【連載】新体制対談『Think』【第1回】ルーキーインタビュー

アイスホッケー

 2023年度初の対談を飾るのは、新1年生のFW笹沼葵(教1=東京・早実)。今年度から早実高のアイススケート部が休部となる中、期待のルーキーが早大スケート部ホッケー部門の門を叩いた。U20日本代表に選抜されている、今季唯一の新入生の今までのアイスホッケーとこれからについて伺った。
 ※この取材は3月29日に行われたものです。掲載が大変遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。

―― 寮の生活が始まりましたが、いかがですか

(寮生活が)今日で3日目で、1年生が1人っていうのもあって、ちょっとまだ打ち解けられてない部分があります。でも、同部屋の人が元々早実の1個上の先輩の方(GK飯見拓未、社2=東京・早実)で仲良くしてくれていて、いろいろ教えてくれているので慣れてきました。

―― 早起きは慣れましたか 

陸トレとウエートだけなので、早起きはまだで。5時40分起きなので大丈夫です。でも、朝練が始まったら結構狂ってくると思います。

―― 朝練が始まったら何時ぐらいに起きることになりますか 

3時くらいです。今はまだ学校もなく、朝早く起きるだけなので大丈夫だとは思うんですけど。今後はどうなるかなって感じです。

―― 自分の性格やはまっていることなど、自己紹介をお願いします 

性格は結構人見知りです。自分からあんまり話しかけにいけないので、割と静かなタイプに見られるんですけど、公の場では、意外と打ち解ければしゃべってうるさくするタイプです。はまっていることは特にないですが、人並みに漫画を読んだり、アニメを見たりはします。あと、Youtubeを見たりとか。

―― どんなものを見ますか

Youtubeはゲーム実況も見ますけど、流れてきて面白そうなのがあったら見ます。

―― ゲームは何をしていますか

今はスマホゲームのプロスピ(プロ野球スピリッツA)をやっています。WBCが始まって、波に乗っていますね。

―― 野球はよく見られるんですか

スポーツは大体好きなんですけど、WBCで盛り上がっていたので見ていました。

―― アイスホッケーを始めたきっかけと、その時の心境を教えてください

きっかけはお父さんが元々(アイスホッケーを)やっていて、それで兄が始めていて。その影響で気付いたらやっていました。心境は、正直最初はちょっと怖かったです。氷に乗って、一緒にプレーするのがいろいろ激しかったので。多分初めは泣いていたんじゃないんですかね。

―― 怖いと思った中で、ここまで続けられた理由は

小学校の頃は生活の一つとしてあったので、当たり前のようにやっていました。その流れで中学もやって、高校も早実に入って。気付いたら続けていました。

―― 他校からの推薦状況と早実への志望度はいかがでしたか

他の高校からも推薦が来ていて、(アイスホッケーを)本気でやるなら北海道とか他の強豪校だと思うんですけど。「早稲田に入りたい」というのと、早実でもアイスホッケーができるのではないかと考えました。北海道の高校から(早大に)入る道もありましたが、それよりも早稲田大学でプレーをしたいなら、早実に入学することに魅力を感じ、このような選択をしました。

―― 高校時代の思い出はありますか

最後のインターハイ(全国高等学校選手権)です。部がなくなっちゃうことが決まっていたりして、昨年度、僕が3年生の時が最後の「早実として出られるインターハイ」だったかもしれなかったので。「いい結果を残したい」という気持ちで挑んだんですけど、あんまり強くなかったので、東北に大敗しました。その時は悔しかったですし、部が終わってしまうということに悲しみもありました。それが一番印象に残っている思い出です。

―― 学校生活で印象深かったことはありますか

学校生活はあんまりないですね。文化祭とかあって楽しかったんですけど、部活へのべクトルが大きかったので。部活生や同級生は仲良くしてくれていたので、部活が楽しかったということです。

―― 現在の新入生は1人ですが、率直な気持ちはどうですか

入る前、「ちょっときつそうだな」と思ったんですけど。やっぱり入ってからもきついなと思いました。仕事は2年生とも割り振っていますけど、同じ悩みというか1年生同士の話ができる関係もないですし、早く後輩が入ってほしいです。

―― 次に大学生になってやりたいことなどありますか

高校の時よりは自由になるので、バイトもそれなりにしたいとは思っているんですけど、特にしたいことはないですね。生活では、部活があるので、暇な時に友達と遊んだりとか。あと、ちゃんと単位取って、とか普通のことを考えているくらいです。

―― アイスホッケーではどうですか

アイスホッケーでは、高校と違って関東大学リーグに上手い人たちがそろっているので、試合に出て、その高いレベルでプレーするのが楽しみですね。

―― 早大のスケート部ホッケー部門はどういうイメージですか

1部のA(DivisionⅠA)にいるチームなので強豪ですし、昔からの伝統もあるイメージがあります。あと、早慶戦が楽しみだなと思っていました。

―― U20に選ばれましたが、その時の心境はどうでしたか

去年は2回目だったので、選ばれた時はうれしさもありましたけど、結構不安な面が多くて。ずっと東京でやっているので、練習量が少なくて。北海道とかと比べるとそこに差があったので、不安な気持ちが大きかったです。

―― 実際参加してみてどうでしたか

始まってしまえば、最初はきついですけど、慣れてくるので大丈夫にはなってました。でも選手の中には大学生もいたので、すごくレベルが高くて「やはり代表は違うな」と思いました。

―― U20で学んだことは何ですか

自己管理の大事さとみんな真剣に取り組んでいるのでメリハリです。「やっぱりここに選ばれる人だな」っていう。緊張感とか練習一つ一つちゃんとやるところとか、結構学ぶことができました。

―― 競技面で学んだことはありますか

スピード感です。普段あまり身に付かないところなので、一緒にやってみて(強く)感じました。

―― アイスホッケーでの自分の強みは何ですか

パックキープしている時に周りを見てパスを出せるというところです。視野が多少広いくらいです。

―― 今年1年の目標は

まず試合に出て、チームの勝利に貢献できる選手になりたいです。

―― 最後に今年1年の意気込みをお願いします

1年生としてチームになじんで、試合に出ていく。個人としては自己管理があまりできていないので、ちゃんと自己管理して戦い抜ける体を作ることです。1年間全体としては、強いチームにも勝ちたいので、勝利に貢献したいです。そのための体づくりとか技術を磨くとか当たり前のことですけど、その当たり前のことをやれる人になりたいです。

今年の抱負は『世界の笹沼になります!』

◆ 笹沼葵(ささぬま・あおい)
2004(平16)年5月24日生まれ。171センチ。東京・早実高出身。教育学部1年。2021-2022、2022-2023シーズンのU20日本代表に選抜され、活躍。取材の中でアイスホッケーへの熱意や真面目な一面が感じられました。今後の活躍に期待です!