11月24日(日)に早慶戦を迎えるホッケー部。大井ホッケー競技場での開催は初となる。第2回では男子ホッケー部『保坂組』副将で、DFのリーダーである金岩祐太朗副将(政経4=東京・早大学院)と、器用さを生かし、全ポジションを経験したDF三ツ川慶(人4=大阪星光学院)、そしてゴール前から仲間に勢いを与えるGK大森友貴(法4=東京・早大学院)の3人にお話を伺った。4年間ともにホッケー部で過ごした3人がお互いに思っていることや、来る早慶戦に向けての意気込みについて熱く語る。
※この取材は11月9日に行われたものです。
――自己紹介をお願いします
金岩 4年で副主将を務めております金岩祐太朗と言います。僕は大学の附属校の早稲田大学高等学院というところからホッケーを始めて、今7年目になります。 最初に始めようと思った理由は、元々中学でテニスをやっていたんですけど、高校のテニス部は朝練すごい早くて無理だったので、他の新しいスポーツないかなっていうところで探してみて、 ちょうど興味の持ったスポーツがあったので体験に来たら、面白くて入ったかたちです。
大森 大森友貴と申します。ホッケーを始めたのは高校1年生からで、中学は野球部で、野球以外のスポーツやりたいなって思った時に同じクラスの人たちがホッケー部に入っていたので、その流れに乗る感じでホッケーを始め、今に至るという感じです。
三ツ川 4年の三ツ川慶と言います。自分は中学からホッケーを始めて、そのきっかけは、自分は中学受験して中高一貫の学校に入ったんですけど、その小学校の時はスポーツほとんど経験なかったので、みんな1から始めるスポーツがいいなって思っていて。ホッケーっていうスポーツは、入るまでは知らなかったんですけど、ここならみんな1から自分も一緒にスタートできるなっていうところで始めました。
金岩 大森くんはですね、一緒に学院(東京・早大学院)の時からプレーしていて7年目なんですけど、 一言で表すと情熱っていう文字がぴったりかなという風に思っています。彼はゴールキーパーなんですけど、ゴールを守るとすごい吠えるんですよ。あと、練習試合とかでも敵がイラつくような、わざとイラつかせるかのように吠えて、そういったパッションのある、情熱のある男ですね。
大森 早慶戦でも吠えたいと思います。
ミッツー(ミツ川)は自分の思ったことをちゃんと言う人かなと思っています。言いにくいことにもちゃんと自分の意見言ってるし、プレーで良くない時にも言っちゃうところはあるんですけど、自分は本当に流れに乗れていない時もあるんで、すごいなと思ってます。
三ツ川 ありがとうございます(笑)。
今あった話とは逆で、金岩は思ってることは言わないタイプかな。 でも、色々考えてくれてる。副将として今チーム活動をしていて、すごく色々考えた上で、ポジションをまとめて引っ張ってくれてたり。実際、プレーで見せてくれることの方が多くて、何か言うというよりは、しっかり自分のプレーとかで見せるタイプかなと思います。自分もポジションが変わったりして、今は同じディフェンスとして頑張ってるんすけど、すごく頼りがいのある選手だし。すごいいい人っていう感じです。
大森 そうね。うんうん。
――お互いに私生活とギャップを感じることはありますか
三ツ川 ホッケー部でいる時とプライベートと、あまり変わらない人が多い印象かな?
――早大ホッケー部の雰囲気はどのような特徴がありますか
大森 部活って上下関係厳しかったりする部活が多いのかなって思うんですけど、 うちの部活は、そこはあんまま厳しくないっていうか。良い意味で緩いかなっていう風には感じてますね。4年生でも2、3年生とか下の代と仲良い人とかもいるし、そういうところは同期だけじゃなくて一体感っていうかっていうのは あるのかなっていう、そこは結構強みっていうか、特徴的なのかなっていう風に思います。
――プレー面についてはいかがですか
金岩 うちのチームは堅守速攻みたいなところでやっています。去年まではスポーツ推薦で入学する選手がたんですけど、今年からはいないので、誰か1人の選手に頼るってわけじゃなくて、みんなで守るっていうところをまずやっているのと、守った後ボール取ってすぐ攻めるっていう速攻みたいなところも心がけてやっております。
三ツ川 今スポーツ推薦って話が出たんですけど、 今の2年生とか、特に初心者の人も増えてきて。2年生は今6分の4が初心者で、でもそこがすごくネックっていうよりは、 すごく吸収してくれるスピードも速くて、 お互いに教えながら学びがあるような相乗効果いい関係を築けているかなと思います。初心者で始めた選手も、今ではもうスタメン出たりとか、もうもうしっかり戦力になっているので、他の部活にはあまりない強みです。
プレーで魅せる金岩副将
――初心者を含めて色々なバックグラウンドを持つ選手をまとめることは難しいと思うのですが、副将として部と向き合ってみていかがですか
金岩 例えばその初心者の子の中にいろんなスポーツやってた子がいて、バスケとかサッカーとか。
大森 陸上とかね。
金岩 そういった中で、ホッケーというスポーツの基盤がずれてしまう部分はあって、そこを一つ一つ修正していくことは難しかったです。例えば敵との距離感とか、細かい立ち位置とか、そういうことは他のスポーツとは違うので、そこを噛み合わせるのはかなり難しかったと思います。
――主将をサポートするという面ではいかがですか
金岩 高校から一緒なんですけど、本人はいろんなことを抱えるというか、自分でやろうとするタイプで。自分はそれをこうホッケーのプレー面だけじゃなくて、主将が見落としているところはないかなっていう風な心がけでやっています。例えばゲームのミーティングとかでは事前にこうしようねみたいな打ち合わせをして、補佐的なところをやりつつ、主将がやりやすくなるように心がけてやってます。
――お2人からみて、金岩副将はどのような方ですか
三ツ川 主将と、あともう1人副将いて、今3人の体制でやっているんですけど、確かに主将が色々やるというか、 副将2人はプレーで魅せるタイプの人なので、副将が主将を支えるというようなイメージはあまりないですね。それぞれがプレーで引っ張っています。
大森 確かにね。キャプテンが引っ張っていく感じなんで、金岩はリーダーシップというよりは、それこそキャプテンが先頭から引っ張って、副キャプテンが後ろから押し上げてサポートするようなイメージです。うん、三ツ川と同じイメージです。
――プレーで魅せるとおっしゃっていましたが、金岩選手はどのようなプレーをされるのでしょうか
金岩 聞いてみたいです(笑)。
三ツ川 さっき金岩が言ったように、うちは守って、その後の1発でしっかり攻めるっていう ところやっているのですが、その中で彼はすごいロングボールが得意で、みんなで守った後にすごいロングボールでいくと形成逆転につながるので、そういうボールを出せたりっていうのがやっぱり一番強みかなと思います。
大森 ディフェンスは花がある止め方ってよりは、毎回止めることが大事で、そこでちゃんと金岩が来て止めるっていう感じが多いなと思っています。ペナルティーコーナー(PC)はゴールを、キーパーと4番機と呼ばれる選手1人で分割して守るという守り方がオーソドックスなのですが、 自分がキーパーで大半を守っていて、そのゴールの一部を金岩が守ってくれることが多くて、第2キーパーみたいな感じで。そこで止めてくれたりとか、自分はそこはもう任せてるって言っちゃあれですけど、自分では足りない部分を止めてくれるのはすごくありがたいなって思います。見ていてそれは派手というか、やっぱり盛り上がるので、そういうプレーは見せてくれていますね。
――聞いてみていかがですか
金岩 自分の中では、去年のチームのスタメンから残っているディフェンスが自分しかいなくて、自分1人しか当時いなかった状況だったので、もう体を張って守るみたいなことを決めていました。それこそ4番機というのはほとんど何も防具がない状態で守るのですが、そういったところも含めて覚悟は出来ていました。
三ツ川 ええやん、かっこええやん。
金岩 三ツ川くんが言ってくれたロングボールも、自分は見て分かる通り、控えめというか、落ち着いてる感じなので、
一同 (笑)。
金岩 丁寧に練習をしていたらいつの間にか強みになってたので、そういったところを見てくれたのは嬉しいです。
チームのムードメーカー・大森選手
――今お話にもありましたが、シュートを止める最後の砦であるゴールキーパーは大変なポジションだと思いますが、大森選手はポジションへのこだわりはありますか
大森 そうですね、やっぱりシュートを止めると盛り上がるんで、止めた時の達成感は大きいのが魅力ですかね。特徴としては、キーパーって試合で1人しか出れないんで、それなのに今キーパーは4人いるんで、そこの争いは他のポジションにはない部分だし、良くない点でもありますね。
――その中で自分の強みはどのような点ですか
大森 他のキーパーよりのキーパーより身長が大きいので、ボールが入るところは狭くなるし、点が入りにくいのは強みかなと思います。あとはスティックでセーブすることが自分は多いので、そこでビックセーブのようなことが出来るのは強みだと思います。
――プレッシャーのかかる場面も多いかと思いますが、メンタルはどのようにコントロールしていますか
大森 出る時は自分が一番うまいと思って試合に出ていて、その方が気持ちが乗って良い動きにつながるので、ポジティブなイメージを持って試合に出ています。
――お二人から見て、大森選手はどのようなゴールキーパーですか
金岩 僕は普段ディフェンスとしてプレーしている中で、試合中後ろにキーパーがいてくれるんですけど、後ろにいると非常に心強いなと思っていて。例えばすごい吠えてくれたり、後ろから大きい声言ってくれたり。身長も大きいので、そういうところも含めて非常に心強いと思っています。あとは練習中に逆に自分がシュートを打つ時があるんですけど、そのシュートを止めるか、みたいなビッグセーブもやってくれるので、見せるプレーもやってくれる素晴らしい選手かなと思います。
大森 ありがとう。
三ツ川 あとはムードメーカー的なところもあって、 大森がセーブすることですごくチームが盛り上がるので、そういうところもチームにとって大きいなと思っていて。 今チームには、3年生に高校も強豪でやってきた選手がいて、その選手中心に出ているんですけど、いざ大森が入って止めてくれた時のり上がりとか、そこでチームがまた勢いづくところが大森ならではの強みだと思います。キーパーだけど、自分たちのチームに流れを持ってこれる、そういう選手かなと思います。
――大森選手と金岩選手は高校時代も含めて7回目の早慶戦になりますが、早慶戦はどのような舞台ですか
大森 7回やってきて結果的にはあまり良くない結果が多くて、リーグ戦で当たったりするんですけど、その時には勝っていたこともあるので、今年は勝ちたいですね。
金岩 僕は憧れの舞台かなと思っていて、最初に高校生がやってから大学の現役男女でやるんですけど、 例えば高校の時だと自分が試合を終えたあとに大学生の試合見ると、全然勢いとかスキルが違くて、非常に面白いなと思って見ていました。大学生になって早慶戦試合出場していても、上の学年の選手が引っ張ってくれていたので、4年生になって逆に引っ張る立場になったので、初めてチームを引っ張って出場できる舞台にはなるので、非常に楽しみであり、憧れの舞台です。
ホッケー歴10年目の三ツ川選手
――三ツ川選手は3人の中で一番ホッケー歴が長いですが、ホッケーという競技の魅力はどのようなところに感じていますか
三ツ川 10年なんですけど、中高は緩くやってきたってのもあって、 大学に来てからホッケーの魅力に改めて気づくということが多かったです。 10年やってきたからっていう話ではないんですけど、結局相手との駆け引きが魅力かなと思います。自分がどうしたいかっていうプレーを考えてそれを中心に中高の間はしてたんですけど、大学に入って、すごく上手いコーチ陣とかに教えてもらって、いかに相手を騙して、いかに相手の嫌なところやるかっていうのが、この1、2年すごく意識しているので、そういうホッケーをやってみて、さらに魅力に感じました。
――大学に入って改めて成長した部分はどのようなところですか
三ツ川 本当にいろんな面で成長して、もちろん技術であったり体力的なところもそうですし、 大学に入ってこういった取材を受けていることも含めて、すごくスケールが大きくなったなって感じています。自分は去年まで学連として大会運営に携わることもあって、 精神的にも、コミュニケーションの部分でも学べることが多かったなと思います。
――守備でも攻撃でも重要な役割を担っているのかと思いますが、自分の強みはどのようなところですか
三ツ川 自分の強みは割となんでもできる部分かなと思います。去年はフォワードもやらせてもらって、今年に入ってからはディフェンスもやらせてもらっているので、大学4年間でキーパー以外の全てのポジションをやらせてもらっています。
――それは良くあることなのでしょうか
大森 ないです。普通じゃないです。
三ツ川 チーム状況とかにもよって色々コンバートしたということもあるんですけど、結果的に全てのポジションをしたからこそ、ディフェンスだけど、割と効率的なプレーもできたりとか、フォワードだけどディフェンス的なこともできたり。あとは自分がディフェンスとしてボールを持っていても、今フォワードの選手はこういうところで欲しいんだろうなということが分かったり、そういう部分が大きいかなって思います。今までの経験が生きて、いろんなプレーの選択が取れるのが強みです。
金岩 器用というところでいうと、ファウルを取るのも上手くて。敵から後ろに押されたアピールがうまいです。でも最近はちょっとそういう選手だということがみんなにバレてきているので、練習中に転けたりするとわざとなんじゃないか、という目で見られたりしてます(笑)。
大森 逆にね(笑)。
三ツ川 本当でもそうなっちゃうからね(笑)。程よくね。
大森 器用さは確かにそうですね。多分全ポジションをやったのはミッツーくらいで。先輩の中でも去年キャプテンをやっていた人くらいしかそういうことはやってなかったと思うので、それくらい器用です。
――インカレについて、まずは1回戦を振り返っていかがですか
金岩 試合全体を通して攻めれてはいたんですけど、なかなか点数が決まらないっていう苦しい状況が続いて。チームの弱点として 前線にパスが繋がった後、ゴールまでつながらないことがあるのですが、それが何回も続いて、非常に苦しかったんですけど、我々ディフェンスとかキーパーが懸命に守って、その結果1点はもぎ取れたのでやり切った印象があります。
――2回戦についてはいかがですか
三ツ川 かなりそこは満足のいかないものになったっていう印象で。元々新チームになったタイミングで立てた目標の1つに、インカレベスト4というのがあったので、それを結果的に達成できなかったのはすごく不満ですし、あとは対戦相手も自分たちとあまり実力差がなく、どちらも今シーズンは秋リーグは1部下位になってしまったので、そういった同じカテゴリーの相手に対して負けてしまったというのがすごく悔しかったなという印象です。
――対戦相手の駿河台大とはリーグの順位決定戦で再び当たりますが、そこへの意気込みを教えてください
大森 駿台は早稲田に勝ってからその次も勝ってベスト4で、自分たちの目標としたところに到達してるっていうのもあって、 結果的に見ればそのベスト4とベスト16っていう感じなんですけど、別にそんなに差はないのかなっていう風にも、思っているので。結果的に負けちゃったんですけど、得点もできてるし、早稲田の流れのシーンも多かったんで、 次の試合でいかに点につなげられるか。そして逆にこの2人のディフェンスたちと僕が最小失点数で守るところがすごい大事だと思うし、そこができれば勝てると思うので。まずは駿台勝って、その後早慶戦 も勝つという風な流れでいきたいです。
(※11/16に行われた順位決定戦では、見事早大が3ー1で勝利しました)
早慶戦に向けて
――ではそこで勢いをつけて、早慶戦に向かっていきますが、直近のリーグ戦では引き分た慶大はどのようなチームですか
三ツ川 固い。
金岩 そう、固い。例えばディフェンスだと球際に強くて、こぼれてる球を刈り取ってきたりとか、あともファウル覚悟で止めにきたりとか、そういったところに非常に固さがありますね。
大森 うん、球際のイメージですかね。
三ツ川 結構がむしゃらプレーというか、1人1人の気持ちとか、 球際とかそういうところに気持ちを出してくる選手が多いし、自分が見てきた4年間はチームとしてそういうチームという印象があります。
金岩 うんうん。
三ツ川 特に早稲田に対しては、すごくいい気持ちで向こうも望んでくるなっていう印象です。
――ディフェンス面で重要な役割を担う3人としては、どのようなプレーを早慶戦で見せていきたいですか
金岩 そうですね、相手慶応側のドリブルをしてくるんで、それをパチッと止めたいなっていう風に思っています。正直慶応もスポーツ推薦の人はいないので、スキルで攻めてくるっていうよりかは勢いでくるタイプなので、そこはもうガッと、ディフェンスしたいと思います。
大森 前回引き分けの時はシュートアウト(SO)までいって、 そこで自分が出て、結果的に負けちゃっで。自分としてもSOは強みだったし、そこは絶対勝たなきゃいけなかったんですけど、負けちゃって。次の早慶戦は絶対もう引き分けだとそこで試合終わっちゃうから、まずは自分がその4クオーターの試合の中で出なきゃいけないし、さっきも三ツ川くんが言ってくれたんですけど、自分がしっかり止めたら盛り上がるので、点につなげててもらえるようなプレーをして、最終的には勝ちたいと思います。
三ツ川 そうですね、金岩が言った通り、正直個人技ではあんまり自分も負けるつもりないし、負ける気がしない ですけど、ガッツ溢れるプレーで少しでもこっちが押されてしまうと、う流れも完全に持っていかれるような、そういう怖さがあるチームだと思います。早慶戦という大一番で、全くいつもよりは観客とかもすごいいるし不安に思う要素とかもあるかもしれないんですけど、そういうのを全部プラスに変えて、自分がとにかく気持ちで負けないことに集中してやっていきたいと思います。
――早慶戦でキーマンを挙げるとすれば誰でしょうか
三ツ川 僕は4年生のもう1人の副キャプテンの岩本くん(岩本捷汰、スポ4=大阪星光学院)っていう選手をあげます。彼は自分と同じ高校で、自分は1年間浪人したっていうのもあって、その時は後輩だったのですが、一緒にもう計9年間プレーしてきた選手です。今はちょっとケガをしていて、直近のリーグ戦うあインカレにもあまり思ったような状態で、プレーできてないんですけど、 彼は今のチームでは絶対的なエースで、ここぞっていう早慶戦の舞台にしっかり照準合わしてやってくれるっていう期待があり、あとはやってもらわないと困るっていう、こっちのしっかりお前やれよっていう期待も込めて、キーマンにあげたいなと思います。
金岩 2年生の同じポジションの両角くん(両角真士、社2=東京・早大学院)っていう子と佐藤くん(佐藤廉、スポ2=新潟明訓)っていう子かなと思ってて。2人とも初心者なんですけどメキメキと力を上げてって非常に活躍してくれてるので、僕たちの引退試合の早慶戦で、彼らが一皮剥けてくれれば、気持ちよく去れると思ってるので、期待をしています。
大森 三浦くん(三浦康太郎、政経1=東京・早大学院)は、金岩とディフェンスとして守っていて、フィールドの中では最後に止める役っていうか、ストッパーみたいな役です。まだ金岩ほどじゃないけど、ディフェンス力もちゃんとあるし、ボールを取った後に、ドリブルで見せるプレーもあるし、パスも上手いので注目です。
パスが通ったあとは中濱くん(中濱理玖、政経1=東京・早大学院)ですね。中濱くんは背負うプレーが上手くて、シュートも彼はエースの岩本くんみたいなパワー系ではなくて、コントロール系のシュートが得意でゴールの隅をついてくるんで、混戦になった時は、針の穴に糸を通すかのようなシュートをバンバン決めてほしいなと思います。
――それでは最後に引退試合となる早慶戦へ、意気込みをお願いいたします
三ツ川 自分はこの2人とは違って、この4年間しか早稲田に携わっていないし、早慶戦を見ていないので、 そこまで憧れの舞台っていうような印象ではないのですが、でも自分としてもほんとに1回も勝てていなくて、ずっと悔しい思いをしてきた舞台です。終わった後に慶応がすごく楽しそうにしているところや、校歌を歌っているところを見て、僕らからしたら気分の良くない光景をずっと目にしてきたので、 ただただ悔しさを味わってきた舞台っていう感覚を、もう最後のチャンスなので払拭したいです。今のチームが本当に自分は好きなので、このチームでホッケーをやれるのが楽しかったので、とりあえずこのチームが好きなので、最後終わる時は絶対勝って終わりたいなと思います。自分が得点に絡めれば、なおのこと気持ちいいですけど、それとは関係なくチームが勝つことに徹したいなと思います。
大森 この4年間ずっとなかなか試合に出られなくて、 結局今年も3年生が出ていて、自分は思うような結果も出してないですし、プレー時間も思うようなプレー時間出てないですし苦しい4年間だったのですが、最後はやっぱり自分が出て活躍したいです。この4年間、負けとか引き分けでずっと来てて、後輩たち的にも勝ちを見せないとこのままいっちゃうのかなっていう風にもちょっと思っているので、まずは自分がいいプレーをして絶対点が入らないように、最終的に早稲田が勝てるような試合をしたいです。3年生の彼が出ても、応援団の声に負けないような声を出して、応援したいと思っています。
金岩 最後もちろん勝って気持ちよく終わりたいんですけど、 この1年弱副将としてやってきて、割とチームを俯瞰する立場にはいたのですが、なかなか今シーズンリーグとかもいい成績は残せなかったので、コーチ陣やスタッフ、トレーナー、色々チームのためにやってくれチームメイトの前で、最後早慶戦で勝って、チームとして気持ち良く終われるようなプレーをしたいと思います。
――ありがとうございました!無失点で早慶戦を勝利に導いてくださることを期待しています!
(取材・編集 濵嶋彩加)
◆金岩祐太朗副将(かないわ・ゆうたろう)※写真右
東京・早大学院高出身。政治経済学部4年。ディフェンスの要としてチームをまとめている金岩副将。対談の落ち着いて言葉を紡ぐ姿に、金岩選手の人柄が垣間見えました!最近の悩みは、これといった趣味がないことだそうです。
◆三ツ川慶(みつかわ・けい)※写真左
大阪星光学院高出身。人間科学部4年。3人の中でホッケー歴が一番長く、今年で10年目を迎えるという三ツ川選手。ゴールキーパー以外全てのポジションの経験がある三ツ川選手の器用なプレーに注目です!
◆大森友貴(おおもり・ともき)
東京・早大学院高出身。法学部4年。ゴールキーパーながら、チームに勢いをもたらす大森選手。早慶戦でもスーパーセーブで慶大を抑え、吠える姿を見せてくださることを期待しています!
※1枚目、4枚目の写真はホッケー部提供