一橋大に圧勝!開幕4連勝へと更新

米式蹴球
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 10 17 37
一橋大 CRIMSON

 秋季リーグも中盤へと差し掛かり、折り返し地点を経過した。ここまで連勝を重ね、3勝0敗といまだ負けなしの早大。対戦相手に0勝3敗の一橋大を迎え、確実な勝利が求められた。前半開始間もなく、WR岡田義博(教2=東京・早実)のロングゲインで幸先の良いスタートを切った。勢いそのままにパスも上手く展開される。DB/K/P森翔平(文構4=愛知・豊橋東)が着実にFGを重ねるなどし、37-0で試合終了。無敗記録を更新した。

大学初TDを記録した小童谷

 第1クオーター(1Q)開始23秒で試合が動き出す。岡田が74ヤードのロングゲインを成功させ、エンドゾーンに詰め寄る。ここで、QB木村隆(教3=東京・早大学院)からRB小童谷昌宏(国教1=東京・早大学院)へとパスが決まり先制点を獲得。再び攻撃権を得た早大は、DB/K/P森が38ヤードのFGを決め加点。続く2Qでは、一橋大の反則から攻撃権を得た早大がチャンスを獲得し、K/Pの佐藤敏基(社2=東京・早大学院)が48ヤードのFGに成功。さらに、QB笹木雄太(法1=東京・早大学院)からWR脇屋慶(政経4=東京・早大学院)へパスが決まるとそのままTD。対する一橋大は反撃に出ようとするも機能せず、パントへと切り替えた。しかし、このパントをDB末吉裕一(商4=東京・早大学院)がパントブロック。そのままエンドゾーンへと持ち込みリターンTDを果たす。この好プレーを最後に、27-0で前半を終えた。

 第1クオーター(1Q)開始23秒で試合が動き出す。岡田が74ヤードのロングゲインを成功させ、エンドゾーンに詰め寄る。ここで、QB木村隆(教3=東京・早大学院)からRB小童谷昌宏(国教1=東京・早大学院)へとパスが決まり先制点を獲得。再び攻撃権を得た早大は、DB/K/P森が38ヤードのFGを決め加点。続く2Qでは、一橋大の反則から攻撃権を得た早大がチャンスを獲得し、K/Pの佐藤敏基(社2=東京・早大学院)が48ヤードのFGに成功。さらに、QB笹木雄太(法1=東京・早大学院)からWR脇屋慶(政経4=東京・早大学院)へパスが決まるとそのままTD。対する一橋大は反撃に出ようとするも機能せず、パントへと切り替えた。しかし、このパントをDB末吉裕一(商4=東京・早大学院)がパントブロック。そのままエンドゾーンへと持ち込みリターンTDを果たす。この好プレーを最後に、27-0で前半を終えた。

パントブロックリターンTDを決めた末吉

 格下の相手に無失点で試合を終えた早大。早大有利で試合が展開され、大量得点を獲得できた。だが、「向こうの方がミスが多かったというだけで、こっちもミスが結構あった」とOL小笠原知也主将(スポ4=東京・戸山)が語るように、次戦に向けての課題も見えたようだ。「目指しているのは日本一」(小笠原主将)と言うだけに、次戦で本当の力が試されるのではないか。相手は、未だ負けなしの日体大。再び早大が勝利の軍配を上げることができるか。頂点を目指して、早大の戦いは続く。

(記事 久良佳菜子、写真 田中竣、加藤千暁)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 PASS #5木村→#43小童谷 #17森 7-0
早大 FG #17森 10-0
早大 FG #16佐藤敏 13-0
早大 PASS #6笹木→#7脇屋 #17森 20-0
早大 PR #9末吉 #17森 27-0
早大 RUN #30吉原 #17森 34-0
早大 FG #17森 10-0
個人記録(※一部のみ掲載)
ラン 回数 ヤード TD 最長
#19 岡田義博 73 42
#23 北條淳士 33 28
#10 政本悠紀 30 30
#28 井上広大 18
レシーブ 回数 ヤード TD 最長
#43 小童谷昌弘 20
#7  脇屋慶   45 38
#44 斉藤陽   38 38
#19 岡田義博  15 15
パス 回数(試投) ヤード TD 最長
#5  木村隆  6(9) 43 15
#10 政本悠紀 5(8) 76 38
#6  笹木雄太 2(3) 42 38
QBサック 回数 ヤード SAF 最長
#99 庭田和幸 10 10
#13 河田洋一
#59 橋本遼 
#91 早川翔吾
星取表(9月15日現在)
法大 早大 日体大 立大 東大 一橋大 神奈川大 上智大
法大 11/10 10/26 10/13 57○0 70○0 66○0 79○7
早大 横浜 10/13 10/26 34○0 37○0 51○14 59○0
日体大 アミノ 大井陸上 11/9 13○12 56○42 16○3 33○0
立大 大井陸上 アミノ アミノ 14○12 49○21 52○7 44○0
東大 0●57 0●34 12●13 12●14 11/9 10/26 10/13
一橋大 0●70 0●34 42●56 21●49 アミノ 10/13 10/27
神奈川大 0●66 14●51 3●16 7●52 アミノ 駒沢第二 11/9
上智大 7●79 0●59 0●33 0●44 駒沢第二 アミノ アミノ
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コメント

濱部昇監督代行(昭63教卒=東京・早大学院)

――試合を振り返ってどういった点が気になりましたか

相手に合わせちゃうことがありますね。相手が40秒使って攻撃をしてくると結局ぼろぼろ出されて。オフェンスもそうですね。立ち上がりはもう少し苦労するのかなと思いましたが、きちっとやればTDを取れたかもしれないのに、FGになってしまいましたし。ランプレーがコンスタントに出せていないからね。パスが通っていたからよかったけれども。フットボールは準備のスポーツなので、自分たちのやるべきことをきっちりとやれていれば、もっと思い通りに試合を支配できればなと思います。それが思い通りにいかないことが多い。審判に試合中「ここを注意するように」と言われているにもかかわらず、返事はしても、試合を通して徹底されない。つまり意識伝達が徹底されていない。関東を優勝して、甲子園で勝つというチーム作りをしているのにこの取り組みでいいのかと。もっと強くなれるチームだと思うので日々の練習をしてほしいと思います。

――現時点でオフェンス、デイフェンスどちらが完成度としては高いでしょうか

一概には言えないですね。色々試していることもありますし。でもそこそこ仕上がっていると思います。ただ、サードダウンミドルをきっちり止めるデイフェンス、それを出せるオフェンスになっているかと言われればまだまだだと。チームは順調には整備できているとは思うが、もっとやれると思うし、やらないといけないよね。

――日体大戦へ向けてどんな取り組みを

日体大もスピードがありますし。軽視しているわけではないのですが、日体大に合わせた練習をしたい。ワセダのフットボールは力強く、躍動感のあるものを目指してやっていきたい。見ている人を楽しませるようなチームにしていきたいし、そういう試合をしていきたいです。

OL小笠原知也主将(スポ4=東京・戸山)

――きょうの試合を振り返って、率直な感想を

今週の練習が雨のためいまいちで、不安の中で臨んだんですけど、その中でオフェンスが前節の東大戦以上に(得点を)取れて、ディフェンスも0点で抑えられたので結果的には良かったのかなと思います。

――相手のミスが目立ちましたが、ワセダとしては着実に加点できた印象ですか

そうですね。序盤で点を取れチームとして落ち着けたのが良かったと思います。けれど、簡単なパスとかで落球していた部分があるので、向こうの方がミスが多かったというだけで、こっちもミスが結構あったなと思います。

――前半はパスが上手く回っていた印象ですが、オフェンスは上手く機能していたと思いますか

先発のQBやWRが取れていても、そこから下級生などにパスするときに落球が目立って、落球するとチームの士気も下がってというふうに途中なってしまったので。まあでも、練習している量はみんな同じなので、下級生に限らず決めることが大切かなと思います。

――後半は一橋大がランプレーで粘りを見せましたが、ディフェンスに関しては

日ごろの練習から、ディフェンスは0点に抑えてくれ、強いと信じているので、オフェンスが自分たちのプレーに集中するということだけを考えていました。ただ、ディフェンスが攻め込まれてオフェンスに代わったときは自分たちがゴールラインを背負っているので、そこだけは慎重に進めていこうという風に話をしていました。

――開幕4連勝ですが、チームの調子は良いですか

はたから見たらスコアも安定していて(良い)と思われているかもしれないんですが、僕たちが目指しているのは日本一であって、法大であったり、他のブロックの上位を見ていなきゃいけないので、まだまだ練習でそういう相手を意識できていないかなと思うので、普段の練習でもっと高く(意識して)出来るといいなと思います。

――次の試合に向けての目標をお願いします

4連勝とはいえ、次の日体大戦が本当に大事で、そこで勝てないと来年の1部ブロックに入れるかどうかも危うくなると思うので、どの試合も気を抜けないし、日体大は僕らよりも運動能力が高いと自分たちも自覚をしているので、普段からやっている練習をそのまま試合で出せるようにしたいと思います。

LB岩井康祐(商4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

一橋大がこちらの体形を広げて来て、こちらが動きすぎて生まれた穴を狙うオフェンスでした。それに対して動きすぎずに、ランプレーを止めようというゲームプランでした。1本目の時は多少ドライブされましたができていましたが、やはり下級生が出場した終盤では厳しかったです。

――相手のQB、RB陣を警戒して試合に臨んだということですか

特にQBの平野選手が速いことはスカウティングの段階で分かっていたので、それはいかにこちらが対応するかということでした。

――結果としてはゲインを許してしまいましたが

結構予想通りのことをやってきてくれたのでそれを上手く下級生までアジャストして欲しかったです。でもまだ下級生には難しかったのかなと思います。

――途中から相手の攻撃をシャットアウトできた要因は何ですか

ゲームプラン通り、あまり動きすぎないで、しっかりプレーをみてから集まるということをもう一度確認しました。それが上手く行くようになった結果だと思います。あとはファーストシリーズなどは完全に止めるのは難しいと考えているので、それを除けば後半まではかなり止まったと思います。やりたいことはできました。

――相手のオプション攻撃に苦しんでいた印象がありましたが

相手のQBが走れると分かっていても止められないケースが結構ありました。法大は同じようなオプション攻撃を多用してくるので、先を見据えると完璧にオプション攻撃を止めることが必要でした。

――次戦への意気込みをお願いします

来週の日体大は正直、警戒しています。推薦で選手を獲得したりなどして、かなり身体能力がウチの選手より上というところがあります。一発でタッチダウンを奪われたりする危険性をいかに防げるか、しっかりボールの行方に11人が集まりタックルできるかということを目標にやっていきたいと思います。

DB末吉裕一(商4=東京・早大学院)

――開幕4連勝となりましたが、いまの気持ちを教えてください

結果としては4連勝となったのですが、相手のプレーに合わせて自分たちのプレーが出来なかったりして、チームとしては結果が残っていなくて、そういうところを改善していかないと今後の3試合は勝てていけないと思うので、うちが120%出せるように頑張っていきたいと思います。

――この試合に向けて守備では何を意識して臨まれましたか

まず、前回の試合で飛び込みタックルのミスが多かったので、絶対にタックルミスはしないというのと、あとは相手のQBの19番がアスリートで走れるので、チーム全体でしっかり止めようと意識しました。あとは自分たちのやるべきことをしっかりやろうと話しました。

――末吉選手がパントブロックを決めた場面がありましたが、振り返ってみていかがですか

いきなりコールが入って、自分としては春もあのコールをよくやっていて、春はぜんぜん抜けられなかったのですが、(この試合では)いい感じで抜けられたし、パンターの選手も蹴るのがあまり早くなくて、ちょうどよく抜けられてよかったなと思います。

――この試合を通して見つかった良い点、悪い点があったら教えてください

下級生を含めて多くの人数が(試合に)出られたというのは良いことだったと思います。ただし、チームとしてやりたいことが出来ていなかったり、集まりのスピードが遅かったりして、やはり日本一を目指すチームとしてまだまだやることが多いなということを実感しました。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

日体大はアスリートのチームだと思うので、アスリート集団に自分たちが勝負してもぜったいにやりあえないと思うので、自分たちがやりたいことをしっかりやって、またスカウティングもしっかりやって、しっかりと勝利に近づけたいと思います。

DL早川翔吾(基理4=大阪・明星)

――きょうの試合を終えて一言お願いします

完封ということで点数だけ見ると良いとは思うのですが、内容はあまり良くなくて、特に雰囲気の面で監督にも言われたとおり緊張感が足りなかったかなと思います。

――この試合に向けて、守備面でのプレー方針はどのようなものでしたか

勝つことは当然として、相手のランとパスのヤード数の目標を設定しているので、それも達成できるように心掛けていました。

――4QでのQBサックについて振り返ってみていかがですか

一瞬まくられそうになって危なかったのですが、うまく押し込めたのでよかったと思います。

――QBサックは計4回ありましたが、DLの動きはいかがでしたか

DLは2、3年生の若いメンバーががんばってくれていて、逆に自分たち4年生が活気付けられている部分があります。一人一人が個性を持ってプレーしていて、とても良いユニットだと思います。

――守備全体を振り返っていかがですか

結果は0点なのですが、2本目、3本目が出たときに止められずドライブされて、ゴールラインディフェンスになったときにAチームが出て止めているといった内容だったので、その点は反省が残ったかなと思います。

――次戦に向けてひとことお願いします

日体大は個々の選手の能力が非常に高く、一瞬たりとも気を抜けない試合になると思うので、しっかり気を引き締めて今回同様0点で抑えたいと思います。

WR脇屋慶(政経4=東京・早大学院)

――一橋大戦に向けてこの1週間どのような準備をしてきましたか

どの相手も侮ることができないので、フットボールをなめず相手をなめず、真剣に取り組んできました。

――前半のTDのシーンを振り返ってください

前ががら空きで、味方の良いブロックもあったのでTDすることができました。

――オフェンス全体の出来はどうでしたか

前半は良い流れもあったんですけど、後半はサードダウンが良くなくてドライブが続かない場面があったので、そこをまた修正していきたいです。

――収穫はありましたか

前節までと違って、スタートのコールを少し変えたり色々と新しいことをやり始めたんですけど、その中でミスが出なかったことは良かったと思います。

――秋季リーグ戦を折り返しましたが、前半戦を振り返っていかがですか

結果だけ見ればすごく良い流れで来ていると思うんですけど、実際に中身を見るとまだまだ細かいミスがたくさんあって修正しきれていないところもあるので、後半戦に向けて必ずクリアしていきたいと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

オフェンスリーダーという立場なのでしっかりとゲームをコントロールできるようにしたいです。きょうの試合では相手のオフェンスに時間を使われてしまって攻める機会が少なかったので、自分たちが大事にしているボールとタイムをコントロールするオフェンスをしっかりとできるように、来週も意識してやっていきたいと思います。

RB吉原猛(社3=東京・日大三)

――きょうの試合を振り返って

今までの3試合はコンスタントにランが出ているんですけど、一発TDがなかったので、TDをとるということと、あとは皆でキャリーして出るということでした

――TDの時のプレーについて

残り1ヤードでOL、TE、FBがしっかり大きな穴を開けてくれたので駆け込むだけでした。

――きょうはRBとしてどんなことを意識していましたか

持ち味として1回のタックルでは倒れないことを意識してプレーしました。

――きょうのチームのオフェンスは

いい時と悪い時の波があって、いい時はすぐに得点につながるんですけど、悪い時は落球やラインのコミュニケーションミスであったりするので波をなくしていきたいです。

――次の試合に向けて抱負を

一戦一戦やることを変えずに自分たちのフットボールを続けられるように1週間しっかり練習していきたいです。

RB小童谷昌宏(国教1=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

オフェンスが全然まわってこなかったんですけど、自分自身も結構ミスが多くてプレー数をこなしたかったんですけどあまりプレーすることができませんでした。もう少しいいオフェンスができたんじゃないかなと思います。

――いいオフェンスとは具体的にどういうことでしょう

きょうも結構あったんですけど、ゴール前まで持って行ってもFGになってしまったり勝負どころでまだ詰めれていない部分があったので、ゴールラインに持って行ってからTDする力が必要だなと思います。

――ご自身のTDシーンを振り返っていかがでしたか

僕にとっても大学の公式戦で初のTDだったので、うれしかったです。

――第4Qでは反則によりTDが取り消される場面もありました

もう1つ(TDに)持っていければ大活躍だなと思っていたので、結構悔しかったです。今後、僕は絶対に反則しないぞと思いました。

――今季は1年生ながらたくさんの試合に出場していますが

いまスターターの先輩がケガしているので僕が出れているんですけど、この機会を大事にして今季も来季以降も試合に出れるように、井本さんに追いつけるようにいまの時期を大切にしていきたいと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

次戦は日体大戦ですが、日体大はフィジカルがあるので反則せずにきょう以上にTDできたらいいなと思います。