残り1分で逆転に成功!初戦を突破する

アイスホッケー

 アイスホッケーの学生日本一を決める日本学生氷上競技選手権(インカレ)がついに幕を開けた。早大の初戦の相手は関学大。序盤に先制を許してしまうが、第1ピリオド(P)終盤で同点に追い付く。その後はシュートを狙うも相手の守備に阻まれ、ゴールまでが遠い。しかし第3P終了が残り1分に迫ったとき、FW金子立樹副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)がパックを押し込み勝ち越しに成功。2回戦進出を決めた。

 負けたら終わりのトーナメント戦。1点を争い必死にパックを奪いあう姿が何度も見られる、熱戦が繰り広げられた。第1P開始直後、次々と選手にペナルティが出てしまう。キルプレーとなるこのピンチをしのぎたいところだったが、隙を突かれて相手に先制を許してしまう。なんとしても巻き返したい早大は、何度もパスを通して得点につなげようとするが、相手の堅守に阻まれなかなかネットを揺らすことができない。しかし、残り9秒でFW寺井敏博(国教3=米国・チョートローズマリー高)がゴールにパックを滑り込ませる。意地の1点で同点に追い付き、第1Pを終えた。

この日も活躍を見せた金子立

 第2Pは一進一退の攻防が続く。何度もシュートするチャンスを作る一方、パックを取りこぼしパスが通らない場面も見られた。勝負の行方は第3Pに託される。関東大学リーグ戦でも第3Pの粘り強さが光っていた早大。幾度となく好機を生み出すが、相手のGKの相次ぐ好セーブに屈してしまう。しかし、早大が持ち前の勝負強さを見せた。残り1分となったとき、金子立がゴールのわずかな隙間にパックを通して逆転。これが決勝点となり、関学大を2-1で下した。

無事、初戦を突破した

 従来の予想とは裏腹に、苦戦を強いられてしまった1回戦。しかし、なんとしても得点をし、守り抜くといった粘り強さは健在である。トーナメントを勝ち上がるにつれて厳しい展開になることが予想されるが、この持ち味を生かしたプレーで大舞台での活躍に期待したい。

(記事 加藤佑紀乃、写真 又坂美紀子)

日本学生氷上競技選手権
早大 ピリオド 関学大
1st
2nd
3rd
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
関学大 02:44 森井

PK
早大 14:51 寺井 石川 新井 PP
早大 44:00 金子立
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
寺井 金子立 加賀美 石川 新井
鈴木 高橋 田中 ハリデー
矢島 坂本龍 金子聖 堰合 坂本之
飛田 野村 佐藤 村上 斜森
GK中川