1回戦、2回戦ともに大差で勝利し、準々決勝へ駒を進める

アイスホッケー

 北海道・帯広の地で、今シーズン最後の公式戦である日本学生氷上競技選手権(インカレ)の幕が上がった。
早大は、第1回戦、八戸工業大学に大差をつけて勝利を収めると、その勢いに乗り、次の日に行われた北陸大学にも大勝。準々決勝へと駒を進めた。

★インカレ初戦、大差で勝利

 第1回戦の八戸工業大学との戦いは、第1P開始5分にFW林幹汰(文1=東京・早実)のアシストからFW杉本華唯主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)がゴールのわずかな隙間を狙いシュートを決める。チームの柱である杉本主将の先制点を境にFW平林慶太(スポ1=北海道・釧路江南)が公式戦初ゴールを決めるなど、次々と点を重ねていくと第1Pが終わった時点で7点差とする。第2Pに入り、1得点を許すも流れを相手チームに渡さない。このPでもさらに得点を挙げると、10点以上差を広げて最終Pへ。その後も早大のシュートがゴールへと吸い込まれていき、FW林風汰(教3=東京・早実)も平林と同じく、公式戦初ゴールを決めると、早大ベンチがこの日1番の盛り上がりを見せる。そしてそのまま、相手に点を許さず、20-1で勝利を収めた。

※( )内はシュート数

結果
早大 ピリオド 八戸工業大
7(44) 1st 0(5)
7(33) 2nd 1(8)
6(28) 3rd 0(5)
20(105) 1(18)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 06:35 杉本 林幹汰
早大 06:41 鎌田 木綿
早大 12:47 金井真 PP
早大 14:10 林幹汰 棚橋
早大 16:31 杉本 棚橋 上山 PP
早大 18:08 平林 木綿 林風汰
早大 19:57 鎌田 木綿 PP
早大 23:27 杉本 上山 川本
早大 27:55 大塚鵬蓉 鎌田
早大 29:39 大塚鵬蓉 PK
早大 31:42 川本 金井和
八戸工業大 33:01 本堂 高森
早大 33:57 北村 金井真 有賀
早大 36:56 鎌田
早大 37:19 田中 北村 金井真
早大 46:10 北村 有賀
早大 46:40 北村 金井真
早大 53:09 棚橋 PP
早大 54:01 木綿 大塚脩世 鎌田 PP
早大 56:40 林風汰 大塚脩世
早大 57:56 林風汰 木綿 有賀 PP
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
林幹汰 杉本 上山 棚橋 務台
大塚鵬蓉 木綿 鎌田 沼田 大塚脩世
北村 田中 金井真 有賀 住友
平林 林風汰 川本 松下 金井和
GK村上→B-GK千葉

チームを率いる杉本主将

★2回戦も大量得点で勝利し、準々決勝へ

 第2回戦の相手は、北陸大学。第1P、試合が動いたのは、6分58秒。FW鎌田悠希(スポ2=北海道・駒大苫小牧)が先制点を決める。その後、早大がパックを持ち続け、何度も得点のチャンスが訪れるが相手チームのゴーリーに止められてしまう。このP残り5分でDF棚橋俊太(スポ1=愛知・東海)がクリーンにシュートを入れ2点差とする。第2P、鎌田がぐるりとゴール後ろに周り混んでパックを押し込むと、その後DF務台慎太郎(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が2得点をするなど、どんどん点差を広げていく。そうして迎えた最終Pは相手に数的に不利な状況になっても、相手にパックを持たせない。その後も、早大のシュートはゴールに吸い込まれていく。そうして、相手チームを圧倒させ、失点を許さないまま試合は終了。12-0で勝利を収め、今回最初のヤマ場となる準々決勝への進出を決めた。

2回戦、先制点を決めた鎌田

※( )内はシュート数

結果
早大 ピリオド 北陸大
2(28) 1st 0(2)
5(31) 2nd 0(1)
5(26) 3rd 0(1)
12(85) 0(4)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 06:58 鎌田 沼田
早大 14:06 棚橋 杉本
早大 25:04 鎌田
早大 29:14 務台
早大 31:18 務台 川本 上山
早大 35:12 上山 棚橋 杉本
早大 36:01 鎌田 木綿
早大 48:03 杉本 上山 金井真 PP
早大 51:01 林幹汰 杉本 務台
早大 52:06 金井真 務台 PP
早大 58:05 川本 平林
早大 58:37 北村 大塚脩世 住友
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
上山 杉本 林幹汰 務台 棚橋
鎌田 木綿 大塚鵬蓉 大塚脩世 沼田
金井真 田中 北村 有賀 住友
川本 平林 仲見 金井和 松下
GK村上→B-GK千葉
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)

――第1試合の八戸工業大学戦、第2試合の北陸大学戦をそれぞれを振り返っていかがですか

2試合に共通して、久しぶりの試合でしたので、試合勘が戻っていない部分がありました。それでも、それを言い訳にせず修正しようとする姿が見られたのは救われた点です。

――セットのメンバーが代わりましたが、そのことについてはいかがですか

コーチ陣も少ないメンバーの中で、より勝てる組み合わせを考えてくれています。
勝つためになら反則以外何でもやります。

――次は法政大との対決です。勝つためには何が必要だと思いますか

基本です。基本しか自分を救ってくれません。

FW杉本華唯主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――第1試合の八戸工業大学戦、第2試合の北陸大学戦をそれぞれを振り返っていかがですか

1試合目は、初ゴールを決めた選手もいて、とてもいい雰囲気で試合を終えることができました。2試合目は、なかなかうまく試合運びをすることができませんでしたが、後半の方には、次戦に繋げられるよう意識して自分たちのリズムで行える場面が増えたので、よかったと思います。

――大差で勝利しましたが、自分のやりたいホッケーはできましたか

どちらかというと、自分のやりたいホッケーというより、チームでやらなくてはいけないホッケーを徹底しました。

――インカレ2試合が終了しましたが、チームの状況や雰囲気はいかがですか

2試合とも大差で勝利し、秋リーグのような接戦を勝ち進んだ訳ではないので、何とも言い難いですが、勝利を意識して、選手それぞれがプレーできるようになってきていると思います。この後の試合を重ねる上でチーム状況、雰囲気は、これからもっと良くなっていくと思っています。

――準々決勝の法大戦に向けて意気込みをお願いします

秋リーグでは、4-2で勝利したものの、シュート数は倍打たれているので、全く気を抜くことができない相手です。先制点を取り、自分たちのペースで試合を運べるよう、泥臭いホッケーをやり通します。4年間、ベスト8を抜けることができていないので、まず、ここを突破して、優勝に向けて、先輩方の分まで勝ち進みたいと思います。

(記事 岡すなを、写真 田島璃子、七澤拓未)