成蹊大を攻守で圧倒!完封勝利で対抗戦制覇へ好発進!

ラグビー男子

 6年ぶりの関東大学対抗戦(対抗戦)優勝を目指す早大は成蹊大と激突した。次戦の筑波大戦に向け、快勝で弾みをつけたいところだ。前半は対抗戦の独特な緊張感からか、ハンドリングエラーが目立つ。思ったようにアタックができない早大だったが、磨きあげたセットプレーを起点にトライを量産。31-0とリードして折り返す。後半は動きの固さが取れ、テンポの良いアタックで得点を積み上げていった。計11トライの71-0で快勝し、対抗戦の開幕を完封勝利で飾った。

 早大ボールのキックオフから始まった前半。序盤から試合は動いた。ファーストスクラムで成蹊大を圧倒し、ペナルティーをもぎ取る。キックから敵陣深くでのラインアウトの好機を得るとすぐさまモールを組み、相手ごとインゴールへ雪崩れ込んだ。19分には敵陣ゴール前でのスクラムをしっかりと押し込み、スクラムトライ。その後もセットプレーを起点にトライを積み重ねていった。一方で初戦の重圧からかハンドリングエラーが散見される。前半終了間際には自陣深くまで攻め込まれるなどしたが、得点までは許さず31-0で前半を折り返した。

2トライ8ゴールの大活躍を見せた岸岡

 キックゲームによる陣地の取り合いから始まった後半。前半の固さが取れ、夏から整備されたアタックが真価を発揮していく。「しっかりとタテに強く当たってつないでいこう」とFB梅津友喜(スポ1=岩手・黒沢尻北)が語るように近場でパスを繋ぎ、敵陣へ鋭い攻撃を見せる。後手に回った成蹊大のディフェンス網の穴をCTB黒木健人(教3=宮崎・高鍋)やSO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)らが突き、点差を広げていく。また、33分には総入れ替えしたフロントロー陣が奮起。この試合10本目のトライをスクラムトライで飾り、フロントロー陣の層の厚さを見せつけた。このまま終始敵陣でプレーし続けた早大が成蹊大を完封。71-0の完勝で好スタートを切った。

力強い突破を何度も見せた黒木。この日はトライも挙げた

 セットプレーを軸に多様な攻撃で成蹊大を翻弄(ほんろう)した早大。この根底にあるものは春から鍛え上げたディフェンスだ。相手のアタックに対し、ダブルタックルで対応。さらにブレイクダウンでプレッシャーをかけ、玉出しを遅滞させていく。結果として、相手は攻めながらも早大のディフェンスに圧倒され後退。相手のやりたい攻撃をさせず、ゲームの主導権を完全に掌握していった。次は強豪・筑波大。ディフェンスからリズムを作り、昨年のリベンジを果たしたい。

(記事 浅野純輝、写真 三佐川唯、太田萌枝)

関東大学対抗戦
早大 スコア 成蹊大
前半 後半 得点 前半 後半
31 40
71 合計
【得点】▽トライ 鶴川、貝塚隼2、加藤広、佐藤真、中山、岸岡2、黒木、桑山聖、鷲野 ▽ゴール 岸岡(8G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構3 神奈川・桐蔭学園中教校
  後半22分交代→16佐田    
貝塚 隼一郎 政経4 埼玉・早大本庄
  後半22分交代→17鷲野    
千葉 太一 教4 東京・早実
  後半22分交代→18小笠原    
山口 和慶 スポ4 福岡
◎桑野 詠真 スポ4 福岡・筑紫
加藤 広人 スポ3 秋田工
佐藤 真吾 スポ2 東京・本郷
中山 匠 教1 東京・成城学園
  後半26分交代→20増原    
齋藤 直人 スポ1 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教1 大阪・東海大仰星
11 桑山 聖生 スポ2 鹿児島実
  後半31分交代→23緒形    
12 宇野 明彦 スポ1 神奈川・横須賀
  後半40分交代→22船越    
13 黒木 健人 教3 宮崎・高鍋
14 本田 宗詩 スポ4 福岡
15 梅津 友喜 スポ1 岩手・黒沢尻北
リザーブ
16 佐田 涼祐 社4 東京・早実
17 鷲野 孝成 基理2 神奈川・桐蔭学園
18 小笠原 優 商4 秋田
19 三浦 駿平 スポ1 秋田中央
20 増原 龍之介 教1 広島・崇徳
21 吉岡 航太郎 スポ3 国学院栃木
22 船越 明義 社2 東京・早大学院
23 緒形 岳 スポ2 新潟・新発田
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
関東大学対抗戦Aグループ星取表(9月17日現在)
  帝京大 明大 筑波大 早大 慶大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大 11/20 14:00

秩父宮
12/3 14:00

秩父宮
11/6 14:00

秩父宮
10/23 14:00

秩父宮
10/9 14:00

帝京大G
9/25 17:00

帝京大G
◯91-0
明大 11/20 14:00

秩父宮
10/16 14:00

浜川
12/4 14:00

秩父宮
11/6 11:30

秩父宮
9/25 13:00

月寒
◯79-0 10/23 14:00

上柚木
筑波大 12/3 14:00

秩父宮
10/16 14:00

浜川

10/2 14:00

秩父宮
9/18 15:00

熊谷B
◯15-13 11/6 14:00

熊谷B
11/19 14:00

江戸川
早大 11/6 14:00

秩父宮
12/4 14:00

秩父宮
10/2 14:00

秩父宮
11/23 14:00

秩父宮
10/23 11:30

上柚木
10/16 11:30

浜川
◯71-0
慶大 10/23 14:00

秩父宮
11/6 11:30

秩父宮
9/18 15:00

熊谷B
11/23 14:00

秩父宮
12/3 14:00

熊谷B
10/9 14:00

慶大日吉G
10/2 11:30

秩父宮
青学大 10/9 14:00

帝京大G
9/25 13:00

月寒
●13-15 10/23 11:30

上柚木
12/3 14:00

熊谷B
11/19 14:00

三ツ沢
11/6 11:30

熊谷B
日体大 9/25 17:00

帝京大G
●0-79 11/6 14:00

熊谷B
10/16 11:30

浜川
10/9 14:00

慶大日吉G
11/19 14:00

三ツ沢
11/26 14:00

江戸川
成蹊大 ●0-91 10/23 14:00

上柚木
11/19 14:00

江戸川
●0-71 10/2 11:30

秩父宮
11/6 11:30

熊谷B
11/26 14:00

江戸川
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、月寒は札幌月寒ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、熊谷Bは熊谷ラグビー場Bグラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、慶大日吉Gは慶大日吉グラウンド、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(9月17日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 91 91 15
明大 79 79 13
早大 71 71 11
筑波大 15 13
慶大
青学大 13 15 -2
日体大 79 -79
成蹊大 162 -162
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
コメント

山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

――試合を振り返っていかがでしたか

強みにしていこうと言っているスクラム、ディフェンス、ブレイクダウンという三つの点に関して、こだわってできたと思います。スクラムは何本か悪いところもあったんですけど、次に向けていい修正ができるんじゃないかなと思います。

――1年生ハーフ団については

非常に落ち着いてゲームをコントロールしてくれたと思います。前半の最初には少し判断ミスもありましたけど。そこは修正して、今後いい判断をしてくれればと思いますね。岸岡(智樹、教1=大阪・東海大仰星)は安定感もあって非常に良かったと思います。直人(齋藤直人、スポ1=神奈川・桐蔭学園)は前半の最初はもっとアグレッシブにいってほしかったですね。まあ、昨日から緊張していたみたいなので、しょうがないかなとも思いますけど。

――今後に向けた手応えもあったのではないでしょうか

そうですね。きょうの試合に向けて、自分たちがこの1年間こだわっていく部分に関して、さらに強みにしていこうということでやってきました。網走でやったアタックの精度も上げようという話もしていたんですけど、この試合ではどちらかというと自分たちの強み、こだわっている部分で戦おうということで試合に臨みました。それに関して、わかりやすいフィードバックができる結果になったと思います。そういう試合をしようとしていましたし、そういった意味では良かったと思いますね。

ロック桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)

――スクラムでは圧倒していたと思います。振り返ってみていかがでしたか

グラウンドの状況が良くなかったので、まずはそこに対応しようという話をしていました。ゲームを通して、おおむね自分たちの組みたいようにスクラムを組めたんですけど、全てのスクラムでできたわけではなかったです。何本か悪いスクラムもあったので、そういったところまで突き詰めてやっていきたいです。

――スクラムでは多くペナルティーを得ていました

こちらがスクラムでプレッシャーをかけられたので、相手が落としてしまったんだと思います。

――ディフェンスに関しても、完封という結果でした

今季はディフェンスを強みにするということで、ダブルタックルのところと、その後の接点でしっかりとファイトするということをずっとやってきました。そこは試合中も言い続けていたので、みんながよくファイトしてくれたなと思っています。

――この試合での一番の収穫は何ですか

夏が終わって、もう一度自分たちの強みをつくっていこうということで、スクラムとディフェンス、ブレイクダウンの三つをこの試合でしっかりと発揮できたのは収穫だったと思います。

――逆に課題は

これから筑波大などの強い相手とやっていく中で、接点の部分で引いてしまうと後手後手に回ってしまうと思います。なので、そういった細かいところまで突き詰めてやっていかないといけないなとは感じています。

――この試合を終えて、その三点に対して手応えはありましたか

そうですね。春から土台づくりをやってきて、この試合でも自分たちの強みを発揮できましたし、いいフィードバックができる結果になったのは自信になりました。強みとしていた部分にさらに磨きをかけるということで試合に臨んだので、そこはしっかりと発揮できて良かったと思います。

――試合前からそういったことを話していたのですか

そうですね。夏合宿が終わってからずっと山下監督からもそういった話がありました。夏が終わってから、そこをしっかりと練習してきました。

――ラインアウトモールでのトライもありました

そうですね。夏から取り組んできました。試合でも結果が出たので、良かったです。

――トライの後はガッツポーズも出ていましたね

そうですね(笑)。うれしかったです。

――筑波大戦に向けて意気込みをお願いします

あと2週間あるので、ここから今までの強みをさらに強化していこうというテーマでやっていきます。そこをもう一度突き詰めながら、厳しくやっていきたいと思います。

WTB本田宗詩副将(スポ4=福岡)

――試合全体を振り返っていかがでしたか

初戦ということで1年生も多いですし、対抗戦初めてというメンバーも多いので、相手どうこうというより今まで試合に出ていた人たちが引っ張って自分たちのラグビーをやろうと話して試合に臨みました。

――初戦となりましたがどのような意気込みで臨まれましたか

個人としてはトライを取ることを目標にしていてそれは達成できませんでした。それでも、チームとしては個人技や、いつもと違うことをやってトライを取るということよりも、しっかりやってきたことを出してのトライが多かったのでよかったと思います。

――試合を通してボールに触る場面が多く見られましたがいかがでしたか

チームの戦術的に僕とか聖生(桑山聖生、スポ2=鹿児島実)がボールを持つ機会が多かったのですが、きょうは一次攻撃でしっかり一個当ててから外に振らないというかたちをとっていました。あまり良いボールはもらえない中でもミスは少なく体を当てられたかなと思います。

――最後の対抗戦となりますが改めてどのような思いですか

対抗戦も最後ですし、僕は将来ラグビーを続けないのでラグビーをやる最後のシーズンなので気持ちをしっかりつくって臨んでいます。

――次戦はポイントとなる筑波大戦ですが、チームとして何か対策は考えていますか

特に特別なことはしていませんが、これから筑波大戦に向けて首脳陣が分析をして対策を練ってくれると思いますし、自分たちでもビデオを見て研究をしていきたいと思います。来週はサントリーとのアタックディフェンスがありますし、ターニングポイントとなる2週間後の筑波大戦に向けてしっかり準備をしていきたいと思います。

――筑波大戦に向けての個人としての意気込みを教えてください

きょうは自分の仕事であるトライを取るということができなかったので、積極的にボールをもらってトライまでいきたいと思います。

プロップ鶴川達彦(文構3=神奈川・桐蔭学園中教校)

――対抗戦が開幕ということで、どのような気持ちで臨みましたか

合宿からの良い流れを止めないために絶対に圧倒して勝とうという気持ちがありました。

――体が以前より大きくなったように思いますが、そのような努力はされているのですか

そうですね。ご飯をたくさん食べています。

――きょうの反省をお願いします

きょうの反省としては、チームとしてボールキャリアーのレッグドライブが足りずに相手を崩しきれなかったことと、BKのパスミスやオフロードパスのミスが多かったです。

――成蹊大の印象はいかがですか

SHを中心にボールを動かしてくる印象でした。

――相手のコラプシングも多く見られましたが、きょうのスクラムの調子はいかがでしたか

地面が滑りやすかったので、本来自分達がやりたかったスクラムというよりは、我慢して相手が崩れるのを待ちました。それはうまくできたと思います。

――相手のスクラムの押しの強さはいかがでしたか

早大のバックファイブの押しが強かったので、フロントローは姿勢をキープするだけで押すことができました。

――モールはいかがでしたか

モールは6月くらいから取り組み始めて今も継続してやっているので、練習の成果が出ました。

――後半にモールで鶴川選手がトライをしましたが、いかがでしたか

あれは本来自分がトライするのではなく、(モールの中でボールを)後ろに回さなければいけなかったのですけど、渡す時にもたもたして自分がトライするかたちになってしまったので、そこは修正していきたいです。

――ディフェンスで相手をかなり押し込んでいる印象がありましたが、どのように思われますか

きょうの相手は押し込めたのですが、今後帝京大や東海大が相手となったときにそれができるかが課題になると思います。

――次戦への意気込みをお願いします

筑波大には昨季に負けていますし、ことしは早大はスクラムに力を入れているということで、スクラムを起点に筑波大戦も圧倒して勝ちたいと思います。

フッカー貝塚隼一郎(政経4=埼玉・早大本庄)

――きょうの試合はいかがでしたか

ミスが多くて、停滞してしまう部分もありました。しかし、チームの強みを出すことができた印象を受けます。

――強みについて具体的に教えてください

スクラム、ディフェンス、ブレイクダウンの三つです。

――対抗戦の初戦を勝利で飾りました

負けられない試合が続いていくので、きょう勝てた意味は大きいと思います。

――スクラムの感触はいかがでしたか

地面の状態が悪かったですが、まとまって押すことができました。

――ラインアウトのスローの精度はいかがでしたか

オーバーしてしまう場面がありました。その場面以外は安定してスローできたと感じています。

――ラインアウト自体の精度はいかがでしたか

リフトもサインチョイスも適切に行えたと思います。

――モールはいかがでしたか

よく押せたと思っています。より強い相手に対して、どれだけ通用するかが、これからの課題なってきますね。

――2回トライを取りました

たまたまモールの後ろにいただけなので、トライに対して特別な思いはないですね。チームとしてモールでトライを取れたのは良かったです。

――ディフェンスの感触はいかがでしたか

大きくゲインされてしまう場面がありましたが、それ以外はラインを整備できていたと思います。個人的にダブルタックルに入れなかった部分があったので、そこは反省点ですね。

――ブレイクダウンはいかがでしたか

ターンオーバーに成功することが何回かあったので、良かったと感じています。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

積み上げてきた強みの部分を発揮して、相手を圧倒して勝利したいと思います。

プロップ千葉太一(教4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返って

足場が悪かったんですけど、初戦ということだったので、自分たちのやることをしっかり遂行していこうというのはチームで話していました。

――スコアでは相手を圧倒しましたが、理想の試合展開にはなりましたか

なっていないですね。前半受けてしまったりだとか、良くない部分もあったので、これから修正していきたいと思います。

――スクラムに関してはいかがでしたか

練習通りかなと思います。もっと押せるスクラムを組めるように頑張っていきたいと思います。

――次戦筑波大戦に向けての意気込みをお願いします

楽しみにしています。去年負けていますし、ことしのワセダが日本一になるための大事な試合になってくることは間違いないと思います。勝つために、これから頑張っていきたいと思います。

ロック山口和慶(スポ4=福岡)

――対抗戦がついに開幕しましたね

ここから負けられない試合が続くので、一戦一戦大事にやっていきたいと思います。

――圧勝でしたね

FWだったらスクラムやモールなど、今までやってきたこと、夏にやってきたことをしっかり出せたと思います。

――成蹊大もスクラムを強みにしているチームでしたが、組んでみていかがでしたか

春に合同練習したんですけど、その頃よりも強くなったという実感が得られたいい試合だったと思います。

――ラインアウトに関してはいかがでしたか

(相手ボールラインアウトで)取れる場面でしっかり取れていて、うまく競れたと思います。

――次はターゲットにしてきた筑波大との試合です

ワセダの強みをきょうみたいに出しきったら絶対に勝てると思うので、自分たちの強みを忘れずに、そこに立ち返ってそこで勝負していきたいと思います。

――具体的にどのような練習をしていきますか

今までと変わらないですけど、ディフェンス、スクラム、ブレイクダウンという強みを磨いてもっと強みにしていきたいと思います。

フランカー加藤広人(スポ3=秋田工)

――対抗戦の初戦でしたが、振り返っていかがでしたか

僕らFWとしてはずっと取り組んでいたスクラムだったりモールだったりでしっかりトライが取りきれたということは収穫でした。しかし、そのトライを取りきるために組み直して時間がかかってしまったのは反省かなと思います。

――次の筑波大戦は1つの大きなヤマだと思いますが、筑波大はどのような印象ですか

ブレイクダウンの激しさだったり、切り返しの速さ、個人個人の能力やセンスが高いといった印象ですね。

――対策としては、今まで取り組んできたことを出すということでしょうか

僕らはずっとブレイクダウンをことしの強みの1つとして掲げていて、相手の強みであるブレイクダウンを逆に制圧して、相手の強みだという部分を崩すということを特にバックローはやってきました。そこをしっかり出せたらなと思います。

――筑波大戦への意気込みをお願いします

バックローとしてブレイクダウンでしっかり圧をかけて、個人としてはハイボールやセットプレーでしっかりプレッシャーをかけて優位に進められたらと思います。

フランカー佐藤真吾(スポ2=東京・本郷)

――ついに対抗戦開幕となりました。意気込みは

スクラムだったりブレイクダウンだったり、ディフェンスとかいままでやってきたことを、練習と変わらずにいつも通りのプレーをしようということだけ考えていました。

――そういった部分があらわれた試合だったのではないでしょうか

そうですね。でも最初のほうは相手に合わせてしまった部分があっていつもと同じプレーがチーム全体としてできませんでした。後半に入ってからは徐々にいつものプレーが出てきて、勢いに乗れたかなと思います。

――いままで取り組んできたスクラムの成果が感じられる試合となりました

地盤が緩いこともあって組みにくい部分もある中、チーム全体でスクラムをどう組んでいくかというのを話し合ってコミュニケーションも取れたことが良かったと思います。その結果、環境に左右されずいつもと同じように組めました。

――後半にはトライも決められました

僕はその時8番だったので、前の人たちがしっかり押してくれるのをサポートするだけでしたし、すべては前の7人のおかげです。

――トライを決める場面もありました

今年はスクラムにこだわってここまでやってきましたし、しっかり前の人たちが押してくれたのであれはあくまでイージートライでしたね。最後まで押せれば良かったんですけど、最後までは押しきれなかったので、そこでトライにつなげられて良かったなというのはあります。SHがいなかったというのもありますし、そこしかいけるところがなかったので右サイドに突っ込みました。

――71ー0という結果は初戦として何点ですか

前半はそんなにいいプレーが全体的にできなかったことを考えると、60点くらいですね。最初から自分たちのプレーを表に出して戦っていくべきでした。

――筑波大戦でキーとなる部分はどこでしょうか

きょうもスクラムで圧倒したので、そのスクラムでどれくらい起点をつくることができるかということですね。あと、この試合では相手に合わせてしまう部分があったので、そこをなくして一人一人が積極的なプレーをしていければ勝てると思います。

――筑波大戦への意気込みをお願いします

いままでやってきたことを出せれば勝てる試合だと思うので、残された2週間の中でもレベルアップしてしっかりと調整して臨みたいです。

NO・8中山匠(教1=東京・成城学園)

――対抗戦初戦でしたがいかがでしたか

Aチームには春からいたのですが、対抗戦という伝統の舞台で前半は緊張してしまいました。後半は少し立て直せましたが、あまりいい点数は付けられなかったかなと思います。

――セットプレーはどうでしたか

セットプレーはチームが始動してからスクラムに関しては強みにしようと決めていて、実際にスクラムトライも決めることができて良かったと思います。ラインアウトに関してはこの試合では高い精度でこなせて良かったです。

――この試合に向けてチームで定めたことは何かありますか

コンタクトする場面で1人目のプレーヤーが足をしっかりドライブして、2人目のプレーヤーが素早く寄ることでヘッドスペースをしっかりなくそうと決めていました。細かい一歩一歩のところにフォーカスしてやっていこうと定めていました。

――次戦に向けた意気込みをお願いします

次戦は筑波大戦で、夏合宿からずっと焦点を当てている試合なので、この試合で新たに出てきた課題をしっかり修正してやっていきたいです。

SH齋藤直人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

――初めて迎える対抗戦でしたが、どのような意気込みで臨みましたか

安定したプレーをしようと、いろいろ自分なりに準備はしていたんですけど緊張もあってあまりできませんでした。具体的にはキックの蹴り方とかいろいろあったんですけど、試合になると冷静さを失ってミスするのが多かったので、もっといま以上に準備して臨みたいです。

――試合は安定していた印象でしたが、きょうは基礎からやることを徹底していたのですか

初戦というのもあったので、スクラムなどをやっていきました。自分的には派手なことやるというより、やることをひとつひとつしっかりやる、という感じでした。

――BKではハンドリングミスが多い場面も見られましたが、原因はなんでしたか

緊張というのもあったと思います。僕が絡むミスも多かったので、個人的にしっかり反省したいです。

――キックも何本か蹴っていましたが、出来はいかがですか

きょうはダメです。前半は風下を意識しすぎて力んでしまったり、真上に上げたり逆に奥に蹴りすぎたりしたので、もう少し実践を想定していきたいです。

――次戦の筑波大はどのようなチームですか

ビデオを見た印象だとタックル後のリアクションが速いので、それに負けないようにこっちも速く寄るような対策をこれからしたいと思います。

――筑波大戦ではどのようなゲームメークをしていきますか

やることはあまり変わらないです。あとは、自分のひとつひとつのスキルでミスをなくすことと、強みであるキックもきょうはダメだったので、そこを修正していきたいです。

SO岸岡智樹(教1=大阪・東海大仰星)

――きょうのセカンドジャージ、初めて着てみていかがでしたか

斬新な感じで、赤黒っていうイメージよりもことしは『BE THE CHAIN』という目標があるので(チェーン柄は)それを意識しているみたいですね。新鮮で、楽しかったです。いつもとは違った感覚でしたね。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

最初のほうは自分たちらしからぬプレーがあったりとかしたんですけど、やっぱり自分たちの強みであるディフェンスのところやスクラムのところに立ち返ると、途中からはいい流れを持って自分たちの強みを表現できたかなと思いますね。

――71-0という点数差には納得ですか

どちらかと言うと、もっといけたんじゃないかなと思いましたね。まだまだ自分たちはミスとかしたりする部分を煮詰められるし100パーセントではないし、まだゴタついてしまう部分があるので。そういう部分をなくしていけば次の筑波大戦では良いプレーができるんじゃないかなと思います。

――ご自身の役割を振り返っていかがですか

きょうはキックが自分の仕事だったんですけど、FWを優位に立たせるキックというのはあんまりできなかったかな、と思うので反省ですね。相手がボールキープをしたら(ディフェンスで)前に出られるということはわかってたんですが、キックでももう少し前に出られたらもっと優位に進められていたんじゃないかなと思いますね。

――独走してトライを決めたシーンは

山下監督もおっしゃっていたように自分の仕掛けっていうのも自分の持ち味に入れることによってさらなるレベルアップにつながっていくし、きょうはそれを実践できるいいきっかけだったので、次には、相手も強くなっていきますがそんな中で自分の仕掛けっていう部分を生かせていけたらいいなと思います。

――次の筑波大戦はヤマ場だと思いますが、意気込みをお願いします

いままで自分たちが積み上げてきた、自分たちの強みであるアタックからのブレイクダウンやディフェンスのライフライン、スクラムだったりセットプレーだったりっていうものを出したいと思います。ただの勝ちではなく圧倒して勝つっていうことを一年間の目標としているので、これからの二週間でレベルアップして、達成できるようなプレーをしたいですね。

WTB桑山聖生(スポ2=鹿児島実業)

――対抗戦初戦でしたが、きょうの試合を振り返っていかがでしたか

初戦ということもあり全体的に固い感じがありましたが、チームでやろうと言っていたことをしっかりできたのでよかったです。

――次に戦う筑波大にはどのような印象をお持ちですか

昨年は負けていて一昨年は接戦での逆転勝ちだったので、あまり相性が良い相手ではないのではという印象を持っています。

――筑波大に対しての対策はありますか

春からやってきたスクラム、ブレイクダウン、チームディフェンスをしっかり出すということですね。

――筑波大だから特別に何かやるというよりは、今までやってきたことを出すということでしょうか

そうですね。スカウティングがまだなので、これからそういったこともあると思いますが、今まで取り組んできたことを出したいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

昨季は筑波大戦前にケガをして出場出来なかったので、ことしは良いプレー、トライをしてチームが勝てるように頑張りたいです。

CTB宇野明彦(スポ1=神奈川・横須賀)

――初戦は快勝となりました。試合を振り返っていかがでしょうか

きょうは対抗戦の初戦ということで、自分たちの強みをしっかり出して完勝することが大事でした。スクラムトライもとれたので、結果として完勝できたのは良かったと思います。

――きょうは対抗戦デビューとなりましたがいかがでしたか

緊張しました。自分の満足できるプレーができなかったので、これからもっともっと努力していかなきゃいけないと強く感じました。

――以前、タックル数を増やしていきたいとお話しされていましたが、きょうに関してはあまり納得できないといったところでしょうか

そうですね。あまりディフェンスをする機会がありせんでしたし、自分のタックルミスも多かったです。しっかりとコミュニケーションをとって、ディフェンスの精度を上げていきたいです。

――次の筑波大戦が1つのヤマ場かと思われます。チームとしてどのように戦っていきたいですか

夏から積み上げてきたアタックと自分たちの強みであるブレイクダウンやスクラムを出して戦っていきたいですね。

――筑波大戦に向けて意気込みをお聞かせください

まだ試合に出られるかはわからないですが、自分も良い準備をして、きょうよりもレベルアップをした状態で戦えるように頑張りたいです。

CTB黒木健人(教3=宮崎・高鍋)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしたか

自分の強みはディフェンスだと思っていたんですけど、きょうは何回か前に出てタックルできました。ですが全部が全部うまくはいかなかったので、そこは修正していきたいと思います。

――きょうは1トライを挙げました

(ボールが)FWにいったり僕にきたり、ゴール前でタテにタテにと行く部分で結果的に僕がゲインできたからトライになったのではと思います。しっかりタテに強くけたのが良かったと思います。

――対抗戦初戦でしたが良いスタートが切れましたか

そうですね。ゼロに抑えられたのは大きかったと思います。

――では次戦に向けて一言お願いします

次は筑波大なので、しっかり前に出てゲインできたらいいと思います。

FB梅津友喜(スポ1=岩手・黒沢尻北)

――対抗戦の初戦でしたが、この試合を振り返っていかがでしたか

春の試合とは違い、対抗戦独特の緊張感がありましたが、チームで強みにしていた部分を出していこうと決めていました。前半は少しミスもありましたが、後半は立て直せて強みを出せたと思います。

――風が強い試合でしたが、キック処理に当たってBK陣で決めたことはありましたか

向かい風のときは深めに守ってキックカウンターに備えていました。追い風のときはキックでエリアが取れるので、ロングキック主体で蹴っていこうと決めていました。

――近場でアタックが多かった印象でした。アタックは何か整備をしましたか

相手が待つディフェンスをしていたので、外に回すよりはしっかりとタテに強く当たってつないでいこうと話していました。

――次戦に向けた意気込みをお願いします

選手権の出場校が4校に減り、一戦一戦負けられない戦いが続くと思います。スクラム、ディフェンス、ブレイクダウンとラグビーの王道の部分を次の試合までに積み上げて戦っていきたいと思います。