師走も終盤。深まる寒さとは裏腹に国内ラグビーが活気づくシーズンだ。早大ラグビー蹴球部も全国大学選手権(大学選手権)の3戦目を迎えた。そして大学選手権のセカンドステージ敗退がすでに決定している早大にとっては今季の最終戦だ。相手は東海大、昨年の大学選手権で痛恨の敗戦を喫した宿敵である。「リベンジの気持ちがあった」(CTB岡田一平主将、スポ4=大阪・常翔学園)と選手の気合は十分であったが、地力に勝る東海大に試合を支配されてしまう。徐々に点差が開いていったがラストワンプレーでフェイズを重ね、意地のトライ。15―48というスコアでの悔しい敗戦の記憶と、最後のトライという財産を残して今季の戦いは終わりを告げた。
早大を待ち受けたのは相手の確かな強さだった。スクラムで反則を取られると、敵陣で粘りのディフェンスを見せるも押し切られ、12分に先制される。兄であるSO野口大輔、弟のFB野口竜司という兄弟でのツープラトン体制のもと生かされる個々の力で次々と前進する東海大。17分にはFB藤田慶和副将(スポ4=東福岡)がたまらずこの日2回目のハイタックルの反則を犯し、シンビンで一時退場に。直後にキックパスからトライを奪われた。21分にSO横山陽介(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のPGで3点を返したものの、劣勢を覆すには至らず。セットプレーで不利となり、相手のアタックをしのいで反撃に転じたのにもかかわらず落球を拾われカウンターからトライを取られるというプレーが2回続き、3-26で前半を終えた。
反撃のトライを決めた本田。来季もエースとしての活躍が期待される
早大が試合をあきらめていないことは後半の入りから見てとれた。個々の力では及ばない。だがパスを重ねて敵陣に入る。するとゴール前スクラムから横山、藤田がロングパスを決め最後はWTB本田宗詩(スポ3=福岡)がインゴールへ。反撃ののろしを上げた。しかしその後は苦しい時間帯に。相手に次々とボールをターンオーバーされては得点された。後半6分から21分にかけて4連続失トライ。8-48と差が開いてしまう。その後も途中出場のSO浅見晋吾(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、CTB久富悠介(文構4=福岡・小倉)らが奮闘するがミスが多発、差を詰められぬまま終盤を迎えた。
その試合終盤、早大は見違えるほどに変わった。ボールをつなぐ、たとえ押し戻されてもひるむことなくつなぐ、前に出る。フェイズを重ねること23。ここで惜しくもノックオンで東海大ボールとなったが、後半40分を告げるブザーの直後東海大が反則を犯す。本当に最後の攻撃チャンスが早大に回ってきた。またパスをつなぐ。再び東海大が反則すると、スクラムを組んで攻めた。少しずつだが前進。そして外のオフェンスが余った。そこにいたのは藤田。ラストパスが渡り、試合に出られない部員たちが座る席の前で、藤田が舞い飛んだ。浅見のゴールが決まった瞬間、15―48で試合終了。整列する選手の中には、藤田ら涙を浮かべる選手も多かった。
ラストトライを決めた藤田
試合の内容的には完敗。それでも最後に意地のトライ。そのどちらも今季の早大の戦いぶりを象徴している。厳しい戦いを強いられながらも情熱は失わなかった。これで4年生は引退。来季は現在の3年生がチームを引っ張っていくこととなる。その道のりは決して平坦なものではないだろう。それでも常に前進し続けなければならない。「芯をぶらすことなくやっていきたい」(ロック桑野詠真、スポ3=福岡・筑紫)、「本当の意味で全員がリーダーにならなければならない」(プロップ千葉太一、教3=東京・早実)と覚悟は決まっている。『オールアウト』、全てを出し切って。闘志の炎は決して絶やさない。
(記事 鈴木泰介、写真 高柳龍太郎、黒田菜々子)
☆PICK UP PLAYER
東海大戦でベンチから見守る近田望
誰よりも選手を支え、誰よりも勝利を願った男がいる。主務を務める近田望(法4=東京・早大学院)だ。3年次に副務に立候補すると、4年次は一選手として赤黒を目指し続ける傍ら、主務としてAチームの試合では選手交代の伝達や関係者との打ち合わせに参加するなど、チームを縁の下の力持ちとして支えてきた。「みんなの努力を実にできなかったことが、僕の責任だなと感じている」。責任感の強い近田望は、試合後目を赤くしながらこう話した。それでも、プレーしながら多忙な業務をこなした男の功績は計り知れないだろう。赤黒を着て表舞台に立つことはなくても、陰からチームを支えてきた主務・近田望。激動の1年間が、終わりを告げた。
全国大学選手権 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | スコア | 東海大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
0 | 2 | T | 4 | 4 |
0 | 1 | G | 3 | 1 |
1 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
3 | 12 | 計 | 26 | 22 |
15 | 合計 | 48 | ||
【得点】▽トライ 本田、藤田 ▽ゴール 横山(1PG)、浅見(1G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
---|---|---|---|
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 石川 敬人 | スポ4 | 茨城・茗渓学園 |
後半32分交代→16佐田 | |||
2 | 貝塚 隼一郎 | 政経4 | 埼玉・早大本庄 |
3 | 千葉 太一 | 教3 | 東京・早実 |
4 | 加藤 広人 | スポ2 | 秋田工 |
5 | 桑野 詠真 | スポ3 | 福岡・筑紫 |
6 | 池本 翔一 | スポ4 | 愛知・千種 |
後半19分交代→20寺川 | |||
7 | 仲元寺 宏行 | 社4 | 広島・尾道 |
8 | 佐藤 穣司 | スポ4 | 山梨・日川 |
9 | 杉本 峻 | 商3 | 東京・早実 |
10 | 横山 陽介 | スポ2 | 神奈川・桐蔭学園 |
後半24分交代→21浅見 | |||
11 | 山岡 篤樹 | 教4 | 東京・本郷 |
後半32分交代→22門田 | |||
12 | ◎岡田 一平 | スポ4 | 大阪・常翔学園 |
13 | 盛田 志 | スポ4 | 広島・尾道 |
後半14分交代→23久富 | |||
14 | 本田 宗詩 | スポ3 | 福岡 |
15 | 藤田 慶和 | スポ4 | 東福岡 |
リザーブ | |||
16 | 佐田 涼祐 | 社3 | 東京・早実 |
17 | 峨家 直也 | 商1 | 兵庫・報徳学園 |
18 | 柴田 雄基 | 文2 | 愛知・千種 |
19 | 山口 和慶 | スポ3 | 福岡 |
20 | 寺川 賢太 | スポ4 | 福岡 |
21 | 浅見 晋吾 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
22 | 門田 成朗 | 法4 | 埼玉・早大本庄 |
23 | 久富 悠介 | 文構4 | 福岡・小倉 |
全国大学選手権セカンドステージ プールB星取表(最終結果) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東海大 | 天理大 | 早大 | 朝日大 | 総勝ち点 | 得失点差 | |||
東海大 | * | ○61-5 勝ち点6 |
○48-15 勝ち点6 |
○66‐7 勝ち点6 |
21 | 148 | ||
天理大 | ●5-61 勝ち点0 |
* | ○14-10 勝ち点5 |
○41-5 勝ち点6 |
13 | -16 | ||
早大 | ●15-48 勝ち点0 |
●10-14 勝ち点1 |
* | ○71-12 勝ち点6 |
7 | 22 | ||
朝日大 | ●7-66 勝ち点0 |
●5-41 勝ち点0 |
●12-71 勝ち点0 |
* | 0 | -154 | ||
※順位決定は勝ち点制で、勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点、7点差以内の敗戦=1点、勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチーム=1点の勝ち点がつく。また、各所属リーグでの最終順位により、東海大(関東大学リーグ戦1部 1位)に3点、天理大(関西大学Aリーグ 2位)に2点のアドバンテージポイントが加算される。 |
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――試合の振り返りをお願いします
試合の前の時点で準決勝に行けないことは分かっていましたが、相手が東海大ということで、我々としては勝つために最善の準備をしました。試合前から中盤での攻防で反則を犯さずにやるというところがポイントだと思っていましたが、前半に結果として反則を取られてしまい早い段階で失点してしまったのは残念です。最後は学生たちが本当によく頑張ってくれました。
――今季を振り返っていかがでしたか
戦力的にはここ十数年で一番厳しい状況でスタートして、そうはいっても私自身監督として4年目で、目標は日本一でしたが、チームのピークの持っていき方であったりとか練習の組み方であったりとか同じやり方を踏襲しては勝てないので大きく変えました。限られた戦力の中で岡田(一平主将、スポ4=大阪・常翔学園)のポジション変更などをやっていきましたが、その中であくまでも精度の部分に力を入れました。やはり相手が強くなる中でプレッシャーを受けるとどうしても精度の部分で、きょうの試合もそうでしたがミスが出てしまいました。それが地力不足といえば仕方がないですが、自分たちよりも力が上の相手に対して勝ち切れなかったです。今後に向けてはこれまでも何もやってこなかった訳ではないですが、100周年に向けて中長期的にやる必要があると思います。
CTB岡田一平主将(スポ4=大阪・常翔学園)
――試合を終えたときの気持ちを教えてください
僕が言ってきたボディーランゲージということもあったので、自分を振り返るよりはチームのみんながどういう顔をしているのか見ました。泣きたい気持ちも分かるけど、胸を張って最後まで行こうぜと声を掛けました。
――会見場に入った際に岡田選手の目にも涙が見えましたね
まだ泣いてないです(笑)。悔しいという気持ちもあったのですが、心にきたのが、順位としてもこの試合の結果としても不甲斐ないにも関わらず、試合後に応援してくれたファンの方々や保護者など関係者のみなさんが、こんな僕たちにも「よくやった」と声を掛けてくれたことに、僕は涙が出そうになりました。
――準決勝進出が絶たれていたなか、この試合の難しさはありましたか
試合に臨む前は後藤監督と2年生以下は昨年敗れたリベンジという気持ちがありました。また、次がないという状況で自分たちがどれだけ戦えるか、どんな姿勢で戦えるかということが、4年生にとってはこの先の人生においても、3年生以下にとってはこの先のワセダラグビーに関わると思います。日本一という目標は絶たれてしまいましたが、どんな姿で全力でラグビー出来るかが重要だと思っていました。
――事前の見立てはどのようなものでしたか
中盤の攻防で勝敗が決まると感じていましたし、そこで後手に回ったから点差が付いたと思います。
――この試合でもペナルティーやボールキャリアーでのミスが多かったと思いますが、どう感じていますか
ボールキャリアーやペナルティーというのは春から課題でした。この試合の反省というのは下級生に目に焼き付けてもらって、必ず次に生かしてほしいです。強い相手に対して早く激しくいかないとボールをロストしてしまうということを理解してほしいです。
――最後のトライは後輩に何か残せたのではないでしょうか
最後の最後は自分たちのかたちでトライを取ることができましたし、そこまでの過程としてボールをつなぐということは、後輩に残せてよかったです。逆に自分たちの力を出せませんでしたし、力も足りなかったので、このままでは駄目だということは、悪い意味でも残せたので、しっかり反省してこれから積み上げてほしいです。
――会見では努力不足とも仰っていましたが、後悔はありますか
もちろんそうですね。結果が出ないからには何か理由があると思うので、4年生も反省すべきだと思いますし、下級生も反省すべきです。練習が少ないなら練習をもっと頑張ればいいと思いますし、何でも切り替えればいいということでもないので、毎年残った課題などを引き継いでほしいです。
――主将としての1年間を終えてみて、思うことはありますか
まだどんなことが出来たのか自分ではあまり分からないですね。そこはみんながどう言ってくれるか分からないですが、もっと何か出来たと思うのは確実なので、キャプテンとしてみんなに申し訳ない気持ちはあります。
――岡田選手はトップリーグでもプレーを続けられますが、どのようなプレーをしたいなどイメージはありますか
おそらくSHをやると思うのですが、後輩のSHに「見とけよ」と言っておこうと思っています(笑)。
――同期への思いを聞かせてください
よく戦ってくれました。不満がある人もいれば、納得できない人ももちろんいたと思いますが、最後まで一緒に戦ってくれたことは誇りに思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。
――下級生へメッセージをお願いします
勝てなかった年の反省を正面から受け止めて、努力を続けてほしいです。
NO・8佐藤穣司副将(スポ4=山梨・日川)
――この試合へのモチベーションはいかがでしたか
セカンドステージを突破できないという状況ではあったのですが、思うような結果が出せない中で最後にワセダが強かったのだということを証明できるよう、絶対に勝って終わろうという気持ちで臨みました。
――試合を振り返っていかがでしたか
自分たちのミスであったり、東海大に対してケアしていた部分、ここを止めたらというところでやはりトライを取られたり、モールでいかれたりしていたので、うまいこといけなかったのかなと思います。
――東海大の印象はいかがでしたか
1人1人が強いのは間違いなかったのですが、自分たちでミスをせずにしっかり継続していればいいアタックもありましたし、チャンスもあったのでそこは評価できるので、後輩たちにはそこを頑張っていって欲しいなと思います。一番はディフェンスの部分でいかれてしまったことが大きいと思って、東海大の強いFWに対してワセダのFWが少しやられてしまったことが原因になっているのかなと思います。
――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
もう少しやりたかったなというのが率直な感想です。また勝ちたかったですし、大学ラグビーはここで終わりになってしまったのですが、僕は社会人でも続けるので次のステージにつなげたかったです。自分個人としてのプレーはいまひとつだったので、次につながるよう反省をしていきたいと思います。
――きょうで引退となりますが、早大での4年間はどのようなものでしたか
本当に年々あっという間に過ぎ去っていくなという感じで、かけがえのない4年間で、一生忘れることのない4年間、そしてまた次に絶対につながる充実した4年間だったと思います。
――後輩に向けてのメッセージをお願いします
結果を残してあげられなくて本当に申し訳ないという気持ちと、ことし『Innovation 』というテーマを掲げて色々なことを変革してきたのですが、それでもやはり足りなかったということで、環境が変わっても自分自身たちが変わっていかなければいけないのだなと感じました。そこを突き詰められなかったというのは悔いが残りますし、みんな本当に頑張っていたのですけれど、まだ続く後輩たちは来年12月27日で終わるのではなくて、正月を越えてしっかり1月の決勝の舞台で戦って、負けて泣くのではなくて勝って泣いて終わって欲しいなと思います。
――ご自身も今後プレーを続けられます。最後にファンの方にメッセージをお願いします
たくさんの応援のおかげで背中を押されましたし、よし頑張ろうと思ったので、今後もまだまだラグビーを続けていくので応援の方をお願いしたいです。ワセダラグビーファンが本当に多くて、僕らの代ではいい結果が残せず不甲斐ない試合をお見せしてしまったのですが、それでもたくさんの声援を頂き、すごく嬉しく思っていますし力になりました。まだワセダラグビーは続くので、来年(桑野)詠真(スポ3=福岡・筑紫)や(本田)宗詩(スポ3=福岡)の代になっても応援の方をお願いしたいなと思います。
FB藤田慶和副将(スポ4=東福岡)
――早大でのプレーが終わったいまの心境はいかがですか
悔しいですね。やはり一番上というものを目指していたので、ここで終わるということはチームとしても悔しいですし、個人としてもすごく悔しいです。
――4年間を振り返っていかがでしたか
エディージャパンの合宿を乗り切れたのも本当に早大が理解してくれたからですし、チームメイトも応援してくれたので、最後の年に目標としていた優勝に届かなかったというのはすごく悔しいなと思います。
――最後のトライを振り返っていかがですか
ずっとフェイズを重ねて、自分たちのやろうとしてきたことが全部出て最後トライにつながったのだと思います。最後自分が抑えることになって嬉しかったですし、負けてはいましたが、試合に出られない部員の前でトライできて、ありがとうという気持ちを示せました。(試合自体に)悔いは残るのですが、自分たちのスタイルというものが出せて終われたのではないかと思います。
――試合後には泣いていらっしゃいましたがその際の感情はどのようなものですか
(全国大学選手権の準決勝に)行けないということは分かっていたのですが、昨年負けた相手に2度負けるということはすごく悔しいことで、その試合に負けて悔しいという思いと、最後のプレーということでもうできないのだなと思うと寂しくて、その2つの涙かなと思います。
――この後は7人制に集中したいという気持ちですか
そうですね。まずはしっかりと休んで、リオデジャネイロ五輪に向けてまた一からしっかりと準備していきたいです。
――後輩に伝えるメッセージはありますか
ことし『Innovation』いうことで、いろいろなことを変えてきましたし、昨年からすると選手一人一人の意識も変わったと思うのですが、やはりまだまだ変化が必要かなと感じています。悔しさだけでは勝てない世界になってきているので、しっかりと自分たちに何が足りないのかというところをもう一度考え直して緻密に研究しながらレベルアップして欲しいと思います。まずは日本一を目指して欲しいとかではなく、自分たちがしなければならないということを見つけてレベルアップして、正月を越したり、大学選手権でいい結果を残したりするというところに辿りついて欲しいなと思います。
近田望主務(法4=東京・早大学院)
――この試合で引退となりますが、心境を聞かせてください
苦しい戦いが続いた中でみんなの努力を実にできなかったことが、僕の責任だなと感じています。
――主務としての1年間を終えて自身の活動についてはどう感じますか
結果がすべてなので、1年間みんな努力していることを僕も見てきて、それを勝利に結びつけたかったのですが、意識の甘さなどもあり、もっと自らの犠牲を払うべきだったのかなと1年間を終えて思いました。
――どのような経緯で副務、主務となったのでしょうか
早大の主務は誰かが立候補して決まるのがいいのですが、僕たちの代は例年通り立候補がいませんでした。そこで推薦されて、最後は自分から手を挙げたのですが、みんなに信頼してもらっているという言葉をもらったときはうれしかったです。自分ならできると思っていたのですが、厳しかったり大変だったりする場面も多かったですね。
――特にこの1年で大変だったことはありますか
努力が結果につながらなかったので、悔しいですね。いまはまだ自分たちの努力ややり方が正しかったかは分かりませんが、僕もずっと寮に住んでいてみんなの努力を目の当たりにしてきたなかで、それが実現しないことが苦しかったです。
――近田さんにとって早大での4年はどのような時間でしたか
楽しい時間でした。かけがえのない時間でしたし、色々な人に出会いました。主務になってなかったら出会っていない方もいましたし、色々な経験をさせていただいたと思っているので、結果が出なかったことがなおさら悔しいです。それでもチャレンジできる生活というのは他の団体ではできなかったと思うので、かけがえのない貴重なものでした。感謝しています。
プロップ石川敬人(スポ4=茨城・茗溪学園)
――どのような意気込みで試合に臨みましたか
個人としては、今後このレベルではラグビーをやることはないので、悔いの残らないようにやりました。チームとしては、東海大という昨季負けている相手に対して、昨季と同じ負けではなくて、リベンジをして勝って、チーム岡田を終わらせられるような試合をしようという意気込みで試合に臨みました。
――きょうの試合を振り返っていかがですか
予想以上に東海大のディフェンスが良くて、特にブレイクダウンで完全に受けに回ってしまい、球出しでこっちが早いテンポでしたいところを逆に絡まれたりして、そこが全てだと思います。そこで負けてしまったので、一次でも良いアタックができなくて、逆に相手のアタックを受けてしまってずるずるとゲインラインを突破されてしまって、点数が離れたときに中盤でのミスで自陣に追いやられてしまい、確実にスコアされてスコアが開いてしまった感じです。
――きょうはスタメンでの出場でした
ラストの試合ということもあって、たまたま三菱重工相模原との合同練習で良い感覚でスクラムが組めていたのと、佐田(涼祐、社3=東京・早実)が肩を痛めていて良いスクラムが組めていなかったので、フロントローのコーチからやはり4年生でもあるしお前が出た方がチームにプラスになると後藤監督に進言してもらって、試合に出させていただきました。そういう形で先発になって、4年として後輩にかっこいい背中というか生きざまというかワセダの1番らしいプレーをしたいと思っていました。
――以前スクラムが課題とおっしゃっていましたが、スクラムはいかがでしたか
ことしになってからフロントを始めて、スクラムは奥が深いのでまだ全然大したことないですけど、大江さん、内村さん、中村さんフロントコーチと共に一緒にやってきて確実に力はついているのを実感していて、最後の試合でも押すところまではいかなかったのですけど、ある程度ボールを出すところまではできたので、個人としてはまあまあ及第点というかそれなりの手応えはありました。
――4年間を振り返っていかがですか
自分は4年間の内3年間はほぼケガをしていたのですが、最後の1年はケガ無しで来られたのは、ケガをしていた間からスタッフの方々や家族の方の支えがあったから、自分が今こうやって最後の舞台にスタメンで出ることができているのだと思います。そういった意味では、試合には負けてしまったのですが最後にスタメンで出られたというのは、良い環境でラグビーができたなとすごく感謝しています。
――後輩に向けて一言お願いします
今後ワセダの1番は佐田が背負うことになると思いますが、スクラムはもっと強気に自信を持っていってほしいです。フィールドプレーに関してはまだまだ伸びる要素がたくさんあって、そこが佐田自身の課題だと思うので、フィールドプレーに関して伸ばすためにも、強いリーダーシップを持って、フロントローは俺が引っ張るという気持ちを全面に出して、そういう覚悟と責任を持って最後の1年を過ごしてもらえればより良いチームができると思います。
フッカー貝塚隼一郎(政経4=埼玉・早大本庄)
――この試合にはどのような意気込みで臨まれましたか
これまでワセダでやってきて本当に色々なことを学んできて、今までやってきたことを全て出し切ってやろうという思いでした。それが少しでもワセダのためになればという気持ちでした。
――試合を振り返っていかがですか
まずやはりセットプレー、特にラインアウトを安定させられなかったのが悔しいです。
――特にラインアウトについてはいかがですか
完全に僕のスローミスなので、本当にサイン出しやリフトも良かったのですけど、僕のスローイングが悪く、精度を高められなくて悔しいです。
――早大ラグビー部での4年間を振り返ってどのように感じていますか
本当に色々なことがあって色々なことを学ばせてもらって、やはり一番は素晴らしい仲間とラグビーをさせてくれたことにも感謝したいですし、本当に絶対に最後まで諦めないということを学びました。
プロップ千葉太一(教3=東京・早実)
――スクラムについて振り返っていかがですか
僕は1年前の(関東大学)ジュニア選手権でも負けていたのでリベンジのつもりで挑みました。1年間の成果はスクラムについては出せました。
――序盤はスクラムの反則がありましたが、原因はどのようなところにありますか
東海大さんは組み方のうまさもあり、相手の方が強いという印象をレフェリーに与えてしまったので、こうなったかなと思います。
――ブレイクダウンターンオーバーをされた原因を教えてください
それもありますし、1対1の部分で相手に煽り返される部分も多かったので、東海大の方が余裕を持って出来ていたのかなと思います。
――千葉選手にとって不完全燃焼という印象ですか
そうですね。もっとキャリアーの部分で自分らしさを出したかったですし、ディフェンスも頑張りたかったです。
――4年生への思いを聞かせてください
感謝しかないです。僕自身が人間的にもラグビー選手としても大きく成長させてくれたチームでした。
――来季は主軸としての活躍が期待されていますが、どのような年にしたいですか
(岡田)一平さん、(佐藤)穣司さん、(藤田)慶和さんという大きな核が抜けるので、チームを引っ張ってくれるのが詠真(ロック桑野詠真、スポ3=福岡・筑紫)しかいないかもしれないので、詠真を一人にさせない、3年生が詠真しかいないというチームを作りたいと思います。本当の意味で全員がリーダーにならないといけないです。
ロック桑野詠真(スポ3=福岡・筑紫)
――東海大にリベンジしたいとおっしゃっていましたが、どういう気持ちで試合に臨みましたか
昨季負けた相手だったので、絶対にリベンジしたいという思いでした。その思いで、全員が同じベクトルを向いて1週間やってきたので。
――試合全体を振り返ってみていかがでしたか
東海大はフィジカルが強い相手でした。でもそれは最初から分かっていたことなので、もっとワセダが1人目、2人目の(接点への)寄りを早くできれば出たかもしれないボールも、こっちの寄りが遅かったがゆえに相手のフィジカルと戦ってしまって、しかも近場でワセダのFWが我慢しなきゃいけないところをじりじり前に出られてしまってペナルティーをしてしまう悪循環に陥ってしまいました。
――セットプレーについてお聞きします。ラインアウトは前半苦しんでいるように思えました
そうですね。相手からのプレッシャーはなかったのですけど、スローがあまり合っていなくて。でも後半は前で取るなどして改善できていたと思うので、そこは良かったと思います。
――東海大はゴール前でスクラムにこだわってくる場面もありましたが、スクラムはいかがでしたか
貝塚隼さんを中心に8人まとまって一年間やってきたことを出そうと言っていたので、ペナルティーはいくつかありましたけど、スクラムではしっかり粘れたと評価できると思います。
――4年生との最後の試合となりましたが、その点に関してはいかがですか
個人的には4年生とできる試合は80分しかないということだったのですけど、その中で絶対にワセダというのは勝ちにこだわらなければならなくて。でも大学日本一、『荒ぶる』は取れない状況の中で、どう1週間を過ごして試合に臨むかという思いがあって。後藤監督には「狂うしかない」という風に言われていて、その思いで1週間やってきました。4年生との思いを振り返りながら試合に臨みました。
――後藤監督からのお言葉について詳しく教えてください
狂うしかない、ワセダのラグビーは狂気なんだと言われていました。
――その部分について、この試合ではいかがでしたか
そこには達せなかったです。
――新チームが始動するまでの間、どのように過ごしたいですか
まず一年間戦ってきた分のリフレッシュをしたいと思います。一度ラグビーから離れると言いますか、リフレッシュすることで見えてくるものもあると思うので。あとは新4年生がコミュニケーション取っていきたいですね。
――来季は最上級生として中心的な役割を担うと思いますが、どういった一年にしたいというのはありますか
まだ時間が経ってみないとわからないのですけど、ワセダとして常に日本一を目指すという姿勢を最後に一平さん(岡田主将)から学びましたし、4年生全員からも、ワセダとはどうあるべきかということを最後の1週間で学ばせてもらったので、絶対にワセダとしての芯をぶらすことなく、一年間やっていきたいと思います。
ロック加藤広人(スポ2=秋田工)
――この試合に向けてどのようなお気持ちでしたか
昨年負けている相手だったので、借りを返したいと思っていました。僕らはこの先に試合がないので、これまでやってきたことを思い切りやろう、出そうと思っていました。
――試合の感想についてはいかがですか
結果的に自分たちの戦いが不充分なまま負け、点差も開いてしまいました。個人的にはもっと前に出てタックルに入りたかったですね。
――ラインアウトは前半うまくいかないようでした。どのように修正していきましたか
早明戦の時のように取りやすいかたちでいこうとシンプルに修正し、自信のあるサインに変えました。
――東海大は強力なFW陣をそろえているチームでしたが、印象はいかがでしたか
正直なところ完敗した印象はありません。ペナルティーなしにしっかりと戦えた部分もあったと思います。
――対抗戦からこの試合まで、スタメン出場されてしました。2年生ながら赤黒を着る責任感は感じていましたか
同期でも先輩でも下級生でも、出場したいと思っていても出場できない選手はいます。部全体の代表として出場しているので、常に試合ではその名に恥じないようなプレーをしなくてはいけないと思います。また、どんなことがあっても勝利を目指さなくてはいけないとも感じます。今後もしっかりと勝利を目指して努力していきたいです。
――4年生に向けて伝えたいことはどのようなことでしょうか
今季は僕自身リーダーシップを取ろうとテーマを持って取り組んできましたが、できない部分も多くありました。そのような時も含めて、4年生には頼りっぱなしな部分がありました。今後はこれまで4年生にやってもらってきたことを他の人やチームに返せるように、頑張っていきたいと思います。
――次年度に向けて取り組んでいきたいことはありますか
オフシーズン中にしっかりとフィットネスやフィジカルの強化を図り、シーズン最初からベストな状態で試合に臨めるようにしていきたいです。
――次年度の目標を教えて下さい
今季はリーダーシップを取ることをテーマにしていましたが、次年度はリーダーシップを取らないといけない、必要な立場になります。そのことをふまえてしっかりと周りの手本になり、誰からも認められるように、一選手として能力も高めていきたいと思います。
フランカー池本翔一(スポ4=愛知・千種)
――いまの率直なお気持ちは
終わってしまったのは悔しいですし、心残りがないと言えば嘘になりますけど、後輩がこのようなところで終わるのではなくて優勝してくれると確信したので、言葉は出てこないですけど後輩には頑張って欲しいです。
――試合内容はいかがでしたか
相手の攻撃に押されてしまい劣勢の局面が多くて、そういった面で自分たちのラグビーができていたかというと必ずしもそうとは言えないのですけど、やってきた練習の成果が出た部分もあったのでそこは良かったなと思います。
――途中、ケガによりグラウンドを離れる場面も見られましたね
鼻が折れてしまったのですが、ここで終わりたくないという気持ちがあったので、とりあえず出血だけ止めてグラウンドに入れたので良かったです。
――4年間の早大でのラグビー生活を振り返っていかがでしたか
ずっと高校生の頃から早大に入りたくて、入ることができて、赤黒を着て最後1軍で出ることができたのは本当に良かったと思います。ここまでつらいこともたくさんありましたが、全部糧になっています。この4年間は自分の誇りですし、これから社会人になっても生かしていきたいと思います。
――後輩の方へメッセージをよろしくお願いします
自分の出身校の千種高の後輩が3人続いていて、僕たちみたいな公立高校出身者が活躍することによって早大の底力がついてくると思うので本当に頑張ってほしいなと思います。
フランカー仲元寺宏行(社4=広島・尾道)
――東海大戦を振り返っていかがでしたか
結局悔いが残った試合になりました。自分たちのやりたいこともできないで終わってしまった80分間でした。
――具体的にどういった点で悔いが残りましたか
自分たちがいままでやってきたアタックのポットでしっかり崩すというところや、最初のブレイクダウンやハンドリングでミスが起きて、そのまま相手にターンオーバーされるというシーンが多かったです。ターンオーバーされてからのディフェンスもあまり良くなくて、こういうように点差も開いたのかなと思います。
――この試合へはどのような意気込みで臨まれましたか
今週のチームのテーマでも『最後まで諦めないこと』、日本一にはなれないですが『荒ぶる』ということを掲げていました。諦めないことこそ『荒ぶる』ことだということをチーム全体でやっていきました。ワセダに何のために入ったのか、自分たちそれぞれのワセダに対する思いを持ってこの試合に挑むということを話していました。気持ちの部分ではいけたかなと思ったのですが、プレーがついていかなかったのが本当に悔しいです。
――大学4年間を振り返っていかがでしたか
楽しいこともきついこともありました。きついことばっかりでしたが、やっぱりそういうことを乗り越えられたのは同期や先輩、後輩などのおかげで、良い仲間に恵まれていたなと思います。本当に幸せな4年間でした。
――印象に残っている試合はありますか
やっぱりこの試合が一番印象に残っていますね。僕は小学1年生から15年間ラグビーを続けてきたのですが、その総決算の試合でした。社会人ではラグビーをしないと決めていたので、ラグビー人生で一番の真剣勝負と言えるような試合だったのですごく思いを懸けていました。自分たちはしっかり準備したつもりだったのですが勝つことができなくて。4年間努力を怠ったことはなかったと思いますが、もっと自分たちよりうまくて強い選手たちは、もっと僕たちよりきついことをやっているのだなと改めて実感しました。これからの人生でももっともっと努力していかなきゃいけないなというのを、この試合で一番学びました。
――同期、後輩に伝えたいことがあればお願いします
同期は一緒に試合に出た選手も、出られなかった選手にもすごく感謝しています。今週4年生がいるBチームと激しいプレッシャーの中で練習できました。(東海大戦には)出られないけど諦めないで頑張ってくれた4年生の姿を見て頑張れることができたので、本当に感謝しています。後輩に対しては、最後は勝って次につなげたかったのですが、今回負けてしまいました。ですが最後のトライは諦めないで最後まで戦った結果なので、みんなでどんなかたちでも良いからトライするという気持ちの部分などを残せていたら良いなと思います。これからはラグビーへの携わり方は変わりますが、これからもワセダラグビーを応援しているので頑張ってくださいと伝えたいです。
SH杉本峻(商3=東京・早実)
――この試合を振り返っていかがですか
勝ち負けで次はないというのは分かっていましたけど、絶対勝とうと挑んだので、結果大差で負けたということは悔しいです。
――どのようなゲームプランを考えていましたか
中盤のところで外に振って横山(SO横山陽介、スポ2=神奈川・桐蔭学園)から蹴って敵陣に行こうということでしたが、その最初の1次プレーで崩されることが多くて、いい形で1次からボールが出なかったということが敗因かなと思います。
――チーム全体の動きなどはどうでしたか
やって来たところでできた部分もあるのですが、1年間通して精度の部分など課題だった部分をもろに出してしまった試合だったかなと思います。
――良かった点は
最後の方はバテバテになってしまいテンポは出せませんでしたが、途中FWで攻めたところは何本かゲインできたところがあったので、そこをビデオで見直して来年につなげていきたいと思います。
――この試合で4年生は引退となりますが、いかがですか
先週東海大が天理大に勝って、僕らの結果はどうであれそうなるということは分かっていました。最後に4年生はこの試合に懸けてくれていて、何か少しでも来年につながるものを残そうとしてくれていたので、やっぱ悲しいですけど2年連続正月越えられていないので、きちんと来年こそ年越しできるように責任持って4年生の思いも来年にぶつけたいと思います。
――来季への意気込みをお願いします
今シーズンは初めてAチームに入るなど初めて尽くしで、自分でもテンパってしまうなど実力不足を実感した1年間でした。まずはしっかりと休んで1月2月と始動してから、個人的に課題とやらなくてはいけないことが分かってきたので、そこをしっかりとやって来年入ってくる1年生と一緒に絶対に日本一になりたいと思います。
SO横山陽介(スポ2=神奈川・桐蔭学園)
――今シーズン最後の公式戦となりましたが、プレーを振り返っていかがですか
昨年負けた相手だったので、やり返してやろうというメンタルだったのですが、やはりミスが多かったです。チームにも多かったですし、個人としてもミスが多くあったので、きちんとやっていかなければいけないと思います。
――4年生との最後の公式戦でしたが、どのような気持ちで臨まれましたか
晋吾さん(SO浅見晋吾、スポ4=神奈川・桐蔭学園)は高校から一緒で、藤田さんはワセダに入るきっかけをつくってくれた人ですし、一平さん(岡田主将)は昨年から近いポジションで一緒にやっていたので、そういった4年生たちと戦える最後のチャンスだと思って、楽しんでやれればという思いでした。
――課題としているプレーの精度の部分に関してはいかがですか
プレッシャーが強くかかったときの精度、ブレイクダウンのボールセキュリティの部分をしっかりとやっていかなければいけないと思います。ゲーム中に修正できるようにしていかなければいけないですね。
――ラストワンプレーで決めたトライを見ていていかがでしたか
きちんとやって継続していればトライを取れるということを示してくれたと思うので、精度を高めたプレーをやっていくことが重要なのだと思いました。
――岡田組の集大成として試合を振り返ってどのような思いがありますか
チームとしては、やりたいことができていなかったので、それがもっとできていたら良かったと思います。
――この1年間を振り返って、どのような1年間でしたか
いろいろなことが改革を経て変わっていく中で、対応しきれている部分と対応しきれていない部分があって、きちんと全部を自分のものにできていたかと言われればできていなかったですし、ケガや体調管理なども含め、もっといろいろな変化に対応していかなければいけないと思いました。ポッドラグビーなどもそうですね。最後まで自分の中でフィットしきれていなかった気がしたので、そこをもっと自分で細かく理解して引っ張っていけるようなSOになれたらチームの状況も変わってくるのかなと思います。
――1年間で最も成長したと感じられているのはどのような部分ですか
ゴールキックですね。コンバージョンキックは自信がつきました。
――引退される4年生はどういった存在でしたか
藤田さん、晋吾さんは僕の中で一番大きい存在でした。晋吾さんはずっと一緒にやってきましたし、藤田さんも桐蔭学園高のころからいろいろとお世話になっていて、大学に入るきっかけにもなりましたし、ケガのときも心の支えとなってくれた人でした。頼りになる人がいなくなっていくので、自分一人でしっかりと自立して進んでいかなければいけないのかなと思います。次は3年生になるので支えになっていけるようにしたいです。
――来シーズンはどのようなシーズンにしていきたいですか
僕らの代はリーダーが少ないですし、1個上にばかり頼っていては1個上の代の負担が大きくなってしまうので、僕は1年生から出してもらっているので、新しいメンバーが増えると思うので、新しいメンバーに経験を生かして伝えていければと思います。
――その中で、試合ではどういったプレーをしたいですか
次年度にどういったスタッフになってどういうラグビーをするかわかりませんが、流れを変えられるプレイヤーになりたいです。チームのムードが悪いときはきちんと落ち着いたプレーができるように、チームの雰囲気が良いときにはさらに良くしていけるような余裕を持ったプレーがしたいです。もっと自分に余裕が欲しいですね。
WTB山岡篤樹(教4=東京・本郷)
――いまの気持ちをお聞かせください
トライをとりたかったのですが、自分らしく最後までラグビーが出来たのでよかったです。
――試合を振り返っていかがですか
外でキャリーしたときに、欲張ったプレーをしてミスに繋がってしまったのが反省点ですが、自分らしく思い切りプレー出来たのでよかったです。
――藤田選手とのコンビネーションはいかがでしたか
練習からしっかりやってきていたので、練習通り東海大相手にも出せました。
――東海大戦に向けてどのような練習をしましたか
そんなに特別なことはしていません。自陣で外側に回すことを決めたくらいで、特別東海大だからというわけではなく、いつも通りの自分たちを出すというのを基本にしていました。
――試合前など、山岡さんご自身はどのような意識で練習に取り組みましたか
自分らしくやろう、ということだけ決めていました。それを出すためにいつも通りの準備をしました。
――4年間を振り返っていかがですか
ずっとSHをやってきて、最後の最後にWTBになったというのは僕の中でも大きな出来事でした。それでも、試合に出られること、引退する最後まで、ラグビーをできたことに感謝しかないです。4年間みんなと戦えてよかったと思います。
――後輩に向けてお願いします
ワセダらしく思い切りプレーしてほしいです。周りの声とか気にせず、自