早慶定期競技会 10月26日 慶大日吉キャンパス・柔道場
10月26日に行われた早慶定期競技会は、早大が見事8連覇を達成した。早大と慶大は流派が異なるために早慶定期競技会以外で競い合うことはない。しかし毎年この競技会では、それぞれの流派の良さを生かすルールが独自に制定され、競技を行う。今年も演武競技6試合、審査制稽古6試合(審査制掛かり稽古1試合、審査制乱取り稽古5試合)の計12試合が実施され、早大は総勝利数7ー5で慶大に勝利し、優勝を果たした。
先に行われた演武競技では勝利数が3つずつで同点に並んだ。
下級生演武に出場したのは谷口紗梨(教2=神奈川・横浜共立学園)ー相澤ひなた(法2=埼玉・星野)組。次には徒手という手を武器のようにして使いながら行う演武が行われ、荒川将一(政経4=神奈川・逗子開成)ー柏木隆之介(法4=神奈川・サレジオ学院)組が出場した。坐技は、その名の通り膝をついた状態で行われ、髙橋永理花(国教4=東京・立川国際中教校)ー河本沙希(法2=東京・学習院女)が無駄のない動きで演武を行った。その後の短刀を用いた演武は大石航旦(基理4=愛知・東海)ー鈴木夏織子(人2=東京・学習院女)組が、杖を用いた演武を坂井拓海(政経3=東京・桐朋)ー中里萌(政経4=埼玉・早大本庄)組がそれぞれ稽古の成果を披露した。最後は自由技を原野剛成(法4=東京・国際)ー山口翔平(法3=東京・早大学院)組が行い、演武競技を締めくくった。(得点は下部表に記載)
勝負のかかった審査制稽古では、各々が自分の技を出し、また相手の技を受け、迫力のある試合が次々と展開された。演武競技とは打って変わって観客や応援部からの声援も飛び交う。1試合目に行われた審査制掛かり稽古には髙橋が出場。残りの5試合は審査制乱取り稽古が行われ、先鋒に平田航太郎(基理2=東京・日比谷)、次鋒に山口、中堅に坂井、副将に柏木、そして大将に原野が出場した。(得点は下部表に記載)
8連覇を達成した早大の4年生は、この競技会をもって引退を迎え、最高のかたちで集大成をしめくくった。大会の最後には早慶定期競技会委員長から、両校の主将の活躍には目覚ましいものがあったというお言葉があった。早大の原野主将は演武競技、審査制乱取り稽古ともに全選手の中で1位の得点を叩き出し、後輩に刺激を与える活躍を披露。後輩たちは、4年生がこの集大成で示した姿を目に焼き付け、来季からは主将の坂井を中心としながら伝統を引き継いでいく。
(記事・写真 濵嶋彩加)
演武競技得点 | 早大 | 慶大 |
下級生演武 | 90点 | ○108点 |
徒手 | ○172点 | 141点 |
坐技 | 162点 | ○178点 |
武器技 (短刀) |
147点 | ○179点 |
武器技(杖) | ○164点 | 156点 |
自由技 | ○189点 | 187点 |
審査制乱取稽古得点 | 早大 | 慶大 |
審査制掛かり稽古 | ○168点 | 156点 |
先鋒 | 98点 | ○117点 |
次鋒 | ○132点 | 131点 |
中堅 | 115点 | ○121点 |
副将 | ○139点 | 120点 |
大将 | ○190点 | 143点 |
▽総勝利数
早大7ー5慶大