無敗の明大、王者・帝京大に初黒星を喫す

ラグビー明大

 これまで関東大学対抗戦(対抗戦)全勝中の明大は、同じく対抗戦全勝の強豪校・帝京大と対戦した。前半は開始14分の時点でトライを2つ奪われ、全国大学選手権(大学選手権)7連覇中の帝京大のペースかと思われた。しかしPGを決め得点を奪うと、その後1トライ失ったものの終盤に奪い返し、8ー21で前半を終えた。後半は終始帝京大のペースで3トライを決められるが、ロスタイムにトライを奪い取り、15ー42でノーサイドとなった。

 前半開始からしばらくは明大にとって厳しい展開となった。6分に先制のトライを決められると、その後14分にも相手FWの激しいタテ突破に粘り負け、立て続けにトライを決められてしまう。そこからしばらく相手の流れが続くかと思われた。しかし29分、帝京大のペナルティーによりPGの機会を得ると、先日の慶明戦では出場が叶わなかったSO堀米航平が確実に決めて3点を得た。その直後にまたトライを奪われてしまうものの、ラインアウトをきっかけにチャンスをつかんで着々とパスをつないでいく。最後は左に展開していたWTB山村知也がインゴールに飛び込んだ。結果、帝京大との点差を縮めることに成功し、8−21で前半を折り返した。

激しい突破を見せた渡部

 着々と反撃し流れを引き寄せたかと思われた明大であったが、後半は相手に先導を奪われることとなった。開始1分も経たないうちにノーホイッスルでトライを奪われると、18分には帝京大FBの尾嵜晟也にこの日2本目のトライを決められてしまう。試合終了間際にも追い打ちをかけるようにトライを奪われ、後半無得点でゲームを終えるかと思われた。しかしそのような逆境の中で、紫紺の意地が発揮された。ロスタイムに相手チームのペナルティーによりチャンスをつかむと、敵陣深くに侵攻。最後は途中出場の矢野湧大が右サイドからインゴールを陥れた。しかし大幅に開いた得点差を奪い返すことはできず、15−42で試合は終了した。

ラインアウトでは赤いカベに阻まれた

 今シーズン負けなしの明大であったが、王者・帝京大には力及ばず大敗を喫すこととなった。特にマイボールラインアウトを相手にスチールされる展開が多く、思うように試合を運べていない印象を受けた。しかしラスト数分での反撃には、明大の得点への執念が非常に感じられた。2週間後には伝統の一戦である早明戦が控えている。初黒星を喫した明大がこの試合の反省を活かし、早大とどのように戦っていくのか注視していきたい。

(記事 藤岡小雪、写真 本田理奈、高橋里沙)

関東大学対抗戦
明大 スコア 帝京大
前半 後半 得点 前半 後半
1 1 T 3 3
0 1 G 3 3
1 0 P 0 0
0 0 D 0 0
8 7 計 21 21
15 合計 42
【得点】▽トライ 山村、矢野湧 ▽ゴール 堀米(2G)
※得点者は明大のみ記載

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関東大学対抗戦Aグループ星取表(11月22日現在)
  帝京大 明大 筑波大 早大 慶大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大 * ○42-15 12/3 14:00

秩父宮
○75-3 ○42-31 ○111-0 ◯134-3 ◯91-0
明大 ●15-42 * ○48-28 12/4 14:00

秩父宮
◯31-29 ◯60-5 ◯79-0 ◯70-0
筑波大 12/3 14:00

秩父宮
●28-48 *

●12-46 ●20-28 ◯15-13 ◯46-14 ◯82-14
早大 ●3-75 12/4 14:00

秩父宮
◯46-12 * 11/23 14:00

秩父宮
◯48-19 ◯45-40 ◯71-0
慶大 ●31-42 ●29-31 ○28-20 11/23 14:00

秩父宮
* 12/3 14:00

熊谷B
○55-0 ◯85-7
青学大 ●0-111 ●5-60 ●13-15 ●19-48 12/3 14:00

熊谷B
* ○31-24 ○21-3
日体大 ●3-134 ●0-79 ●14-46 ●40-45 ●0-55 ●24-31 * 11/26 14:00

江戸川
成蹊大 ●0-91 ●0-70 ●14-82 ●0-71 ●7-85 ●3-21 11/26 14:00

江戸川
*
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、月寒は札幌月寒ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、熊谷Bは熊谷ラグビー場Bグラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、慶大日吉Gは慶大日吉グラウンド、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月22日現在)
順位 チーム 試合 勝 分 負 得点 失点 得失 トライ
1 帝京大 6 6 0 0 495 52 443 75
2 明大 6 5 0 1 303 104 199 45
3 早大 5 4 0 1 213 146 67 33
4 慶大 5 3 0 2 228 73 155 33
4 筑波大 6 3 0 3 203 163 40 30
6 青学大 6 2 0 4 89 261 -172 13
7 日体大 6 0 0 6 81 390 -309 12
7 成蹊大 6 0 0 6 24 420 -396 3
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。

コメント

丹羽政彦監督

――この試合を振り返って

全勝対決で帝京大を倒せるか、ということでしたが帝京大もしっかりと準備をされてきたなと思います。局面、局面は一生懸命食らいつくことができましたがスコアをする精度の面で負けてしまっていたと思います。FWは主力メンバーを多数欠く中では頑張っていたなという印象です。BKでは梶村(CTB梶村祐介)が相手からのマークが厳しいにも関わらず、突っ込みすぎてしまったと感じております。このあたりを次の早大戦までに修正して、もう一度大学選手権のファイナルで帝京大と試合をやりたいと思っています。トライに関しては3つくらい余計なトライを取られてしまったのでこれがなければスコアの上ではもっと競れたかなと思っています。ただ、得るものも多かったですし、ここ数年早明戦では連勝できていないので絶対倒したいと思います。

SH兵頭水軍ゲームキャプテン

――この試合を振り返って

帝京大の激しいプレッシャーに対してしっかりと前に出てプレッシャーをかけていこうと話していたのですが、試合では慌ててしまい、チャンスボールをあまり生かせなかったです。レフェリーからも注意を受けたのですがブレイクダウンの部分で明大のペナルティーが多かったので、しっかり修正しないといけないと思います。また、大外のブレイクダウンの部分でも相手に越えられてしまい、明大のリズムを作れなかったので、このあたりも再来週の早大戦までに修正していきたいと思います。