接戦を勝ち抜き日体大に勝利! ファイナルラウンドをかけた戦いへ

男子バレーボール

天皇杯全日本選手権大会ブロックラウンド 10月20日 小田原アリーナ

 秋季関東大学リーグ戦最終戦を前に天皇杯全日本選手権大会ブロックラウンドが開催され、初戦は日体大と対戦した。3セットマッチで行われた今大会。1セット目からデュースへもつれ込む接戦となるも一歩及ばずセットを献上する。立て直したい2セット目では、序盤からリードを保ってセットを奪い、3セット目も流れはそのままセットカウント2−1(26―28、25―17、25―20)で勝利し、その後行われる富士通カワサキレッドスピリッツ戦へと駒を進めた。

 OH徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)の鋭いクロスで試合が幕開ける。序盤は取っては取られての拮抗(きっこう)した試合が繰り広げられた。OP畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)やOH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)を中心に得点を重ねていき、圧倒的な高さからのMB麻野堅斗(スポ2=京都・東山)のブロックも光る。ラリーの場面では落ち着いてリバウンドを取り、畑が決め切る頼もしさを見せた。中盤、MB菅原啓(教2=山形南)のクイック、佐藤のブロックが次々と決まり、16―13とリードするも早大のミスが続き、徐々に点差が縮まっていく。畑がサイド際に打ち込むストレートやブロックポイントを出し躍動するも、試合はデュースへともつれ込み、24―25と逆転を許す。その後、巻き返すことができず、最後は徳留が相手ブロックに捕まりセットを献上した。

ブロックを飛ぶ麻野(写真左)

 第2セットは菅原のクイックで始まると、畑のエンド際を狙ったスパイク、佐藤のブロックポイントなどで5連続点し、好スタートを切る。徳留の相手をよく見たフェイントやリベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)の正確なレセプションからの佐藤のパイプ攻撃などで16―8とダブルスコアまで点差を広げ、相手を寄せ付けない。セッター前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)のディグから畑のコート中央に打ち込むスパイク、麻野のクイックによる連続得点など攻守が噛み合ったプレーを見せ、早大ペースで試合は進む。最後は徳留がストレートコースを打ち抜いて、セットを奪取した。

畑のスパイク

  両校後がない第3セット。徳留の左サイドからの攻撃、菅原のクイック、畑のライトスパイクなど多彩な攻撃で得点を積み重ねていき、16―11とリードする。相手サーブに苦しむ場面も見られたが、麻野のブロックポイントで先に20点台に乗ると、勢いを保ったまま菅原のクイックでマッチポイントとし、最後は畑がストレートを決め切り、勝利した。

決勝点を決めた徳留

(記事 指出華歩、写真 芦刈れい、町田知穂)

 

セットカウント
早大 26-28
25-17
25-20
日体大
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)
オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)
途中出場
伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)
※コメントは富士通カワサキレッドスピリッツ戦と併せて掲載いたします。