第100回関東大学リーグ戦(入れ替え戦)11月5日 東京・エスフォルタアリーナ八王子
第100回関東大学リーグ戦で2部優勝を果たしたBIG BEARS。今季最大の目標である1部昇格をかけ、2戦先勝の入れ替え戦に挑んだ。立ちはだかるは1部12位・山梨学院大。1部得点王の野溝利一を擁する手強いチームだ。早大は序盤から次々とスリーポイントを射抜かれ劣勢に立たされる。第4クオーター(Q)では意地を見せ4点差にまで迫るが、逆転には至らず敗戦。昇格に向け、残り1試合も落とせない窮地に立たされた。
緊張感が高まるなか、両校の命運をかけた戦いの火ぶたが切って落とされた。早大は序盤から立て続けにスリーポイントを沈められ、じわじわと点差を広げられていく。G城戸賢心(スポ2=福岡第一)も負けじとスリーポイントを射抜くが、流れを変えることはできず22-34で第1Qを終えた。第2Q序盤、G飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)のスティールからF堀陽稀(スポ3=京都・東山)が豪快なダンクシュート。会場を沸かすビッグプレーが飛び出した。ここから巻き返したい早大だったが、リバウンドを取り切れず点差を縮められない。反撃の糸口をつかめぬまま、40-52で前半を終えた。
ダンクシュートを決める堀
後半も試合は山梨学院大ペースで進んだ。激しいディフェンスに阻まれ得点を伸ばせない早大に対し、相手はリバウンドから着実に得点を重ねていく。G堀田尚秀(スポ3=京都・東山)やG岩屋頼(スポ3=京都・洛南)が長距離砲で逆転を狙うが、この日の早大はスリーポイントが当たらない。12点のビハインドを背負い迎えた第4Q、F三浦健一(スポ2=京都・洛南)の連続スリーポイントでついに反撃の狼煙(のろし)を上げる。G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)が電光石火のドライブで得点すると、岩屋、城戸も華麗にスリーポイントを射抜く。連続得点に成功し4点差にまで詰め寄るが、あと一歩が遠かった。終盤でもリバウンドで勝負強さを見せた相手が逃げ切り、74-81で試合終了。山梨学院大にとって6試合ぶりの勝利、早大にとっては9試合ぶりの敗北となった。
指示を出す三浦
終盤の追い上げむなしく、入れ替え戦の初戦を落とした早大。「自分たちがやりたいバスケットをできない時間が長かった」と岩屋は悔しさをにじませた。昇格への道が遠のいたが、今季のBIG BEARSはこのままやられるチームではない。リーグ1巡目で敗北を喫した江戸川大、法大、青学大に対し、2巡目でリベンジを果たし見事優勝を手にした。1部昇格へ向け、もう1つの黒星も許されない。窮地に立たされた戦士たちは反撃を誓う。「絶対勝ちます」。
(記事 三浦佑亮 写真 高津文音)
第100回関東大学リーグ戦 入れ替え戦 11月5日(VS山梨学院大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 22 | 18 | 12 | 22 | 74 |
山梨学院大 | 34 | 18 | 12 | 17 | 81 |
◇早大スターティングメンバー◇
#0 G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
#3 G高田和幸(商3=京都・洛南)
#6 F三浦健一(スポ2=京都・洛南)
#18 G岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
#77 C石坂悠月(スポ4=東京・国学院久我山)
コメント
岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
ーー試合を振り返っていかがですか
自分たちがやりたいバスケットをできない時間が長かったので、その結果がこれかなという感じです。
ーー2部リーグでの試合が終わってすぐの入れ替え戦でしたが、試合前にチームで話したことはありますか
スカウンティングして山梨学院大がどういうバスケをしてくるのかを確認しました。それでも、相手にアジャストするというよりは自分たちのバスケをしようという話をしました。
ーー実際に試合してどうでしたか
前半に山梨学院大がやりたいバスケをやられて点差が開いてしまいましたが、後半は少しずつアジャストできました。後半みたいなバスケットを続けていけば、明日はもっと良い勝負ができると思います。
ーー明日の第2戦へ向けてひとことお願いします
もうあとがないので、絶対勝ちます。