TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 BIG BEARS | 3 | 21 | 0 | 3 | 27 |
大教大 DRAGONS | 10 | 7 | 6 | 0 | 23 |
5月6日以来のJV戦は関西2部リーグBブロック所属の大教大が相手だ。2部リーグといえども昨年2位の成績を収めており、決して油断できる相手ではない。早大は主力で活躍する選手を数人出場させながらも戦力は拮抗(きっこう)。後半に1点差まで追い上げられたが、27-23で何とか逃げ切った。試合には勝ったものの攻めきれていない部分が多く「まだまだ甘いところが出た」(QB柴崎哲平、政経2=東京・早大学院)と内容には満足していなかった。
立ち上がりはよくなかった。第1クオーター(Q)にFGで失点し、次の攻撃でファンブルリカバーでボールを奪われる。そのままランでエンドゾーンを割られ攻める間もなく10点を失った。序盤で浮足立つことが多い早大。主力では少なくなってきたが2本目以降のチームではまだまだ悪い癖が治っていない。それでもQB柴崎がスクランブルも織り交ぜながらパスで前進。前回のJV戦でも活躍したWR永井大輔(商3=東京・早実)へのパスで敵陣へ侵攻すると、最後はK長谷川絢也(社2=東京・早実)が約50ヤードのロングFGを決め得点を3-10とした。2Qに入ってもディフェンスは鳴りをひそめる。タックルミスが相次ぎまたもランでねじ込まれTDを献上した。しかし、WR永井へのTDパスを皮切りにモメンタムを奪うと、立て続けに2TDを挙げ見事逆転。ディフェンスも息を吹き返しこれ以上の失点を許さず、24-17で試合を折り返した。
1本目での活躍も目立つWR永井
前半の追い上げそのままにいきたい早大であったが、要所で締まらずにずるずるとプレーを出されてしまう。ゴール前で密集したときも押し負けて得点された。サイドラインの活気もなく、見せ場のないまま3Qが終了し得点は24-23。1点差に詰め寄られ後がなくなった。4Q最初の攻撃ではゴールまで残り6ヤードまで進みながらFGに終わり、TDを取り切れない。ディフェンスは同じプレーを何度も出されアジャスト能力に課題が出た。そして4点差、試合時間残り48秒で相手にボールが渡る。1TDで逆転を許す場面でのロングパスは、失敗に終わり試合終了。首の皮一枚つながって勝利をものにした。
DLでは1年生が2人出場したが、課題は多かった
主力メンバーとの差はまだ大きく開いている。特にTDを取りきる力やボールへの寄りなど、勝負どころでの拙さが目立った。しかし、先月のJV戦と比べミスは格段に減り、プレー精度の向上に関しては目を見張るものがある。今後の試合は新人戦のみとなり、秋まで試合の機会はなくなる。夏を経てチームとして大きく成長した姿で秋に臨んでもらいたい。
(記事、写真 高橋団)
コメント
QB柴崎哲平(政経2=東京・早大学院)
――関西のチームとのJV戦ということで、振り返っていかがですか
やっぱりランが出せていない部分があり、関西のフィジカルであったりとか出ていた部分もありましたが苦しい場面もありました。大教大が結構強いというのを分かっていたにも関わらず、今週はすごくひどい完成度の低い練習をしていたので、そういった覇気だったり気持ちの部分でも負けていました。3rdダウンショートのとき勝負どころで押しきれていないので、そういった部分もまだまだ甘いところが出たかなと思います。全然満足できる内容ではないですね。
――全体的に活気がなかったですね
ずっと課題であったサイドラインも(声が)全然出ていなかったですし、本当にチームの一体感というのがまだまだ足りないかなと。
――パスの精度は向上していた印象でしたが、いかがですか
決まっている様には見えていましたが、最後に決めきれなかった部分もありました。きょうの試合の位置付けはJV戦の集大成ということで、メンツもかなり絞って上の試合に出ている人も出ていたりして、その中でこの精度となるとまだまだ低いです。下級生のレシーバーであったり試合出れていないメンツも、試合の精度はまだまだだと思います。
――スクランブルの回数が以前より増えたように感じました
きょうは球離れと早い判断というのを意識して、とにかくテンポのいいオフェンスを試合前から意識していました。ターゲットが空いていなかったときはすぐ走って、少しでもゲインをするというのを意識していました。
――JV戦も終わり上級生の春の試合は終わりました。シーズンを振り返っていかがですか
無駄があって安定感もありませんし、試合になると練習でできていたことができなかったり、まだ練習できていない部分もたくさんあるので、夏にどれだけスキルアップできるかですね。
――具体的にはどこを伸ばしていきますか
まずはフィジカルアップですね。あとスローフォームも一から見直していかないとな、とは思います。
――夏に向けて意気込みをお願いします
まずは秋に試合に出られるように、この夏死ぬ気でやっていきたいと思います。それに尽きますね。