日体大にリベンジを果たし3連勝! リーグ戦を6位で終える

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第74回関東大学女子リーグ戦 10月27日 日本体育大学世田谷キャンパス

ついに最終戦を迎えた第74回関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)。前日の試合で入れ替え戦回避を決めた早大は最終節、今季初の3連勝をかけて日体大と対戦した。試合は序盤から拮抗(きっこう)した展開。1ポゼッション差でゲームが推移していく中、第3Qに早大がディフェンスから流れをつかむ。大きく点差は広げられなかったものの、着実にリードを守りきった早大。クラッチタイムではF菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)のテイクチャージも飛び出し、78-71で勝利。今季初の3連勝という最高の結果でシーズンを締めくくった。

フリースローを放つ福王

第1Q、ターンオーバーと相手のスリーポイントが続く嫌な流れで開幕するも、C福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)のオフェンスリバウンドや、F西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)の連続スリーポイントでくらいつく。接戦のままゲームは推移し、第1Qを19-19の同点で終えた。続く第2Q、早大はF衣川璃来(スポ2=埼玉栄)の緩急を生かしたドライブやF松本加恋(スポ1=愛知・桜花学園)の連続スリーポイントでリードを奪う。しかし、そのリードも日体大の3連続得点で詰められてしまい、39-38の1点リードで試合を折り返した。

シュートを打つ衣川

後半、早大は衣川のペリメーター、福王のショウディフェンスなどで相手を苦しめ、徐々に点差を広げる。その後日体大のCマカヌアンバ・ロリアンを止められずに第4Q残り5分では点差が4点まで縮まるものの、G中村真都(教2=長崎西)と菊地の連続スリーポイントでリードを保つ。そして迎えた4点リードの残り37秒、菊地が相手のドライブコースを読み切り値千金のテイクチャージ。勝利をほぼ手中に収めた早大はファウルゲームのフリースローもしっかり決めきり、78-71で試合終了。リーグ最終戦を見事に白星で飾った。

スリーポイントの体勢に入る松本

G江村優有主将(スポ4=愛知・桜花学園)をケガで欠いた今シーズン。一時は降格の危機に陥るものの、最終盤には起死回生の3連勝で1部残留を決めた。目標の優勝には届かず6位でシーズンを終えたが、個人としては菊地がスリーポイント王のタイトルを獲得した。しかし、6位という順位に満足する早大ではない。選手たちは既に次の全日本大学選手権を見据えている。全国制覇へ、早大の挑戦は終わらない。

(記事 石澤直幸、写真 田中瑠花)

第74回関東大学女子リーグ戦 10月27日(vs日体大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大1920172278
日体大1919122171

♦早大スターティングメンバー♦
F#1 菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)
F#7 西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)
G#13 山宮好葉(スポ2=東京成徳大)
F#35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)
C#66 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント

F江頭璃梨副将(スポ4=宮崎・小林)

――リーグ最終戦を終えて今のお気持ちは

 日体大に勝っても負けても最終的な順位は変わらないという状況でしたが、最後の1か月間頑張ってきたからこそ皆で勝ちに行こうっていう話をして、最後下級生がボールを繋いでくれたのがとても嬉しいです。

――今日の試合を振り返って

 競った試合でしたが、本当にディフェンスを頑張って全員でリバウンド取って走る。そしてハーフオフェンスになった時1人1人がしっかり強気でプレーできて、また点取らないといけない人たちがしっかりと点取っていたので、すごくいいバスケットができていたと思います。

――前回対戦を受けて立てた対策は

 前回の負けが自分たちの中ではありえない、こんな負け方しちゃダメだというような感じで、何が悪いかというよりも自分たちのチームの状況、ディフェンスがほんとに良くなかったという話をしました。そこからディフェンスの改善をして、今日もピックに対しては右を切って全部左に行かせようみたいな風に全員がちゃんと理解してチームで守れたっていうのが良かったと思います。

――江頭選手自身大学最後のリーグ戦でした。リーグ戦を振り返っていかがですか

 自分的には全然納得がいっていないし、個人としては全然いいプレーができなかったですし、プレータイムもどんどん減っていって全然自分のプレーはできなかったので悔しいです。その中でもベンチで声出したりとか、あとはコートに入ったときにはディフェンスを頑張ったり、リバウンドとルーズボールを追ったりなど最低限やれることはできたと思います。ですがやっぱり点取らないと面白くないし、自分の強みってそこにあると思っているので、インカレまで残り1か月でこれで自分バスケ人生が終わってしまうので、後悔なく出し切れるように頑張りたいと思います。

――次のインカレに向けて

 悔し涙とかの悲しい涙で終わってしまわないように、もうやりきった、勝って嬉しいとか全部出し切った、後悔ない、 このチームと戦えてよかった、楽しかったって、そういう涙が流せるように、自分もやるべきことや今やれることを最大限に努力してやりますし、チームとしてもインカレで日本一っていうところに向けて毎日毎日力を出し切ることを積み重ねて、最後笑って終われるように頑張りたいと思います。

 

C 福王伶奈(スポ1・愛知・桜花学園)

――本日の試合全体を振り返っていかがでしょうか

 今日はリーグ戦最終戦で、朝来る時とか出だしは緊張してたんですけど、試合が始まってみたら大学のリーグ戦の中で1番楽しかった試合でした。途中から緊張も抜けて、視野も広く余裕を持ってプレー出来ていたと思います。自分もチームも良い雰囲気でプレーできていたと思うので、良い雰囲気を保って1つでも勝っていきたいと思います。

――第1Qだけで7リバウンドを獲得するなど、リバウンドでチームに貢献しました

 自分のチームでの役割はまだ1年生ですし、ディフェンスとリバウンドだと思っています。でも今ここ3、4試合プレータイムが少なく、自分の仕事ができていなかったのでまずはリバウンドを取ろうとやっていました。

――素晴らしいフックシュートがありましたが、得点面ではいかがだったでしょうか

 こんなこと言ったら怒られるかもしれないんですけど、先輩たちはガツガツ自分でいくタイプで、「醤油取ってきて」くらいのテンションで点を取ってきてくれるので、自分は点を取りたいですけど先輩たちのフォローに回るのが大事だと思っています。今日は出だしから結構シュートを落してしまったのですが、決めたシュートに関してはホッとしているのでこれからもチャンスが巡ってきたら点を決めれる選手になりたいです。

――インカレなど、今後の意気込みをお願いします

 ルーキーイヤー最後の大会ということで、リーグ戦や新人インカレなどケガであまり出れていなかったのでインカレは少しでも長くプレータイムを確保したいです。ルーキーとしてかわいがって貰えるのは今年までだと思うので、自分の成果を残しつつチームにも貢献できるように頑張りたいと思います。