【連載】 新体制特集 『PASSION』 ~主将×副将対談~ 金子立樹主将×寺井敏博副将×新井遥平副将

アイスホッケー

 連載の最後を飾っていただくのは、チームのブレインであるこの三選手。FW金子立樹主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)、FW寺井敏博副将(国教4=米国・チョートローズマリーホール高)、DF新井遥平副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)だ。新体制となり臨んだ関東大学選手権(選手権)は4位となったが、シーズンはまだ始まったばかり。これからの長い期間、彼らはどのようにチームを率いていくのだろうか。

※この取材は5月10日に行われたものです。

「チーム一丸になったら必ず優勝できる」(金子立)

金子立

――選手権はどのような大会になりましたか

金子立 一年間の腕試しというかどれくらいできるかという大会であり、優勝を目標にやってきましたが、結果的には4位で、ふがいないというか悔しい気持ちです。

寺井 春は目標であった三冠のための一つ目の大会で、秋にもつながる大会でもあったので、優勝するという気持ちで臨んだのですが、結果は4位ということになってしまって。昨年から一つ順位を上げたいという気持ちはありましたが、同じ結果となって少し残念な気持ちです。

新井 シーズン前から三冠を目指してやっていくという話だったのですが、春大会(選手権)1位を達成することができなくなってしまって。それでも、そこから3位決定戦までの一週間で誰も諦めることなくしっかり3位を目指してやっていたのですが、結果としては4位という前年度と一緒のものになってしまいました。ここから陸トレ期間に入るので、リーグ戦(関東大学リーグ戦)ではいい順位になれるように頑張っていきたいと思います。

――同じ4位という順位の中でも、昨年との違いは何か感じましたか

金子立 昨年の3位決定戦でぼろ負けした東洋大とことしも当たったのですが、ことしも第1ピリオド(P)で4点取られたのでぼろぼろになるのかなと思っていた中、第3Pでは巻き返して最後まで勝つ気持ちでいたと思うので、負けてはしまいましたが、点を取れたことはすごく大きかったのかなと思います。最後まで諦めないというチームの意識が出た試合だったので、そこは昨年と少し違うかなと思いました。

寺井 3位決定戦は、内容はそんなに悪くなかったなと思っていて。序盤に連続失点をしてそこから流れが崩れ、勝ち切れなかったというところがありましたが、昨年は9-3という結果だったのに対し、ことしは2点追い返したのでチームのモチベーション的には強い気持ちでいけたかなと思います。負けは負けなので関係ないかもしれませんが、最後まで諦めないというモチベーションは今後の大会で生きてくると思います。

新井 今までは石川さん(DF石川貴大、平28スポ卒=現H.C.栃木日光アイスバックス)と組ませていただいていて、石川さんがだいたいリードをしてくれて自分は助けてもらっている立場でした。でもことしからはアシスタントキャプテンにもなりましたし、今のセットでは自分が最上級生なので、自分から主体的に動いてやらなければいけないという気持ちが強いです。結果その中で、自分のセットで失点してしまったり、チームに貢献できてないというところが感想です。責任感というか自分がやらなくてはいけないという気持ちが強くなったところが、今までと違ったところだと思います。

――3位決定戦で試合内容としては悪くなかったとおっしゃる中、勝ち切れなかった理由は考えられますか

寺井 スタートも結構良くて攻めていたのですが、ターンオーバーで決められた得点が2点続いて、そこから3,4点目ぽんぽん入ってしまいました。2点目を取られたときに落ち着いてリセットしたかったのですが、そこからミスをするとかペナルティーなどもほぼなかったので、淡々としたその悪い流れに乗ってしまったというのはありますね。

金子立 全体的にはいい流れだったりというのはできていたのですが、一つのミスというのが自分たちの決定的なミスであったり、そういったところが相手のチームとの差で、結果としてそれが負けにつながってしまったのかなと思います。

――選手権を通して良かった点はありますか

新井 最後まで諦めない姿勢というのが、DFとしてすごく感じますし、4年生の勝ちたいという気持ちが後輩にも伝わってきました。自分たちもその姿を見て、その気持ちに負けないくらい頑張っていかないと、という気持ちはあります。

寺井 いつもだとロースコアな展開で、今回もそうだったのですが、日体大や明大に対しても点を取ろうと思えば全然取りにいけるチームだったので、それが昨年と比べて一つステップアップした印象があり、そこが良かった点だと思います。あとは、PP(パワープレー)の精度もすごく上がったなと思うのですが、明大戦と東洋大戦はPPが一回もなかったので、その点に関しては・・・、悪い点になっちゃうな(笑)。

一同 (笑)。

寺井 スペシャルプレーの精度は上がって、点を取れるチームになったのかなというのが、秋に向けて少し分かったのではないかなと思います。

金子立 セット間でのコミュニケーションはすごく取れているなというのは練習中から見て取れますし、セットの中で決まった役割を一人一人が認識していたので、セットとしての役割はできていたのかなと思います。

――選手権を終え、チームや個人的な課題は見えましたか

金子立 明大戦と東洋大戦に関してはPP、PK(キルプレー)が少なかったので、まずは足を動かして全員がペナルティーをもらうという気持ちを持ってやらないといけないなと感じました。ワセダはPPやPKの練習をしているので、そこで点数を取っていかないと流れもつくれないですし、PPをまずつくるといったところが大切になってくると思います。

新井 練習からもそうなのですが、ワセダは全体的に体に当たるプレーが少なくて、練習のときから少ないので、練習から体に当たれるようにしていきたいです。東洋大,明大,中大などの強いチームに当たり負けして、ピンチを招くことが多く、ハードワークすることなど基礎的なことが課題なので、そういうところを練習からしっかりしていこうと思います。

寺井 ゴール前のバトルに負けて失点したり、ちょっとした細かい当たりでパックを取られたりといった場面が多く、そういう小さいバトルにも勝っていかないと点を取られてしまうので、そういったところが課題かなと思いました。セット内ではコミュニケーションが取れていてすごく良かったと思うのですが、逆に氷上でのコミュニケーションミスが見られたかなと。もったいないところで失点があったので、氷上でもしっかりコミュニケーションをしていかないといけないと思いました。

「最後まで諦めないモチベーションは今後の大会で生きてくる」(寺井)

寺井

――ことしのチームを率いる4年生の印象をお願いします

金子立 例年に比べてことしの4年生は人数が多いので、一人一人役割というか、自分とトシ(寺井選手)はチームをまとめて。他の4年生も、下級生のことを見て声掛けたりとかしてくれてます。4年生の中でコミュニケーションを取ったり、ミーティングなどもしているので、いい雰囲気でできているかなと思っています。

寺井 ことしは4年生が多いぶんプラスだと思っていて、上(上級生)が多いと下(下級生)もついてきやすいとか、指導したりいろいろと指摘する人が多いという点ではいいと思っています。でも、多いぶん一人でも乱れたりとか欠けちゃうと、逆に下がついてこなかったりチームが乱れてしまうので。(人数が)多い中で気を付けていることはミーティングをしたりとか、チームの方針については4年生全体で自分と立樹を中心に考えているかなと思います。

新井 自分から見た4年生は、すごく意識の高い選手が多いと思っていて。オフの日にウエイトに行く4年生を見かけたり、屋上で個人練習してる選手がいたり、試合前に自分で調整してトレーニングをしている選手とかいて、すごく意識高い選手が多いなあと。先ほども言ったんですけど、そういった4年生を見てると後輩としてもすごく力になりましたし、尊敬しています。

――金子選手は、アシスタントキャプテンからキャプテンへの就任となりましたが、何か変化などは感じましたか

金子立 3年生でアシスタントキャプテンになり、昨年からチームのことを考えていたのですが、ことしから最上級生でキャプテンになって、一番上になり責任感が増しましたし、さらにチームのこと考えるようになったなと思います。

――アシスタントキャプテンでの経験が、現在のキャプテン業に生きていることはありますか

金子立 昨年の4年生を一番近くで見れていたと思うので、どういうふうにチームをつくっていくかを、昨年を参考にしてことしに反映できているかなと思います。

――副将のお二人はどのように金子選手を支えていきたいですか

寺井 (金子選手は)OBや地域のことだったりとホッケーや氷上練習以外で気にする点が多くなるので、できるだけそういうサポートをできたらいいなと。できるだけ優勝のチャンスの可能性を広げるために、氷上だけではなくチームをまとめたりとか、陸トレやウエイトとか、そういうところに関してチームをまとめるサポートができればいいかなと思っています。

新井 立樹さんが大変なぶん、それ以外も気に掛けていきたいです。主に下級生や同期をまとめて、できるだけ立樹さんの負担を減らすというか、自分ができることは自分がやっていこうと思います。

――DFが多かった昨年の4年生が抜けた状態となりましたが、新井選手はDFリーダーとしてどのようにチームを立て直していきたいですか

新井 昨年もその以前もそうなのですが、抜けた4年生の先輩たちから学んだことはすごく多くて。それを自分だけがやるのではなく、学んだことを後輩に教えて、「ワセダのDFは昨年よりいい。」と思われるぐらいのレベルに達するぐらいになりたいと思います。

寺井 FWのビューポイントから言いますと、立て直すというより、穴を埋める。メインで(試合に)出ていたDFの方々が卒業されて、今芳貴(DF堰合芳貴、社4=青森・八戸工大一)がの石川さんのポジションになって、まっちゃん(DF松本逸輝、商4=滋賀・光泉)だったり遥平だったりがその分を埋めています。あとDFに関しては1,2年生の争いがあるんで、その中でどのぐらい成長できるかがポイントになってくると思っていて。春もいろいろ競争があって、(試合に)出たり入れ替わったりしたんですけど、今後に向けて、ある枠の中でどのぐらい自分の競争意識があって「チームに貢献したい」っていう思いがあるのかを見られると思うので。個人個人のポジション争いの意識が高まる中で、結果的にチームのためになる。特に3,4セット目のDFは(メンバーが)変わると思うので、立ち直すというよりポジション、ロールを理解してそのポジションを埋めるっていう感じだと思います。

――セット編成はどなたが決めているのでしょうか

金子立 スタッフ,監督,コーチが決めています。練習だったり練習試合だったりで、(自分たちは)「ここはこの選手がいいんじゃないのか。」ということは言ったりはします。最終的に決めるのは監督,コーチなので。自分たちは意見を言うっていうだけですね。

――ご自身でセットごとの役割は感じていますか

金子立 スタッフから「第1セットはこういうセットだから。」というのをミーティングなどで話してもらうので。それで「第1セットはじゃあこうしていこう、第2セットはこうしていこう。」というふうにやって、スタッフから出された要求にそのセットがこたえるという感じです。

――早慶戦や選手権では1年生の活躍もありました。期待しているルーキーはいますか

金子立 小澤田(FW小澤田匠、スポ1=東京・早実)は高校のときまではたしかウイングやってたんですけど、うちのチーム状況的にセンターのFWがちょっと不足してるので、ことしからセンターとしてやってて。自分も2年生から初めてセンターをやったので、そこはちょっと似てるのかなと。らいねん自分が抜けた後、それ以降もワセダのセンターとしてやっていってほしいなと期待してます。

寺井 1人選ぶとなったらGKの谷口(GK谷口嘉鷹、社1=東京・早実)ですかね。自分たち4年生が抜けたら正GKの遠藤(GK遠藤秀至、社4=東京・早実)が抜けてしまうので、残る草島(GK草島邦彦、社3=東京・早実)と谷口で競争意識を持ってやってほしいなというのもありますし、GKって本当に大事なポジションだと思うので。GKの出来次第で試合の流れとか勝ち負けが左右してくるので、もっと成長してほしいなという気持ちもあります。早慶戦は草島もよくやってくれていて、谷口は第2P後半ぐらいから出てきて。どんどん二人とも試合経験を重ねていってほしいなと思います。

新井 大崎大祐(DF、先理1=青森・八戸)ですかね。彼は入部したてのときはFWでやってたんですけど、彼の中でDFとして頑張っていこうっていう気持ちに代わってDFになりました。1年生ながらポジションが変わってすぐ3つ目に入って頑張っているし、すごくセンスもいいと思います。この夏の陸トレ期間でしっかり体をつくって、パワーアップして、秋リーグやインカレ(日本学生氷上競技選手権)、2年目,3年目,4年目とどんどんうまくなり、いずれはワセダのDFリーダーとなれる存在だと思うので、頑張っていってほしいなと思います。

「責任感が強くなった」(新井)

新井

――それぞれの他己紹介をしてもらいます。まず、金子選手の紹介をお願いします

新井 出したらきりないなあ。昨年部屋が一緒だったんですけど、まず一つ言えるのは氷上とだいぶ違って。リンクの上だと頼れるエース、キャプテンみたいな感じなんですけど、部屋ではちょっと違くて(笑)。ホラー系や虫が駄目だったり、結構寝ていたりとか。常に寝ていて、ごろごろしている。ギャップがすごいです(笑)。氷上ではすごく熱い男なんですけど。同部屋のときとかは、ご飯に連れて行っていただいたりしました。氷上以外ではとても面白くて優しいです。リンクでは、ちょっと怖いですけど(笑)。

寺井 『NHL16』っていうプレイステーションのゲームが好きで。格地(DF格地龍太郎、スポ3=埼玉栄)がプレイステーション4を持っていて、その部屋でNHLをやってる印象が強いです。

金子立 間違いない(笑)。

寺井 ホッケーに関しては一緒のセットでやるのが2年目で。(金子選手と)同じ気持ちだと思うんですけど、自分たちが点を取っていかないとチームが勝てないっていう気持ちでやっているので、そういう点ではすごく共通しているのかなと思っています。あとは2年間一緒にやっていると、お互いのプレースタイルとかどこでパスをすればいいかとかが分かってきて。(金子選手は)ホッケーセンスがいいので、そういうのが分かるかなと思っています。

――次に、寺井選手の紹介をお願いします

金子立 ビールがすごく好き(笑)。あと海外に住んでいたので、NHLのチームの熱狂的なファンの一人です。試合があるとたぶん毎日見ていて、好きなチームが負けたらその日のテンションが一日低いっていう。話しかけても、「ああ。」みたいな(笑)。すごい落ち込んでますね。あとは(寺井選手は自分より)2つ上なんですけど、子どもっぽいっていうか。僕たちもすごい子どもなんですけど、合わしてくれてるのかなって思っています(笑)。

新井 トシさんといったらビール、ポテチ、NHLのレンジャース。トシさんもやっぱ氷上と違って普段はふざけ倒してることが多いですよね。すごく面白い人で、やることが読めない。いい先輩です。

――最後に、新井選手の紹介をお願いします

金子立 遥平は、みんなとコミュニケーション取るのがすごくうまいです。自分とかは結構人見知りなんですけど、(新井選手は)後輩にも好かれていますし、先輩からもかわいがられていて、すごいなと。見習いたいところもあります。私生活は自分と一緒で、昨年同部屋だったんですけど、ほぼ寝ているみたいな。睡眠時間が結構すごいことになってると思うんです(笑)。朝練習が7時ぐらいに終わって8時間半ぐらい寝て。17時ぐらいまで起きないときもあったりするので。睡眠力がすごい。真面目な話だと、3年生でアシスタントキャプテンで、DFの中でリーダーシップを取っていってもらいたいなというのがあるので、頑張ってほしいです。

寺井 結構お調子者キャラなのですが、上下の関係がすごいうまいなって。誰と接しても同じ感じで、フェアで、いいキャラクタリスティックを持ってるなって思います。印象が強いのは、今(新井選手の)部屋は同期の田村(FW田村心、教3=埼玉・早大本庄)となんですけど、もう一人草島っていうのがいて。三人でいつも一緒にいるんで、三人部屋かなって思うぐらい。自分は三人兄弟って呼んでて。その三人兄弟の中の一番下だっけ?

新井 うん。

寺井 らしいです(笑)。ホッケーに関しては、3年生でアシスタントキャプテンでDFリーダーなので、すごく期待してますし、DFをまとめたりしてもう少し頑張ってほしい気持ちも正直あるし。今後に陸トレ期間に入っていくので、DFとか関係なくチームをまとめ、よりいい雰囲気にできるように毎日練習に励んでいってほしいなと思います。

――部内で推しメンはいますか

金子立 今の2年生が結構いいキャラをしているというか、個性が強いです。坂本(DF坂本之麿、社2=青森・八戸工大一)とか。坂本、飛田(FW飛田烈、商2=東京・早実)、鈴木(FW鈴木ロイ、教2=北海道・苫小牧東)、ハリデー(DFハリデー慈英、スポ2=埼玉栄)。うーん、推してるっていうか・・・。NHLのゲームを一緒にやったりとかも多いので。面白いし、一緒にいて飽きないっていうのはありますね。たまにちょっとうざいときとかもあるんですけど(笑)。自分が3年で、あいつらが1年で入学してきたときから、結構長くかわいがっていますね。

新井 同期の格地龍太郎っていうのがいるんですけど。あいつはもう芸人ですね。すごい面白いです。一緒のキャンパスなんで、学校も一緒に行ったり同じ授業取ったりするんですけど。なんかもう、すごいですよ。一回ここ連れてきたいぐらいなんですけど(笑)。それぐらい面白いやつで。格地龍太郎っていうキャラクターは強烈です。

寺井 一人は同じく格地龍太郎で。まずホッケーに関して、DFとしてはすごいホッケーIQも高くてポテンシャルもあるんと思うんですけど、とにかく無駄な脂肪が多く、動けないっていう欠点が(笑)。でもことし、試合に出る機会があって頑張っていたので、継続してほしいなと思います。陸トレ期間に入って絞れるぶんがたくさんあると思うんで頑張ってほしいです。同じ3階にいるのですが、2年間(階が)同じで本当に面白いし、彼のそのパーソナリティが好きなので、そのぶん頑張ってほしいなっていう思いもありますね。あとその横の部屋にいる堰合、佐藤(FW佐藤秋都、教4=北海道・駒大苫小牧)ペア。4年生として頑張ってほしいっていう点もあるし、とにかく二人ともすごいキャラしてるんで(笑)。

一同 (笑)。

新井 あれやばい。あの部屋は異次元。一般人じゃ入れない。

一同 (笑)。

寺井 (佐藤選手と堰合選手は)普通の人と接するのとホッケーの人と接するのでキャラがまるで違うので、そこはどんどん広げていきたいなと思っています(笑)。

――秋までにどのようなチームをつくっていきたいですか

金子立 春の大会とは違って秋は長い大会になるので、まずは最後までしっかり戦い抜ける体づくりっていうのを、この2カ月間の陸トレ期間でしっかりやっていければいいなと思います。あとは春の大会はけが人がすごく多く、万全な状態でできてない人が何人もいたので。そこはやっぱり陸トレ期間でけがをしない体というのをつくっていき、しっかり自分のコンディション見たりすることが必要だと思います。無理しすぎるのも逆に体を壊したりとかにつながってくるので、そこら辺の自己管理もしっかりできる選手になるという意識を、一人一人が持ってやっていけるようにしていきたいです。

寺井 秋のシーズンは本当に長いので。けがとか体力もそうなのですが、一回負けて一試合で終わりじゃないので、メンタル的にもう少し試合に向けて準備して臨んでほしいなと思います。14試合が3カ月で続くなか、自分の体の調整だったりとか、下級生は学校の授業が多いと思うので、その中で自分のコンディション調整だったり、メンタル的に試合にどう持っていくのかっていう点を、気を付けてほしいというより、もう少し気にしてほしいっていう点はありますね。秋は例年だと1次リーグは結果が良くて1位とかで折り返すんですけど、結果的に最後までフィニッシュできていない、優勝できていないっていうパターンが多く見られるので。長丁場ということでメンタル的にもフィジカル的にも、モチベーション的にも続くようなチームをつくっていきたいなと思っています。

新井 試合の前に内藤コーチ(内藤正樹コーチ、平4二文卒=北海道・釧路湖陵)が「ミスからの立ち直りが早い選手が多いチームは強い」という話をしていて。アイスホッケーというものにミスはつきものなので、そのミスからの立ち直り早くするという点で、メンタルを強くしていかなきゃいけないと思っています。そういう部分を練習から意識高く、練習の質を上げて、常に試合をイメージしたり、ということから始めていきたいです。ミスからの立ち直りを早いチームにしていくというか、自分らから声を掛けて、立ち直りを早くするように促していきたいです。あとは、自己管理をしっかりして、長い秋リーグを戦っていけるチームになっていけたらなと思います。

――リーグ戦に向けて一言お願いします

金子立 自分が入学してから秋に一回も(優勝)取れてないので、本当に取りたいという気持ちがあって。厳しい戦いにはなると思うのですが、4年生も10人いますし、後輩も人数が多いので。チーム一丸になったら必ず優勝できると思うので、まずはこの2カ月間しっかり体をつくって頑張っていきたいと思います。

寺井 どんな形でもいいので、最後に優勝できればいいなと思います。秋は長丁場で何が起こるか分からないので、最後まで諦めず、チームのモチベーションを切らせないで、最終的に絶対優勝してやろうと思います。

新井 自分はDFで、個人的にもチーム全体的にも、GKに頼ってしまってる部分がもあるので。シュートを敵に打たせない、被シュート数を減らすという点を意識して、なるべくロースコアでいきたいです。このチームは攻撃力があるので、FWに点数取ってもらう代わりに自分たちは死ぬ気で守って、秋リーグ優勝したいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 中村ちひろ、廣田妃蘭)

これからも『三時起』頑張ってください!

◆金子立樹(かねこ・りき)(※写真左)

1995(平7)年3月2日生まれ。168センチ、70キロ。北海道・駒大苫小牧高出身。スポーツ科学部4年。長期のオフは帰省するか寮で休むことが多かったという金子選手ですが、ことしのゴールデンウィークはチームメイトや他のチームの選手と楽しい時間を過ごしたそうです。

◆寺井敏博(てらい・としひろ)(※写真中央)

1993(平5)年2月19日生まれ。173センチ、80キロ。米国・チョートローズマリーホール高出身。国際教養学部4年。ゴールデンウィーク中は毎日就活があったという寺井選手。「特に忙しかった」と長期休みを振り返っていました。

◆新井遥平(あらい・ようへい)(※写真右)

1995(平7)4月11日生まれ。174センチ、75キロ。北海道・駒大苫小牧高出身。スポーツ科学部3年。ゴールデンウィークは「とても充実していた」という新井選手。友人とアウトレットに行ったり、たこ焼きパーティを楽しんだそうです。