関東大学リーグ戦(秋リーグ)のセカンドリーグ初戦、対するは明大。ファーストリーグ第6戦では点差をつけられ敗戦している相手だ。ケガにより万全ではない選手が多い中で臨んだ今回の試合。終始明大のペースにのまれて得点を入れられず、0ー8で大敗を喫した。ファーストリーグでは成長を示した試合も多かった中、セカンドリーグ初戦で厳しい結果を突きつけられた。
第1ピリオドから明大が優勢だった。開始1分40秒、GK飯見拓未(社1=東京・早実)の左側をすり抜けるかたちでゴールを決められると、続く2点目もあっさりと決められてしまう。流れを断ち切りたい早大は中盤、相手のペナルティーによりパワープレーになると、攻めの姿勢に入る。ファーストリーグで活躍を見せた新入生のFW共田野安(国教1=カナダ・ジョージエリオットセカンダリースクール)やFW大塚鵬蓉(スポ3=埼玉栄)が果敢にゴールを狙った。しかし、この機会を生かせず、流れは再び明大に。終盤には早大もペナルティーを取られ、人数が少ない不利な状況の中、立て続けに得点を入れられてしまう。ピリオド終了間際までシュートを決められ、0ー5で第1ピリオドを終えた。
前に出て守るGK飯見
「5点差というのを1回忘れて、試合開始のつもりでやるように」(堤広利監督、平10人卒=東京・早実)というように、序盤は押され気味になりながらも、キレのあるプレーを見せてくる明大相手に必死にゴールを守り続けた。そんな中、ピリオド開始後約7分、早大のペナルティーによってキルプレーに。チャンスに勢いづいた明大はさらに強気でゴールを狙う。得点を許してしまいそうな場面もあり、緊張が走った。それでも危機的状況の中、早大は意地を見せて2分間のキルプレーをしっかりと守り切った。ピンチをチャンスに変え、ここから攻撃に転じるかと思われた。しかし11分19秒、明大に得点されてしまう。再度明大のプレーに翻弄(ほんろう)され、シュートを決めることができず、早大は無得点のまま第2ピリオドを終えた。
失点する早大
0ー6という大差の中迎えた最終ピリオド。なんとか得点を挙げたい早大だったが、反撃の糸口をつかめなかった。FW鎌田悠希副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)らが攻撃を繰り出すも、明大に防がれる。得点のチャンスをつかめずにいる中、8分42秒、明大が鋭いシュートを決め、7点目を獲得。7点差によりランニングタイムとなる中、確実なパス回しを見せる明大は、続けて11分23秒にもダメ押しの1点。最後まで得点の機会をうかがい、攻撃を続けた早大だったが、第1ピリオドから続いた明大の流れを断ち切ることはできず、0ー8で完敗となった。
パックを運ぶFW鎌田
明大に圧倒され、悔しい敗戦となったセカンドリーグ初戦。点差だけではなく、シュート数でも大きな差をつけられた。ファイナルリーグに残るためには6チーム中4位までに入らなければならず、さらに勝ち点は持ち越される。今後は負けられない試合が続いていく。今回の敗戦をバネに、強豪チーム相手にも勝利をつかんでいきたいところだ。
(記事 吉本朱里 写真 荒井結月、田島璃子)
結果 | ||
---|---|---|
早大 | ピリオド | 明大 |
0(3) | 1st | 5(25) |
0(8) | 2nd |
1(11) |
0(10) | 3rd | 2(20) |
0(21) | 計 | 9(56) |
※( )内はシュート数 |
得点経過 | |||||
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チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | GS |
明大 | 01:40 | 石井 | - | - | EQ |
明大 | 02:21 | 大竹 | 中條 | 唐津 | EQ |
明大 | 11:35 | 丸山 | 三浦 | 阿部 | EQ |
明大 | 18:32 | 井口 | 大竹 | - | PP1 |
明大 | 19:26 | 三浦 | 井口 | 丸山 | EQ |
明大 | 31:19 | 亀本 | 三浦 | 成瀬 | EQ |
明大 | 48:42 | 西脇 | 石井 | - | EQ |
明大 | 51:23 | 成瀬 | 丸山 | - | EQ |
早大メンバー | |||||
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セット | FW | FW | FW | DF | DF |
1 | 上山 | 木綿 | 共田 | 棚橋 | 沼田 |
2 | 大塚 | 清水 | 鎌田 | 務台 | 松下 |
3 | 林幹 | 平林 | 金井真 | 有賀 | - |
4 | 川本 | 田中 | 江島 | - | - |
林風 | 仲見 | - | - | - | |
GK | 飯見 |
コメント
堤広利監督(平10人卒=東京・早実)
――0-8の結果を振り返っていかがですか
第1ピリオドの失点が試合をすべて決めてしまいました。試合の入り方が全てだったと思います。
――大量失点で迎えた第2ピリオドの前にはどのような声掛けをしましたか
5点差というのを1回忘れて、試合開始のつもりでやるように伝えました
――ケガを含め、調子の良くない選手も多い状況ですが
疲れもたまってきていますし、元々人数もギリギリでやっていますので、そういったところが出てきているのかなと思っています。
――セカンドリーグへの意気込みをお願いします
これで、もう落とせない試合が続きますので、ファイナルリーグに残れるように次からしっかり切り替えてやっていきたいと思います。