強豪校に善戦するも、終盤一歩及ばず/東洋大戦

アイスホッケー

  関東大学リーグ戦(秋リーグ)3戦目は東洋大だ。強豪校相手に厳しい試合になることが予想されたが、第1ピリオド(P)、第2Pは相手の猛勢に喰らいつく。しかし第3P、早大キルプレーでの失点から相手の連続得点を許す。その後も点差を縮めることができず、2−5で2連敗となった。

 

 東洋大の得点で第1Pが始まった。試合開始から1分54秒、FW上山響平(スポ3=北海道・駒大苫小牧)のアシストからFW笹沼葵(教1=東京・早実)が得点を決める。その後、同点ではあるものの早大劣勢で試合が進む。相手がゴール前までパックを運ぶ場面が多く見られたが、必死のディフェンスで中盤まで追加得点を許すことなくゴールを守る。しかし12分48秒、そのディフェンスも虚しく相手に得点を決められてしまう。第1P終了間際、早大のパワープレーとなりゴールを決める絶好の機会が訪れるが、このチャンスをものにできず、第2Pへ。

 得点を決めた後のFW笹沼

 

 第1Pと同様、防戦気味になる早大。30分13秒、相手のシュートをGK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)が防いだが、リバウンドを押し込まれてしまい得点を許す。2点ビハインドで苦しい展開となったが、相手が立て続けにペナルティを行い、早大が2人多い状況で攻撃することに。落ち着いてパックを運び、FW清水朝陽(社2=北海道・武修館)がシュートを放つ。このこぼれ球をFW笹沼が押し込み、1点を返す。その後も惜しいプレーが続くが、なかなか得点には繋がらず第2Pを終えた。

ゴールを守る選手たち

 

 ここから巻き返したい第3P。48分7秒、早大選手が1人少ないキルプレーとなる。相手はこのチャンスを逃さず、得点を決める。その後も失点してしまい、点差が3点となり、東洋大ペースのまま試合が進む。終盤までこの流れを変えられず、2−5で試合終了となった。

相手選手からパックを奪うFW田中裕人(スポ3=滋賀・光泉)

 

 前回の法大戦と同様に第2Pまでは点差を広げられることなく、接戦であった。しかし、第3Pで連続失点をしてしまい敗戦を喫した。強豪校相手に互角に戦えていたが、終盤で力の差を見せつけられたとも言える。GK千葉が課題としてあげていた「一対一のプレー」を2日間でどれほど改善できるかが、次戦勝利への鍵である。

 

               (記事 荒井理沙、写真 吉本朱里、濱嶋彩加)

 

結果
早大 ピリオド 法大
1(7) 1st 2(11)
1(11) 2nd 1(17)
0(10) 3rd 2(13)
2(28) 5(41)

※( )内はシュート数

得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
東洋大 00:48 中島
早大 01:51 笹沼 上山
東洋大 12:48 山口
東洋大 30:13 佐曽谷 山口 竹田
早大 31:41 笹沼 清水 棚橋 PP2
東洋大 48:49 高田 中島 木村 PK1
東洋大 50:08 中島 橋本
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする

早大メンバー
セット DF DF FW FW FW
棚橋 松下 大塚 清水 鎌田
有賀 沼田 田中 金井
共田 上山 平林 笹沼
川本 仲見 江島
GK 千葉、飯見
コメント

GK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)

――9月3日に行われた初戦の中大戦と今回の東洋大戦を振り返っていかがですか

 今回は勝ちに繋げることはできませんでしたが、途中まで低いスコアで抑えることができました。強豪校と対戦した2試合でそのようにできた点は良かったと思います。

――今日の自身のプレーを振り返ってみていかがですか

 今日はピリオドの最初で集中できてない部分があり、その点は良くなかったと思います。あと、不運なゴールとかもありましたか、プレイヤーが点を取ってくれて、最後ギリギリまでロースコアゲームで試合をすることができた点は良かったと思います。

――今試合で見つかった課題はありますか

 選手の一対一の弱さが出てしまったので、そこが課題です。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

 明後日は明治戦で、明治にはまだ入学してから一度も勝ててないので、勝ちたいなと思います!