いざイタリアへ!加藤と桑山が活躍を誓う

ラグビー男子

 日本ラグビーフットボール協会は22日、ワールドラグビーU20チャンピオンシップの遠征メンバーを発表した。昨年のジュニアワールドトロフィーで優勝した結果、今年は世界最高峰の大会であるチャンピオンシップに挑むU20日本代表。これまでのオセアニアラグビージュニアチャンピオンシップ(オセアニア選手権)や複数回の合宿などを踏まえ、早大からはロック加藤広人(スポ2=秋田工)とWTB桑山聖生(スポ1=鹿児島実)の2名が選出された。

 早大では昨秋からフランカーのレギュラーとして活躍してきた加藤。だが、U20日本代表として先日遠征したオセアニア選手権では、フランカーのみならずロックとしても出場しており、今大会ではロックとしてメンバー登録された。早大と同様、代表でも「仕事量の多さが評価されている」と話した加藤。ポジションは違えど、グラウンドを縦横無尽に走り回ってくれることだろう。また、FWリーダーも務めており、中心選手としてチームをけん引する活躍にも期待だ。

 早大期待の大型ルーキーも名を連ねた。20歳以下の大会であるゆえに、大学2年生の選手が多く占めるなか、桑山は1年生ながらメンバー入りを達成。選出されたことに対しては「率直にうれしい」と喜びを口にした。「強みであるランで見せる」と意気込んだ桑山。世界の大舞台でも輝きを放ってほしい。

U20日本代表での活躍を笑顔で誓う加藤(左)と桑山

 大会は6月2~20日の間、イタリアで開催。日本はプール戦でイングランド、フランス、ウェールズと対戦することになっており、その結果に応じて順位決定戦が行われる。U20日本代表のチーム目標は『ビートウェールズ』。ウェールズ代表を破り、一つでも上の順位を目指している。世界のトップ12が集まるこの大会で、日本は、そして加藤と桑山はどこまで戦うことができるのか、注目したい。

(記事 菅原拓人、写真 三佐川唯)

コメント

ロック加藤広人(スポ2=秋田工)

――U20日本代表に選ばれた心境について教えて下さい

ウェールズ代表に勝つことをチーム目標にしていますが、周りから見ると無謀に思われ、笑われてしまうこともあるかもしれません。それでも僕らは本気なので、目標の『ビートウェールズ』に向かって全力で頑張りたいと思います。

――これまでの試合などから、ご自身の実力が世界の舞台で通用している点はありますか

ラインアウトでの攻防など、仕事量の多さが評価されていて、通用しているかなと感じています。その部分を継続して、自分にはまだコンタクトの部分が足りないのでこれからもやっていかないとと思います。

――以前の取材から体が細いことを課題として挙げられていました。そのことについては、海外遠征を通じてどのように感じていますか

以前よりもまして自分の体の細さや弱さを痛感しています。これから体を大きくすることは、大会を迎えるにあたり無理なのです。それでもこのままではチームに戻ってからも全然通用しないので、頑張ります。

――早大ではフランカーとして出場されていましたが、U20日本代表ではロックでメンバー登録されていました。普段とは異なるポジションの感触についてはいかがですか

入学当時はロックだったので、少し感覚を取り戻せばできなくはないと思います。これまでずっとフランカーをやってきたので、ロックを僕がやっていいのかなと思う部分はあります。

――U20日本代表合宿、試合に向けて意気込みをお願いします

『ビートウェールズ』という明確な目標があるので、その目標に向かって一日一日を大事に過ごし、良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

WTB桑山聖生(スポ1=鹿児島実)

――U20日本代表に選出されたお気持ちを教えてください

今回の遠征(ワールドラグビーU20チャンピオンシップ)の前に2つの遠征があって、それを踏まえて選出していただいたことはうれしいことですが、同時に責任をもってやっていかなければならないと感じました。でも率直にうれしい気持ちがあります。

――先日のオセアニアラグビージュニアチャンピオンシップではニュージーランドなど南半球の強豪と試合がありましたが、戦ってみた感想を聞かせてください

一つ一つのスキル面のレベルの高さと、自分の通じるところ通じないところを、実際にプレーして感じることができた点はよかったです。

――大会ではどのようなプレーを見せたいですか

強みであるランで見せるということをずっと言ってきているので、それを本大会で形として出したいと思います。

――最後に意気込みを聞かせてください

『ビートウェールズ』という目標を掲げてU20日本代表はやってきたので、それを達成するということと、大会で一つでも上の順位を獲れるように頑張ります。