山口が本人も驚きの銀メダル獲得! 早大勢が決勝で活躍を見せる

競泳

ジャパンオープン2024 2日目     11月30日 東京アクアティクスセンター

 JAPAN OPEN2024 2日目。早大からは、15名が8種目に出場した。4年生の松本信歩(スポ4=東大学付)が400メートル個人メドレーで決勝進出を果たすとその勢いに乗りこの日は決勝進出者が続出。決勝では、50メートルバタフライで山口遼大(スポ2=東京・暁星)が接戦を制し銀メダルを獲得。200メートル背泳ぎでも村上汰晟(スポ3=兵庫・明石南)、水野柚希(先理1=埼玉・栄東)らが実力者ぞろいの中で奮闘した。自由形からも長距離から松﨑りん(人2=東京 日大ニ)と青木虹光(スポ1=群馬・明和県央)、短距離からは原空輝(スポ3=東福岡)が決勝レースに進んだ。

予選レースを泳ぐ青木

★山口が50メートルバタフライで銀メダルを獲得
 男子50メートル自由形に登場したのは、全日本学生選手権(インカレ)でもメダルを獲得し調子を上げている山口。思い通りに泳げたという予選は、スタートから軽快な泳ぎを見せ全体5位で決勝へ駒を進める。ハイレベルな争いが予想される決勝。山口は2コースから逆転の表彰台を狙った。田中優弥(スウィンSS/イナホスポーツ)が頭1つ抜け出す中、他はほぼ横一線のレースが繰り広げられた。山口は後半もピッチを落とさず、タッチの勝負を制し見事2着。レース後は2位という結果に驚きの表情を見せたが、最後には笑顔が溢れた。




レース直後の山口

★200メートル背泳ぎで早大勢が活躍
 早大背泳ぎ勢も活躍を見せた。大会1日目には予選敗退という悔しい結果となった村上汰がこの日は200メートル背泳ぎに出場。予選は「比較的自分が思ったぐらいのタイムでは泳げた」と振り返り、全体6位で決勝に進出した。パリ五輪に出場した竹原秀一(東洋大学/はるおか赤間)や海外選手など実力者がそろう中、村上汰は7レーンからスタートを切った。前半は恵まれた体格をいかしたダイナミックな泳ぎで先頭に食らいついたが、後半徐々に疲れが出始め、泳ぎにブレが出てしまった。そのまま順位を上げきれず、結果は7位。レース後村上汰は悔しさをにじませたが「もう一度気を引き締め直していきたい」と気持ちを新たにした。女子では、亀井涼子女子主将(スポ3=東京・淑徳巣鴨)と水野がこの種目に出場。水野は決勝に進出するも本人の納得のいかないタイムで5位、亀井はB決勝で6位となった。



レース終盤の村上汰

 2日目は、多くの選手が予選から力を発揮し決勝レースへ進んだ。しかし決勝レースでは、海外選手や世界を経験したベテラン選手らに実力差を見せつけられ、多くの選手が悔しい表情やコメントを残した。早大水泳部門が新体制となり約3ヶ月。3月の日本選手権に向けて、まずは明日の最終日で2日目の悔しさを晴らしたい。

(記事、写真 大村谷芳)

結果
◇予選
女子400メートル個人メドレー

松本信歩 4分49秒12【6位】

男子50メートルバタフライ

山口遼大 23秒74【5位】
山本拓武 24秒71【31位】

女子50メートル平泳ぎ

加藤心冨 31秒65【2位タイ】

女子400メートル自由形

松﨑りん 4分15秒86【2位】
青木虹光 4分16秒87【3位】

女子200メートル背泳ぎ 

水野柚希 2分14秒66【3位】
亀井涼子 2分17秒27【13位】

男子200メートル背泳ぎ

村上汰晟 2分00秒31【6位】
飯田光達 2分00秒92【10位】

女子100メートル自由形 

松本信歩 55秒91【7位】
船越彩椰 56秒61【13位】
柴田菜摘 58秒15【34位】
内田さくら 58秒37【37位】
二宮歌梨 58秒95【44位】

男子100メートル自由形 

原空輝 49秒75【4位】

◇B決勝
女子200メートル背泳ぎ B決勝

亀井涼子 2分16秒99【6位】

男子200メートル背泳ぎ

飯田光達 2分00秒45【2位】

女子100メートル自由形 

船越彩椰 57秒00【5位】

◇決勝
女子400メートル個人メドレー

松本信歩 4分48秒64【6位】

男子50メートルバタフライ

山口遼大 23秒64【2位】

女子50メートル平泳ぎ

加藤心冨 31秒59【5位】

女子400メートル自由形

松﨑りん 4分14秒21【5位】
青木虹光 4分18秒50【8位】

女子200メートル背泳ぎ

水野柚希 2分14秒22【5位】

男子200メートル背泳ぎ

村上汰晟 2分00秒46【7位】

女子100メートル自由形

松本信歩 56秒69【8位】

男子100メートル自由形

原空輝 49秒75【5位】

コメント
村上汰晟(スポ3=兵庫・明石南)
ーー予選のレースを振り返って
 初日のレースがあまり良くなくて、体が重たいということもあったんですが、予選は比較的自分が思ったぐらいのタイムでは泳げたので良かったかなと思っています。

ーー決勝はいかがでしたか
 
 タイムを少し落としてしまったのと、後半結構足がきつくなってしまって動きがぶれてしまって、そのまま最後も結構タイムがかかってしまったのかなというふうに思うので、そこの強化は今後も必要かなとと思います。

ーー今大会の収穫は
 
 インカレが終わってから新体制となって一発目のレースで、結構練習も頑張ってきたつもりでしたが、ちょっとダメだったので、もう一度気を引き締め直していきたいです。レース数というのも、試合にいっぱい出たら多分感覚というのをつかみ直せると思うので、そこはもう一度頑張りたいと思います。

ーー新体制となりました。最高学年として意気込みをお願いします

 結構今チームとしても最上級生が普段の練習で声を出したり、僕たちの方から後輩に対してしっかりと声かけをしようというのを同期で話し合って、結構意識して取り組めてはいるのかなと思います。そういう人間力のところもそうですけど、しっかりと結果でもチームを引っ張っていけるように頑張っていきたいです。

山口遼大(スポ2=東京・暁星)
ーー今大会の目標設定は

 僕のメインとしては、3月の選考会で代表権を取るということが1つの大きな目標なので、そこに向けて良いイメージができればいいなと思っていました。強化期の中でどれだけ出せるかというのが1つ目標ではありました。

ーー予選の手応えは
 
 予選は思った通りぐらいでした。決勝に関してはタイムとしてはそこまで良くなくて、ちょっとベストぐらいなんですけど、このまま3月迎えるのはまだ実力が足りないので、そこはまだレベルを上げていかないといけないなと思います。

ーーレース後結果を見て笑顔も見られました

 もちろんメダルは1つ目標にはしていたんですけど、正直そこまで簡単なものではないと思ってはいたので、 そこは正直想定外というか、自分が思っていたよりもメダルのラインが低くて、 その点は(メダルのラインを)自分で高く見積もっていたおかげで、ちょっとうれしさはあったかなと思います。

ーー最終日に向けて意気込みをお願いします

 今回特にバタフライに力を入れてやってきたので、自由形はあまり良くはないんですけど、今できる限りの全力を出し切りたいです。ここに全てをかけてきたわけではないので、ちょっと余裕を持ちながら泳げるといいなと思います。

水野柚希(先理1=埼玉・栄東)
ーー今大会の目標設定は

 2分10秒台は出せたらいいなと思っていたんですけど、あんまりコンディションが上がっていなくて、もうちょっと出るかなと思ったんですけど、課題がたくさんみつかったので、そこを3月までに修正したいなと思いました。

ーーレース中意識していたことは
 
 いつも後半に結構泳ぎが崩れて、そこで追いつかれてしまうというところが多かったので、できるだけ泳ぎを崩さないように意識しながら泳いでいました。

ーー最終日に向けて意気込みをお願いします
 
 200メートルは思うような結果ではなかったので、切り替えて50メートルで決勝に残れるように頑張りたいです。