8月末に開幕した第100回関東大学リーグ戦(リーグ戦)。18勝4敗の成績で2部リーグ優勝を果たした早大は、1部昇格をかけ2戦先勝の入れ替え戦に挑んだ。山梨学院大との対戦は初戦こそ落としたものの、早稲田らしい粘り強さを見せ2連勝。悲願の1部昇格・インカレ出場をつかみ取った。今回は、25試合に及ぶリーグ戦を戦い抜いたヘッドコーチ・選手たちのコメントをお届けする。
三原学ヘッドコーチ(平15スポ卒=東京・安田学園)
ーー昇格を決めた今のお気持ちは
今年からヘッドコーチをやらせてもらって、本当に学生のみんながよく頑張ってくれて、みんなに支えてもらった1年だったので、みんなの役に立てたというか、恩返しができたかなという気持ちでほっとしています。
ーーリーグ戦全体を振り返っていかがですか
やっぱり2部のチームはどこも強くて、負けた試合も多かったですし、 勝った試合も前半は負けていたりとか、楽な試合は1個もなくて。 でも、その時その時に学生たちが主体的に話し合って、こういうところを改善したら良くなるよねっていうのを、彼らなりに答えを出して成長できたところが、 最終的に今日の勝ちにつながったかなと思います。彼らの主体性とその成長の度合いが結果につながったという風に思っています。
ーー具体的にチームの成長した部分は
僕がまず2月にヘッドコーチをやることになって、 学生主体で行こうっていう気持ちをブレずに持っていました。彼らを主役にするっていうところで意見を聞きながら、自分がただこう思うということをやらせるだけじゃなくて、彼らの意見を聞きながらやってきたので、話し合う機会も増えたと思いますし、何か問題が起きた時に、チームみんなで話し合って前に進めることが増えました。そういうところが良かったんだなという風に思います。
ーー最後にインカレへの意気込みをお願いします
さっきも言いましたが、2部も本当に素晴らしいチームが多くて、入れ替え戦では彼らの分も頑張ろうっていう話をしました。この次の試合(明大と法大の入れ替え戦)の結果によって、山梨学院大さんをはじめ、 どこかがインカレに出られないわけじゃないですか。だから、そういうチームの代わりに出させてもらっているんだっていう感謝の気持ちを力に変えて、堂々と頑張ろうっていう、そういう気持ちで彼らとまたしっかり練習をしていきたいと思います。
飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)
ーー昇格を決めた今のお気持ちは
最高ですね。本音を言うと、1年間ずっと背負っていたプレッシャーから解放されて、本当にうれしいしみんなに感謝しかないです。
ーー試合前にはどのようなことを話しましたか
全部出し切ろうと。自分たちが積み上げてきたものを全部出し切って、きょうは絶対に勝とうと話をしました。
ーー主将とした臨んだリーグ戦を振り返っていかがですか
なかなかうまくいかない時期もあったんですけど、チームが一つとなって我慢して立て直すことができました。そこが1年間の成長だと思います。僕の力はちょっとでしたし、チームみんなが頑張ってくれたと思います。
ーー最後にインカレへの意気込みをお願いします
「1部に勝てるチームになる」という目標もあるので、1部のチームを倒して、「早稲田は今年で成長できたな」と誰もが思うような試合をしたいです。
石坂悠月副将(スポ4=東京・国学院久我山)
ーー昇格を決めた今のお気持ちは
良かったなぁって(笑)。来年後輩たちを1部というステージでプレーさせたかったので。僕たちの代はプロに行く人はいませんが、後輩たちはプロを目指している子が多いので、1部でやらせたい気持ちがありました。去年(2部に)落ちちゃって、今年も負けちゃうとずるずるそのまま2部にいることになるかなと思ったので、本当に今年が大事だと思っていました。そんな中で副キャプテンをやっていて、いろいろなミーティングとかを通して勝ちまでつなげられたのは、本当に後輩のおかげ、みんなのおかげだと思います。
ーーリーグ戦全体を振り返っていていかがですか
リーグ戦も元々は全勝が目標だったんですけど、途中でこけちゃって。結構危ないシーンもあったし、入れ替え戦も最初の1戦は負けて。それでもなんとか勝ち切れて、リーグ戦も優勝できました。早稲田の良いところである粘り強さが全員成長できたと思うし、後輩たちのために来年以降につながる良い試合ができたのかなと思います。
ーー最後にインカレへの意気込みをお願いします
僕は最後のインカレなので、楽しんでやりたいです。最後の3週間、楽しんで終わりたいと思います!
岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
ーー今のお気持ちを教えてください
ほんまに嬉しいです。
ーーきょうの試合はどのような思いで臨みましたか
特別肩に力が入るというわけでもなくて。自分が特に張り切って何かをするというよりも、いつも通りのバスケをやって早稲田に流れを多く持ってきたら勝てるなと感じていたので、普段通りにプレーしました。
ーーリーグ戦全体を振り返っていかがですか
月で言ったら2か月くらいなんですけど、毎週2試合とか3試合続いて。やっぱり簡単に勝てる相手ばかりではないので、苦しい試合が続いたり入れ替え戦が危ういところまで順位が下がったりしてもどかしい時間も多かったので、すごく長かった感じがします。
ーー最後にインカレへの意気込みをお願いします
このメンバーでできる最後の試合がインカレなのでとにかく楽しんで、勝って最後笑って終われればいいなと思います!
堀陽稀(スポ3=京都・東山)
ーー昇格を決めた今のお気持ちは
うれしいです。とてもうれしいです。
ーー長かったリーグ戦を振り返っていかがですか
やっぱり全部うまいこと言ったわけちゃうかったんで、負けが続いた時とかにしっかりチームでミーティングをしていい方向へ持っていったことで、こういう結果につながったのはすごく良かったです。
ーーリーグ戦を通してご自身の成長した点は
いや、無いですね。全然まだまだやったんで。今日も最初は全然で、最後だけちょっとぽんと点取れただけやったから、インカレではもっと頑張りたいです。
ーーチームとしての成長した点は
誰かが調子悪くても、誰かが調子いいみたいな・・・。チームで戦ってるなっていう感覚が去年より強かったと思います。
ーー最後にインカレへの意気込みをお願いします
入れ替え戦ではめっちゃチームに貢献できたかと言われたらそうではなくて、インカレは4年生の最後の大会なので、チームに貢献できるように、4年生のために頑張りたいと思います。
三浦健一(スポ2=京都・洛南)
ーー昇格を決めた今のお気持ちは
もう本当に嬉しい。それだけですね。
ーー入れ替え戦では1試合平均21得点と大活躍でした
あまり意識はしていませんでしたが、去年は自分が多く試合に出ていた中で2部に落ちてしまったので、みんなもそうなんですけど去年の借りを返したい気持ちは誰よりも強かったです。本当にこの入れ替え戦のために1年間頑張ったので、そこは自分どうこうじゃなく思いきってやりました。
ーー気迫のプレーが数多くありました。昇格に向けた気持ちの面はいかがでしたか
本当に気持ちがたかぶっていたので自分でも記憶がないです。それだけ自分をチームが盛り上げてくれて、思うようにプレーできたのも仲間がいいパスをくれたり、スペースを作ってくれたおかげだと思うので、そこは日々やってきた仲間に感謝しかないです。また、下級生が多く試合に出ていた中でも4年生がバックアップをしてくれていたので下級生としてもやりやすかったです。そこは本当に最上級生に感謝しかないです。
ーー最後にインカレへの意気込みをお願いします
まだまだ終わりじゃないし、インカレも待っているので自分たちのバスケットをもう1回するだけです。それに加えて、入れ替え戦以上の力をしっかりインカレでぶつけて、4年生とプレーできる最後の大会なのでそこは楽しみたいです。
(写真・編集 三浦佑亮、権藤彩乃、石澤直幸、高津文音)