるかどうかが勝てるかどうかの一番のポイントになってくるかなと思います。
――早大のキーになってくる選手はどの選手だと思いますか
柴崎&ブレナン 僕たち二人です!
ブレナン 哲平の調子が良ければオフェンス全体がまとまって機能すると思うので、その中で自分も哲平が投げた球を取ってTDを取ったりとかをしなきゃいけないので、この二人ですね!
柴崎 最後に試合を決めるのは僕たちの責任なので、しっかり僕たちがチームを勝たせるっている役割を果たしたいし、果たさなきゃいけないと思ってます。
――ブレナン選手は横浜スタジアムで活躍されている印象が強いのですが、ご自身として得意なスタジアムという印象はありますか
柴崎 たしかに。
ブレナン いや、僕はあんまり球場を気にしたことはなかったです。でも、あのスタジアムは結構デカくてちゃんとしたスタジアムなので、ちょっとテンションは上がりますね。あとはやっぱり強くなりたいので、強い相手とやるのは自分の成長にもつながるので一段階集中力も上がってパフォーマンスも上がっていると思います。
――法政戦でのオフェンスの目標などはありますか
柴崎 40得点ですかね。
ブレナン 40点取れば勝てるよね?
柴崎 うん、勝てる。なので、40点取ります!で、翼(ブレナン)は3TD?
ブレナン 3TDします!昨年もしてるんでね。
柴崎 3TDさせます!
――最後になりますが、改めてラストイヤーの意気込みをお願い致します!
柴崎 僕は7年間早稲田を背負ってやってきて、BIG BEARSも4年間やってきて、2年の最後からスターターQBを任せられているので、最後この早稲田に日本一という新しい一つの結果というか、文化を残すというのが僕とブレナンの責任だと思っているので、その責任を果たすべく次の法大戦に勝って、学生日本一になりたいと思います!
ブレナン 僕のアメフト生活はここで終わらずに続ける予定なので、大学アメフトキャリアのうち最後は勝って新しいチャプターに進みたいなと思っているので、甲子園に行って勝ちたいと思います。
――ありがとうございました!
最後に、リーグ戦への意気込みを色紙に書いてくださりました!
(取材・編集 涌井統矢 カメラ 平川茜音)
◆柴崎哲平(しばさき・てっぺい)(※写真左)
1997(平9)年7月18日生まれ。178センチ、77キロ。東京・早大学院高出身。政治経済学部4年。QB。早大学院高時代から7年間早稲田を背負いプレーしてきた柴崎選手。「早稲田に日本一という新しい一つの結果」を残すため、法大戦でもオフェンス陣を引っ張り、勝利へ導きます!
◆ブレナン翼(ぶれなん・つばさ)(※写真右)
1997(平9)年7月29日生まれ。184センチ、88キロ。米国・ユニバーシティラボラトリースクール出身。国際教養学部4年。WR。昨年の法大戦でも圧巻の3TDを挙げ会場を沸かせたブレナン選手。「一段階集中力も上がってパフォーマンスも上がっている」というリーグ戦終盤での活躍に期待です!