法大を相手に、新体制となって初めての練習試合が行われた。昨年度の日本学生氷上競技選手権で敗戦している法大との戦いは厳しい試合展開が予想されていた。思うような試合運びとはならず、結果は2-5で敗戦。4月から開幕する関東大学選手権に向け、チームの状況を確認する一戦となった。
第1ピリオド(P)、最初に得点を決めたのは法大だった。開始4分、ペナルティーによってキルプレーになった早大は、パックをなかなかディフェンスゾーンから出すことができない。ゴールの右側から角度のないシュートを決められ、先制を許してしまった。その後、2度のパワープレーのチャンスが生まれるも、攻撃のかたちを保てず、無得点で第2Pに移る。
流れをつかみたい第2Pだったが、開始早々GKが弾いたパックをDFを交わした法大に叩かれ、GKの右をすり抜けて0-2に。さらに6分、速いスピードで駆け上がった法大に数的不利に追い込まれ、素早いパスでGKの左側の隙間にパックを押し込まれた。その後も反撃を試みるが、13分にリンクを横に大きく使って動いたFW木綿宏太(スポ4=北海道・駒大苫小牧)のパスにFW大塚鵬蓉(スポ3=埼玉栄)が合わせ、1点を返すのみとなった。
試合前の円陣で中央に立つDF務台慎太郎主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)
第3ピリオドも早大らしさは出せなかった。6分、キルプレーの場面でさらに1点を追加され、3点差に。FW金井真(スポ3=北海道・苫小牧東)やFW林幹汰(文2=東京・早実)、FW川本周平(スポ3=北海道・白樺学園)などスピードのある選手がゴール前にパックを運ぶが、得点にはつながらない。早大の2点目は試合時間残り2分58秒のこと。今季副将を務めるFW鎌田悠希(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が1点目を決めたFW大塚からのパスを受け取り、GKの右側に差し込んだ。しかし、残り9秒で法大のダメ押しの1点。練習試合ではあるが、結果は2-5と及ばなかった。
2点目、鎌田にパスを出す大塚
昨季、得点源として活躍した選手は残っているものの、主力となるDFが少なく、十分な人数で回せない早大。新入生も3人のみで、戦力ダウンは否めない。スポーツ推薦を多く獲得する上位3校との差をどのように縮めていけるか。試合を重ねる中で、調整していきたいところだ。
(記事 田島璃子 写真 落合俊)
※練習試合のため、インタビュー等の掲載はございません。