接戦演じるも宿敵に及ばず

ラグビー男子

 帝京大に43-0の歴史的大敗を喫した昨季の夏から1年、赤黒戦士たちが再び菅平に戻ってきた。春の対戦では僅差で敗れるも手応えを感じた早大は、この試合開始早々に幸先良く先制に成功。しかし徐々に帝京の強烈な個の力に押され始めると、連続トライを決められ逆転を許してしまう。後半にフランカー金正奎(教4=大阪・常翔啓光学園)が意地の2トライを決めるも反撃及ばず。大学王者相手にリベンジとはならなかった。

 鮮やかな攻撃だった。多くの人が注目したこの一戦、開始3分にフランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)がパスフェイクで相手の守備のギャップを突くとそのままロングゲイン。素早く左に展開すると、最後は再び布巻がトライし大学王者相手に先制した。強力FWに押し込まれ点差を縮められた20分にはBKが躍動。左右にパスを出し相手を揺さぶると、SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)からのパスを受けたプロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)が相手ディフェンスを破りトライ。「みんながつないでくれて、いいかたちのトライだった」(垣永主将)と語る通り、テンポ良く加点しゲームを優位に進める。このまま勢いに乗りたい早大。しかしここから王者の本領を発揮する。圧倒的なフィジカルを武器に早大を攻め立てると28分にスクラムから、33分には強引な中央突破で立て続けにトライし、たちまち逆転を許し前半を終えた。

攻守にわたり存在感を放った布巻

 なんとか逆転したい早大は前半同様に開始と同時にチャンスを迎える。1分、自陣でのパスミスから相手の厳しいチャージを受けるがWTB土肥将也(人4=東京・三鷹)がこれをかいくぐりブレイク。ここからパスを受けたフッカー清水新也(スポ3=宮城・仙台育英)、金が巧みなパス交換で相手を翻弄(ほんろう)し同点トライを決める。9分に再びラインアウトから勝ち越しを許すが、12分に敵陣深くで得たラインアウトからモールで押し込み再び金が飛び込んで同点とし、手に汗握る展開となる。しかし、「ペナルティーが多くなってしまった」(プロップ大瀧祐司、文4=神奈川・横浜緑ケ丘)と振り返るように中盤での反則からエリアマネジメントに失敗すると、帝京大の攻撃を前に自陣でのプレーを余儀なくされる。何とか持ちこたえたい早大だったが22分にトライを許すと、さらに27分にも猛烈な攻撃を前に失点。24-39で無情のホイッスルが鳴り響いた。

満身創痍の中、チームのためにグラウンドに立ち続けた金

 「努力が足りなかった」との垣永主将の言葉に集約されるように、選手たちの中に決してよくやった、という気持ちはない。あくまで照準をこの試合に合わせていただけに、きょうの試合では「ぎりぎりのプレーのとこでの我慢」(垣永主将)や「ノーペナルティー」(金)など多くの課題が見つかった。だが春、夏と昨季に比べて内容で劣らぬ試合を見せているのもまた事実。「走り負けなく、フィットネスで勝っていた」(清水)と通用する部分も確認できたに違いない。菅平で得た収穫を糧に、一回り成長した姿で再び赤いカベに立ちはだかる。

(記事 増山祐史 写真 佐藤匠、森健悟)

夏季オープン戦
早大 スコア 帝京大
前半 後半 得点 前半 後半
14 10 19 20
24 合計 39
【得点】トライ 垣永、金2、布巻 ▽ゴール 小倉(2G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
大瀧 祐司 文4 神奈川・横浜緑ケ丘
  後半29分交代→17光川    
清水 新也 スポ3 宮城・仙台育英
◎垣永 真之介 スポ4 東福岡
黒木 東星 スポ4 東福岡
桑野 詠真 スポ1 福岡・筑紫
金 正奎 教4 大阪・常翔啓光学園
布巻 峻介 スポ3 東福岡
  後半0分交代→19古賀    
佐藤 穣司 スポ2 山梨・日川
岡田 一平 スポ2 大阪・常翔学園
  後半18分交代→20平野    
10 小倉 順平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
  後半15分交代→21間島    
11 深津 健吾 スポ3 東京・国学院久我山
  後半0分交代→22土肥    
12 坪郷 勇輝 商4 東京・早実
13 藤近 紘二郎 政経4 神奈川・桐蔭学園
  後半0分交代→23飯野    
14 荻野 岳志 先理3 神奈川・柏陽
15 滝沢 祐樹 基理2 福島
リザーブ
17 光川 広之 スポ3 神奈川・公文国際
18 大峯 功三 スポ3 福岡・東筑
19 古賀 壮一郎 スポ4 福岡・筑紫
20 平野 航輝 スポ3 長崎南山
21 間島 陸 商4 東京・早大学院
22 土肥 将也 人4 東京・三鷹
23 飯野 恭史 商3 東京・早実
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷)
コメント

後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)

――AからDチームまで帝京大に全敗の結果となりましたが、どのように捉えていますか

春はBとCは勝てたのに今回は全敗したということは、チームとして素直に差が開いたと受け止めなければならないと思います。

――Aチームも春より点差が開いての負けとなりましたが、Aチームの試合の総括をお願いします

勝敗を分けたポイントは規律や集中力というのがあると思います。体を当てた感じは春とそこまで変わらないのかなというのが実感ですが、ゲーム運びというクレバーさという部分が帝京大に比べて劣っていると言わざるを得ないです。

――前半はここ2試合の中でもいい入り方ができたのではないでしょうか

これまでの2試合でいま一つの状態が続いてたのでどうなることかと思っていたんですけど、練習では手応えを感じていたので、練習の手応えがそのまま出たと思うので、引き続き強化したいと思います。

――ディフェンスはやはり粘りの展開になりましたね

ゴール前で寄りきられてしまうのはフィジカルの差がまだまだあるということなので、体作りの面を含めて秋の序盤までには根本的な土台の差を埋めていきます。

――黒木東星(スポ4=東福岡)と桑野詠真(スポ1=福岡・筑紫)の新しいロックの組合せを試した理由はどこにありますか

セットプレーを安定させるために試験的に使ってみたんですけども、特に桑野はまだまだですね。

――後半から崩れたのは中盤でのペナルティーがあると思いますがいかがでしたか

そこは規律の部分の問題ですね。

プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)

――試合を終えて率直な感想をお願いします

悲観的に考えるのではなく、(帝京大に)通じるところもありましたし、課題もそれなりに見つかったので、次につながるゲームだったと思います。

――この試合にあたって、チームの雰囲気はいかがでしたか

いい緊張感で臨めたと思います。

――前半も後半もいい立ち上がりで入りましたね

いい立ち上がりだったんですけど、その後の流れや細かいミスで負けてしまいました。

――ご自身が決めたトライは、素晴らしい流れからのトライでしたね

みんながつないでくれて、いい形のトライだったと思います。少ないチャンスの中でそれをものにできた点は評価できると思います。

――後半は、中盤でのペナルティーから自陣深くに後退し、ピンチを迎える場面が目立ちました

個々の状況判断は常にベストな選択をしないと、帝京大には勝てないと思います。そこの能力がまだ帝京大には劣っていると思います。ギリギリのプレーのとこで、我慢できるのが帝京大で、我慢できないのがワセダだと思います。そこは大きいと思います。

――AからDチームまで全敗という事実に関してはいかがですか

普通に努力が足りなかったと思います。この差を埋めて、次やるときには絶対勝ちます。

――春と比べ点差は開きました。実力差は春よりあると感じますか

点数のままだと思います。

――次戦は関東大学対抗戦前の最後のゲームになります。抱負をお願いします。

次の戦いはもう始まっているので、いかに細かいとこを詰めれるかを練習で厳しくやっていきたいと思います。

フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)

――関学大戦後、意識的に取り組んだことは

ノーペナルティーを意識しようということですね。ただ圧力のある帝京大のプレッシャーを受けてうまくいかなかった部分も多かったです。

――フォロープレーが光っていました。トライシーンを振り返ってください

狙ってた訳ではないのですが、いつも練習でやっていることが練習通りに試合で出せたかなと思います。

――後半はセットプレー、特にスクラムが安定していました

そうですね。しっかり前に出ようということを意識していたので、結果的にそうなったのは良かったかなと思います。

――二度うずくまる場面がありました。満身創痍でなお試合に出続ける理由は

4年目ということで、僕が途中で退場したらチームの流れが悪くなってしまうので。意地というか、痛みには負けられないです。

――後半、モール周辺でのサインプレーについて聞かせてください

あれは狙ってたのですが、出来なかったので惜しかったですね。

――流通経大戦に向けて、修正すべき点、継続すべき点を教えてください

修正するのはノーペナルティーというところと、まあ継続してディフェンスは調子が良いので、あとはアタックの精度を高めて流通経大戦に臨みたいです。

ロック黒木東星(スポ4=東福岡)

――この試合の位置付けはどのようなものだったのでしょうか

負けたくない相手ということは分かっていたので、AからDまで全部勝とうと臨みました。

――結果としては24―39ということでしたが、いかがですか

6月30日にやった時より点差が開いているので、前半勝っていたところもあったんですけど、帝京との努力の差かなと思います。

――具体的に帝京との差というのはどういったところでしょうか

単純にルールの規律を守れなかったことと体の大きい相手に対してもうちょっとタフにタックルにいけるような気持ちが必要だと思います。

――スクラムは良さも出ていたと思いますが、いかがですか

結構勝ったシーンもあったので、そこは強みにしてこれからはセットプレーでも圧倒して、帝京にプレッシャーをかけれたら良いなと思います。

――黒木選手自身としてはAチームでの復帰戦ということでしたが、いかがでしたか

特に復帰戦だからという気持ちは無かったですけど、Aで出るとなったら自分との戦いでもあるし、負けられない戦いなので、そこはいつも通りやってきたことをやるという気持ちでやっていました。

――ラストイヤーの残りのシーズンに向けてお願いします

11月3日にまた帝京とやる機会があるので、そこにベクトルを向けて、次は絶対に勝ちます。

フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)

――試合の感想をお願いします

勝てた試合だったし、力の差を感じた試合でもありました。

――帝京大と体を当ててみての手応えはいかがでしたか

もちろん強くて、対抗できる部分もあったんですけど、やっぱり先に当たられてしまうと帝京大の方がものすごく強いなと思うので、こっちがどれだけ先に仕掛けられるかが大事だと思いました。

――1トライ目はタテへの突破でチャンスを作ったのも、トライも布巻選手でしたが、前回おっしゃっていたタテに強気でというのを意識されましたか

前が空いていたし、みんながラインアウトからボールを出してくれたりして、たまたま抜けたという感じでした。でも強気ではいこうと思っていたので、それは良かったと思います。

――前回、もっと精度を上げたいともおっしゃっていましたが、その点はいかがでしたか

やはり大事なところでミスというのが起きているので、ノーミスというのは難しいかもしれないですが、ミスをしてはいけないところでしない、その精神力とスキルを身につけなければいけないと思いました。

――夏合宿での練習の成果は試合に表れていますか

そうですね、ブレイクダウンのこだわりであったり、2人目のサポートであったり、そういうところは改善されてきていると思います。

――この15点差は、今後どのようにして埋めていきますか

もう1回僕らの力というのを見つめ直して、原点に立ち返って一からやっていきたいと思います。

――春にはケガもあったと思いますが、コンディションはいかがですか

調子良くできています。

NO・8佐藤穣司(スポ2=山梨・日川)

――試合を振り返って感想をお願いします

『規律』というテーマを掲げていたんですけど、それを守れずにペナルティーを繰り返してしまいました。取りきれる部分でミスが目立った試合だったと思います。

――中盤ペースが崩れた原因を教えて下さい

細かいミスやペナルティーですね。『規律』の部分を守ることができなかったです。

――相手の攻撃はどうでしたか

タテには強いんですけど、単発の部分が多かったので、そういう場面でもっとこちらはダブル、トリプルで倒せていければ良かったですね。

――流通経大戦に向けての意気込みをお願いします

守りたい場面で守りきれなかったので、もう一度見直して自分たちのペースで試合ができるように改善したいです。

SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)

――試合を振り返っていただけますか

前半は風下だったので、我慢の時間が多かったですね。自分が今回目標にしていたのはタックルでした。一本もとられない気持ちで臨んだんですけど、自分のスクラムからのタックルミスとか、我慢のしどころでしきれなかったところがありました。そこが反省点です。

――前半、自陣のプレーが多いなかでも、チャンスをトライにつなげられていた印象を受けました

自陣のターンオーバーからトライにつなげたというのはあるんですけど、後半になって、足が止まってしまいました。向こうは、ずっとFWで攻めてきていたし、元気なBKに足が追い付かなかったですね。80分間走りきる体力と、当たっても負けないというコンタクトの部分が課題です。自陣に来たときに我慢しなければいけないので、そこはまた練習していきたいです。FWもBKもでかい帝京大の選手を止められるようにしたいと思います。

――後半はペナルティーが多く見受けられましたが、外から見ていて、いかがでしたか

春からの反省はずっとペナルティーだったので、それが修正できていないといえばそうですね。これからどうするかというのは後藤監督(禎和、平2社卒=東京・日比谷 )と、首脳陣で考えていくと思うので、また課題を僕たちが吸収して、試合にいかしたいと思います。

――帝京大との差は、どんなところにあると感じましたか

我慢のしどころですね。我慢しきれずに反則をしてしまうところと、自陣でタックルミスが多いというのは、帝京大との違いかなと思います。

――次の流通経大に向けて一言お願いします

切り替えて、次の流通経大に向けて、きっちりいい形で合宿を終えられるように頑張りたいと思います。

CTB坪郷勇輝(商4=東京・早実)

――試合の感想を教えてください

良い入りが出来たので、そこから自分たちのペースでいければ良かったのですが、相手のペースになってしまったところが反省点かなと思います。

――先制できたことについてはどのように思われますか

春の帝京大戦もワセダが先制して良い流れが出来ました。今回も先制したことで良い入りができたと思うのですが、そこでやはりワセダのペースにしてどんどん取っていくということが、次回やる時に大事なことかなと思いました。

――タテへの突破が印象的でしたが、それについてはどのように思われますか

試合前も監督から「お前はタテにタテに行け」と言われていました。相手のCTBも強いのですが、そこは真っ向勝負で前に出ようという気持ちでやった結果だと思います。

――前半は攻め込まれていた印象がありますが、それについてはどのように思われますか

自陣でやっている時間は多少我慢出来たのですが、BKがもっとキックなどで前に出して敵陣でやるということをしていかないと、帝京大相手だときついなと思うので、精度を上げて敵陣に行くというのを練習したいと思います。

――粘り強いディフェンスが出来ていたように感じますが、それについて思うことはありますか

FWが頑張っていてくれたので、FWに感謝したいです。

――春の帝京大戦と比べて違いを感じた部分はありますか

コンタクトの部分に関してはワセダも結構追い付いてきているのかなという感触はありました。ただ、点差が開いてしまったのでプレーの精度や集中力はまだ相手のほうが上回っていたのかなという感じがします。

――次の試合に向けての修正点があれば教えてください

点を先制した後自分たちのペースで畳み掛けられるような試合を出来るように、プレーの精度を高めていきたいと思います。

CTB藤近紘二郎(政経4=神奈川・桐蔭学園)

――試合を振り返っていかがですか

取っても取り返され、取られても取り返してっていう展開だったのですが、最後に勝ちきれないところが早大の負けているところで、そこに帝京大との差があると思います。

――この結果をどう受けとめていますか

やはり自分たちの努力がまだまだ足りなくて、もっと努力しなければいけないと思いました。

――帝京大の印象と手応えについてはいかがですか

細かいところを突き詰めないと帝京大には勝てないと感じて、もっとそういうところを練習でやっていかなければいけないと思います。

――細かいところとは具体的にどういうところですか

相手のミスに対する反応などです。

――夏合宿でやってきたことを試合で出せましたか

出せていたとは思うのですが、春の最後は5点差で、今回は15点差になってしまって、これは努力の差だと思うので、もっと努力しなければいけないと思います。

――今回改めて感じたご自身の課題はありますか

身体のコンディションを万全な状態で臨むことができませんでした。それで全力が出せないのは悔いが残るので、自分の力を出しきれるようなコンディションづくりを徹底したいと思います。

――残すは流通経大との対戦ですが、何を意識して臨みたいですか

勝ちにこだわっていきたいです。これが終わったらもうシーズンに入るので、最後にしっかり勝ちきって終えたいと思います。

WTB荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)

――試合を振り返っていかがですか

ずっと帝京大がボールを持っていたので、早大のアタックができなかったという感じです。

――春の帝京大戦と比べてこの試合はどうでしたか

その時に比べたらチャンスが多かったです。でもその時に、取りきれる時と取りきれない時があって。これからはその取りきれない所をどうするかですね。なので次の11月3日の対抗戦(帝京大戦)では全部取るくらいにしていきたいです。

――チャンスが増えたという事は、帝京大との差が縮まったという事でしょうか

そうですね。裏に抜けるところもあったので。そういう点は次につながると思います。

――好機が作れた中で負けてしまった要因は何でしょうか

細かいミスだったり、ペナルティーですよね。あと、自陣でずっとプレーしていたのも原因だと思います。

――フィジカルの差も大きかったですか

そうですね。他の大学に比べたら帝京大は身体が強いので。

――夏合宿を通して個人の調子はどうですか

トライを取れてないので、その辺は少し物足りないですね。ボールタッチをもう少し増やしていきたいです。

――次戦の流通経大戦への意気込みを教えて下さい

帝京大戦で出たミスやペナルティーを少なくして、早大のやってきたアタックをしっかり見せたいと思います。

ロック大峯功三(スポ3=福岡・東筑)

――本日の試合を振り返ってください

春よりも相手のフィジカルが強くなっているのを感じました。

――早大もさほど当たり負けしていなかったように見えました

ディフェンスの時間が長くて崩れてしまいました。もっとボールを取り返せたらなと。

――個人的なプレーについてはどうでしたか

自分のミスからトライをとられた場面もあったし、あまりよくなかったですね。

――チーム、もしくは個人として、よかった点はどこですか

前半の展開に持ち込んで、耐えきれれば、なんとか勝てる。そういう勝ちかたというのはチーム全体でわかっているので、それを実行できていないのは課題です。しかし、戦いかたはわかっているので、そこを目指して頑張りたいです。

――本日の帝京大戦は、ご自身のなかでどのような位置付けでしたか

大事な試合ではありましたが、流通経大さんも強いので、それに向けて頑張りたいです。

――自信の中では、どの程度仕上っていますか

もっとできると思っていますし、まだ一日あるので、しっかりと頑張っていきたいです。

――チームとしての完成度はどの程度ですか

大まかなところはできていますが、細かい、最後の最後のところができてないので、そこは詰めていかないといけないですね。

――これからも帝京大と試合をすることがありますが、そこに向けて意気込みをお願いします

関東大学対抗戦、また(関東大学)ジュニア選手権もあると思うので、そこに向かって頑張るのはもちろん、筑波大もあるし、ここで負けたというのをバネにして頑張りたいです。

SO間島陸(商4=東京・早大学院)

――この試合を振り返ってください

後半からの出場でしたが、風上だったのでエリアを確保して、FWを楽にプレーさせてあげたかったですね。チーム全体を使うことができなかったので、秋からもAチームでプレーするためには改善が必要だと感じました。チーム全体を動かすようなプレーを追求していきたいですね。

――帝京大の印象はいかがでしたか

ディフェンスが素晴らしいチームだと思いました。他大相手に通用するプレーでも、帝京大は崩せないですね。

――春の試合よりも点差が開く結果となりましたが

点差が開いたことは努力不足の面もあると思います。ただ、コンタクトの面では徐々に通用するようになってきていると感じました。

――試合の中で見つかった収穫はありますか

帝京大のAチームは他大と比べるとフィジカルがとても強いです。そういうチームと戦って、強さを肌で感じることができたのは、秋に生きると思います。

WTB土肥将也(人4=東京・三鷹)

――今回Aチームに後半からに出場されていました。まず帝京大Aとの試合を振り返っていかがでしたか。

戦ってみて、自分的にはやれるなという手応えを感じて、凄くいい経験になったなと思います。

――どのような部分が評価されていると感じていますか

トライを取りきれているということで、いま早大はトライを取りきれなくて負けている試合があるので、そういう部分が評価されているのだと思います。

――後半開始直後のトライのきっかけを作りましたが、あのシーンを振り返っていかがですか

相手がフロントローだったので、前を見て、勝負して上手くつなげられたので、そういう意味では良かったんですけど、トライを取るということをもっと目標にして、Aチームでもトライを量産できるくらいの実力をこの夏でつけたいと思っているので、そこはちょっとまだ甘いですね。

――今回の得点についてはどのように感じていますか

やはりゴール前でのラインアウトミスだったりとか、相手の(ラインアウトの)ボールを取ったんですけどそこからトライを取られちゃったりしたんで、そういうところの集中力がやっぱり帝京大さんは違うなと思ったので、練習からもっと厳しくやる必要があるなと思います。

――今後の目標をお願いします

帝京大さんとやっていまの自分のいる位置というのが分かったので、これからも練習一日一日を大事にして、いまの一瞬一瞬を大事にして、日本一に貢献したいなと思っています。