【連載】新体制特集『第一歩』 ~FW対談~ 矢島雄吾×飛田烈×青木孝史朗

アイスホッケー

 メンバーが大きく入れ替わったFW陣は、関東大学選手権では得点力不足が露呈した。敗れた日体大戦、慶大戦でもシュート数では相手を上回っていたが、ゴールにはなかなか結び付かず。もどかしい攻撃が続いた。今回は主力としてそのFW陣を引っ張る矢島雄吾(スポ3=北海道・駒大苫小牧)、飛田烈(商3=東京・早実)、青木孝史朗(スポ2=埼玉栄)の三人に、FW陣の現状からプライベートまで、話を伺った。

※この取材は6月29日に行われたものです。

芽生えた自覚

矢島

――新体制が発足してしばらく経ちましたが、今のチームの雰囲気は

飛田 チームが始まってもう3、4か月経ったのですが、ことしはミーティングとかの機会も増えて、誰かがまとめるとかじゃなくみんなでまとめあっています。チーム全体で、一人一人勝とうという意志が伝わるチームになっているかなと思います。

青木 1年生も慣れてきて、今は陸トレ期間なんですけど、みんなで声掛け合っていい雰囲気で陸トレに取り組めているのかなと思います。

矢島 新チームは去年と体制がいろいろ違うところもあって、陸トレのメニューから回数とか色々変わりました。それに対応するのに結構時間がかかったというのはあったんですけど、今はみんな変わったことに慣れてきました。今後夏合宿であったり、秋リーグ(関東大学リーグ戦)であったりに向けていい気持ちが整えられているんじゃないかと思います。

――トレーナーさんが変更になって練習内容もかなり変更したと聞いたのですが、現在の練習は

青木 去年のトレーナーから変わって、メニューはガラッと変更になって正直言ってつらくなりました。最初はちょっとつらくなりすぎてるんじゃないかなと。大会期間とかもつらいトレーニングをしていて、それが試合に影響してるんじゃないかって感じていたんですけど、それも徐々に慣れてきて、体が変わったというか、いいトレーニングができていると実感してきています。

――具体的にどんなことが変わったんでしょうか

青木 今年からインボディという、体の脂肪とか筋肉の量を測るようにしています。3月の時点で一度測って、先週もう一度測ったら体脂肪が落ちていて、筋肉量が増えてるという人がほとんどだったので。そのような結果からもみんな自信にはつながっているかなと思います。

矢島 春大会の時とか練習がすごく多かったと言ってたんですけど、週7で月30回くらい練習があってという状態だったんです。試合しながら陸トレとかをやっていたのはその時期だけだったので、今は陸トレ期間に入ってしまって氷上練習はないんですけども、それが秋リーグに入ってからどうなるのかなってとこは気になっておます。

飛田 3月4月はみんな分からないままトレーニングをやっている感じがあったのですが、今はトレーナーさんの方からも「こういう風にすれば体が変わってこうホッケーにつながる」という説明とかもあって。3月4月はみんな、やらされてる感じがあったんですが、今はみんな自主的にトレーナーさんに話を聞いたり、トレーニングの意味を理解してやってるんで、トレーニングの質も上がっていると思います。

――春の関東大学選手権のお話に移りたいと思います。7位という結果を受けて、振り返っていかがですか

矢島 日体大戦で負けてから、歯車が狂ったというか。3月の高麗大戦の時はチームの雰囲気も良くて、春の大会も優勝狙っていこうという雰囲気だったんですけど、日体大戦に負けてから次慶大に負けて、勝てると思っていたのに負けてしまった後の対応、対策の取り方が悪かったのかなと思っています。たまたま今回負けたんだ、みたいな雰囲気を感じていて、それがぬぐえなかったのかなと。今回経験したと思うんで、秋リーグでは、負けてもしっかり対策取ってやっていけたらいいんじゃないかなと思います。

青木 春大会は7位という結果で、チーム発足してして練習試合をたくさんやったんですけど、高麗大学以来一度も勝ってなくて。正直チームの雰囲気も勝つ雰囲気がなかったというか、日体大にももしかすると負けると思っていたら負けちゃって、慶大にも危ないんじゃないかと思ってたら負けて。勝つ、勝てる流れにもっていけてなかったなというのはあります。自信がなかったというのもあったかもしれないんですが、その勝てる試合をしっかり勝ちきれなかったというところが、秋リーグまでに自信をつけてしっかり修正していかなきゃいけないところなのかなと思います。

飛田 雰囲気とか、勝ち癖とかもあると思うんですけど、やっぱり実力も他の大学と比べて少し劣っていたと思います。でも春に負けてしまったのはもう仕方ないので、逆に秋になった時、春あそこで負けたから夏、秋頑張っていい結果残せたねって言えるように、みんなつらい陸トレとかもやってると思うので。今回の負けをどうとるかで、必要な負けだったと思えばそこからまた秋に向けてやっていけたらなと思います。

――選手権を通して見えたチームの課題はありますか

青木 チームとしても個人としてもそうなんですけれども、決定力不足が一番修正すべき点だったかなと思います。日体大戦も慶大戦もシュート数はうちの方が打っているのに勝ってないというのは決定力の差だと思っているので、そこは練習からしっかり一本一本集中して、試合を想定してもっと練習すべきだったかなと思います。

飛田  自分も青木選手と同じで、点を取らないと勝てないので決定力不足が春大会の敗因につながったではないかなと思います。その後の早慶戦ではみんな決定力が上がっていたので、今後秋リーグとかに頑張っていけたらなと思います。

矢島 僕らはフォワードなんで意見として決定力があがるとは思うんですが、逆に失点の仕方というか、フォワードのミスからの失点が多いんじゃないかと。相手がうまくて点を入れられたというより、うちのプレーに問題があって入れられたということが多かったです。そっちの面も見ていきながら今後直していく必要があるのかなと思います。

――ここからは個人のお話を伺っていきたいと思います。まず矢島さんにお聞きしたいのですが、今年からエースナンバーを背負うことになりましたが、意識の変化などはありましたか

矢島 極力意識しないようにしています。あまりプレッシャーに強いタイプではないので、21番だからとかエースだからというよりは、いつも通りの自分らしくやろうということを意識しています。

――矢島さんは1年生とセットを組むことが多かったと思うのですが、1年生の印象は

矢島  うまいですね。うまく使ってよって感じでプレーしてます。僕は元々誰かを生かしてとかそういうプレーヤーじゃないですし、あの二人はすごく自主的に考えてプレーしてくれるんで僕はそれに力を貸しているという感じです。

――1年生の澤出仁選手(スポ1=北海道・武修館)はスピードが速く、矢島選手と似ているところがあるんじゃないかと感じていたのですが

矢島  確かにスピードが武器っていう点では似ていると思うんですが、プレースタイルという点では違うと思っていて。僕はどちらかと言うと、ガツガツ向かってわちゃわちゃやってって感じなんですけど、彼はすごく速いスピードでパックに触られもしないでゴールに向かうみたいなプレースタイルなので。そういった違いはあるのかなと思います。

――次に飛田さんにお聞きしたいのですが、青学大戦から第1セットに起用されることが多かったと思うのですが、感じたことはありましたか

飛田 日体大戦は僕はベンチから見ていて、色々見ていて悔しい部分も結構あったので。慶大戦と青学大戦に出て、特に考えたりはせずチーム的にもあまり良くない状況でしたし、意識せずやるだけというか勝利のために頑張るだけだなという気持ちだけでした。セットのこととかだけ考えるのでなく、出たら頑張るだけでした。

――青木さんに伺いたいのですが、新体制になってから得点の機会が増えたように思うのですが、得点源であった4年生が抜けたことで意識が変わったのでしょうか。それとも今までの練習の成果が結果として現れだしたのでしょうか

青木 意識が変わったんだと思います。去年4年生と組むこともあって、今の3年生とも組んでたんですけど、自分で打つという意識が去年は本当になくて、良いパス出そうみたいな意識だったので。あと、ゴールに向かう姿勢も全くなかったです。それを変えなきゃなと去年もずっと自分でも思ってたんですけど、去年はずるずるなにもしてない選手みたいな感じでずっといてしまったので。新体制になって意識変えてワセダは遠慮する必要がないチームですし、ゴールに向かわないと相手も全然怖くないと思うので、気持ち変えてゴールに向かうように意識した結果なのかなと思います。

――早慶戦のお話に移ります。早慶戦では振り返って、いかがでしたか

飛田 チームの中で、春に慶大に負けて、同じ相手に二度負けられないというのが絶対にあったので。春早慶戦やる前と後では、絶対に勝たなくちゃいけないという気持ちが早慶戦の前にはあって。向こうも何十年ぶりの勝利をしようと思って来ていたと思うので、気持ちでは負けちゃだめだなというのがみんなあったと思うので、それがいい意味で結果に出たんだと思います。

青木 最初の3、4分くらいで2点決めたというのが大きかったのかなと思っています。最初に自分たちの気持ちが出た結果、その2点につながったんだと思うんですけど、その2点がなければどっちに転がったかわかんなかった試合だったなと思っているので。烈さんが今言ったように、勝ちたいという気持ちがみんな強かった早慶戦だと思いますし、その結果が勝利につながったのかなと思います。

矢島 慶大側が歴史を変える、歴史を変えるって狂ったように言っていて、絶対負けたくないなと思っていたので、気持ちの面で勝てたと思います。

――矢島さんはMVPを獲られていましたが、その時の記念の青汁は

矢島 飲んでます(笑)。 水筒に入れて学校持って行ったり、活用してます。540本あるので、なかなかなくならないですね。

それぞれのマイブーム

飛田

――それではここからプライベート面についてお伺いします。まずこの三人は仲良いですか

矢島 なんかシビアな質問ですね(笑)。

三人  仲良いです(笑)。

――この三人で遊ぶことはありますか

矢島 三人で(遊ぶ)ってことはないよね。

青木 そうですね。

矢島 僕ら(矢島選手と青木選手)はスポ科なので一緒に帰ってきたりしますけど、(飛田選手は)商学部なので、三人でっていうのはないですね。

――仲の良い同期の選手はいますか

矢島 羽場健太(政経3=東京・早実)とかかな。あと高橋くん(寛伎、国教3=東京インターハイスクール)とか去年同部屋だったので仲良いです。

飛田 僕は坂本くん(之麿、社3=青森・八戸工大一)とかハリデーくん(慈英、スポ3=埼玉栄)とかですね。

青木 同期ですよね。自分誰とでも仲良いんですけど(笑)。

矢島 お前そういうのやめろって(笑)。

青木 あとはスピード(スケート)の2人もスポ科なので仲良いですね。

矢島 俺もそう言われたらスピード部門かもしれない。

――次に他己紹介をしていただきたいと思います。まず、矢島選手の他己紹介をお願いします

青木 雄吾さん、そうですね。部屋の中ではいつもユーチューブを見ているイメージです。あとはこだわりが強い。音楽プレーヤーのアンプとか学校に行くのにも持っていってて。

矢島 いや、それは盛ってるから(笑)。買ったばかりの時に使いたかったからだよ、それは(笑)。

青木 なんかでっかいヘッドフォンと機器をたくさん持ち歩いて 「一番良い音質で聞かなきゃいけないんだ」みたいな。

矢島 たまにね。

青木 はい。あと自転車とかもすごい高いのこだわって買ったりしてて。

――飛田さんは矢島選手についていかがですか

飛田 孝史朗がいじっていたので自分は真面目に(笑)。ホッケー面でエースなので、こだわり強いってあったんですけど、スピードとかに関しても考えがちゃんと強いです。そこは努力を惜しんでいないなという感じです。

――それでは次に飛田選手の他己紹介をお願いします

矢島 彼はチームの中でも特にパイオニアみたいな存在です。なんでも一番っていうか、これは俺が一番初めに始めたんだというのがすごい好きで。チーム内でノリがいっぱいあるんですよ。それを考えるのは大体彼です。チームのノリとか雰囲気をいつも明るくしてくれる存在です。

青木 一応烈さんとはボウリングとかよく行くグループがあって行くんですけど、常にボキャブラリーがすごいです。場を面白くしたいというのが常に伝わってきます。食堂とかでも自分は見てる側なんですけど、テレビに突っ込むこととか好きで。

一同 (笑)。

青木 だからいつも面白いなって思ってますね。

――青木選手についてはいかがですか

飛田 孝史朗は、見てて分かると思うんですけど独特な雰囲気です。最初入学してきたときはおとなしい子なのかなと思っていたんです。でもだんだんと、そこ突っ込む?みたいなところとか、そこ気付く?とかいうのが結構多くて、チーム内でも秀逸なキャラで通ってますね。ホッケー面はもうスピードもあって、身体も大きくてシュート力もあって、相手から見たら弱点無くて嫌な選手だなと思うと思います。春大会でも得点を獲っていたので、今後活躍してほしいと思います。

矢島 たまにすごい自慢げにこういうことがあるんだけど知ってるか、みたいなことを言ってきます。でも、それ「どこで見たの」って言うと大体ツイッターなんですよ。何でも信じちゃうタイプです。それでホッケーでは言ったことはきれいにそうなんですかと実行してくれて、素直で良い子だと思います。

――たとえばどのようなことを言われるのですか

矢島 ほんとくだらないことなんですけど。なんだったっけ?

青木 ハーゲンダッツの工場は3つしかない。そのうちのひとつが群馬県っていう。

矢島 それどこで見たの?

青木 それはツイッターじゃないです。

一同 (笑)。

矢島 そこはツイッターって言えよ(笑)。

青木 そうですよね、流れ的に。

――今年の4年生はどのような学年でしょうか

矢島 すごく仲良いなというのは伝わってきますね。この人とこの人というよりは、誰とでも仲良くてみたいな感じです。

青木 去年の4年生ももちろん下の学年とも仲良かったんですけど、ことしはそれ以上に仲が良いって感じですかね。試合中でもなんでも言えるような優しい4年生です。

飛田 良い意味でフレンドリーな学年で、なんでもチームのことでもホッケーのことでもあとプライベートのことでも下からも言える学年です。だからチーム全体としてやりやすいかなと思います。

――特に新井遥平主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)についてはいかがですか

矢島 僕中学校の時に1年、高校の時は3年間同じチームだったんですけど、人に好かれる人というか、すごい優しい人です。キャプテンとしてもみんなで頑張ろうぜっていう感じで、ことしもみんな新井さんについていっているなと感じますね。

青木 雄吾さんも言ってたんですけど、誰からも信頼されてて頼れるというかみんなが遥平さんがキャプテンでよかったと思える、誰からも好かれる優しい先輩です。

飛田 寮内で一緒にいる時間が多いです。一緒にゲームしたり、後輩連れてどこかに行くとかがたぶん好きな先輩です。何人も連れてご飯行ったり遊びに行ったりコストコ行ったり(笑)、釣り行ったりしてます。遥平さんがいるとその場が楽しくなって、食堂とかお風呂でも遥平さんがいるとそこが盛り上がります。みんなと会話できて盛り上げていて尊敬できる人です。

――それでは1年生の印象はいかがですか

矢島 こいつやばいなっていうのは前田(悠佑、社1=東京・早実)ってやつです。よく部屋来るんですけど。初めて会ったときもそんな来る?みたいな(笑)。距離近いなって感じの子でした。面白いしいいやつです。

飛田 この間発覚したんですけど篠田純希(スポ1=北海道・苫小牧東)くんが全然周りのことを気にしない人ということが分かりまして。多分他の人のこと考えてなくて、チームメイトの背番号とかも誰もわからなくて。食堂で話しててそういえば誰々何番だっけみたいな話をしたら「俺分かんないっす」 みたいな(笑)。それでやばい、みたいになって、じゃあ他の人はって聞いていったら全然誰も分かりませんでした。悪意ある感じとかじゃなくて多分気にならない人なんだと思います。ぽわーんとしてます。

矢島 多分なにも考えてないよね。

飛田 多分(笑)。

青木 1年生はみんな自分のくだらないこととか、自分のマジックとかにもしっかり好反応を示してくれます。スポ科の3人とかに見せてて、多分あんまり驚いてないんだと思うんですけど、「えっすごいっすね、青木さんどうやるんすか」みたいに言ってくれるので。

一同 (笑)。

飛田 それお前が気付いてちゃダメなんじゃねえの?(笑)

青木 まあ純希なにも考えてないって言ってたんですけど、そういうところは人の気持ちを考えてて。面白い1年生です。

――3年生は主力として活躍している選手が多く団結しているイメージですが、いかがですか

飛田 プライベートでもホッケーでも引っ張らないとなっていうのは3年生で飲み会とかしても話題として出てきます。同期愛が強い学年で、3年生で良かったなと思います。

矢島 烈も言ってたんですけど、試合にみんな出ていて、プレーの面では僕たちが引っ張っていかなきゃなという面から団結しているところも多いんじゃないかなと思います。

――2年生は仲がいいですか

青木 2年生ですか?仲悪くはないと思います(笑)。

一同 (笑)。

――2年生はどんな学年ですか

青木 ひとりひとりの個性は強いかなって思いますね。自分も今の同期のほとんどを何かしらのかたちで知ってて、大学になって一緒にやれると思ってなかった人たちともやれているので。性格が思っていたのと違う、意外な人もいてびっくりしています。

――最近はまっていること、オフの日にしてることはなんですか

飛田 寮にいるあいだは自分の部屋にハリデー選手とか新井選手とか来て、NHLのゲームとかしています。まあ基本自分が勝つんですけど。

一同 (笑)。

青木 自分はさっきマジック得意って言ったんですけど、実はまだ1ヶ月も経ってなくて。まだトランプマジックを8個くらいで、1日1個覚えるって感じで、最初のほう何やったかもう忘れてきちゃってるので。今暇な時は部屋でテレビ見ながらトランプいじってます。

矢島 さっき自転車っていうのがあったんですけど、ロードバイクにハマってます。週末は大体毎回乗っていて、あんまり遠くは行かないんですけど、埼玉の川越とかに行きます。今度来月末の自転車のレースに出ようと思っていて、自転車を買った専門店のチームに登録してきました。サンデーレースっていう練習会が埼玉の方であるんですけど、そこに参加申し込みをしてきて、トレーニングをして来月末のレースに備えて練習しているところです。

――ストレス解消法は

矢島 自転車ですかね。遠くまで行くっていう。なんにも考えなくていいので、乗ってる時は。

飛田 寮生活のいいところだと思うんですけど、みんなで食堂でご飯食べて、そのままお風呂行って1時間とか話してっていう生活ができてるので、楽しいですね。

青木 ここの一番奥に屋上があるんですけど、さらに1個上の高いところがあって、そこの景色がいいんです。そこにイスが1つあるんですけど、そこに座ってボーッとすることですね。

――すごい青春っぽいことしてますね

青木 そうですか(笑)。そこでスピーカー置いて曲聴いて、たまにそこで1人でレポートやったりするんですけど。

矢島 部屋でやれよ(笑)。あそこ好きな人多いよね。そこからたまに富士山見えるんですよ。

青木 東京タワーも見えます。

武器を磨く夏に

青木

――それではここからはこれからについてお聞きします。夏合宿で強化したいことはありますか

矢島 僕は脚が武器なんですけど、それはもう昔からやってきていて、相手のチームも分かっていることです。だから新しい武器が欲しいなと思っています。夏合宿、陸トレ期間含めてシュート力の強化をしたいなと思っていて、合宿ではスピードを極めるのはもちろんですけど、シュートの方も遠くから決められるような力強いシュートを打てるようになりたいなと思っています。

飛田 自分も得点力という部分では今陸トレ期間で身体づくりして筋力は上がっていると思います。それをシュート力につなげて、あとはやっぱり得点できないとやってる意味がないので、得点勘というのを磨いてチームがどんな時でも得点できる選手に成長したいなと思います。

青木 しばらく氷上に乗っていなかったので、ホッケーの感覚というのを戻したいです。陸トレ期間で体力も脚力もついたと思うので、それをいかしたい。自分は身体の強さを武器としているのでゴール前の強さとか、コーナーでのパックが絶対に取られないようなプロテクションのしかたをさらに磨いていけたらいいなと思っています。

――次にサマーカップの目標をお願いします

飛田 他の大学は春のイメージでは早大は多分大丈夫だろうと思っていると思うので、そこを一泡吹かせる感じで優勝したいと思います。

青木 自分も最終的には優勝という目標です。でもその前に春は明治とかも全然やっていないので、どんな相手でも自分たちはいい勝負になっちゃうと思うので、一試合一試合絶対勝つという気持ちを大事にしたいです。そして最終的に優勝できたらいいなと思います。

矢島 チームとしても一試合一試合大事になってくると思います。でもまず個人としてはワンプレー、1分間、パック1回追いかけるのとかそういうときに気持ちを強く持って、小さなことから絶対に負けないという気持ちを持っていけば勝ちにつながって、優勝となるのかなと思います。

――サマーカップのあとのリーグ戦の意気込みについてはいかがでしょうか

飛田 リーグ戦は長い戦いになると思うんですけど、みんな言った通り上位のチームにはいい勝負できるし、下位のチームとはいい勝負しちゃうと思います。だからそれをみんなが油断せずに一戦一戦大事に戦っていけば自ずと結果はついてきて上位にいると思います。今まで過去2年間やってきて、この相手に負けちゃったから、引き分けちゃったから順位が下になっちゃったなっていう経験があったので、そういう試合をなくして一戦一戦大事に戦っていけばいい結果が出ると思うので頑張りたいと思います。

青木 ことしは春の結果から見て「早大もしかして入れ替え戦行っちゃうんじゃないの」みたいな声とか聞いて悔しい気持ちがあります。週に一度の試合で調整もしやすいと思うので、一戦一戦を大事に、勝ちにこだわってやっていきたいなと思います。

矢島 この春大会終わってから2ヶ月間すごい厳しい陸トレ期間を乗り越えて合宿を乗り越えてたぶん秋リーグに臨むと思います。そこで得た体力とか自信を持って、秋リーグもすごい長いので、長い期間を乗り越えてきたという自信を持って試合に臨めば、自然といい結果は出るんじゃないかなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 冨田千瑛、糸賀日向子)

矢島選手がご自慢の自転車を持ってきてくれました!

◆矢島雄吾(やじま・ゆうご)(※写真中央)

1996(平8)年8月17日生まれ。177センチ。北海道・駒大苫小牧高出身。スポーツ科学部3年。とにかくこだわりの強い矢島選手。最大のこだわりである「スピード」を生かし、ついにロードレースにも参加するそうです。ことしも背番号『21』のスピードに注目です。

◆飛田烈(とびた・れつ)(※写真右)

1996(平8)11月28日生まれ。170センチ。東京・早実高出身。商学部3年。NHLのゲームにはまっているという飛田選手。自分が一番強いと言い張っていましたが、ハリデー選手いわく多くの選手が拮抗(きっこう)しているそう。ゲームでも現実でもゴールを連発してくれることでしょう!

◆青木孝史朗(あおき・こうしろう)(※写真左)

1997(平9)年4月22日生まれ。180センチ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部2年。最近マジックを始めた青木選手。暇さえあればトランプをいじっているそうです。マジックでも氷上のプレーでも、周囲の人々を驚かせます。