明大に逆転勝利し、6勝1敗でリーグ戦を終える 関東2位として全日本大学選手権に臨む

米式蹴球

関東学生秋季リーグ戦 11月10日 横浜スタジアム

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 10 20
明大 GRIFFINS 10 16

 関東学生秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)も最終節を迎え、早大は明大との一戦に挑んだ。前半はRB安藤慶太郎(社3=東京・早大学院)がタッチダウン(TD)を決めるも、明大にリードされて前半を折り返す。それでも第4クォーター(Q)にRB味岡海斗(法4=東京・早実)のTD、WR平田裕雅(文4=東京・早実)のフィールドゴール(FG)で相手を逆転し、そのまま勝利を飾った。

スタジアムに入場する選手たち

 早大キックで試合開始。相手オフェンスのランプレーに押され自陣10ヤード付近まで進まれると、FGを決められ3点を先制された。それでも早大はWR安東純心(スポ1=沖縄・首里)の好キックリターンからオフェンスを始めると、RB安藤のランですぐに敵陣25ヤードまで進む。相手の反則もありレッドゾーン内に侵入すると、WR松野雄太朗(社3=東京・早大学院)のランで敵陣3ヤードまで前進。最後はRB安藤がTDを決め逆転する。ディフェンスに移ると、パスプレーで3回1stダウンを更新される。第2Qに入り、再びFGを決められ1点差に縮められた。2回目の攻撃を迎えると、QB船橋怜(政経3=東京・早大学院)からWR吉規颯真(政経3=東京・早大学院)へのパスが通らないなど、スリーアンドアウトに抑えられる。無得点でディフェンスに移ると、相手のランパス交えた攻撃に対応できず。再び自陣レッドゾーン内に侵入されると、15ヤードのTDランを決められ逆転された。ビハインドで迎えたオフェンスではQB船橋からWR松野へ19ヤードのパスが通り敵陣に侵入する。しかし次のプレーでQB船橋がタックルされ13ヤードをロスしてしまう。早大は1stダウンを更新できず、パントで攻撃権を明け渡すと、その後は両者無得点。7ー13で試合を折り返した。

スタメン出場したQB船橋

 早大のレシーブで後半開始。連続で反則を取られる場面もあったが、安藤のランで1stダウンを更新する。松野のパスキャッチやRB長内一航(文構2=東京・早実)のランで着実に前進し、最後はWR平田のFGで3点差に迫る。直後のディフェンスでは相手に3rdダウンロングからパスを決められるなど、要所で相手の攻撃を止められない。第4Qに入り、ランプレーで押され自陣3ヤード付近まで進まれるが、TDは防ぎFGでの3点に失点をとどめた。再びリードを6点に広げられたが、ここから早大が反撃を見せる。WR安東が再び好キックリターンを見せ、敵陣からのオフェンスとなる。立て続けにRB安藤、RB味岡がランで1stダウンを更新し、敵陣10ヤードまで侵入。3rdダウンとなり、最後はRB味岡が4ヤードのランでTDを決め、同点に追いつく。PAT(ポイントアフタータッチダウン)ではWR平田がキックを決め、再び逆転に成功した。早大ディフェンスは相手オフェンスをスリーアンドアウトに抑え、すぐに攻撃権を得る。RB堀口拓馬(法4=東京・早大学院)のパスキャッチや、RB安藤、WR中原秀城(スポ3=愛知・南山)のランアフターキャッチなどで、敵陣レッドゾーンまで前進。WR平田が3つ目のFGを決め、リードを4点に広げる。第4Q終盤、相手オフェンスに1stダウンを更新されるも、その後DB永井泰成(文構4=東京・早大学院)のブロックで4thダウンギャンブルを決めさせず、得点を許さなかった。最後はニーダウンで時計を進め、20ー16で試合終了となった。

同点のTDを決めたRB味岡

表彰状を受け取る小林主将(写真中央)

 明大に逆転勝利を果たし、6勝1敗の2位で秋季リーグ戦を終えた早大は、今月23日に行われる全日本大学アメリカンフットボール選手権の準々決勝に臨む。相手は関西の強豪・関西大。悲願の日本一へ険しい道のりとなるが、一戦必勝で勝ち進んでいきたい。

(記事 沼澤泰平、写真 大村谷芳 片山和香 田部井駿平)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
明大 FG #4近藤       0-3
早大 RUN #7安藤 #11平田 7-3
明大 FG #4近藤       7-6
明大 RUN #21高橋 #4近藤 7-13
早大 FG #11平田       10-13
明大 FG #4近藤       10-16
早大 RUN #94味岡 #11平田 17-16
早大 FG #11平田       20-16

コメント

※記者会見より抜粋

髙岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)

――今日の試合を振り返って

 今日はオフェンス、ディフェンス、キッキングにしても、メンバーを変えても同じようなフットボールをするというのが我々のテーマでした。その意味でやはり明治さんも非常にレベルの高いフットボールをされていたので、かなり拮抗した試合になりました。試合の最後、ディフェンスはいつものスターターではないメンバーでしたが、最後のシリーズをしっかり守り切れたのは、私にとってすごく嬉しい瞬間でした。

――全日本大学選手権に向けて

 次は関西大学さんと試合ということで、関西大学さんとは毎年春に定期戦をやってきて、今年の春も同点に終わっています。その関西大学さんと甲子園ボウルを目指して戦えるというのは非常に私にとって嬉しい試合になります。ここをしっかり勝負にこだわり、西高東低と言われているフットボール界を、我々がしっかりとしたフットボールで勝ち抜くということをやり、3試合いい試合ができるように選手コーチ一丸となって戦っていきたいと思います。

OL小林亮生主将(先理4=埼玉・早大本庄)

――今日の試合を振り返って

 いつもと違うメンバーが多く出る試合でしたが、途中でプレーの精度が低くなってしまった場面があり、それを改善していく必要があると思います。ただその中でしっかり勝ち切れたのは良かったです。

――リーグ戦7試合を振り返って

 リーグ戦の序盤はなかなか自分たちのやってきたフットボールを出せなかったのですが、試合をやっていって徐々に精度が上がってきました。ただ法政大に負けてしまい、自分たちの弱さや甘さが気づくことができた、そういうリーグ戦だったと思います。

――全日本大学選手権に向けて

 甲子園ボウルで勝つためには関西を3回連続で倒さなければいけないので、すごく険しい道のりだと思います。しかし今の自分たちなら絶対にできると信じているので、2週間後の関西大戦から全力で、絶対に勝つという気持ちを持って取り組んでいきます。