11月に行われた日本代表対ニュージーランド代表の試合ではチケットが即日完売、そして先日の早明戦では約4万7千人もの観客が国立に押し寄せるなど、人気が再燃してきたように見えるラグビー界。だが、多くの試合では空席が目立ち、観客数が1万人を切っているのが現状だ。大学ラグビー最高峰の戦いである全国大学選手権(大学選手権)も例外ではない。国立競技場(国立)で行われた昨季の大学選手権の決勝戦でさえ観衆は2万人ほどであり、満員にはほど遠いものだった。
大学選手権のイメージガールに就任した山崎紘菜さん
今回、大学選手権により多くの人にスタジアムへ足を運んでもらうべく、同大会で初めてイメージモデルが起用されることになった。この大役を務めるのは、現在大学1年生で女優の山崎紘菜さん。2011年第7回『東宝シンデレラ』審査員特別賞を受賞し、将来の活躍が渇望されている、いま注目の若手女優だ。昨年は明大ラグビー部のイメージモデルとして活動しており、ことしは日本代表の試合を始め、早慶戦や早明戦、帝京大対明大など数試合を現地で観戦している。
「他のスポーツにはない逞しさが好き」とラグビーの魅力について語る山崎さん。だが、初めは「どうしてスクラムを組んでいるのか分からなかった」と口にするほど、ラグビーについては無知であった。そんな彼女を、たった1試合が楕円球の虜(とりこ)にした。それは昨年の早明戦だ。明大のイメージモデルとして国立で観戦し、目の前で繰り広げられる男たちの熱い闘い、そして明大の大逆転劇に思わず涙したという。「ラグビーに親しみがわかない人も多いと思うけど、是非1度会場に足を運んでほしい」と山崎さんは観戦を呼びかける。
「選手とファンの皆様をつなぐお手伝いができたら」と意気込む山崎紘菜さん
8日(日)から始まる大学選手権セカンドステージ。山崎さんは全日程で会場を訪れることになっており、秩父宮ラグビー場では勝利チームへのインタビューも担当する。この他にも、2019年に日本で行われるラグビーワールドカップで中心を担う大学生たちの戦いの魅力を、同じく大学生の山崎さんがウェブページやFacebookを通じて発信していく予定だ。
(記事 菅原拓人、写真 大口穂菜美)