日大にまさかの引き分け。優勝から遠ざかる

アイスホッケー

 「本当に悔しい」。ことしの早大を率いるDF石川貴大主将(スポ4=埼玉栄)は、試合後何度もそう口にした。関東大学リーグ戦(リーグ戦)第11節。優勝を目指す早大にとって、今回の日大戦は勝ち点3を得ることはもちろん、次週から続く上位校との対戦に弾みをつけるための試合であるはずだった。しかし結果は3-3で引き分け。優勝から大きく遠ざかってしまった。

 FW金子立樹副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が「第1ピリオド(P)から流れが良くなかった」と語った通り、序盤から一進一退の状態が続き、なかなか得点に結びつけることができない。数的有利なパワープレーのチャンスも生かせず。両者無得点のまま迎えた第2P、長く続いた膠着(こうちゃく)状態を打ち破ったのは早大だった。28分55秒、FW矢島雄吾(スポ1=北海道・駒大苫小牧)が左サイドからゴールまで一気に駆け上がり、鮮やかなシュートを決める。しかしすぐさま日大に1点返され、1-1で第2Pを終えた。

先制し喜ぶ選手たち

 いつもの早大なら第3Pで相手を引き離せるはずだった。しかし46分45秒、相手に追加点を許してしまう。直後にFW青木優之介(スポ3=埼玉栄)がゴール裏から受けたパックを押し込み2点目を得るも、その数十秒後にまたも失点。1点ビハインドのまま、試合は終盤へ。両者の激しい攻防が繰り広げられる中、残り時間19秒、FW寺井敏博(国教3=米国チョートローズマリーホール高)がゴール左からシュートを放ち、土壇場で同点に並ぶ。しかし逆転劇は起こせずに試合終了。早大に残された時間はあまりにも短かった。

激しいぶつかり合いが繰り広げられた

 遠のいた賜杯、そして自力優勝の消滅。今回の結果により、早大は厳しい現実を突き付けられた。だが、下を向いている暇はない。「これからの練習でスコア面などの修正をして次戦に臨みたい」(金子立)。明大戦まで残り1週間。悔しさと課題を上位進出のための起爆剤に変えることはできるか。まもなくリーグ戦最終章へと突入する。

(記事 中村ちひろ、写真 又坂美紀子)

関東大学リーグ戦
早大 ピリオド 日大
0(19) 1st 0(10)
1(16) 2nd 1(6)
2(18) 3rd 2(14)
3(53) 計 3(30)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 28:55 矢島

堰合 -
日大 32:38 山口 瀧澤 皆川 -
日大 46:45 皆川 山口 瀧澤 -
早大 47:31 青木 寺井 新井 -
日大 47:57 袴田 古川 岩本 -
早大 59:41 寺井 金子立 青木 -
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
1 青木 金子立 寺井 新井 石川
2 田中 高橋 鈴木 ハリデー 清
3 矢島 坂本龍 金子聖 坂本之 堰合
4 佐藤 瀬戸 加賀美 斜森 村上
GK遠藤
関東大学リーグ戦ディビジョンIグループA順位表(11月16日時点)
順位 校名 勝点 試合数 勝 分 負
1 中大 29 11 9 2 0
2 明大 28 11 9 1 1
3 東洋大 25 11 8 1 2
3 早大 25 11 8 1 2
5 法大 7 11 2 1 8
5 日体大 7 11 2 1 8
7 慶大 4 11 1 1 9
8 日大 2 11 0 2 9
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コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――一次リーグを踏まえて、日大の印象はいかがでしたか

各セットしっかりと基本のプレーをやっていますね。また、攻撃ではなく守りに重きを置いているチームだと思いました。

――きょうの試合の反省点を挙げるとするならば、どこでしょうか

第1Pと第2Pでしっかり得点を決め切れなかったことと、シュートがなかなか枠内に入らなかったところ。そして攻撃が単調になってしまったところです。

――いままで課題としていたところがこの試合でも出てしまったということでしょうか

そうですね。最後に得点することができたのは良かったのですが。

――優勝からは大きく遠ざかってしまいました

残り3戦はいずれも上位校との試合なので、最善のプレーができるように準備をしていきたいです。

DF石川貴大主将(スポ4=埼玉栄)

――この試合の率直な感想をお願いします

優勝争いをしていく中で、勝たなければいけない試合でした。こういう結果に終わって、おそらく自力優勝もなくなったと思うのですが、試合のことも自力優勝のことでも、色んな面で本当に悔しい試合になりました。

――試合内容を振り返ってみていかがですか

シュート的には打てていたのですが、それが枠に入っていなかったり、次の攻撃につながるシュートではなく、1本1本で終わってしまうようなシュートでした。スコアリングを生かすということでは少し課題を抱えた試合だったのかなと思います。

――一次リーグでも日大とは接戦となりましたが、相性が良くないのでしょうか

ことしのワセダはいい意味でも悪い意味でもいい試合をしてしまう。スコア的にもいい試合をしてしまうので、それがきょう、結果として引き分けになってしまった、勝ちきれなかったというところがありました。正直そんなに苦手意識はないのですが、勝てなかったことが本当に悔しいです。

――タイムアウトの際はどのようなことを話したのですか

1点ビハインド、残り50秒弱という状況の中、2点取るためにも早い段階でまず1点取ろう、引き分けには最低でも持っていかなければいけない、という話をしていました。結果的に点数は取れたので、タイムアウトは良かったのではないのかなと思います。

――次から上位校との試合が続きます。どのように戦っていきたいですか

上位校と試合が続く中で、自分たちが優勝するには3試合ともしっかり勝たなくてはいけないので、きょうの引き分けの気持ちの整理からしっかりして、(次戦まで)時間は一週間しかありませんが、システム的なところをしっかりいい方にいい方になるように改善していきたいと思います。

FW金子立樹(スポ3=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの引き分けという結果について

第1Pからあんまり流れは良くなくて、攻めている中で一点しか取得できなくて、そこからずるずる悪い流れが続いてしまいました。最後は、同点という結果になりましたが、自分たちで流れを引き寄せられなかったことが引き分けに繋がったと思います。

――最後の、3点目を取る前のタイムアウトでは何をお話されていたんですか

一本当に点数を取ることだけを考えてゴールに向かっていこうという話をしていました。

――きょうの試合を振り返って一番の課題点は

シュートを多く打っているのに、点数を取れなかったことが課題だと思います。

――次戦への抱負をお願いします

明大戦はきょうみたいに沢山シュートを打たしてもらえません。一本一本のシュートをゴールに決めるという気持ちで行かないと点数取れないと思うので、これから練習でスコア面などの修正をしっかりして臨みたいと思います。