関東大学リーグ戦(秋リーグ)第4戦目、次の対戦相手は明大だ。前回の東洋大戦に引き続き、強豪校と戦うことになった早大。第1ピリオド(P)から明大が主導権を握り、攻撃の糸口を見つけることができず、無得点のまま第2Pへ。その後、早大が得点を決め、1点差まで持ち込むが相手の猛攻を防ぐことができず。2−6で敗北を喫した。
第1P開始から4分、早大パワープレーとなり、先制点を取りたい早大。しかし、明大から得点を取ることができない。試合開始から7分、相手が早大ディフェンスの穴をつき、失点してしまう。その直後、早大の選手が2人少ないキルプレーになり窮地(きゅうち)に立たされてしまう。ゴールを守ることができず続けて失点してしまう。その後もキルプレーが続き、終盤まで早大が相手の攻撃に翻弄(ほんろう)される展開となり0−2で第1Pを終える。
今試合1得点を決めたFW大塚鵬蓉(スポ4=埼玉・埼玉栄)
何としても得点をし、得点差を縮めたい第2P。試合開始から24分25秒、FW林幹汰(文3=東京・早実)が明大のディフェンスをかわし、ゴール前にいるFW大塚にパスする。FW大塚がこのパスをはゴールの空いてるスペースを狙い、シュートを打ちゴールネットを揺らした。1点を返し勢い付きたい早大だが、再びキルプレーが訪れてしまい、1人少ない状態となり相手の攻撃を防げず、失点してしまう。その後も、相手ペースのまま試合が進み早大が追加得点をあげることができなかった。シュート数でも相手よりも12本少なく、劣勢の状況が続き、第3Pを迎える。
今試合1得点を決めたFW田中裕人(スポ3=滋賀・光泉)
相手の選手が2人少ないパワープレーから第3Pが始まる。このチャンスをものにしたい早大だが、得点に繋げることができない。試合開始から46分31秒、両者パックを奪い合うなかFW林がパックをキープし、ゴール前まで進みパスをする。そのまま、FW田中が相手選手と押し合いながらも相手GKの右側にパックを押し込む。この得点で2−3と1点差になる早大。しかし、このままの勢いで明大に追いつきたかったが、ゴールを守り切ることができず連続得点を許してしまい、2−6で敗北した。
今試合2アシストと活躍したFW林
強豪明大を追いかける展開が続いたが、第2P終了時点で1点差まで持ち込むことができた。しかし、課題として「いかに自分たちのホッケーを60分しっかり続けきるかということ」だと堤広利監督(平10人卒=東京・早実)は語る。たしかに第3Pでは、早大のホッケーを見せることができず相手の勢いに押され、負けてしまったともいえる。他校と比べ、選手数が少ないなかで常に力を出しきることが難しいだろう。秋リーグも折り返しとなり、そのような点をどのように対応し勝利に導いていくのか。そして、1次リーグ突破に向け、奮闘する早大に期待したい。
(記事 荒井理沙、写真 濱嶋彩加)
※掲載が遅くなり申し訳ありません
結果 | ||
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早大 | ピリオド | 明大 |
0(9) | 1st | 2(15) |
1(9) | 2nd | 1(21) |
1(11) | 3rd | 3(16) |
2(29) | 計 | 6(52) |
※( )内はシュート数
得点経過 | |||||
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チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | PK/PP |
明大 | 01:21 | 大竹 | 井口 | - | - |
明大 | 09:37 | 亀本 | 井口 | 竹谷 | PK2 |
早大 | 24:25 | 大塚 | 林 | 千葉 | PP1 |
明大 | 32:38 | 井口 | 阿部 | 竹谷 | PK1 |
早大 | 46:31 | 田中 | 林 | - | - |
明大 | 51:37 | 村社 | 佐々木 | 井口 | - |
明大 | 55:01 | 井口 | 竹谷 | 佐々木 | PK1 |
明大 | 57:49 | 佐々木 | 井口 | 成瀬 | - |
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする |
早大メンバー | |||||
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セット | DF | DF | FW | FW | FW |
1 | 棚橋 | 松下 | 大塚 | 清水 | 鎌田 |
2 | 有賀 | 沼田 | 林 | 田中 | 金井 |
3 | 共田 | ー | 上山 | 平林 | 笹沼 |
ー | ー | 川本 | 仲見 | 江島 | |
GK | 千葉、飯見 |
堤広利監督(平10人卒=東京・早実)
――今日の試合を振り返ってみていかがですか
最初得点を取られはしましたが、第2Pにかけて追いついて、第3Pで5対3のパワープレーから始まって、ここまではいい形で来ていたと思います。しかし、そこで得点を取られなかったことと、そのあとちょっと余計な反則から失点して、ゲームの流れが変わってしまいましたのて。もったいない展開だったかなと思ってます。
――法政大戦から第3Pで突き放されるという試合展開が続いていると感じました。その要因などはありますか
法政、東洋、今日の明治戦も全て同じ展開で崩れてしまってるので、いかに自分たちの目標を60分続けることの大事さと難しさだと思ってます。また、この少ない人数でプレーをしていますし、一昨日の東洋戦から1日空けての今日の試合になりますので、疲れもあると思います。
――今回見つかった課題はありますか
課題は(今までと)同じですので、いかに自分たちのホッケーを60分しっかり続けきるかということだと思います。
――最後に次戦に向けての意気込みをお願いします
(秋リーグを)折り返して、この先負けられない戦いが続きますので、しっかり一次リーグを抜けられるように、落とさずに勝っていきたいと思います。