大学ラグビーの本格的シーズンがついに幕を開けた。関東大学対抗戦(対抗戦)の初戦、昨季の王者・明大は青学大と対戦。序盤からフィジカルの差で優位に立った明大が試合を支配する。相手陣内でラグビーをし続け、合計7トライで圧倒。一方のディフェンスは終盤に攻め込まれる場面もあったが、危なげなく守りきり45-0で完封勝利。開幕戦を幸先良く白星で飾った。
突破を試みる西橋
試合前に降り注いだ雨の影響から、この日の明大はSO長石倉豪のキックを中心としたゲームプランを展開。前半6分、明大ボールのスクラムからFWが連続攻撃を仕掛ける。そして相手の守備が整っていないところをSH山口脩平が突き、パスを受けた長石倉がインゴールに飛び込んで先制。14分にも、相手ゴール前のラインアウトから、最後はCTB西橋誠人がタテに切れ込み追加点を挙げた。35分には山口が後方から勢いよく走りこんできたFB村井佑太朗にキックパスを送り、独走トライ。3つのトライを奪った明大が19-0とリードして前半を終えた。
後半は、いきなり長石倉のキックパスからWTB小澤和人がインゴール右端に滑り込んだ。この後からハンドリングエラーが増え始めるが、それを体の強さで補っていく明大。14分に相手ボールスクラムをターンオーバーし、BK展開してトライまで持ち込んだ。さらに、FL大椙慎也のインターセプトからのトライで青学大を突き放す。中盤以降は敵の猛攻に苦しみ自陣にくぎ付けとなるが、低く突き刺さるタックルで耐え忍び、無失点で切り抜けた。終了間際にも得点を重ねた明大は、初戦を45-0と完勝した。
新SOとして奮闘する長石倉
結果的に大量得点での勝利となったが、この試合では多くのパスミスが目立った。ボールが滑った影響もあるが、今後の戦いでは改善していきたい点である。一方、スクラムの安定度は抜群で、今季もFWの明大は健在であることを見せつけた。次の相手は、今季1部に昇格した成蹊大。対抗戦連覇に向け、まだつまずくわけにはいかない。
(記事 御船祥平、写真 和泉智也、中澤奈々)
関東大学対抗戦 | ||||
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明大 | スコア | 青学大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
3 | 4 | T | 0 | 0 |
2 | 3 | G | 0 | 0 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
19 | 26 | 計 | 0 | 0 |
45 | 合計 | 0 | ||
【得点】▽トライ 長石倉2、西橋、村井、小澤、大椙、紀伊 ▽ゴール 長石倉(5G) | ||||
※得点者は明大のみ記載 |