身の引き締まるような寒さの中、関東大学対抗戦(対抗戦)対帝京大戦が行われた。立ち上がりは帝京大がゲームを支配。立て続けに3つのトライとペナルティーゴールを決められ、0-20とリードされる苦しい展開になった。しかし、インターセプトから得点すると、ここから反撃を開始する。フランカー井上遼がインゴールにねじ込み14-20とすると、そのまま前半を終えた。後半は膠着(こうちゃく)状態が続いたが、64分に相手WTBに大外を走られ失点してしまう。するとそこから崩れ、後半は無得点でシャットアウトされ敗戦した。
前半の20分間、明大は相手に主導権を握られてしまう。反則を繰り返してしまい、その間に3つのトライを献上。13分にはペナルティーゴールを決められ、20点のリードを奪われる。だが、苦しい状況でもCTB梶村祐介のビックタックルが、チームの流れを変えた。だんだんと自分たちのプレーが発揮できるようになってきたところで、SH福田健太がインターセプトし、右隅にグラウンディングする。その後は守備面でFWがペナルティーを誘い、相手陣で長くプレーを続けると、連続攻撃から井上がゴールを陥れた。その後もFWを軸に攻撃を継続するが、追加得点が奪えない明大。終了間際にも、インゴールまで残り5メートルという位置で、こだわってきたスクラムでプッシュをかけるが、強固な守備を崩すことができずに6点ビハインドのまま前半を終えた。
インターセプトから先制トライを挙げた福田
一方後半は一進一退の攻防が続き、なかなか両者とも流れをつかむことができない。先取点が欲しい明大はWTB山村知也を投入するが、ハンドリングエラーなどからうまく波に乗れない。すると64分、WTB竹山(帝京大)が大外でボールを受け取ると、スワーブでFB山沢京平を抜き去る。そのまま左中間にトライを決め、14-27と逆に得点を奪われてしまった。その後も強力なフィジカルにタックルがはじかれ、立て続けに失点。終わってみれば14-41の完敗で試合を終えた。
ラインアウトが安定しなかった
この試合では明大の立ち上がりの悪さが目立つ結果となった。課題であるコミュニケーションを密にして、無駄な失点を防ぎたい。また、後半リザーブが投入されてからラインアウトや連携ミスが多く出てしまったのも修正すべき点だろう。いよいよ次戦は伝統の明早戦だ。対抗戦の締めくくりとして勝利を収めたい。
(記事 小田真史、写真 吉田安祐香、石塚ひなの)
関東大学対抗戦 | ||||
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明大 | スコア | 帝京大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
2 | 0 | T | 3 | 3 |
2 | 0 | G | 1 | 3 |
0 | 0 | P | 1 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
14 | 0 | 計 | 20 | 21 |
14 | 合計 | 41 | ||
【得点】▽トライ 福田、井上 ▽ゴール 松尾(2G) | ||||
※得点者は明大のみ記載 |
関東大学対抗戦Aグループ星取表(11月20日現在) | ||||||||
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帝京大 | 早大 | 明大 | 慶大 | 筑波大 | 青学大 | 日体大 | 成蹊大 | |
帝京大 | * | 〇40-21 | 〇41-14 | 〇31-28 |
11/26 11:30 秩父宮 |
〇89-5 |
〇70-3 |
〇70-0 |
早大 | ●21-40 | * |
12/3 14:00 秩父宮 |
11/23 14:00 秩父宮 |
〇33-10 | 〇94-24 | 〇54-20 | 〇99-14 |
明大 | ●14-41 |
12/3 14:00 秩父宮 |
* | ●26-28 | 〇68-28 | 〇108-7 | 〇101-7 | 〇87-0 |
慶大 | ●28-31 |
11/23 14:00 秩父宮 |
〇28-26 | * | 〇43-26 |
12/3 14:00 東京ガスG |
〇49-22 | 〇61-7 |
筑波大 |
11/26 11:30 秩父宮 |
●10-33 | ●28-68 | ●26-43 | * |
〇38-12 |
〇41-10 |
〇57-5 |
青学大 |
●5-89 | ●24-94 | ●7-108 |
12/3 14:00 東京ガスG |
●12-38 | * |
●12-40 |
〇26-19 |
日体大 |
●3-70 |
●20-54 | ●7-101 | ●22-49 |
●10-41 |
〇40-12 |
* |
11/25 11:30 江戸川 |
成蹊大 |
●0-70 |
●14-99 | ●0-87 | ●7-61 |
●5-57 |
●19-26 |
11/25 11:30 江戸川 |
* |
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場、相模原は相模原ギオンスタジアム、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、キヤノンGはキヤノンスポーツパーク、東京ガスGは東京ガス大森グラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、NECGはNEC我孫子グラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場。 |
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月20日現在) | |||||||||
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順位 | チーム | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失 | トライ |
1 | 帝京大 | 6 | 6 | 0 | 0 | 341 | 71 | 270 | 49 |
2 | 早大 | 5 | 4 | 0 | 1 | 301 | 108 | 193 | 45 |
2 | 慶大 | 5 | 4 | 0 | 1 | 209 | 112 | 97 | 30 |
2 | 明大 | 6 | 4 | 0 | 2 | 404 | 111 | 293 | 59 |
5 | 筑波大 | 6 | 3 | 0 | 3 | 200 | 171 | 29 | 31 |
6 | 日体大 | 6 | 1 | 0 | 5 | 102 | 327 | -225 | 13 |
6 | 青学大 | 6 | 1 | 0 | 5 | 86 | 388 | -302 | 14 |
8 | 成蹊大 | 6 | 0 | 0 | 6 | 45 | 400 | -355 | 7 |
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。 |