第4回は、フランカー金正奎(教4=大阪・常翔啓光学園)、SO小倉順平(スポ3=神奈川・桐蔭学園)、フランカー池本翔一(スポ2=愛知・千種)の209号室。それぞれ学年が異なるものの、年代の違いを感じさせない仲の良さで取材を盛り上げてくれた。春シーズン、主力としてチームを支えた三人。その日常生活と今後の意気込みに迫った。
※この取材は7月20日に行ったものです。
「もっと部屋をきれいに使ってほしい」(金)
プライベートでも仲の良い金(写真左)と小倉
――寮の良いところを教えてください
金 グラウンドが近いということと、食事が朝晩しっかり出るというところですかね。
池本 僕は一人暮らしだったので、寮に入ってから食事面はちゃんとしていて助かっていますね。
小倉 こういう偉大な先輩と一緒に部屋にいられるということがどれだけ幸せなことか。僕が中学生や高校生に、憧れている人がたくさんいるわけじゃないですか。そういう人と当たり前に話せることがすごいなと。
――逆に、不便な点はありますか
池本 門限ですかね。
金 門限と起床の時間は決まっています。門限は11時で、起床は7時です。11時には消灯しないとダメです。
――行動が制限されるのでは
金 いや、慣れたら普通ですよ。門限は破ったら退寮とかになってしまうので。
小倉 それ以外は普通です。あまり不満などは感じないですね。
――食事はいかがですか
金 最高ですね。とてもおいしいです。
小倉 とてもおいしいです!(笑)
金 あまり贅沢は言えないので、たまに不満もあったりするのですが、自分でちゃんと考えてやれば。与えられている分だけではなくて、自分でおかずを買ってきて量を増やせば大丈夫です。お昼は完全に自分で考えてやるので、そういった意味では色々楽しいです。
――学校でのお昼はどうされていますか
金 僕はあまり学校がないので(笑)。
小倉 僕も2限終わりが多くて、帰ってきてからですね。
池本 炭水化物やタンパク質の量をちゃんと気にするようにして、プロテインを持って行って飲んでいます。食事代も昼だけなので、一人暮らしに比べると全然。
――池本さんが寮に入られたのはいつからですか
池本 1年の秋からです。
――食事の面以外で、寮と一人暮らしで変わったなという部分はありますか
池本 グラウンドが近いのはありがたいですし、先輩と一緒に過ごす時間が多くなりました。やはり刺激を受けたり参考になることが結構多くて、そういう面では一人暮らしの時よりも、価値観が変わってきていると思います。
――では、同部屋になってみてのそれぞれの印象を伺いたいと思います。まずは小倉さんについてお願いします
小倉 良いこと言えよ、良いこと言えよ(笑)。
金 色んな意味でフランクというか。たまにこう…。
小倉 いらっとする(笑)。すごく伝わってくるからなー。「あー、いらっとしてる」って(笑)。
金 けど可愛い後輩です(笑)。
――いらっとする場面とは
小倉 きれいにしろって言っているのに、汚かったり(笑)。
金 そうですね。きれいにしろって言っているのに、気分屋で自分がきれいにしようと思わないとしてくれないので、そういうときはたまにいらっとします(笑)。たまに僕が片付けたりもします。
――金選手はいつもきれいにしていらっしゃるのですね
金 僕が許さないので、厳しいですから。結構きれい好きです。
小倉 イメージアップさせてるね(笑)。まあそれは否定しないけどね。
――池本さんは小倉さんにどういう印象がありますか
池本 本当に堅い先輩ではないので、部屋にいやすいです。
小倉 (池本は)部屋にいないだろ全然!
金 いつもいないんですよ。寝てるか、いないか。
池本 いや、でもそんな変に気を遣うとかはないので、ありがたいです。
――お二人から部屋にいないというお言葉がありましたが
池本 いないというか同期と一緒にいるのですが、同期がこの部屋に来ないというか…。
小倉 来られないよね、確かに(笑)。
池本 だから僕が逆に行くんですよ。
――小倉さんはこの部屋にいらっしゃることが多いですか
小倉 ほぼこの部屋ですね。たまに荻野(岳志、先理3=神奈川・柏陽)の部屋に行きます。
――次に池本さんの印象をお願いします
金 本当にいつも寝ているか、ラグビーしているか。そういう部分しか見ていないので、よく寝る子だなと。
小倉 特にこいつが、というのはないですね。普通。同級生なので、同い年みたいな感じですね。何もないです(笑)。
――金さんの印象はどうですか
池本 私生活で同じ時間を過ごしていて刺激受けることが多いです。食事に対して結構気を遣ってますし、一緒に過ごさないと分からなかったことがあって、影響を受けました。
――以前尊敬している選手は金さんとおっしゃっていましたが、金さんの意外な一面などはありますか
池本 優しいんです、すごく。自分から言うのも変ですけど、しっかりしていて。
小倉 上からだぞ。
池本 何て言えばいいんですか?
小倉 お、冷や汗かいてるな(笑)。
池本 本当に一番、整頓の部分でもしっかりされますし。スリッパとかそういうところからも正奎さんがしっかりしているというのが見えて、ラグビー以外のところもすごいんだなと。
――小倉さんから見た金さんはいかがでしょう
小倉 いま金さんほとんど授業ないので、本当だったらもっと部屋にいてもいいのかなと思うんだけど、トレーニングとかでいない。例えば僕が2限からとかで起きたりするといなかったりとか。基本的にはその時間トレーニングをしていて、プロテインの飲み方も全部書いてあったりだとか。僕から見たら、自分に厳しいんだなと思います。それとタメ語使っても怒らないので、そこがうれしいですね(笑)。
金 (笑)。
――お互いにここは直してほしいという点はありますか
小倉 グレーゾーン来たね。池本いけよ。
金 別に怒ったりせえへんから。
池本 ええ? 本当にないですよ、特には。
小倉 部屋にいないもんな(笑)。でもないよね確かに。
――後輩のお二人に何か直してほしいところはありますか
金 もっと部屋をきれいに使ってほしいというのはありますし、言われる前にやってほしい。
小倉 俺だ(笑)。
金 このことはずっと春から言ってきたので、秋からは部屋が変わりますが、ちゃんとやってほしいなという思いでいっぱいです。
池本選手は部屋が嫌い!?
先輩からいじられ、笑みを浮かべる池本(写真左)
――部屋割りはどのようにして決まったのですか
金 僕がこの2人を選びました。
小倉 好きだからですよ。
一同 (笑)。
金 まあこいつ(小倉)はずっと可愛がっていたのと、池本はフランカーの後輩だし、教えなきゃいけないことがいっぱいあるので。
――部屋の決まり事はありますか
金 サンダルをそろえるくらいですかね。他は普通やんな?サンダルそろえてないよっていうのはいつも言います。
小倉 いつもいつも(笑)。咳払いされます。入る時に僕のサンダルがそろっていなかったら、開ける前に「んんっ」って咳払い。それであ、やばいと思って直します(笑)。直そうとはしているんですけど最近たるんじゃって、ちょっとダメかなって感じです。
――物の貸し借りはなさいますか
金 結構ありますね、小さいもの。ワックスとか、洗剤だとか。
小倉 金くん何でも貸すよね。
金 基本的に返ってくれば何でも貸しますね。でも私服とかはあんまり貸したくないです(笑)。
――同期で一番面白い人は誰ですか
小倉 布巻です。面白いですよ、日頃から先輩をいじったりとか(笑)。
金 須藤拓輝(スポ4=東京・国学院久我山)は少しいじると50倍くらいの感じで返ってくるので、こわいです。僕はちょっと恐れてます(笑)。みんな恐れているといってもいじるんですけど(笑)。
――いじるというのはどのような感じなのでしょう
小倉 行こう。言っちゃおう(笑)。
金 あの…たぬきって呼ぶと怒るんですよ(笑)。
小倉 最近テレビで平成狸合戦ぽんぽこがやっていたのは知ってますか。
金 あれにいっぱい拓輝出てましたよね。
一同 (笑)。
小倉 っていう感じで言うんですよ。言ってあげてください今度(笑)。
――須藤さんはムードメーカーなのでしょうか
金 いや、ムードメーカーはどちらかというと、真之介(垣永主将、スポ4=東福岡)かな。
――では2年生で面白い方は誰ですか
池本 岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)ですね。仲良いですよ。
――ちなみに、3人で何かをするということは
小倉 僕と金さんは話したりするけどなあ。
金 そうだね。ここ(小倉)とはよく話したりするんですけど、3人で何かをするということはないですね。
小倉 3人で1つのテレビ見たことある?お前(池本)絶対ベッドで見てるよな。それかいないか。
池本 いや、下(ロビー)で見てる。
金 この部屋が嫌いなんでしょうね(笑)。
一同 (笑)。
池本 違いますよ!いやなんか、ここ(金、小倉)は3、4年の関係なのに結構フランクに話せるんですよ。でも僕は2年だし、もちろん正奎さんにそんな風に話せないので。
金 いいよって言うんですけど、話さないんです(笑)。
――この部屋に4年生は頻繁にいらっしゃるのですか
小倉 金正の部屋だから(笑)。
金 そうですね、この部屋広いので結構しゃべり場というか。キャプテン部屋と4人部屋を除けばこの部屋が一番広いんじゃないかなと。
――そのなかに小倉さんもいらっしゃるわけですね
小倉 そうですね。
金 結構その日にあった話とか、他愛のない話をしていますね。
――テレビゲームはやられますか
金 部屋にもよりますが、この部屋はあってもやらないです。
小倉 金くんが気分屋で、セットしても1回やったら「ああ、もういいや」みたいな(笑)。そういう人なので、ゲームが成り立たないんですよ(笑)。飽きたら終わっちゃうので。
――昨年はゲーム部屋というのがあったと伺いました
金 いまは大瀧(祐司、文4=神奈川・横浜緑ヶ丘)の部屋がそうなりつつありますね(笑)。
――3人でお食事に行かれることなどはありますか
金 今度部屋会があります。半期で部屋が変わってしまうので。変わる前に部屋長が連れていきます。
小倉 おごってくれるんですよ(笑)。
金 そういう伝統があるんですよ。
――どちらに行かれるのですか
金 焼き鳥に行こうかなと思っていたんですけど、垣永と一緒にボーリング対決でもしようと。部屋対決は面白いんじゃないかなと。
――そのように外で遊ばれる機会は多いのですか
金 僕は同期と一緒に遊ぶことが多いですね。
――小倉さんは同期の方と遊んだりはしますか
小倉 ないです。寮にいます。
――よく何をなさっていますか
小倉 勉強です。最近レポートが大変で。
金 本当ですよ。帰ってきたらずっとパソコンカタカタやってます。
小倉 すごい腹減るんですよ、慣れてないから(笑)。
一同 (笑)。
――池本さんは寮での自由時間は何をなさっていますか
池本 いまは勉強してますけど、普段は…普段?
金 寝ているよな(笑)。
池本 いまの時期は練習早いですが、普通のときはもっと遅いんですよ。ご飯を食べて、すぐ消灯になっちゃうので。
小倉 洗濯とかしたらね。
――洗濯は個々人で、順番などはあるのですか
金 個人です。順番はないですね。
――例えば年功序列というような伝統はありますか
小倉 ないですね。年上だから、というのは全然ないです。
――趣味はありますか
小倉 趣味…?なんかあるかな。
池本 僕は…映画です。
――最近ご覧になった映画はなんですか
池本 最近…。
小倉 見てないもんな?格好良いと思ったんだろ?
池本 結構見てるから!最近はちょっと時間がなくて。
――金さんは何か趣味はありますか
金 なんですかね。トレーニングです。
小倉 まあね。行ってるからね(笑)。
金 趣味の領域は超えているので冗談ですけど(笑)。趣味って言われると難しいな。まあロードバイクですかね。
――学校のない日はトレーニングをされているというお話でしたが、朝は何時くらいからなのでしょうか
金 少し遠くまで行くので、朝7時くらいに出て、9時からトレーニングをしているという感じです。
――気分転換方法はありますか
金 僕はいつも一人だったら、スピーカーでいつも音楽かけてます。バラード曲をかけてこうしんみりする(笑)。
――どういったアーティストの曲ですか
小倉 マイナーやんな?逗子三兄弟とか。
金 僕は洋楽とかより邦楽の方が好きなので、邦楽を聞きますね。バラード曲に限りませんけど。
――小倉さんの気分転換方法を教えてください
小倉 一人の時はゲームしてたり、ベッドでごろごろするかですね。
――池本さんの気分転換方法はなんですか
池本 寝てますね。
金 間違いない(笑)。
小倉 本当にそう(笑)。
お世話になったルームメイトへ
お互いの印象について語る3人
――部屋が変わる前に、一緒に過ごした二人にメッセージを。初めに池本選手からお願いします
池本 じゃあ順ちゃん(小倉)から。
小倉 誰が順ちゃんやねん!
一同 (笑)。
池本 1年のときは全然しゃべれなくて…。
小倉 きも(笑)。
池本 2年になって同じ部屋になってしゃべるようになって、結構フランクな感じで話しかけてくれて寮にいやすくなったし、何ていうか、いつもテンション高くて。元気をもらうことが多かったです。
金 (尺が)長い!
小倉 俺に順ちゃんって言ったってことはだよ。分かってるな?
池本 ……。金ちゃんは…。
一同 (笑)。
金 金ちゃん…。ぶっこんできたねえ。
池本 正奎さんには普段の練習中もそうですし、いろんな面でお世話になっています。今年からAチームでやらせてもらうようになって、グラウンドではアドバイスをもらって、部屋に帰ってからもビデオとか一緒に見てくださってありがたかったです。2年になってからは本当に充実した生活を送れました。本当にありがとうございます。
金 お、おう。お別れのあいさつみたいだな。
――続いて小倉選手お願いします
小倉 池本は、もうちょっと部屋にいてほしいかな!3人で話す時間がもっとあっても良かったのかなと。寝るのは構わないんですけどね。金君は、いままでずっと一緒で、昨年の後期から1年間一緒なんですが、まあよく僕のわがままを聞いてくれたなと思いますね。おおらかというか。僕が何を言っても怒らず。オトナな先輩と一緒でよかったなと思ってます。
――では最後に部屋長から一言お願いします
金 もっと部屋をきれいにしてほしいですね。もっと日常をしっかりすればラグビーでもしっかりできるのかなというのを二人には感じます。ラグビーする時間よりも日常生活の方が時間は長いし、日常生活の癖は絶対ラグビーにも出ると僕は思っているので、まずはそこをしっかりやってほしいです。僕が部屋長じゃなくなってもそこはちゃんとやってほしいですね。まあでも僕はそういうのを感じとってほしかったですね。気付いてくれるかなと思ってたんですけど(笑)。だからこの場を借りて、何でこれまで口酸っぱく言ってきたかというのを分かってほしいです。まあラグビーに関しては、順平はいつも通りやっていてほしいですし、まあ池本にはたくさん怒ってますが、僕も監督とかに怒られて育ってきたので。でも2年の後期からはあんまり怒られないようにというか、ちゃんと成長してくれると期待しています。
「追う立場のまま終盤を迎えてはいけない」(小倉)
BKリーダーとして覚悟をもって今シーズンに臨む小倉
――現状チームの雰囲気はいかがですか
金 今年は一回落ちるところまで落ちてから上ってきたので、まあ一番下を見れたというのは自分たちにとって大きかったと思います。
――一番下とは
金 (関東大学春季大会での)慶大戦での敗戦ですね。ここ数年で一番悪かったと思うので。
――春シーズンで印象に残った試合、何かをつかんだ試合はありますか
池本 僕は今年に入って同大戦で初めて赤黒を着ました。出場時間こそ短かったのですが、高校の頃から憧れていたので、始めてワセダの15人の中で試合に出られたというのは自分の中では大きかったです。自分は愛知出身なのですが、名古屋開催ということで、高校のときの先生とかもいらしてくれましたし、自分の中で大切にしていきたい試合ですね。
金 堅いし長い。
小倉 別に面白くないし。
一同 (笑)。
小倉 僕はどの試合がキーというはあまりなくて、全試合を通してゲームの進め方というのを少し分かったのかなと。相手が何をされたら嫌なのかということを考えながらできるようになったと思います。
金 僕も全部の試合ですかね。4年ということで僕も最後なので、1試合1試合これが最後という気がするので。そういった意味で全部思い入れがあるというか、それぐらいの気持ちじゃないと今年はダメな気がしますね。
――チームに弱点があるとすればどこにあると思われますか
金 サイズですかね。他の大学よりも完全に劣っていると思います。
小倉 僕はないと思いますね。体の大きさというのは明らかですが。
池本 自分も同じです。
――先日帝京大と対戦してみていかがでしたか
金 今年も帝京大は強いなというのを感じましたね。あれだけワセダのペースで試合を運べたのにもかかわらず勝てなかったというのは、まだまだ差があるなと感じましたね。
池本 帝京大は体もすごい大きくて、自分もこのサイズでは勝てないなというのが実感できたので、もっと大きくして夏合宿で勝てるくらい、というよりも勝たなくてはいけないので、頑張っていきたいです。
小倉 毎回思うのは、最後のラストワンプレーまでワセダはいつも負けてるんですよ。逆転しなくてはいけない立場にいるというか。向こうは勝ち慣れているので、追う立場のまま終盤を迎えてはいけないなと思います。
――FWから見て今年のBKの印象は
小倉 正直に言えよ。
一同 (笑)。
池本 これはワセダ全体で出ていることだと思うのですが、チャンスのときにミスなどで流れが切れちゃうことが多いと思うので、取り切るところは取り切ってほしいです。
小倉 それは俺も思ってる。
――逆にBKから見てFWは
小倉 気の利く選手が多いというか、昨年から残っている選手が多いので、そういう人たちが自分からちゃんと発信して、下(のチーム)から上がってきた人たちにも良い影響を与えているんじゃないかなと思います。
――現時点での自分の武器と弱点を教えてください
小倉 自分の弱点はキックですね。距離が出ないんですよね。ゴール前に入られてしまうとそのままゴール前にいる時間が長くなるんですよ。短い距離のキックというよりもむしろ長い距離のキックが課題になるかなと思います。
金 そうですね、弱点は…。
小倉 ないね。死角はないね。
金 まあありますけど、最近自分の中で弱点と思うことが少なくなりましたね。ただタックルが、自分は左タックルが下手で右でばかりタックルにいってしまうので、そこは改善するところだと思います。強みはサポートプレーですね。ずっとサポートプレーとブレイクダウンは強みだと思ってやってきているので。
池本 流れの中で、どう動くべきかという判断能力と自分から発信できる力がまだ足りていないかなと思います。強みは運動量であったり、基礎的な体力はそれなりにあると思ってるので、そこを生かしていきたいです。
――最後に、今年はどういう夏合宿にしたいですか
小倉 体重を減らさないようにしたいです。いつも体重を減らしてからシーズンインになるので。それはもう、今年はチームとして気を遣っているのですが、自分も夏合宿で体重を増やしてからシーズンに入って、シーズンに入っても上げていきたいです。
金 チームの面で言えば、どこで勝つのかということを共有をしなくてはならないということと、あとはもう大きくて走れる体をつくるというのがチームとしての課題なので。個人的には死ぬほど追い込みます。トレーニングもそうですが、僕も体重を落とさずに、練習量は増やしてやっていきたいなと思ってます。
池本 合宿はラグビーだけに集中できる良い期間だと思うので、そこでもっと上達できればと思ってますし、目標体重に全然足りていないので、維持するだけではなくて体重を増やせるようにしたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 北川翔一、田中みずき)
金正奎(きん・しょうけい)
1991年(平3)10月3日生まれ。176センチ、93キロ。大阪・常翔啓光学園高出身。教育学部社会科地理歴史専修4年。ポジションはフランカー。趣味はロードバイクという金選手。今回の取材では金選手の『愛車』を見せてくれました。たびたびその『愛車』に乗って旅に出るそうで、昨年は早朝に寮から築地まで行ったとのこと。スポーツマンにふさわしい爽やかな趣味、すてきです!
小倉順平(おぐら・じゅんぺい)
1992年(平4)7月11日生まれのO型。172センチ、80キロ。神奈川・桐蔭学園高出身。スポーツ科学部3年。ポジションはSO/CTB。リラックスした様子で対談に臨まれていた小倉選手。対談中、小倉選手からは「堅い!」、「長い!」という鋭いツッコミが飛び出し、池本選手が圧倒される場面も。
池本翔一(いけもと・しょういち)
1993年(平5)3月2日生まれのO型。176センチ、88キロ。愛知・千種高出身。スポーツ科学部2年。ポジションはフランカー。池本選手は対談初経験。金選手に「尺が長い」と指摘を受けながらも、丁寧に言葉を選ぶ姿が印象的でした。