ラスト4秒で追い付かれドロー。課題を修正し春の大会へ

アイスホッケー

 2戦目を迎えた高麗大学交流戦。昨日は欠場したユニバーシアード参加選手も出場し、『足を動かす』ホッケーを序盤から展開していく。第1ピリオド(P)で2点を奪い、幸先のよいスタートを切った。しかし、第2P以降は好機を生かせず、無得点に終わる。終盤は高麗大に押される展開が続き、2—1で迎えたラスト4秒に同点打を決められ、そのまま試合終了。1戦目の結果を受け交流戦3連覇こそ達成したものの、課題も見られる試合となった。

 FW澤出仁(スポ3=北海道・武修館)ら主力4選手が復帰し、ほぼフルメンバーで挑んだ交流戦2戦目。前半の運動量の少なさが課題に挙げられた1戦目とは打って変わり、序盤から果敢に相手ゴールを攻めていった。試合が動いたのは15分22秒。FW青木孝史朗主将(スポ4=埼玉栄)がゴール裏から出したパスをFW杉本華唯(スポ2=北海道・駒大苫小牧)が押し込み、先制点を挙げる。「華唯はキープもできますし、シュート力もあるので組んでいてやりやすいですね」(青木)。昨日同様、青木と杉本が強固な連携プレーを見せた。さらに高麗大選手の反則により数的有利なPPになると、DFハリデー慈英(スポ4=埼玉栄)の放ったスラップショットが決まり、追加点を獲得。DF陣は高麗大に反撃の隙を与えず、2−0で第1Pを終えた。

豪快なスラップショットを決めたハリデー

 しかし、第2Pは双方得点が奪えず膠着(こうちゃく)状態に。早大FW陣はチャンスメークこそ演出するものの、決定打を放つことができない。そして迎えた第3P。「ベンチの中から見ていても非常に熱いもの、向こうの強い気持ちを感じました」と内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)が話すように、高麗大の猛攻が始まる。GK村上隼斗(スポ2=北海道・駒大苫小牧)が好セーブを見せる場面もあったが、第3P中盤でついに得点を許してしまう。それでもなんとか最少失点にとどめて逃げ切りたいところであったが、試合終了まで残り4秒。相手選手の放つパックが村上の肩口を飛び越え、ゴールネットに吸い込まれていった。早大に反撃の時間は残されておらず、ここでゲームセット。昨日の勝利により優勝杯こそつかんだものの、2連勝とはならなかった。

この日は惜しいシュートが多かったFW加賀美俊介(スポ4=北海道・釧路江南)

 昨日に比べると運動量やチャンスメークに改善点が見られたこの日の試合。また、「相手の攻撃を簡単にプレーさせなかった」(DF大崎大祐副将、先理4=青森・八戸)とあるように、守備面でも一定の手応えをつかむことができた。一方、シュート数の少なさやチェッキング、パスレシーブの精度など、課題も明確になった。これらの課題を修正し、今後の戦いにつなげていってほしい。「早大は一人一人個性が強いチームだと思うので、その個性を生かして、三冠取れる強くて見ていて楽しいチームにしたい」(青木)。目標の三冠に向け、まずは1カ月後に迫った関東大学選手権の優勝を目指す。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 宇根加菜葉、写真 望月清香、阿部かれん)

結果
早大 ピリオド 高麗大
2(9) 1st 0(9)
0(10) 2nd 0(9)
0(11) 3rd 2(20)
2(30) 計 2(38)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 15:21 杉本 青木 篠田 -
早大 19:40 ハリデー 大崎 – PP
高麗大 53:08 62 88 ‐ ―
高麗大 59:56 23 29 ‐ ―
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
1 木綿 青木 杉本 務台 篠田
2 澤出 生江 伊東 ハリデー 大崎
3 加賀美 河田 北村 吉野 大塚
4 大石 前田 チェイス 草島 住友
GK村上
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)

――試合を振り返っていかがですか

昨日よりは最初から足が動いていた感じがしますね。ユニバ組も使ってフルメンバーに近いところでやっているので、試合としての展開が早かったと思います。最初は良かったんだけど、最後に追いつかれてしまったのは課題かな。最後まで勝ち切らなきゃいけませんね。

――終盤に相手の勢いに押されてしまいました

昨年一昨年と2年間勝っているので、向こうも3回連続で負けたくはないという気持ちがあると思うので、それが体が大きい中でのハードチェックに現れていたのかなと思いました。ベンチの中から見ていても非常に熱いもの、向こうの強い気持ちを感じましたね。

――試合内容は昨日と比べて良かったですか

そうですね。ただまだまだシュート数が少なかったり、ボディチェックで負けたりするところもあるので、あとまだパスレシーブが正確じゃないですね。それはこれから3週間、春の大会に向けて修正していきたいと思います。

――杉本選手が第1戦に引き続き活躍されていましたが、その点に関してはいかがですか

彼の中でもう2年目だということで心境の変化があるのかと思いますね。ちょっとやりすぎてバトルになってしまうところもありますけど、それはやっていくうちに自分の心の中で抑えられるように、プレーだけはハードに頑張ってもらって、早稲田大学のために働いてほしいなと思います。

――2日間通して課題や収穫はありましたか

現状のうちの姿というのがよく見えてきたと思うので、ここからが本当のスタートなので、いかに春の大会でレベルを2つ3つ上げて昨年のようなチームにしていけるか、というのが大事だと思います。それは選手本人も自覚していると思うので、それをこれからの練習で表現してほしいと思います。

――関東大学選手権への意気込みをお願いします

せっかく昨年そこそこ良い成績だったので、やっぱり優勝しないといけないと思うんですよね。自分たちのためにも勝たなきゃいけないだろうし、早稲田大学のためにも勝たなきゃいけないだろうし、それはどこも一緒だと思うので、やっぱり一番を目指して頑張っていきたいと思います。

FW青木孝史朗主将(スポ4=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きのうの試合と比べてみんな足も動いていたし、プレッシャーも速くてチャンスも多かったんですけど、最終的に第3Pに2点入れられて引き分けになってしまったので課題の残る試合だったなと思います。

――杉本選手(華唯、スポ2=北海道・駒大苫小牧)との連携がきのうから目立ちますが

華唯(杉本)はキープもできますし、シュート力もあるので組んでいてやりやすいですね。

――2日間を通して収穫や課題はありましたか

課題の方が多いんですけど、きょねんのリーグ戦のようなフォアチェックの連携であったり、決定的チャンスはまだ決めきれていないので、そういうところを修正していかないと春大会では勝てないと思うので、課題が多く見つかった試合でしたね。

――主将になって意識の変化はありましたか

早大のキャプテンという目で見られることが多いので、必ず試合では結果を残したり、今まで以上に責任というものを感じながらプレーしています。

――どのようなチームを作っていきたいですか

早大は一人一人個性が強いチームだと思うので、その個性を生かして、三冠取れる強くて見ていて楽しいチームにしたいと思います。

――関東大学選手権に向けて意気込みをお願いします

今はまだ課題が多く残っている段階ではあるんですけど、やっと今ユニバーシアード組が合流してチームが全員そろったという段階なので、課題を一つ一つ修正しつつ必ず優勝したいと思います。

DF大崎大祐副将(先理4=青森・八戸)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

 昨日の試合の反省点として、ゲームが始まった時に足が動いていないというのがありました。なので、今日はそれを改善しようと思って試合に臨みました。試合始まってすぐにみんなで足を動かしてプレーできたことはすごく良かったと思います。第1Pに2点先制して、そのまま第2Pも2—0のまま、失点ゼロのまま終われたことまでは非常に良かったです。けど、第3Pにちょっと気が緩んだのか立て続けに失点して、しかも残り4秒のところで失点してしまったことは今の早稲田の弱さが出たのかなと感じました。試合が終わるまで気を抜かず、しっかり集中して、足を動かしてプレーするというのが今後の課題なのかなと思います。

――今日のDF陣の出来はいかがでしたか

DF陣としてはしっかり詰めるべきところでしっかり詰めて、相手の攻撃を簡単にプレーさせなかったというのは非常に良かったと思うんですけど、FWにつなぐパスだったり、DF間でのパスレシーブだったりがたまに雑になってしまったところなどがあって、うまくFWにパックを渡せなかったっていうのが(反省点の)1つです。後はFWとDFの間隔が攻めでも守りでも開いてしまったっていうのがきょうの試合のDFとしての課題です。

――新チームになって、副将となり何か心境の変化はありましたか

チームみんなに見られているんだな、見られる立場になったんだなというのは意識して、自覚しながら練習であったり試合であったりをやっています。でもAマークがついたからどうするっていうのは特になく、自分らしく今まで通りチームを引っ張って行くようなプレーをしていけばいいのかなと思っています。

――最後に関東大学選手権への意気込みをお願いします

自分たちは初戦がなくシードなので他のチームと比べると試合が1試合少ないんですけど、気を抜かずにしっかり準備して、挑戦者の気持ちで試合に臨んでいこうと思っています。そして、優勝を目指して、練習から試合までみんなで声を出して良い雰囲気で大会に望めればいいと思います。