徐々にペースを掴み、4−1で日体大に勝利/日体大戦

アイスホッケー

 前試合3点差で中大に敗北を喫し、決勝リーグ進出とはならなかった早大。次の対戦相手は日体大だ。第1ピリオドでは得点が動くことなく、第2ピリオドから徐々に流れを掴み2点リードした。しかし、その直後相手に得点を許してしまい2−1で第2ピリオドを終える。第3ピリオドは相手に攻撃のチャンスを与えず、さらに2点を重ね、4−1で勝利を飾った。

 第1ピリオドは、序盤から両者譲らぬ攻防で果敢にパックを奪い合う。試合開始から8分、早大がペナルティーを取られてキルプレーとなり、数的に不利な状況。相手の正面からのロングシュートをGK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)がしっかりと対応し得点を許さない。中盤早大のシュート数が増えたが、相手GKにより得点を阻まれる。その後も両者シュートは打つものの得点とはならず、0−0で第1ピリオドを終えた。

パックを運ぶFW笹沼葵(教1=東京・早実)

 第2ピリオドは、開始1分で早大のパワープレーとなり先制点をとるチャンスが訪れる。DF沼田恵祐(文3=青森・八戸)のパスからDF有賀峻(社3=北海道・白樺)がゴールの空いている部分を狙いシュートを打ち、1−0とリードをする。この先制点で勢い付いた早大。相手陣地でプレーをする時間が多くなり、積極的にシュートを狙う。30分20秒、FW金井真副将(スポ4=北海道・苫小牧東)が相手からパックを奪い、FW林幹汰(文3=東京・早実)にパスを繋ぐ。そのままFW林がシュートを打ちパックは相手GKの左側をすり抜け、2−0と点差を広げる。その直後相手が得点を決め、なかなか早大ペースのままとはならない。終盤得点のチャンスはあるものの、惜しくもシュートが決まらない時間が続き、2−1で第3ピリオドを迎える。

本試合で1点目を決めた有賀

 第3ピリオドは、開始直後からアタッキングゾーンを広く使ってパスを回し、立て続けにシュートを狙う。44分40秒、早大の不利なキルプレーの中FW笹沼が相手からパックを奪いゴールへ一点突破。パックを押し込む形でゴールを狙うが、相手のディフェンスに止められ惜しくも得点とはならなかった。その後、GK千葉のパスからFW林が相手ディフェンスを上手く振り切り、ゴールに突き進む。相手GKの動きをよく見てシュートを決め、この得点がGK千葉の公式戦初アシストとなった。この得点を起点に早大が主導権を握る。しかし試合終了まで残り3分のところでキルプレーとなり、相手のリバウンドからのシュートにヒヤッとする場面もあったが、しっかりとゴールを守りきる。GKをベンチへ下げ6人で攻撃し、なんとしても得点を取ろうとした日体大だが、その隙を見てGKのいないゴールにFW鎌田悠希主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)がシュートを決め、4−1で勝利を飾った。

パックをキープする林

 「今日4点取れたということは、練習の成果が出たのかなと思っています。」とFW林は試合を振り返る。シュート数は37ー19と大幅に日体大を上回り、前回の中大戦から攻撃面での成長を感じる一戦となった。次は関東大学選手権(春大会)の最終戦。前試合、慶大に10−2と快勝した日大と5位をかけて戦う。成長した攻撃力を武器にして、日大に白星を挙げたいところだ。

ロングシュートを打つ沼田

 

(記事、写真 荒井理沙)

※掲載が遅くなり申し訳ありません

 

結果
早大 ピリオド 日体大
0(8) 1st 0(5)
2(14) 2nd 1(8)
2(15) 3rd 0(6)
4(37) 1(19)

※( )内はシュート数

得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 21:17 有賀 沼田 清水 PP1
早大 30:23 金井 清水 EQ
日体大 31:12 鍜治 植森 文挟 EQ
早大 46:33 千葉 PP1
早大 58:53 鎌田 大塚 沼田 EQ・EN
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする

早大メンバー
セット DF DF FW FW FW
有賀 沼田 清水 金井
棚橋 共田 大塚 笹沼 鎌田
松下 川本 平林 仲見
  江島 上山
GK 千葉、飯見
コメント

堤広利監督(平10人卒=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

勝てたということが良かったですし、最後リードして終われて良かったと思います。

――前回の中大戦から修正してこの試合に挑まれたと思いますが、その出来栄えはいかがでしょうか

及第点だと思います。やはり中大戦ではスコアが0点で終わってますので、点を取ることにこだわってほしいとこの2週間ずっと言っていました。 最後エンプティネットではありましたが、今回4点取れたということは収穫だと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

5位を目指すというところで、最後の試合は日大になりますが、今日の相手より強い相手になります。次戦への1週間修正して、最後いい試合になるようにやっていきたいと思います。

FW林幹汰(文3=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

チーム全体としては先々週中大に負けて決勝リーグ進めなかったので、モチベーション的には難しかったです。しかし、5位は取るべき順位なので、そこを狙って一生懸命やろうという気持ちでリンクに入りました。1ピリは出だしの部分悪かったですが、2、3ピリで徐々に点取れたので良かったと思います。個人的には運良く2点取れたので、勝てて良かったと思います。

――前回の中大戦で見えた課題などありますか

中大戦はシュート数の割に点数が0点だったので、この2週間はFWの得点力を意識した練習をやっていました。 今日4点取れたということは、練習の成果が出たのかなと思っています。来週の日大戦も得点力を意識して頑張りたいと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

次戦はキャプテンの鎌田さんと副キャプテンの金井さんがいない中で戦わないといけないので、難しいゲームになると思います。しかし、しっかり勝って5位を獲得したいと思います。