関東学生秋季リーグ 10月27日 早大東伏見ホッケー場
前日の準決勝で勝利をつかみ、悲願の創部史上初の優勝決定戦出場を決めた早大。両ディフェンスが譲らず0ー0のまま4Q(クオーター)が終了し、SO戦にもつれ込む大接戦を制した。
一夜明け、今日の優勝決定戦の相手は58季連続でリーグ優勝を果たしている王者・山梨学院大。試合は序盤から山梨学院大のペースで進み、厳しい時間が終始続いたが、それでも試合終了後には創部史上初の準優勝を喜び合う早大の姿が見られ、選手は笑顔で秋季リーグを終えた。
1Qは最初のPC(ペナルティーコーナー)を好セーブするなど、鈴木悠副将(スポ4=愛知・向陽)を中心とするディフェンス陣が序盤から粘りのディフェンスを続けた。しかし中盤に失点を許すと、残り5分を切ってから立て続けに2失点。山梨学院大の巧みなシュートを防ぐことができず、0ー3で1Qを終えた。
2Qは開始早々のPCで失点。その後も攻撃を止めない山梨学院大に対し、ゴール前ギリギリでのディフェンスを続けるが、残り10分に差し掛かったところで追加点を許す。一度セーブしたボールを冷静に対処され、シュートを決められた。2Qはこの流れを止められず、その後もPCからの失点などで計5失点。0ー8で試合を折り返した。
後半も山梨学院大の正確なパス回しや、速いドリブルでの突破についていくことができなかった。しかし、残り5分、4分のPCはGK坂本智美副将(文構4=福岡・小倉)の活躍もあり、立て続けにセーブ。最後まで真剣に戦い、諦めない姿勢を見せ続けた。最終Qも早大の劣勢は変わらなかったが、残り5分を切ってから山下天海主将(スポ4=京都・須知)のパスから敵陣へ攻め込む時間も訪れる。チャンスは生かせずとも、流れを変えようと懸命に戦い続け、4Q60分間を戦い抜いた。
最終スコアは0ー14で優勝決定戦は敗れた。しかし早大の優勝決定戦出場は創部史上初。準優勝という創部史上最高成績で今季リーグを終え、新たな歴史の1ページを刻んだ。
今体制で残す試合は早慶戦のみ。4年生はそれぞれのホッケー人生の集大成に向け、最後までチームを高めていく。
(記事・写真 濵嶋彩加)
※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。