浅見・安達組が第三位! 決勝進出ならず、悔しさ残る結果に

男子軟式庭球

関東学生新進大会 10月19~20日 埼玉・早稲田大学所沢キャンパステニスコートほか

 各大学が代交代を迎え、チームの要となっていく1、2年生の実力を試すべく、関東学生新進大会が開催された。早大からは6ペアが出場。浅見竣一郎(スポ1=宮城・東北)・安達宣(スポ1=奈良・高田商)組、髙田淳貴(政経2=東京・早実)・飯干開生(社2=東京・早実)組が2日目に残ったが、決勝へ行くペアは現れず、浅見・安達組が第三位という結果で大会を終えた。

 ゲームは9ゲームマッチのトーナメント方式で行われた。6組中4組が1回戦から始まり、浦濱大牙(教1=東京・早実)・蛯谷誠也(法1=静岡・清水東)組、平岩稜将(教2=愛知・岡崎)・平田泰一(教1=埼玉・川越東)組、杉山・近江一真(スポ1=福井・北陸)組は序盤から流れをつかみ、それぞれ快勝を収める。根田大地(スポ1=北海道科学大高)・大竹公陽(社1=千葉・昭和学院)組は1-3とリードを許したものの、デュースで粘り追いつく。ファイナルゲームとなったが、根田が長くラリーを続け、大竹が決定力を見せ、2回戦進出を決めた。2回戦では各学年に実力者を擁する日体大の壁にぶつかった。平岩・平田組は須澤・朝倉組と対戦。3-5と迫るも、終盤に圧倒され、敗戦した。杉山・近江は野口・黒坂組と対戦した。息の合ったダブルフォワードの攻撃を展開するも、黒坂に狙いを読まれ、ストレート負け。しかし、サーブを生かし、ゲームポイントに迫る場面も見られ、最後まで向かっていく姿勢が印象に残る試合となった。根田・大竹組は再びファイナルゲームとなったが、大竹がコースを突くボレーを決めるなど、冷静にゲームを展開。4組が3回戦へ進んだ。「ベスト8を本気で狙う」と目標を掲げていた浦濱・蛯谷組は全日本学生選手権、全日本学生シングルス選手権(インカレ)で矢野颯人(社4=奈良・高田商)や矢野・端山羅行(社4=石川・能登)組をファイナルに追い込んだ大和・山中(国学院大)組と対戦。2ゲームを奪うなど果敢に攻撃をしかけたが、流れを渡し、敗戦した。一方、高橋・野本組(法大)と対戦した根田・大竹組は、0-2から1ゲームを返し、攻め続けたが、アウトやチップが目立つ。序盤から野本にも次のプレーを見抜かれてしまい、2-5で敗北した。2回戦始まりの浅見・安達組、髙田・飯干組の2組は初戦から力を見せつけ、2日目へ駒を進めた。

 4回戦目から再開された2日目。浅見・安達組は小宮・是枝組(明大)に、髙田・飯干組は大久保・細川(法大)組に軍配を上げると、5回戦では両組とも日体大との対戦となった。浅見・安達組は2年生ペアの西岡・関根組と互角の勝負の末、5-3で勝ち切る。髙田・飯干組も、1年生の根岸・福島組相手に、自分たちのペースでゲームを進め、5ー2で白星を挙げた。準々決勝では浅見・安達組は笹井・西宮組(立教大)と対戦。相手前衛の西宮と浅見は東北高校の先輩後輩だ。1ゲーム目を先取したが、西宮も引けを取らないネットプレーで対抗し、1-1に。しかし、浅見が積極的に前に上がる攻撃でリードを広げ、5ー1で勝利した。一方、髙田・飯干組は強豪校出身の実力者、田中・初鹿組(法政大)と対戦。序盤は1-0、1-1、2-1、2-2となかなかリードを広げることができない。流れを手繰り寄せたいところであったが、ともにネットミスが増え始め、2ゲームを落とす。7ゲーム目では、飯干が前のゲームの自らのミスを補うかのように、次々とボレーやスマッシュを決め、1ゲームを返す。しかし、相手の決定力に優れたプレーに押し切られ、3-5で足止めを食らった。準決勝へと進んだ浅見・安達組は明大の中村・岡田組と対戦。最初の1ゲームを献上したものの、デュースを粘り切り2ゲーム目を奪取。しかし、今度はデュースでゲームを取られ、足踏み状態が続く。ゲームカウント2-2から2-4まで一時リードをつけられたが、1ゲームを冷静に消す。さらに、ポイントカウント2-3から3点を連続で決め、ファイナルゲームに持ち込む。サーブを生かし、2ポイントを先に挙げたが、レシーブでポイントをものにできず、4-7で敗北した。

 1日目で歩みを止めるペアが多く、上位を狙っただけに、悔しさの残る大会となった。しかし、他大の既に戦力を担っている選手相手に中身のある試合を繰り広げたのも事実だ。日体大や法大、明大の選手とは来たる関東学生秋季リーグ戦でも、戦うことになるだろう。チーム一丸となって戦い、昨年に続く優勝というかたちで結果を残したい。

(記事・写真 佐藤結)

▽1回戦  

浦濱・蛯谷⑤ー1水野・上松(専大)

平岩・平田⑤ー2相澤・宮脇(順大)

根田・大竹⑤ー4松村・佐藤(東海大)

杉山・近江⑤ー1松本・大門(立大)

▽2回戦  

浅見・安達⑤ー1河村・長谷川(国学院大)

髙田・飯干⑤ー0今川・奥山(東洋大)

浦濱・蛯谷⑤ー0北紺・近藤(横国大)

平岩・平田3ー⑤須澤・朝倉(日体大)

根田・大竹⑤ー4松村・佐藤(東海大)

杉山・近江0-⑤野口・黒坂(日体大)

▽3回戦  

浅見・安達⑤ー1小栗・熊谷(青学大)

髙田・飯干⑤ー0冨澤・市川(大東大)

浦濱・蛯谷2ー⑤大和・山中(国学院大)

根田・大竹2ー⑤高橋・野本(法大)

▽4回戦  

浅見・安達⑤ー1小宮・是枝(明大)

髙田・飯干⑤ー2大久保・細川(法大)

▽5回戦  

浅見・安達⑤ー3西岡・関根(日体大)

髙田・飯干⑤ー2根岸・福島(日体大)

▽準々決勝  

浅見・安達⑤ー1笹井・西宮(立大)

髙田・飯干3ー⑤⑤田中・初鹿(法大)

▽準決勝  

浅見・安達4ー⑤中村・岡田(明大)