今期2度目となる合同練習は、約2時間半におよび行われた。練習を共にしたのは、エリアリーグの帝京平成大。感謝の気持ちを持つことをモットーに、各ポジションに重きを置いた練習メニューが多く実施された。
回を重ねるごとに指摘の数が増えてきている
練習前から降りしきる冷たい雨のうっとうしさを晴らすかのごとく、意欲満々な選手の姿がいたるところで見られた。ウォーミングアップの際には、「ディフェンスで盛り上げて、練習引っ張っていくぞ」などの周りを奮起させる声も聞こえ、幸先のいいスタートを切った。ポジション練習に入ると、帝京平成大の選手に対しアドバイスをする場面も見えてくる。スキルの練習では両校の選手がマンツーマンで戦い、早大の技術に苦戦しながらも帝京平成大が見事なロングパスを通し、大いに盛り上がった。また、見学に来ていた城北高等学校の選手が、体格やスキルも全く違う大学生のプレーを真剣な眼差しで見つめる姿も印象的だった。
帝京平成大の選手も練習に加わった
通常とは異なる環境で行われた合同練習は、終始リスペクトの気持ちを忘れずに展開された。昨年の関東王者として周りから求められることに感謝をし、また、それに見合うだけの練習を行うというプレッシャーは、BIG BEARSの選手にとっていい意味でのモチベーションになったことだろう。何かを得るだけではなく何かを与えられるチームになるべく、BIG BEARSは日々まい進する。
(記事 藤田さくら、写真 成瀬允)