筑波大を制し連勝も、課題の残る結果に

ラグビー慶大

 慶大は、東京・江戸川区陸上競技場で行われた関東大学対抗戦の第2戦目に臨んだ。相手は、難敵の筑波大だ。前半は、第1戦目の勢いのままに積極的な攻撃で試合を優勢に進める。相手ゴール前でのフォワードの連続攻撃によって、フランカー川合秀和が2トライを決めるなど前半合計で4トライを奪い、28ー7とリードをした。後半も序盤こそはトライを決めるものの、そこからは筑波大がボールを持つ時間が増えたことによって3トライを許し、35—24で試合を終えた。

 台風24号が心配される曇天の下、筑波大のキックオフで試合が開始した。すると試合はいきなり動く。開始30秒、自陣10メートル付近からのキックを筑波大の選手がチャージし、そのまま先制トライを許す。出端を折られてしまったものの、相手のペースにさせないのが慶大である。7分には相手のディフェンスを押し切り川合がトライを挙げると、12分には敵陣ゴール前にて相手の反則からのラインアウト。モールでじりじりと押し込んでいくと、プロップ坂田拓海が相手のタックルより一足早くゴールラインに飛び込んだ。逆転に成功した慶大はその後も2トライを奪い、試合を28—7で折り返す。

モールの突破力は確かなものになってきた

 後半も前半の勢いそのままに積極的な攻撃を展開。7分にはフェーズを重ねて相手ディフェンスを突破しトライを奪って、35—7とする。これで前半から5連続でトライを決めたことになる。しかし、ここから慶大の勢いが失われていく。数々のペナルティーやノックオンなどによって、筑波大がボールを持つ時間が続き、攻め込まれる状態になってしまう。相手が攻めてきても粘りのディフェンスで1トライの失点のみに抑えていた慶大だが、ついに23分にトライを許す。その後も慶大は立て直すことができず、ミスが続く。試合終了間際には2トライを決められてしまい、35—24。で試合を終えた。

ゲームメイクとプレーの両方で試合をけん引したSH江嵜真悟

  フィジカルの強さやフォワードの好連携による攻撃などの良い面が目立った前半に対して、自らのミスによって失点を重ねてしまった後半は課題が露呈する結果となった。今後は、課題を修正して慶大らしいラグビーで挑む必要があるだろう。ましてや次戦は、強敵・帝京大。19年ぶりの優勝に向けて、絶対に負けられない戦いが続く。

(記事 関飛人、写真 伊東穂高、白石智奈美)

関東大学対抗戦
慶大 スコア 筑波大
前半 後半 得点 前半 後半
28 17
35 合計 24
【得点】▽トライ 川合2、坂田、古田、辻 ▽ゴール 古田(5G)
※得点者は慶大のみ記載

 

関東大学対抗戦Aグループ星取表
  帝京大 明大 慶大 早大 筑波大 日体大 青学大 成蹊大
帝京大

11/18 14:00

秩父宮

10/21 11:30

秩父宮

11/4 14:00

秩父宮

12/1 14:00

熊谷

10/7 15:00

帝京大G

〇141-7

〇113-7

明大

11/18 14:00

秩父宮

11/4 11:30

秩父宮

12/2 14:00

秩父宮

10/7 14:00

足利

〇31-17

〇88-0

10/20 14:00

明大G

慶大

10/21 11:30

秩父宮

11/4 11:30

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

〇35-24

〇84-17

12/1 11:30

熊谷

10/7 14:00

慶大G

早大

11/4 14:00

秩父宮

12/2 14:00

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

〇55-10

10/21 14:00

敷島

10/7 11:30

足利

〇99-5
筑波大

12/1 14:00

熊谷

10/7 14:00

足利

●24-35 ●10-55 11/18 14:00

敷島

10/21 13:00

筑波大G

11/3 14:00

上柚木

日体大

10/7 15:00

帝京大G

●17-31

●17-84

10/21 14:00

敷島

11/18 14:00

敷島

11/3 11:30

上柚木

12/2 14:00

熊谷B

青学大

●7-141

●0-88

12/1 11:30

熊谷

10/7 11:30

足利

10/21 13:00

筑波大G

11/3 11:30

上柚木

11/18 11:30

敷島

成蹊大

●7-113

10/20 14:00

明大G

10/7 14:00

慶大G

●5-99

11/3 14:00

上柚木

12/2 14:00

熊谷B

11/18 11:30

敷島

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド、三郷はセナリオハウスフィールド三郷(三郷市陸上競技場)、筑波大Gは筑波大つくばグラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、味スタ西は味の素スタジアム西競技場、上柚木は上柚木公園陸上競技場。
 
関東大学対抗戦Aグループ順位表(9月30日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 254 14 240 38
早大 154 15 139 23
明大 119 17 102 19
慶大 119 41 78 17
筑波大 34 90 -56 5
日体大 34 115 -81 5
成蹊大 12 212 -200 2
青学大 7 229 -222 1
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。