付かず離れずの展開が続く 最後粘れずに敗戦/法大戦

アイスホッケー

 関東大学リーグ戦(秋リーグ)初戦を勝利し、2戦目の今試合。ここで連勝して勢いづきたい早大の対戦相手は法大だ。去年の秋リーグで無念の逆転負けをした相手にセカンドリーグ進出に向け確実に勝利したい一戦。第1ピリオド(P)、相手の猛勢に苦しむ早大。持ち前のスピードで得点のチャンスを掴み取るが、相手に先制点を許してしまい、早大が追いかける展開となる。第2P開始直後から果敢に攻め、1−1と同点にまで持ち込む。中盤、攻守の交代が激しい接戦となり、3−3で第3Pへ。その後惜しくも2失点をしてしまい、3−5で敗北した。

 

 第1P、試合開始直後から法大に押され気味になり、早大陣地でプレーする場面が多い。しかし、徐々にベースを掴み、速さを武器に相手のゴール前まで迫る。法大のペナルティが増え、ゴールチャンスに恵まれるもなかなか得点を決めることができない。試合開始から1028秒、法大にゴールを許してしまい、1点リードされたままピリオド終盤へ。シュート数は多いものの法大に追いつくことができず、第1Pを終えた。

今試合、得点をあげたDF棚橋俊太副将(スポ3=愛知・東海)

 

 第2P開始から20秒、FW鎌田悠希主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)が相手選手からパックを奪い、そのままゴール前まで迫る。相手GKの動きを冷静に見てシュートを打ち、1点を取り返すしかし2716秒、相手がロングパスを打ち、ゴールまでパックを運ぶ。そしてGK飯見拓未(社2=東京・早実)とFW金澤颯(法大)との一対一の戦いとなり、パックを押し込まれる形で失点をしてしまう。その後3228秒、DF棚橋副将がFW江島陸人(国教4=東京・早稲田)のパスからシュートを打つ。このプレーに対し、ビデオジャッジの結果、ゴールが認められ2-2と同点に。終盤に差し掛かり、相手に追加得点を許してしまい、2-3と追いかける。ピリオド終了間際、FW金井真副将(スポ4=北海道・苫小牧東)がスピード感のあるプレーでゴール前まで迫り、シュートを打つが相手GKに得点を阻まれる。しかし、このリバウンドをFW鎌田主将が押し込み、ブザービーターを決める。これにより、3-3と同点に持ち込み、第3Pへ。

今試合2得点をあげ、活躍したFW鎌田主将

 

 第3Pは、早大が1人選手が少ないキルプレーから始まり劣勢に。法大はこの状況を逃さず、ゴールを決め3-4と再び早大が追う。中盤、ゴール前までパックを運び、混戦するがなかなかゴールには繋がらない。その後も相手に得点を許してしまい、厳しい展開が続く。何としても得点を取りたい早大。試合終了まで残り2分、GK飯見をベンチに下げ、6人での攻撃に切り替えて、積極的にゴールを狙う。しかし、得点をあげることができず、3-5で敗北した。

喜ぶ選手たち

 

 惜しくも敗戦を喫した今試合。堤広利監督(平10人卒=東京・早実)は課題として「ミスが重なって失点につながっている」と語る。特に第3Pでは、ミスにより得点を許し、法大ペースで試合が進む場面が多く見られた。しかし、シュート数の面では相手を上回り、積極的に攻めることができたとも言える。次戦で課題であるミスを減らし、攻めの姿勢で強豪東洋大に立ち向かいたい。

(記事 荒井理沙、写真 狩野元希)

 

結果
早大 ピリオド 法大
0(13) 1st 1(8)
3(13) 2nd 2(17)
0(16) 3rd 2(5)
3(42) 5(30)

※( )内はシュート数

得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
法大 10:28 齋藤 金澤 荒井
早大 20:20 鎌田
法大 27:16 金澤 山村
早大 31:47 棚橋 江島 有賀
法大 35:43 金子 北川 山村
早大 39:59 鎌田 金井 棚橋 PK1
法大 42:45 荒井 北川 PK1
法大 49:15 三浦 金子 PK1
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする

早大メンバー
セット DF DF FW FW FW
棚橋 松下 大塚 清水 鎌田
有賀 沼田 田中 金井
共田 上山 平林 笹沼
川本 仲見 江島
GK 飯見
コメント

堤広利監督(平10人卒=東京・早実)

――今回の試合は相手を追いかける展開が続いていましたが,、追いつくためにベンチでどのようなことを声かけしましたか

 試合を通してパックはキープできていましたし、早稲田の展開が多かったんですけどゴールに繋がらないというところ(が多く見られました)。パスレシーブを正確にというところとしっかり空いてるところからキーパーまで届かせるシュートを打つということを意識させました。

――今回の試合で夏のトレーニングの成果が見えたプレーあげるとしたら何でしょうか

 あまり良さは出ていませんでしたが、一対一でしっかり勝てたということはこの夏ずっとやってきたことの成果が出ていたと思います。

――今試合で見つかった課題はありましたか

 もったいない失点をしてしまうと、勝てる試合を落としてしまいますので。1つのミスが重なって失点に繋がっているというところで、ミスを少なくすることです。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

 東洋、明治と上位校と当たることになりますので、今日の試合のようなミスが即失点に結びつく相手です。そのため、その点を修正してミスを少なくしていきたいと思います。

FW鎌田悠希主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――今試合は相手を追いかける展開が続きましたが、追いつくために意識していたことなどはありますか

 早めに追い付いて、逆転のチャンスを狙おうと思っていました。そのために、積極的にゴールを打てるようにプレーしていました。

――第2ピリオドまでは付かず離れずという状況でしたが、第3ピリオドに相手に追い抜かれてしまいました。その原因などはありますか

 まず、続いていたチャンスをものにできなかったことです。それと終盤で集中力が一瞬、切れてしまい相手に追い抜かれてしまったと思います。

――今試合の自身のプレーを振り返っていかがですか

 ゴールを決めれたことは、素直に喜びたいです。しかし、もっとゴールを決めれたとも思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

 来週は東洋、明治といった上位チームとの対戦になるので、気持ちの面で負けないようにしっかりと準備していきたいと思います。