全国大学選手権セカンドステージ第2戦。名古屋に乗り込んだ早大は京産大と対戦した。前半は強く吹き荒れる風、そして京産大の気迫あふれるプレーの前に苦しめられた早大。それでも後半は地力の差を見せつけ圧倒し、48-18で勝利。準決勝進出へ大きく前進した。
前半は相手の粘り強いディフェンスに苦しんだ
強い風下に立たされた前半、早大は自陣からでもキックを使わずに攻めようと試みる。6分にFB藤田慶和(スポ2=東福岡)のトライで幸先よく先制。しかし、ここから相手の出足の鋭いディフェンスの前にミスを連発。早大らしいアタックをすることができない。自慢のスクラムでも反則を犯してしまうなど、波に乗れないまま2本のPGを決められてしまった。その後お互いトライを決め、12―13と1点ビハインドで迎えた前半終了間際。「ラインアウトは絶対に取る」とNO・8黒木東星(スポ4=東福岡)が語るように、自信のあるラインアウトからモールを形成、最後はSH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)が飛び込んだ。このトライでリードを奪って前半を折り返すが、後半開始早々にノーホイッスルトライを献上。またも1点を追いかける展開になってしまう。
ハットトリックの活躍を見せた深津
それでも、ここから早大が実力を見せつけた。「リードされても焦ることなくプレーできた」と藤田が語るように、途中出場のSO間島陸(商4=東京・早大学院)がキックを有効に使いながらうまくゲームメークをすると、徐々に敵陣でプレーする時間が増えていく。迎えた14分、ゴール前ラインアウトから再びモールを組んで岡田がトライ。再逆転に成功する。このトライで勢いづいた早大は止まらない。17分にターンオーバーから一気にゲインすると、最後は大外で待っていたWTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)がインゴールへ。その後26分にも深津が勝利を手繰り寄せるトライを決めるなど、順調に得点を重ねた早大。守っても相手の反撃の芽を確実に摘み取り失点は許さず、終わってみれば48―18と大差をつけて勝利を収めた。
「最終的に点差をつけて勝つことができたというのは、精神的なところで言えば成長している」と後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)が口にしたように、苦しい展開ながらも試合中に課題を修正し、勝利できたということは非常に大きいだろう。だが、初戦の反省であったブレイクダウンで負けていたときがあったことなど、反省点が多く残ったということも事実である。「自分たちはまだまだ優勝できるとは思っていない」(黒木)。この言葉の通り、選手たちに浮かれた様子はみじんもない。更なる成長を果たすべく、今試合で出た課題を改善し、次戦こそ圧倒する早大の姿に期待したい。
(記事 菅原拓人、写真 大口穂菜美)
関東大学対抗戦 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | スコア | 京産大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
3 | 5 | T | 1 | 1 |
1 | 3 | G | 1 | 0 |
0 | 0 | P | 2 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
17 | 31 | 計 | 13 | 5 |
48 | 合計 | 18 | ||
【得点】▽トライ 布巻、岡田2、深津3、藤田、清水 ▽ゴール 藤田(1G)、間島(3G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
---|---|---|---|
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 大瀧 祐司 | 文4 | 神奈川・横浜緑ケ丘 |
後半33分交代→16光川 | |||
2 | 須藤 拓輝 | スポ4 | 東京・国学院久我山 |
後半27分交代→17清水 | |||
3 | ◎垣永 真之介 | スポ4 | 東福岡 |
4 | 大峯 功三 | スポ3 | 福岡・東筑 |
5 | 芦谷 勇帆 | スポ4 | 京都・伏見工 |
6 | 金 正奎 | 教4 | 大阪・常翔啓光学園 |
後半27分交代→19植田 | |||
7 | 布巻 峻介 | スポ3 | 東福岡 |
8 | 黒木 東星 | スポ4 | 東福岡 |
後半27分交代→20古賀 | |||
9 | 岡田 一平 | スポ2 | 大阪・常翔学園 |
後半31分交代→21中尾 | |||
10 | 水野 健人 | 人4 | 大阪・東海大仰星 |
後半0分交代→22間島 | |||
11 | 深津 健吾 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
12 | 坪郷 勇輝 | 商4 | 東京・早実 |
13 | 飯野 恭史 | 商3 | 東京・早実 |
14 | 荻野 岳志 | 先理3 | 神奈川・柏陽 |
後半27分交代→23土肥 | |||
15 | 藤田 慶和 | スポ2 | 東福岡 |
リザーブ | |||
16 | 光川 広之 | スポ3 | 神奈川・公文国際学園 |
17 | 清水 新也 | スポ3 | 宮城・仙台育英 |
18 | 佐藤 勇人 | スポ3 | 秋田中央 |
19 | 植田 耕平 | スポ4 | 東京・本郷 |
20 | 古賀 壮一郎 | 教4 | 福岡・筑紫 |
21 | 中尾 康太郎 | スポ3 | 福岡 |
22 | 間島 陸 | 商4 | 東京・早大学院 |
23 | 土肥 将也 | 人4 | 東京・三鷹 |
※◎は主将、監督は後藤禎和(平2社卒=東京・日比谷) |
全国大学選手権セカンドステージ プールD星取表(12月15日現在) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | 中大 | 京産大 | 大体大 | 総勝ち点 | 得失点差 | |||
早大 | * | 12/22 14:00 熊谷 |
○48-18 勝ち点 6 |
○46-12 勝ち点 6 |
14 | 64 | ||
中大 | 12/22 14:00 熊谷 |
* | ●28-29 勝ち点 2 |
○17-10 勝ち点 5 |
9 | 6 | ||
京産大 | ●18-48 勝ち点 0 |
○29-28 勝ち点 6 |
* | 12/22 12:00 花園 |
7 | -29 | ||
大体大 | ●12-46 勝ち点 0 |
●10-17 勝ち点 1 |
12/22 12:00 花園 |
* | 1 | -41 | ||
※熊谷は熊谷ラグビー場、花園は近鉄花園ラグビー場 ※順位決定は勝ち点制で、勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点、7点差以内の敗戦=1点、勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチーム=1点の勝ち点がつく。また、各所属リーグでの最終順位により、早大(関東大学対抗戦A 2位)に2点、中央大(関東大学リーグ戦1部 2位)に2点、京産大(関西大学Aリーグ 3位)に1点のアドバンテージポイントが加算される。 |
コメント
後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)
――きょうの試合を振り返って感想をお願いします
前半強い風下に立って、積極的にボールを回していこうと思って臨んだのですが、京産大の激しく前に出るディフェンスにプレッシャーを感じたのか、ミスを重ねてしまって、ああいう形で劣勢のまま後半の最初まで引きずってしまいました。そういうところで反省点の多い試合ではあったのですが、後半の中盤くらいからしっかり盛り返して、得点を重ね、最終的に点差をつけて勝つことができたというのは、精神的なところで言えば成長しているのは確かだと思います。
――前半は高い位置で止められていたが、ディフェンスの圧力は感じましたか
関西のリーグ戦の映像を見ていて、前に出てくるチームだということは想定済みで、そこで受けに回らず真っ向勝負して、自分たちが主導権を握っていこうと話していたのですが、逆にこちらがミスをしてしまって、このような展開になったと思います。
――BKがボールをつないでトライを奪うシーンがありましたが、特に深津選手(健吾、スポ3=東京・国学院久我山)のプレーについてどう評価しますか
あの(大外で余っていた)状態でもらったらトライを取って当たり前というか(笑)、むしろもう2つ3つ、スキル的な部分に磨きをかけて、もっとしんどい時に、深津だけではないですけれど(トライを)取ってほしいと思います。
――京産大のスクラムの印象はいかがでしたか
僕自身が学生の時に全国大学選手権で京産大と当たった時に、スクラムが日本の大学で一番強いという印象を持っていて、京産大がスクラムに対するこだわりを持っているのはコーチ陣の中では分かっていました。ただ、比較論として大体大との試合を見ると(京産大のスクラムが)押されている部分があったので、まあ大丈夫だろうと思って臨んだのですが、想像よりも強かったです。
――後半からSOを水野選手(健人、人4=大阪・東海大仰星)から間島選手(陸、商4=東京・早大学院)に代えることは初めから決めていたのでしょうか
早いタイミングで代えるプランではあったのですが、水野のSOというのは急造で、彼のアタックセンスに賭けていました。ちょうど前半が風下ということもあったのですが、少しバタバタしてしまったので、風上になった後半でキック力のある間島に代えました。
プロップ垣永真之介主将(スポ4=東福岡)
――試合を振り返って感想をお願いします
いい入りができたと思いますが、強いフィジカルに受けてしまった部分があり苦戦したと思っています。最終的にはスコア上では差が開きましたが、課題の多い試合だったので、帰ったらしっかりと練習に励みたいと思います。
――この試合で出た課題を教えて下さい
ブレイクダウンとタックル、根本的なプレーで甘い部分が出たので、そこをしっかりと詰めていきたいです。
――ラインアウトモールの強さが目立ったように見えました
ラインアウトモールに関しては、昨年から継続して取り組んできて自分たちの強みとして持っていたので、その強みがやっと出せたと思っています。
フランカー金正奎副将(教4=大阪・常翔啓光学園)
――ゲームを振り返って一言お願いします
前半は劣勢だったのですが、後半には冷静に考えてプレーすることができて、ああいうかたちでトライも決められたので結果的には良かったかなと思います。
――前半は均衡したスコアでしたが、何を意識してプレーしていましたか
風下だったので、極力蹴らずに攻めていこうということだったのですが、自分たちのミスの多さが原因でそういう展開になってしまったので、そこは反省点かなと思います。
――後半は点差が開きました。修正した部分はどこですか
集散の早さというところですね。球出しを早くして、攻撃のテンポを上げていこうということを話し合いました。
――京産大のSO三原亮太主将、FB山下楽平選手は共に常翔啓光学園ということで、二人のプレーから何か感じたことはありますか
高校時代から、お互いに成長できていたなと実感しました。山下に関しては特に強くて早くて。本当に手強かったです。チームとしては苦しくもありましたが、個人としてはうれしくも感じました。
――中大戦に向けて一言お願いします
試合で出た課題に関してはしっかりと修正していかないといけないですね。それでも今回は次戦以降に向けて良い試合ができたのではないかなと思います。
フッカー須藤拓輝(スポ4=東京・国学院久我山)
――試合を振り返って感想をお願いします
前半はやりたいラグビーができなかったのですが、後半は精神的に強く持って引き離せたので、その辺はよかったかなと思います。
――ハーフタイムにどのような話をしましたか
細かいところだとスクラムであったり、キャリアーと2枚目の寄りの部分であったり、あとは前半はあまりいいラグビーができなかったので、後半は切り替えていいラグビーをやっていこうってことを話しましたね。
――セットプレーはいかがでしたか
かなりプレッシャーを受けてしまったので、そこはダメだったかなと思います。
――フィールドプレーはいかがでしたか
ディフェンスがあまりよくなかったですね。
――ペナルティーはどう意識していましたか
スクラムでここ2試合結構取られてしまっているので、次の試合はきちんと修正して勝っていけたらなと思います。
――相手のFWの印象はいかがでしたか
まぁスクラムがやっぱり強かったなと。フィールドプレーというよりもスクラムが強かったなという印象でした。
――チームとしてディフェンス面はいかがでしたか
後半はアグレッシブにいいディフェンスをすることができたのですが、前半はあまりよくなかったので、もうちょっと意識を変えて修正していきたいですね。
――中大戦に向けて意気込みをお願いします
とりあえずボーナスポイントの関係で、中大に勝てば次(準決勝)に上がることができるので、しっかり勝てるように頑張ります。
ロック大峯功三(スポ3=福岡・東筑)
――大体大戦に引き続き、Aチームでのフル出場となりました。試合の感想をお願いします
大体大と一緒で、フィジカルの強いチームで、そこで受けてしまったのと、ちょっとアタックにこだわりすぎたかなと。風下で蹴らずに回しすぎて、自分たちのかたちを作れなかったと思います。
――戦ってみて、京産大というチームにどのような印象を持ちましたか
一人一人が強くタックルにきて、ディフェンスがけっこう前に出てくるイメージがありました。
――前半苦戦した理由は何ですか
風下というのを意識しすぎたかなと。受けたということもあるんですけど。
――FW全体として反省点はありますか
しっかり一人一人が強いプレーをするということと、あとは単発になって狙われていたので、しっかりユニットでというのを意識したいです。
――個人として、良かった点はありますか
受けていた部分が大きいんですけど、少しはチャレンジしようとして相手のブレイクダウンを崩し始めたところはあったと思います。
――次戦に向けて一言お願いします
しっかりとまた1週間良い準備をして、タイトなゲームが続くと思いますが、受けずに頑張っていきたいと思います。
フランカー布巻峻介(スポ3=東福岡)
――試合を振り返って、感想をお願いします
厳しい戦いでしたけど、勝てたということはうれしいです。
――逆転される場面もありました。京産大の印象はいかがでしたか
ものすごく個々のレベルも高くて、こっちもミスをしてしまって、苦しい展開が続きました。
――京産大のディフェンスもかなり厳しくきていましたが、1対1の部分での手応えはいかがでしたか
負けた気はしなかったですけど、しつこくタックルしてくるので、そこはどちらが先に心が折れるかという戦いだったと思います。
――布巻選手のトライもありました。今シーズン初トライでしょうか
今シーズンというか、多分いままでの公式戦で初トライだと思います。
――初トライを決めたお気持ちはいかがですか
アシストの方が僕はうれしいです。
――アシストもありました。ご自身のアタックに関してはいかがですか
1本はトライにつながって、そういうチャンスに絡めたということはうれしく思います。
――きょうは80分間出場されましたが、体力面はいかがでしたか
きつい時間帯もあったんですけど、みんなしっかりと動いて自分の役割りを果たせたと思います。
――ペナルティーを取られる場面が目立ちました。レフェリーとうまくコミュニケーションを取れなかったというのもあるのでしょうか
相手の圧力を受けてしまって、反則しないと止められないという状況が続いたと思うので、そこはペナルティーをしないで止められるようにならなければと思います。
――来週はセカンドステージ最後の中大戦です。意気込みをお願いします
しっかりと勝つということ、そして準決勝や決勝につながる試合になればいいかなと思います。
SH岡田一平(スポ2=大阪・常翔学園)
――試合全体を振り返っていかがですか
かなり苦しい試合だったのかなと思います。でもこういう試合をしっかり勝ちきったのは、とてもいい経験をしたと思います。そこはプラスに考えて、次につなげるということしかいまは考えていないです。
――前半はアタックに苦戦している場面が見られましたが、ゲームの組み立て方についてどのように評価しますか
ゲームプランについては、とにかくタテで相手を寄せてから外に振るということをやっていたのですが、そこでみんな力が入ってしまってブレイクダウンの部分で弱いところを見せてしまったりだとかして、プレッシャーをかけられてあのような展開になってしまいました。後半は修正して風上にもなったし、キックを使いながら敵陣でやろうということで、しっかり切り替えることができました。修正能力もあったと思うので、そこはよかったと思います。
――SOは水野健人(人4=大阪・東海大仰星)選手でしたがコミュニケーションは取れましたか
本当に初めてで、やったことなかったんです。練習のときは落ち着いてやっていたんですけど、公式戦では周りの環境とかいろんなことがあるので、どうなるかわからなかったです。やった中でいいプレーもあったし、反省すべき点もたくさんあったと思うので、2人でビデオを見ながら話し合って改善点を見つけて練習していきたいと思います。
――キックは使わないでいこうという前提があったのでしょうか
使わないというほどではなかったのですが、風下なので、どんどん攻めていこうということでした。でも逆にそれが裏目に出てしまいましたね。そういったところで、ゲームプランがありつつも試合中の自分たちの判断能力が問われるのかなと思いました。
――後半は巻き返しましたが、相手の気迫に圧倒されるところもありましたね
そうですね。完全に前半はやられて負けていましたね。京産大はとてもいいチームでした。
――個人的なプレーに関してはいかがですか
ブレイクダウンの厳しい場面で、自分で行ってしまう部分が多々あったので、そういうプレッシャーを食らった中でも球を出すという自分の役割をもっと全うできたらなと思います。
――次戦へ向けての課題を教えてください
ずっと自分の課題であるパスとスタミナですね。80分間自分が出て、チームをしきって盛り上げていくというのが自分の役割だと思います。80分間走りきるスタミナと、80分間いいパスを放れる技術と、やらなければいけないことはたくさんあるんですけど、これから練習に落とし込んで頑張っていきたいと思います。
SO水野健人(人4=大阪・東海大仰星)
――久々のスタメン復帰となりましたが試合を振り返っていかがでしたか
いつもと違うポジションだったので、正直言うと少し緊張していました。風下という事でシンプルな試合運びをしていこうと思っていたんですけど、前半リードして折り返せたのでよかったかなと思います。
――この1週間はSOで練習していたのですか
そうですね。先週も一応SOでリザーブ入りしたので、それに引き続きですね。
――最初の方でコンバージョンキックを蹴らなかったのは元々のプランなのですか
コンバージョンは元々FB藤田慶和(スポ2=東福岡)が蹴る予定だったんですけど、調子が悪かったので途中から僕に代わりました。
――前半劣勢に陥る場面もありましたが、原因は何だとお考えですか
やはり(全国)大学選手権ということで、京産大さんも負けたら終わりなので、気持ちの面ですごく気合が入っていた相手に押されてしまったのかなと思います。
――京産大には東海大仰星高の同級生が多くメンバー入りしていましたが、改めて戦ってみてどのような印象を受けましたか
きょうの試合で僕がスタメン入りすることが決まったときはすごく楽しみだったんですけど、お互いのプレーはよく知っているので嫌なところでもありました。ただ楽しみの方が大きかったです。
――ご自身のプレーを振り返って見えた課題を教えてください
前半は風下であまり見せ場がなかったので、自分のプレーっていうのはあまりないんですけど、試合のビデオをみたらまた見えてくる課題もあると思うので、そこを改善していきたいと思います。
CTB飯野恭史(商3=東京・早実)
――全国大学選手権2戦目となりましたが、どのような意気込みで臨まれましたか
相手は早大に対して、気持ちを入れて激しくなると思ったので、そこで受けないで、自分たちも前に前にというのを意識して、なおかつ1対1で負けないということを意識してやりました。
――前半の出だしは相手に押される場面もありましたが、いかがでしたか
相手の体も強くてプレッシャーも強い中で、自分たちの思うような展開ができなかったと思うので、そこでどうやって組み立てるのがCTBの仕事だと思うので、そういった部分を修正していきたいと思います。
――相手の印象はいかがでしたか
体が強かったです。ぼくらはあまり大きくなくて、個々の能力も高くはないので、そこでやっぱりきょうの前半の始めは、ちょっと受けてしまったのかなと思います。
――チーム全体として振り返ってみていかがですか
イメージしていた通りにはできなかったと思いますけど、後半に自分たちのリズムを出せたときから、チームがどんどんいい方向に向かっていって、春に似たような展開も結構ありましたけど、そのときよりは組立てだったり、全体的に成長していると思います。
――個人的に振り返ってみて、きょうの試合はいかがでしたか
個人的にはタックルがあまり良くなかったです。ディフェンスでは思うようにいかなかったので、そこを修正して、あとは大事な場面でミスをしてしまったので、そういうところを改善して次に生かしていきたいです。
――次の試合に向けて意気込みをお願いします
相手も最後なので気持ちを入れてくると思うので、それに負けないで、きょうみたいな戦いになると思いますけど、そこできょう以上にファイトして自分たちらしく勝てればいいなと思います。
WTB深津健吾(スポ3=東京・国学院久我山)
――セカンドステージ2連勝となりましたが、いまの気持ちを教えてください
チームとして試合の入りが悪かったので、これから先を見据えた上でそこを修正していかないと、優勝を目指しているチームとしては内容が悪いと思います。ですが、勝てたことはとても評価できると思うので、しっかり上井草に戻ってチーム一丸となって練習していきたいと思います。
――キックを使わなかった前半のアタックを振り返っていかがですか
風下ということも大きかったのですが、そこで自分たちのミスで敵陣にいけない時間が多くて、FWが消耗してしまった部分もあるので、もうちょっとうまく前に運ぶアタックが出来たら楽な展開になれたのではないかと思います。
――ハンドリングエラーが多かったのですが、SOに今季初めて水野健人(人4=大阪・東海大仰星)が入ってコミュニケーションがうまくいかなかったこともありましたか
水野さんがSOだからとかではなく、チーム全体としてFWもBKもコミュニケーションがとれていなかったと思います。そこは絶対に直さないといけないですし、BKとしてはうまくFWを使ってアタックできたらよかったと思います。
――相手のディフェンスのプレッシャーもありましたか
そうですね。試合を通じて前に来るディフェンスをされて、それに自分たちのアタックが対応できていなかったことがもったいなかったので、もっと試合中に修正していきたいです。
――後半開始早々に逆転されたときのチームの雰囲気を教えてください
雰囲気はあまりよくなかったのですが、垣永さん(真之介主将、スポ4=東福岡)を中心に全員でまとまることが出来たからあそこまで巻き返すことが出来たと思います。
――深津選手の1トライ目を振り返ってみていかがですか
味方がうまくアタックした結果、外が余ってトライを取れたので、味方に感謝です。
――後半、アタックの流れがよくなったように見えましたが、何かキッカケなどありましたか
タテに強くという自分たちのラグビーをやり始められて、そこに全員が共鳴することが出来たからだと思います。ブレイクダウンの部分も継続して、自分たちのボールを出すことが出来たので、そこもよかったと思います。
――翌週の中大戦に向けて一言お願いします
気が抜けないし、隙も見せられないので、しっかり試合の頭から集中して勝ちにこだわって試合に臨みたいと思います。
FB藤田慶和(スポ2=東福岡)
――まず試合を振り返っていかがでしたか
ワセダが前半から受けてしまったので劣勢だった部分もあったのですが、リードされても焦ることなくできたのでそこは良かったのではないかと思います。
――前半受けに回ってしまった要因は何ですか
京産大の勢いがあるアタックに対して受けて自滅してしまったという部分もあったので、ワセダからディフェンスでプレッシャーをかけられるようにしたかったです。
――序盤から積極的にライン参加していたが、BK攻撃の戦略としてはいかがでしたか
特にこれまでの早慶戦や早明戦と変わりなくやろうということでした。
――その精度はいかがでしたか
まだ精度という面ではミスも多く、もっと上げていかないとこの先勝てないと思うので、チームの精度をアップできるようしっかりコミュニケーションをとっていきたいと思います。
――チームに合流して1カ月ほどとなりましたが、チームへのフィットという面ではいかがでしょうか
少しずつしているのではないかと思うのですが、まだボールをしっかり良いところでもらえていないというところもあるのでコミュニケーションをとってやっていけたらいいなと思います。
――前の試合は途中交代、今回はフル出場でしたが先を見据えてのことでしょうか
全然わからないです。ただできるなら80分間出たいと思います。
――相手の京産大についてどのようにスカウティングしてきましたか
FBにいい選手がいて、その選手にゲインされないようにディフェンスして前に出ようということだったのですが、ゲインされてしまったので有言実行できるようにしたいです。やはりコミュニケーションが足りないのではないかと思います。
――最後に今後の意気込みをお願いします
あと3試合で決勝戦なのですが、先をあまり見据えずに一つ一つレベルアップしていければいいなと思います。
SH中尾康太郎(スポ3=福岡)
――前半戦はチームが苦戦していました。ベンチからどのような思いで見ていましたか
前半は、なるべくキックを蹴らないで継続していこうとしていたんですけど、ちょっと裏が空いているところがあったので、裏にちょっと蹴ってもよかったかなと思いました。
――戦ってみて、京産大というチームにどのような印象を持ちましたか
フィジカルが強くて、思っていたよりも集散が早くて、しっかりディフェンスできているなと思いました。
――後半、リードを奪ってからの出場となりました。どのようなことを考えてピッチに立ちましたか
時間が短かったので、とにかく1本でも2本でもチームでトライを取ってやろうと思っていました。
――前回Aチームで出場した際は反省のコメントを口にしておられましたが、本日の試合で個人的によかった点はありますか
いや、きょうは全然。時間も短かったので。
――他のSHと激しいポジション争いがあります。どのような点をアピールしていきますか
もう、ディフェンスだけです。ディフェンスだけは誰にも負けないように頑張ります。
――次戦に向けて一言お願いします
メンバーに入れるか分からないですが、入れたらいつでもいけるように準備して、自分ができることを精一杯やろうと思います。