昨年は中止となった東京夏季競技大会。今年はシニア、ジュニアの各部門はショートプログラム(S P)のみで競われる縮小開催、そして無観客、無配信という形ではあったが、2年ぶりに東京の選手たちが8月の東伏見のリンクに集った。
早大からは石塚玲雄(スポ4=東京・駒場学園)、小室笑凜(スポ3=東京・開智日本橋学園)、川畑和愛(社2=東京・N高)、馬場はるあ(社2=東京・駒場学園)、木南沙良(人通1=東京・日大一)、千葉紫織(文構1=東京・筑波大附)、廣田聖幸(スポ1=千葉・東邦大東邦)の7名が出場。2週連続の試合となった石塚がシニア男子部門で優勝、シニア女子部門では今シーズン初戦となった川畑が60点を超える得点で4位に入った。ここでは出場選手7名のコメントを掲載する。
8月上旬のげんさんサマーカップでの石塚
(記事、写真 及川知世)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
結果
▽シニア男子
石塚玲雄 1位 61・33点
▽シニア女子
川畑和愛 4位 60・26点
馬場はるあ 9位 45・64点
小室笑凜 18位 37・78点
木南沙良 21位 33・64点
▽6級女子(フリー)
千葉紫織 6位 54・53点
▽ジュニア男子
廣田聖幸 8位 39・91点
コメント
※インタビューは文面で行ったものです
石塚玲雄(スポ4=東京・駒場学園)
――まずは1位おめでとうございます。今回の演技はどう振り返りますか
ありがとうございます。今回はSPだけの試合となりましたがノービス以下の子たちの試合がなくなってしまった中で僕たちのカテゴリーは試合をさせてもらえただけでもありがたいと思っています。演技内容としては、最初の3Fはコンビネーションジャンプにできませんでした。しかし、今回は後半の3Lzにコンビネーションをつけて3Lz+3Tという形でリカバリーできたのでそこは良かった点かなと思います。スピンは一か所ポジションが高くなってしまった部分があったので練習して修正します。そして、今日もステップは気持ち良く滑れたかなと思っています。
――げんさんから約10日での試合となりましたが、疲労の具合や調子はいかがでしたか
多少の疲労はあったかもしれませんが、寝られる時によく寝て回復させていたので大丈夫でした。
――今後に向けての意気込みをお願いします
普段の練習から色々なことを練習していきたいと思います。次の演技を観て頂く機会がありましたら是非よろしくお願い致します。
小室笑凜(スポ3=東京・開智日本橋学園)
――久々の試合だったと思いますが、どのような目標で挑みましたか
練習で意識している事を試合で再現する事を目標に取り組みました。ジャンプにおいては完璧ではないですが、落ち着いて意識できたと思います。一方、しっかり点数を取るべきスピンとステップでは思うように動けなかった部分もあり、次の試合までにジャンプと共に改善したいと思います。
――今日の演技を振り返ってみて、いかがですか
全体的に落ち着いて滑れていたと思いますが、部分的に体が硬直していたところもあると思います。結果として見るとあまり良くないですが、次の試合以降のプロセスとしてはポジティブに捉えても良いと思える演技だったと感じています。
――順位、点数に関してはどう捉えていますか
点数は自分の目標点数には遠かったです。特に、コンポーネンツの点数が低かったです。ただ、今回の試合では客観的に見られている場合の自分の演技の価値はどの程度なのかを把握する機会にできたので、次の試合に向けてやるべき課題を明らかにできたと前向きに捉えています。
――今後に向けての意気込みをお願いします
今回の試合で明らかになった課題を元に、10月にある毎試合で悔いの残らない演技が出来るように頑張りたいと思います!
川畑和愛(社2=東京・N高)
――今回の目標を教えてください
目標はショートプログラムをノーミスし、今後の課題を明確にすることでした。
――今日の演技を振り返ってみて、いかがですか
上手く本番への自信の持っていき方ができず、最初のジャンプの失敗につながってしまいました。最初のコンビネーションジャンプ以外はいつも通りの演技ができたと思います。落ち着いて最後のジャンプにコンビネーションをつけられたこともよかったです。
――順位、点数に関してはどう捉えていますか
ファイブコンポーネンツやスピン・ステップの加点は、練習の成果が出ていると思いました。ノーミスの演技ができず高い点数を出せなかったことは残念でしたが、技のレベルや加点などの確実に取れるベースの点数をあげていくことが必要だと気づけました。
――今シーズンのショートプログラムの気に入っている点や、見所を教えてください
フランス語の歌詞つきでとても感情豊かな曲なので、滑ることがとても楽しいです。特にステップはプログラムの盛り上がりポイントで、情熱的に表現したいと思っています。素敵な曲なので、曲のメロディーや起伏などを感じながらプログラム全体を楽しんでもらえるよう頑張りたいです。
――今後の試合に向けての意気込みをお願いします
目の前の課題達成を自信に、本番で実力をしっかりと発揮するシーズンにしたいです。
馬場はるあ(社2=東京・駒場学園)
――飯塚杯から短期間で3連戦となりました。収穫を教えてください
試合を心から楽しめることができるようになりました。また、試合に慣れてきたことで表現にも気を配れるようになりました。
――次に向けての意気込みをお願いします
今できる最高の演技ができるよう一日一日の練習を大切に、頑張っていこうと思います。
木南沙良(人通1=東京・日大一)
――げんさんサマーカップから10日での試合となりました。疲労の具合や調整はいかがでしたか
思ったように練習が出来ず、前回のげんさんサマーカップより課題が残る試合となってしまいました。
――今回の演技を振り返っていかがですか
スピンやステップのレベルが予定構成より落ちてしまい、点数を大きく落としてしまいました。今回の反省点をしっかりと見直して次の試合に繋げたいです。
――次の試合に向けての意気込みをお願いします
次の試合は東京ブロックになるので、成長した姿をお見せできるように頑張ります。
千葉紫織(文構1=東京・筑波大附)
――まずは、今日の演技を振り返ってみて、いかがですか
練習でも失敗することがなかったようなミスをしてしまい、焦ってさらにミスを引きずってしまったという反省が最初に演技を終えて感じたことです。しかし、目標としていたブロックのミニマムスコアには届くことができ、前回の試合(げんさんサマーカップ)の時の反省点であったスピンやステップの取りこぼしなどの改善もできたことはよかったなと思っています。
――先週のインタビューでは「楽しんで滑りたい」というお話がありましたが、楽しんで滑れましたか
今回の試合はあまり緊張せず、落ち着いて気持ちよく滑り出すことができました。しかし、上記で述べたように、一つのミスで焦りを持ってしまったので、今後の試合では最初から最後まで、気持ちよく楽しんで滑ることを目標にしていきたいです。
――FSの気に入っている点や見所を教えてください
プログラム全体を通して、トランジション(エレメンツとエレメンツのつなぎ)の動きが好きです。エレメンツが一つ一つ孤立するのではなく、FSが一つの作品となるように、さらにしなやかな動きになるよう頑張りたいです。
廣田聖幸(スポ1=千葉・東邦大東邦)
――来週のサマートロフィーにもエントリーされていますが、今大会にはどのような意図で出場したのでしょうか
試合の緊張感を感じながら、どれだけ点数が出るのかを知るためです。
――今日の演技を振り返ってみて、いかがですか
フリップは転んでしまいましたが、ステップでレベル2が取れたり、フライングシッドスピンでレベル4を取れたりと、とても収穫があり自信になりました。
――来週への意気込みをお願いします
今度こそフリップを降りたいです!