関東大学選手権の2戦目。前日に東海大に快勝した早大を待ち受けるのは昨年度日本学生氷上競技選手権(インカレ)3位の中大だ。第1ピリオド、相手の攻撃に対応していたものの流れに乗ることができず0−1で先制点を許してしまう。第2ピリオドは、開始直後に2失点してしまい点差を広げられ苦しい展開に。その後もゴールを決めるために奮闘するものの相手の厚いディフェンスを前に0-3で敗北した。
第1ピリオド、試合開始直後から果敢にゴールを攻めるが、相手GKの固い守備によりシュートチャンスはあるもの得点とはならない。激しい攻防が続く中キルプレーになり、先制点を取られることは避けたい早大。相手の巧みなパス回しに対し、GK千葉琉矢(スポ4=北海道・武修館)を中心に冷静な対応で難を逃れる。その後中大が流れに乗り、立て続けにシュートを狙う。相手選手にしっかりと付き、簡単にゴールは許さない。しかし、一瞬の隙を突かれ速攻を決められてしまう。これ以上は得点を許すまいと相手の激しい攻撃に必死にくらいつく。そして、相手のパスからパックを奪い攻撃の流れを作ったが、DF棚橋俊太副将(スポ3=愛知・東海)のアシストからFW大塚鵬蓉(スポ4=埼玉・埼玉栄)のシュートは惜しくも入らない。その後も相手と押し合いながらFW金井真副将(スポ4=北海道・苫小牧東)がゴールを狙うも相手のGKに攻撃を防がれてしまう。その直後相手がロングパスから素早いシュートを打ったが、千葉が安定のプレーで追加点を許さず、0ー1で第1ピリオドを終えた。
ゴールを守る千葉
何としても1点を取って中大に追いつきたい第2ピリオド。試合開始16秒で2点目を許してしまう。その後20秒のパワープレーとなるが、相手が早大のパス回しからパックを奪い、ゴールへ一点突破。そのままゴールを決められ、ピリオド開始1分半で点差を3点に広げられてしまう。中大優勢の状況を断ち切りたい早大。残り8秒のパワープレーからゴールにつなげるため、タイムアウトを取る。惜しくもフェイスオフで相手にパックを取られてしまい、得点とはならなかった。再び相手のペナルティにより本日2回目のパワープレーとなり、得点のチャンスが訪れる。相手の動きを見てパスを回し、シュートの機会をうかがう。しかし、相手GKの鉄壁の守りに苦しめられ、ゴールとならなかった。ピリオド終了まで残り1分半、押し合いの中でFW清水朝陽(社2=北海道・武修館)が相手からパックを奪い、ゴール前へ走る金井にパス。しかし、パックを押し込む形でゴールを狙うが、またも相手GKに念願の得点を阻まれてしまう。シュート数は中大と互角だったが、相手の隙のないディフェンスによりペースを掴めず、0ー3で第3ピリオドを迎えることとなった。
相手からパックを奪うFW江島陸人(国教4=東京・早稲田)
第3ピリオド開始直後から相手の猛攻が続く。序盤はディフェンスゾーンでのプレーが多くなり、なかなかシュートにつなげることができない。しかし、GK千葉のファインプレーが多く見られ、失点を許さない。14分19分、早大のパワープレーが訪れる。清水が相手ディフェンスを突破しアシストをしたが、このチャンスをものにできない。後半早大の攻撃する場面が増え、試合は膠着(こうちゃく)状態が続く。7分45秒、DF松下剛(商4=東京・早実)が打ったロングシュートのリバウンドからFW仲見颯太(スポ3=北海道・苫小牧東)がゴールを狙うが相手GKに阻止されてしまう。残り時間2分でGK千葉をベンチに下げ6人での攻撃に切り替え、とにかくゴールを決めようと中大ディフェンスに挑む。しかし、得点を挙げることなく0−3で敗北となった。
フェイスオフでの清水
『内容的には悪くなかったですし、押してる場面もたくさんあった』と堤広利監督(平10人卒=東京・早実)は試合を振り返る。まさにゴールのチャンスがあったもの惜しくも1点を取ることができないシーンが多かった。中大とのシュート数を見ても第2ピリオド、第3ピリオドは互角に戦えていたと言える。『工夫してシュートを決めることができたら良かった』と堤監督が語るように課題が明確化された一戦だった。この課題を2週間にどれだけ修正できるのか。次の日体大戦で成長した早大を見られることに期待したい。
パックを運ぶFW鎌田悠希主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)
(記事、写真 荒井理沙)
※掲載が遅くなり申し訳ありません
結果 | ||
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早大 | ピリオド | 中大 |
0(8) | 1st | 1(14) |
0(18) | 2nd | 2(17) |
0(10) | 3rd | 0(12) |
5(36) | 計 | 3(43) |
※( )内はシュート数 |
※( )内はシュート数
得点経過 | |||||
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チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | GS |
中大 | 09:10 | 種市 | -- | - | EQ |
中大 | 20:16 | 角丸 | 畑山 | - | EQ |
中大 | 21:30 | 堤 | 佐藤 | - | SH1 |
早大メンバー | |||||
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セット | DF | DF | FW | FW | FW |
1 | 棚橋 | 沼田 | 金井 | 清水 | 鎌田 |
2 | 有賀 | 共田 | 大塚 | 笹沼 | 上山 |
3 | 松下 | ー | 林 | 仲見 | 上山 |
ー | ー | 江島 | 平林 | - | |
GK | 千葉、飯見 |
コメント
堤広利監督(平10人卒=東京・早実)
――今日の試合を振り返っていかがですか
内容的には悪くなかったですし、押してる場面もたくさんあったので。しかし、あと1点が欲しかったと感じます。
――シュート数は多かったですが、得点に繋がらなかった要因は何でしょうか
相手のGKが良かったので、もう少し工夫してシュートを決めることができたら良かったと思います。真っ直ぐ打つだけではなくてタイミングをずらすだとか。そういったところで正直過ぎたかなと思います。
――第2ピリオドで2失点しましたが、選手にどのような言葉をかけましたか
まさにそこでタイムアウトを取りました。下手すると3点4点と得点が入ってしまい、ゲームも決まってしまいます。そのため、1度タイムアウトを取って、選手落ち着かせました。あそこでは落ち着けとしか言ってないです。1回落ち着いてシンプルなプレーをもう1度やりましょうと伝えてました。
――次は日体大戦ですが、どのような試合にしたいですか
シーズンもまだ始まったばかりですので、(次戦までの)2週間しっかりと立て直して、皆さんにいい試合見せられるように頑張りたいと思います。