帝京大に完敗。課題を多く残す

ラグビー男子

 11-55。思った以上の完敗だった。関東大学対抗戦(対抗戦)5戦目、早大が対戦したのは全国大学選手権(大学選手権)5連覇中の帝京大。前半は圧倒される場面もあったものの何とか食らい付き、11-20で折り返す。しかし、後半は防戦一方に。一度も追加点を入れられないままにリードを広げられ、結果的に大差での敗北。「全部駄目だった」とフランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)が語るように非常に多くの課題を残すものとなった。

 先制したのは早大。キックオフ直後、SO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が自陣ハーフライン近くからのDGを成功させ3点を先取した。そのまま序盤で勢いに乗りたかったが、4分に早大のペナルティーを起点として失点。さらに直後にはディフェンスが空いたところを次々と抜かれてまたもインゴールにボールを置かれる。そうして、瞬く間に追いかける展開となってしまった。陣地を返し合う攻防戦が続いた後、早大に流れを引き寄せるチャンスが来たのは19分。マイボールスクラムから展開し、BK個々が細かくうまいパスをつないで最後はCTB勝浦秋(スポ2=愛知・千種)が大外にトライ。その後小倉がPGを決め、スコアを11-12に詰めた。しかし終盤、帝京大に1トライと1PGを許して前半終了。11-20で折り返し、後半に逆転の望みをかけた。

BKがつなぎ勝浦が追撃のトライ

 「もう出し切ろう」(ロック大峯功三主将、スポ4=福岡・東筑)。全ては勝利のため。皆が強い思いを持ってグラウンドに立っていた。4分、帝京大のペナルティーが重なり敵陣ゴール直前まで詰め寄った早大。FWが果敢に体を当ててじわじわと進んだ。しかしなかなかゴールラインを割ることができず、あと一歩というところでボールを前に落としてしまう。こうして後半に訪れた最大の好機をも、あっさりと逃してしまった。その後は完全に帝京大が攻撃する時間帯になる。そして、追い打ちをかけたのは、シンビンによる小倉の10分間の退場。司令塔を欠いて攻守ともに乱れトライを献上する。小倉が戻った後も悪循環を断ち切れず最後まで点差を突き放され、終わってみれば11-55で惨敗。「最後まで相手はやりたいことをやっていた」(小倉)と、実力の差を痛感する結果となった。

目前に迫ったトライラインを越えられず

 ディフェンスやラインアウトの精度の低さ、コンタクトの弱さ、フォーメーションの乱れ。選手たちは様々な修正点を次々に口にした。課題は山積みだ。ただし、帝京大と直接対決することで自分たちの弱みが浮き彫りになったということは、大きな糧になるだろう。「落ちることなく、しっかり次に向かって」(No.8佐藤穣司、スポ3=山梨・日川)。大峯主将率いるこのチームが帝京大への雪辱を果たす場は、もうたった一つしか残されていない。全国大学選手権では、何倍も成長した姿で勝利を飾ってくれるはずだ。

(記事 大水渚、写真 山口智子、佐藤裕樹)

関東大学対抗戦
早大 スコア 帝京大
前半 後半 得点 前半 後半
11 20 35
11 合計 55
【得点】▽トライ 勝浦 ▽ゴール 小倉(1PG、1DG)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
千葉 太一 教2 東京・早実
菅野 卓磨 教4 東京・早実
  後半0分交代→17清水    
佐藤 勇人 スポ4 秋田中央
  後半15分交代→16高橋俊    
◎大峯 功三 スポ4 福岡・東筑
桑野 詠真 スポ2 福岡・筑紫
布巻 峻介 スポ4 東福岡
  後半21分交代→19仲元寺    
  後半36分交代→20千葉巧    
加藤 広人 スポ1 秋田工
佐藤 穣司 スポ3 山梨・日川
岡田 一平 スポ3 大阪・常翔学園
  後半12分交代→21平野    
10 小倉 順平 スポ4 神奈川・桐蔭学園
11 本田 宗詩 スポ2 福岡
  後半3分交代→23深津    
12 飯野 恭史 商4 東京・早実
13 勝浦 秋 スポ2 愛知・千種
14 荻野 岳志 先理4 神奈川・柏陽
15 黒木 健人 人1 宮崎・高鍋
リザーブ
16 高橋 俊太郎 社4 東京・早実
17 清水 新也 スポ4 宮城・仙台育英
18 佐田 涼祐 社2 東京・早実
19 千葉 巧也 スポ4 宮城・仙台三
20 仲元寺 宏行 社3 広島・尾道
21 平野 航輝 スポ4 長崎南山
22 浅見 晋吾 スポ3 神奈川・桐蔭学園
23 深津 健吾 スポ4 東京・国学院久我山
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
関東大学対抗戦Aグループ星取表(11月2日現在)
  帝京大 早大 慶大 筑波大 明大 青学大 立大 明学大
帝京大 ○55-11

11/30 12:00

秩父宮
○31-10
11/16 14:00

秩父宮
○118-3 ○118-5 ○98-0
早大 ●11-55

11/23 14:00

秩父宮
○19-15 12/7 14:00

秩父宮
○50-0
○97-0

○104-0
慶大 11/30 12:00

秩父宮
11/23 14:00

秩父宮

○36-29 ●17-40

○38-7 ○57-14
○68-3
筑波大 ●10-31
●15-19 ●29-36 ●21-41 12/7 14:00

江戸川
11/23 14:00

熊谷
11/9 14:00

熊谷
明大 11/16 14:00

秩父宮
12/7 14:00

秩父宮
○40-17

○41-21 ○80-0 ○92-0 ○106-0

青学大 ●3-118 ●0-50
●7-38 12/7 14:00

江戸川
●0-80 11/9 12:00

熊谷
11/23 13:00

上柚木
立大 ●5-118 ●0-97 ●14-57
11/23 14:00

熊谷
●0-92 11/9 12:00

熊谷
12/7 12:00

江戸川
明学大 ●0-98 ●0-104 ●3-68 11/9 14:00

熊谷
●0-106

11/23 13:00

上柚木
12/7 12:00

江戸川
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷は熊谷ラグビー場、江戸川は江戸川区陸上競技場、上柚木は上柚木公園陸上競技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月2日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 420 29 391 65
明大 359 38 321 53
早大 281 70 211 43
慶大 216 93 123 32
筑波大 75 127 -52 11
青学大 10 286 -276
立大 19 364 -345
明学大 376 -373
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
コメント

後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)

――試合の振り返りをお願いします

コンタクトの部分で、ディフェンスは前に出続けられるか、アタックでは前出て良いボールが供給できるかということをテーマにしていました。痛かったのは序盤10分間でのディフェンスの集中力が切れてしまって、あっさりトライを取られてしまったことです。この試合に限ったことではないですが、マイボールラインアウトが乱れてしまったことでチャンスを失ってしまいました。前半は最小失点差かリードして折り返さないと帝京大にはなかなか勝つことは難しいと思っていましたが、前半で点差をつけられすぎたということがありました。

――今季3度目の対戦でしたが、そのときと比べての帝京大との差はどう感じていますか

春の帝京大戦は別にして、夏と今回の試合を比べては帝京大の印象は変化はありません。強い仕上げをしてきたなという印象はあります。昨年の6名のFWメンバーが抜け、そこの底上げが早大の課題となっています。そういう意味では残りの時間を考えてもまだまだ途上というところです。また一言で言えば精度の部分を高めていきたいです。この試合で言えばディフェンスの精度、集中力です。あるいはラインアウトの精度ですね。いよいよこれからは一戦一戦の勝負になっていきますので、より緻密に準備をしていきたいです。

ロック大峯功三主将(スポ4=福岡・東筑)

――率直に試合の感想を聞かせてください

強かったなと思います。もっとできると思っていたので、できなかったということはしっかり反省します。3週間後には慶大戦もあるので切り替えようと思います。

――試合の総括もお願いします

接点で勝負ということで、何度でもやってやろうという気持ちでいました。相手の強いところを止められずに、帝京大のやりたいアタックをさせてしまいました。このままでは終われないという気持ちが強いので、(全国)大学選手権の決勝で見返したいと思います。

――特に強かったと思うところはどこでしょうか

コンタクトのところで受けてしまったのは反省しないとです。

――最初の20分でのコンタクトの負担が後半の結果につながったと感じてはいますか

それもあったと思います。戦えなかった要因の一つにはあると思います。でもそれがくるのは分かっていたので、開き直ってやるしかなかったです。

――DGを狙ったように点は刻んでいこうという考えはありましたか

小倉(SO小倉順平副将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)が入れられるという判断だったので、そこは良かったと思います。

――トライを奪えた場面はBKがうまくつないでいくことができましたね

ワンチャンスを生かしてうまく取り切ってくれました

――疲労度的に前半を振り返るといかがでしょうか

夏もそうだったように、戦えるようになってきたというような感覚でしたけど、やっぱり強かったという印象があります。

――ハーフタイムではどのようなお話がありましたか

これから40分間戦うんですけど、もう出し切ろうということで挑みました。

――後半は点差が開くのみでしたが戦ってての感触はいかがでしたか

後半の残り20分ですよね。そこまでは戦えていると捉えて、残りの時間をどうしていくかというところだと思います。

――ディフェンスの精度的に、個人で飛び出してしまう選手が多かったように見えましたがいかがでしょうか

余裕が無かったと言えば一言で終わりますが、もっと精度を高くやっていかないといけないです。

――手応えがある部分を教えてください

手応えとしては確実に戦える時間が長くなってきているので、そこをどんだけ最後まで持って行くことができるかです。そこで早大が受けてしまうと、やりたいラグビーができないのでそこを見直していきたいです。

――これからは慶大、明大との試合になりますが、どのように準備をしていきたいですか

もちろん慶大も明大も強いので、しっかり準備して戦わなけれ勝てないチームです。なので準備はしっかりとやっていきます。

フランカー布巻峻介副将(スポ4=東福岡)

――大差での敗戦という厳しい結果になりました。試合を振り返っていかがですか

こっちがしたいことが全然できなかったので、この点差になるだろうなと思いましたね。

――やりたいプレーというのは具体的にどのようなものでしたか

ディフェンスで前に出ること。でも逆に前に出られてたので、そこからすべてが狂い始めたのかなという感じです。

――ここまで4試合中3試合で完封していましたが、今回ディフェンス面で苦戦したということで相手の格の違いを感じましたか

レベルが違いますね。前の試合とは比べられないです。

――敗戦の一番の原因は何だでしょうか

全てはフィジカルの差からですね。そこからペナルティーが生まれたりしていて、もちろんもったいないものもありましたけど、一番の原因としてはそこかなと思います。

――やはり体を当ててみて手強い印象を受けましたか

やっぱりいままでの相手より強く感じましたね。(スクラムは)五分五分です。

――前戦で集中力を課題に挙げられていましたが、今回の試合ではいかがでしたか

やっぱり考える力も削られてきてしまうので、集中力の面も鍛えなくてはいけないですね。

――決定力についても強化が求められますね

前に出られないのでそこら辺は自然とキツくなるのかなと。チャンスも減るので。

――前半の2失トライが痛手となりました

あの2トライは本当にいらないトライですね。僕たちもまだ全然走れる状態のときに取られてしまったので。

――そのような前半の状況を受けて、ハーフタイムにはどのような声掛けをしましたか

近道はなかったので、ひたすら前に出ることしか言ってないですね。

――春、夏と比べて戦えていると感じた部分はありますか

スクラムに関しては安定してきたのと、まだまだですけどちょっとは良いシーンができてきたかなと。でもこの試合は全部駄目でしたね。

――出場時間も増えてきましたが、ご自身のプレーについては手応えを感じていますか

全然余裕がなかったので、もっと余裕を持ってプレーできたらなと思いますね。

――新たな課題も見つかりましたが、今後特に修正していかなければならないと感じる点はどこですか

この先課題は変わらないので、一試合一試合で変えていくというよりもできなかったことをできるようになるまでやっていくだけですね。

SO小倉順平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――試合前に話し合われたことはありますか

FWで受けないということと、常に前で止め続けるということを課題にして試合に臨みました。

――前に出るという姿勢は実際にできましたか

最初は良かったのですが、結局はいつもと一緒で後半に落ち始めてしまいました。

――ゲームプランとしては細かい点を積み重ねるというものでしたか

大差で勝つのは無理なので、勝つならば小さい点、3点でも何でも入れて僅差で勝つというかたちでした。

――試合開始直後のDGは初めから狙っていたのですか

何かこっちが乗れるきっかけ、相手が落ちるきっかけが少し欲しかったので、DGというのは考えていました。

――トライが前半の1つに終わってしまった原因は何でしょうか

フォーメーションであったり、人が立たなければいけないところに立てていないとか、こっちがいままでの相手にはできていたことが全くできていなかったことが原因だと思います。

――後半にシンビンを受けましたがその点に関してはいかがですか

上に上がって、頭から落ちたという判断で出されたのだと思います。すごく浮いてしまったのでやってしまった瞬間にやばいなとは思いました。

――10分間外から試合を見てみて何を思いましたか

誰が抜けても一人が抜けたら上手くいくわけがないので、悪いことしたなというのが一番です。

――春と夏の帝京大戦と比べてみていかがでしょうか

いつも前半にやっても、後半に受けて終わってしまうのですが、後半15分くらいまではいつも以上に耐えられていたとは思います。

――最も力量差を感じた点はどこですか

最後まで相手はやりたいことをやっていた点だと思います。こっちは結局手詰まりになってしまっていたので。

――次は早慶戦ですが意気込みをお願いします

2週間あるので切り替えて、しっかり練習して勝ちにいきたいと思います。

プロップ千葉太一(教2=東京・早実)

――試合を振り返ってみていかがですか

実力通りの差が出たかなと思うのが一番の印象です。

――フル出場なさったことについてはいかがですか

帝京大と春夏やって今回3回目で初めてフル出場して、試合を通して帝京大の強さを実感した時間でした。

――チームや個人として意識した点はございますか

チームとしては特にFWはセットプレーの安定でラインアウトとスクラムの部分を重視したのですがうまくいってなかったです。

――スクラムを組んでみてどのような印象を持たれましたか

レフェリーがいつもと違って海外の人のレフリングだったのでそこでの普段のレフリングとのギャップを感じました。

――コンタクトの部分で1対1の手応えはいかがでしたか

正面でぶつかるコンタクトの部分では負けてないと思うのですが、ずらされて抜かれる部分が2度ほどあったので修正していきたいと思います。

――帝京大と差を感じた点はありますか

最初にトライを取られたのと最後にトライを取られたのは帝京大の集中力の部分が絡んでいたと思います。隙を見せたところをちゃんと見て、ちゃんとトライを取って。そこは一瞬たりとも隙を見せてはいけないと思いました。

――帝京大に通用したと思う点はありますか

ブレイクダウンの部分で、しっかりクリーンに球を出せればBKがちゃんとトライを取り切れると分かりましたし、その部分をもっと多くFWとしてつくらなければならないと思いました。

――今後どのような部分を強化していきたいと思いますか

コンタクトやタックルにしても前に出続けることが大事で、アタックも引かないということです。強いプレーをして強い相手に対して前に出て地道にやっていってトライを取っていくという感じです。

フッカー菅野卓磨(教4=東京・早実)

――試合を振り返ってみていかがだったでしょうか

自分のプレーになるんですけど、ラインアウトのところで思い切り投げることはできたんですけど全然安定しなかったですね。スクラムは試合のなかで徐々に修正できて、いい形で組めるのも何回かありました。全体を通してはやはり後半にスコアを引き離されたのが痛かったですね。

――後半にスコアが開いてしまった原因はなんだったのでしょうか

前半はまだみんな厳しく、いいかたちで前に出てディフェンスし続けられたのは良かったなと思うんですけど、後半のきつい時間になってくると前見れなかったりコミュニケーション取れなかったりで内側に食い込まれてしまって外が空くというケースが多かったので、そこが原因かなと思います。

――セットプレーについて振り返りをお願いします

特にラインアウトのところで、安定したプレーをすることができなかったです。もっとマイボールをキープし続けないといいアタックも出来ないし、マイボールさえキープしていればいいアタックが敵陣で出来た場面もいくつかあったので、マイボールのチャンスをしっかり継続していくっていうのが大事だなと思います。

――ディフェンスのなかで帝京大にオフロードパスを許す場面が多く見られましたが原因はなんだったのでしょうか

一人目が(タックルで)下に行こうという意識はあったと思うんですけど、結局中途半端な高さに入ってしまって二人目がちょっと受けたかたちになってつながれてしまうというのがありました。もっと一人目が低くタックルに入って一人目で倒す、倒せなかったとしても二人目がもっと早く入って倒し切るということをやっていかなきゃなと思います。

――他に出た課題などはありますか

前半の最初のトライはいらないトライだったかなと思います。集中力という言葉では片付けたくないですけど、もっと規律高く出来ればなと思います。

――次戦は慶大戦になりますが今季の慶大の印象はいかがですか

まだ慶大をそんなに見ていないのであんまり分からないんですけど、いい試合をしてるっていうのは聞いています。しっかり真っ向勝負して、セットプレーを自分のところから安定させていいかたちでボールが継続出来れば絶対勝てると思います。

――慶大戦に向けての意気込みをお願いします

自分が出る機会があったら、フッカーとしてもっとセットプレーを安定させるというのと、より多くアタックでボールをもらうことが出来ればなと思います。

プロップ佐藤勇人(スポ4=秋田中央)

――試合を振り返っていかがでしたか

前半40分と後半20分で勝負をつけようという話だったのですが、その時間帯にブレイクダウンを受けてしまったりミスしてしまったりということが多かったので、敗戦につながったのかなと思います。

――どのような意気込みで臨みましたか

相手が帝京大ということで、フィジカルで押していくというか、前に出てディフェンスしようというのを意識していました。

――前半はトライを決めることもできましたが、振り返ってみていかがですか

まだ早大が前に出ることができていたので、トライや得点につながったと思うのですが、後半になって失速してしまった部分があると思うので、そこは次に向けて修正していきます。

――スクラムの手応えは感じましたか

夏からスクラムに特化してきたので、組み負けてはないのかなという感じです。

――ペナルティーに関してはどうお考えですか

早大が劣勢になるとブレイクダウン周りやスクラムでペナルティーを生んでしまったので、強い相手と戦うときは常にノーペナルティーというのを意識してやらなければなと思います。

――夏に対戦したときに比べて変わった点はありましたか

早大の方がまだまだミスが多いと思うので、次に当たるのは大学選手権になると思うので、それまでにはノーペナルティーとミスへの反応などをフォーカスしていきたいと思います。

――フィールドプレーに関してはいかがですか

僕のせいで1トライ取られてしまった場面もあったので、もう一度ビデオを見直して確認をして練習していきたいです。

――課題は見つかりましたか

フィールドプレーがまだまだ足りないということですね。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

伝統の一戦ということで、頑張っていきたいと思います。

ロック桑野詠真(スポ2=福岡・筑紫)

――試合を終えて、率直な感想を教えてください

帝京大はやはり強かったです。自分たちがやるべきことを全うしないと勝てる相手ではないというのが感想です。

――そのやるべきこととは何でしたか

帝京大の強いランナーをひたすら前で止め続けるということです。それが最初はできていましたが、後半になると後手後手になって前で止められなくなってトライを決められてしまう結果になってしまいました。

――試合を通してできた部分とできなかった部分を教えてください

できたことはないです。できなかったことはやはり相手を前で止めることです。ディフェンスがどんどん引いてしまってゲインを取られてしまいました。

――これは通用したと感じた部分はありますか

個人的にスクラムは押されはしましたが、帝京大相手でも通じる部分があったと思います。そこをもっと上げていきたいです。

――後半は厳しい展開になりました

帝京大と戦うときは毎回そうなのですが、前半でコンタクトの部分で体が受けてしまい、その結果後半に疲労が出てしまいます。

――これぞ帝京大と感じたところは何ですか

一人一人の強さとサポートの厚さです。

――その帝京大に対して早大はいかがでしたか

むしろ早大が数で勝つということをテーマに掲げています。そういう部分でもっと帝京大を上回らないと勝てないです。

――今後は早慶戦、早明戦と戦いが続きます。意気込みをお願いします

まずもう一度チームを見直して、早慶戦、早明戦という伝統ある一戦で勝つことができればチームとしても乗っていけると思います。しっかりと一戦一戦目の前の試合に臨みたいと思います。

フランカー加藤広人(スポ1=秋田工)

――どのような意気込みで試合に臨みましたか

チームで一番走って誰よりも体を張っていこうと思って臨みました。

――試合について振り返っていただいていかがでしたでしょうか

自分のフィジカルの弱さやコンタクトで疲れてきたところで走れなかったり、課題がたくさん出てきたと思います。

――帝京大の印象はどのように感じましたか

個々の強さだったり、層の厚さだったり誰が出てきても変わらないプレーをしてくるので、強いという印象を受けました。

――前半は良いヒットもありました。自身のプレーを振り返ってみてどうですか

まだまだ足りないですし、そういう場面を多くしていかないと上では勝てないのでこらからも頑張ります。

――課題はどのようなことがあげられますか

80分間を通しての運動量やラインアウトのキャッチだったり、自分の良いところを出せるようにしていきたいです。

――次の早慶戦に向けて抱負をお願いします

次も出場機会を与えられたら、伝統の歴史ある一戦ですが、そういうことを気にせずに一試合一試合体を張って勝つことを目標にしていきたいです。

NO・8佐藤穣司(スポ3=山梨・日川)

――この試合の結果についてどのように受け止めていますか

やろうとしたことができなかったことが結果につながったのかなと思います。

――帝京大戦に対してチームとしてどのようなところに力を入れていましたか

ブレイクダウンをチームで意識してやってきました。あ相手の1次攻撃に対してのディフェンスだったり、FWのフェーズを重ねたなかでのディフェンスだったりを特にやっていました。

――1対1で下げられるシーンが目立ちましたが、差は感じましたか

数で勝つと言っているので、1人で駄目だったら2人目が寄るスピードは大切ですし、そもそも1人目があまりいい当たりをできていませんでした。そこでジワジワやられたのかなと思います。

――スクラムでは前半は特に互角以上のように見えました

それでも要所で安定しなかったこともあったので、セットプレーは大事ですし、(精度を)高めていきたいですね。

――終盤は立て続けに失点しましたが、フィットネスや集中力が切れたのでしょうか

フィットネスの部分では、そんなに前よりは離されていないと僕は思いました。1対1の部分でジワジワ出られて、セットが遅れたり、コミュニケーションが取れなくなったりすることに問題があるのかなと思います。

――帝京大と早大で1番差があるのはどのようなことですか

ブレイクダウンではないでしょうか。あとは早大のセットプレーのミスが無くなったら、もっといいゲームができるのではないかと感じています。

――夏合宿の帝京大戦から、差は縮まったか、それとも広がったと感じましたか

僕個人としては、そんなに広がった感じはしないです。セットプレーとブレイクダウンができていたらなと思いますね。

――今後も早慶戦などビックゲームが続きます。チームをどのように立て直していきますか

落ちることなく、しっかり次に向かって、僕個人として見つかった課題をしっかり克服してチームに貢献したいと思います。

SH岡田一平(スポ3=大阪・常翔学園)

――試合を振り返っていかがでしたか

試合80分間を通して、ブレイクダウンの部分など常にプレッシャーを受けたまま過ごしてしまったことが点差につながったと思います。

――ご自身のプレーについてはどう思われますか

自分はやはり帝京大の強いアタック、主にFWを止めることが仕事だと思って、とにかく自分が止め続けるというのを意識しました。重さの部分だったり最後のタックルの詰めの部分だったり、そういうところでバインドが外れてしまってミスタックルが何個かあったので、そこは反省したいと思います。アタックのところで、自分がSHなので、球さばきのところで判断を間違えて持っていってしまったことも多々あったと思うのでビデオを見直して修正したいと思います。

――相手は帝京大でしたがいかがでしたか

コンタクトの部分で負けていたとは自分は全然思っていなくて、それは大学選手権の試合につながるコンタクトの部分でのプレッシャーをかけられたと思っています。ただ、ディフェンスのところで相手がアタックしてくるのに対して早くセットしてそこのタックルに行くまでを、もっと詰めて練習していかないと次がないなと思っています。

――SHとしてボールを出すとき、帝京大のプレッシャーはやはり強かったですか

それは常に感じていて、僕が早大に入ったころから変わっていないことなので、そこはどんなに強いプレッシャーであってもしっかりと自分がさばき切る練習を個人ではしていかないといけないですし、より良い球を出すためにFWに常に声を掛けけることも大事なことだと思います。

――次の早慶戦に向けて意気込みは

伝統の一戦ということで、昔よく自分がテレビの中で見ていた試合を、グラウンドに立ってできるチャンスがあることはとてもうれしいことなので思い切ってプレーしていきたいと思っています。

WTB本田宗詩(スポ2=福岡)

――試合振り返っていかがですか

予想していたんですけど、試合の入りの部分では競った試合ができたんですけど、後半20分でフィジカルの差だったりでそこから離されてしまったので、修正がかなり必要だなと思いました。

――この試合で意識したことは何かありますか

スタートで出してもらったのでトライという結果にこだわっていたんですけど、他のチームだったら2次3次で余った状態でボールをもらえていたんですけど、1次でブレイクダウンで受けてしまってボールを供給することができなかったので、そういう時でも自分からボールをもらえるようになりたいなと思いました。

――敗因はどこだと感じていますか

やっぱり接点だと思います。ブレイクダウンで煽られてしまったので、かける人数とかを工夫しないといけないなと思います。

――ブレイクダウンについてはいかがですか

いい練習はできているんですけど、その予想を超えてくるブレイクダウンだったのでもっともっと激しく練習していきたいと思います。

――チームとして改善していきたいことは

ファーストタックル低く入って、バインド離してしまってゲインされていたので、バインドしっかりしてセカンドタックルで上に入るのが重要だと思います。

――個人のプレーの評価はいかがですか

40点ぐらいです。ディフェンスで僕のところで2本取られたので修正していきたいです。ボールタッチが少なかったんですけど、最初のカウンターは割とよかったと思うのでディフェンスが課題です。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

伝統ある一戦で観客も多いと思うので、その舞台でやれることを感謝して絶対に勝ちたいと思います。

CTB飯野恭史(商4=東京・早実)

――試合前はどのようなお気持ちでしたか

いま自分たちがやっていることがどれくらい通じるかということを意識してやりました。

――この結果に関してはいかがですか

チームとしては後半の20分まででどれだけ戦えるのかというように臨んだのですが、甘い部分や隙を突かれる部分が多かったので、そういった部分はまだまだ足りないのかなと思いました。

――帝京大の印象はいかがですか

強いですね。でも今回もまた自分たちに足りないものを気付かせてくれたので、たぶんまた大学選手権でやると思いますけど、そのときは必ず勝ちたいなと思います。

――何が帝京大との差だと感じていますか

フィジカルはもちろん、一つのチャンスをものにする力であったり、ディフェンスの集中力とか、そういった全ての面においてひとつレベルが上だったかなと思います。

――夏の帝京大戦と比べてみていかがですか

夏よりはディフェンスで勝てるようにはなったかなという印象はありました。

――ボールを持つことが多かったですが、個人的なプレーを振り返ってみていかがですか

もっとボールをもらう前に動いていれば、良いかたちになったであろう場面が多かったです。まだまだ個人の質が足りず、チームに迷惑をかけた部分もあったので、そこを修正していきたいです。

――小倉選手が一時退場になる場面もありましたが、その間に何か変更した点はありましたか

ぼくが一応SOに入ったのですが、3年振りくらいでしたしできなかったですね。FWに申し訳なかったです。

――次の早慶戦まで3週間ありますが、どのような課題を修正して臨まれたいですか

この日やった内容とは少し変わった内容になると思いますけど、今回足りなかった部分を修正して、それを早慶戦ぶつけられるようにまだまだ練習をして、良い試合にできるように頑張ります。

CTB勝浦秋(スポ2=愛知・千種)

――この試合を振り返っていかがでしたか

負けてしまったのと、僕のせいでボールを取られたりすることも結構あったので、反省点の方が多いです。

――春季、夏季に帝京大と対戦したときよりも点差が開きましたが、その結果についてどう受け止めていますか

毎日練習をして差は縮まったと思っていたのですが、こういう結果に終わってしまって本当に悔しいです。

――点差が開いた理由や戦ってみた感触に関してはいかがですか

及ばないなどは思いませんでしたが、やはりミスからつけ込まれる場面