メダル獲得ならずも、男女団体組手でインカレ出場権を獲得!

空手

関東大学選手権 10月14日 東京・日本武道館

 10月14日、東京・日本武道館にて関東大学選手権が開催された。今大会は、春に行われた東日本大学選手権の結果と統合し、11月17日に行われる全日本大学選手権(インカレ)の出場校を決定する重要な試合。男女それぞれ団体組手、団体形の二種目の競技が行われ、早大は男子団体形、男子団体組手、女子団体組手の3つに出場した。

第1ラウンドでエンピを演武する熊谷、岩渕、臼井

 まず最初に行われた男子団体形には、熊谷拓也(スポ4=東京・世田谷学園)、岩渕凌(スポ3=茨城・水城)、臼井健一郎(人2=東京・本郷)の3人が出場した。第1ラウンドでは、エンピを演武。得点は18.50でAグループ4番目という成績を収める。この結果により、各グループ(8チーム)から4チームが勝ち上がる第2ラウンドに早大も駒を進めた。第2ラウンドではウンスーを披露。得点は21.20で惜しくもこの後の順位決定戦に出場することはかなわなかったが、気迫のこもったキレのある動きと、息の合った演武を見せ、大会を終えた。

男子団体組手初戦先鋒で出場し、勝利を収めた時田

 続いて行われた組手競技。男子団体組手の初戦は明大と対戦し、先鋒・時田隼門(社4=東京・玉川)、次鋒・館花遙季(創理1=東京・早実)、中堅・池田倖紀主将(スポ4=北海道恵庭南)、副将・上野凌雅(法1=京都産業大附)、大将・澤祐太郎(教4=東京・世田谷学園)の順に試合を行った。
 先鋒を任された時田は、時間をかけて相手の出方を観察し、じっくりと好機を伺う。1分近くが経過したところで、上段突きで1ポイントを先取することに成功すると、このまま逃げ切って時田が初戦勝利を収め、明大を一歩リードするかたちで後ろにつないだ。次鋒の館花も、序盤に上段突きで1ポイントを先取する。このままの流れで相手を攻略したかったが、明大も簡単には追加点を取らせてくれない。結果的に逆に館花が後手に回ってしまい、1-7で逆転負けを喫した。中堅で出場した池田は、明大に先取を許し、追いかける展開に。中段突きで1点を返し、その後も2本の上段突きを決めるなどの果敢な攻撃を見せたが、3-4で一歩及ばず敗れた。1勝2敗とあとがなくなった早大は、副将・上野が登場。しかし、中段突きで1点を入れたあと、終盤に得点を重ねられて追いつくことが出来ず、3敗目を喫した。大将・澤も終始相手ペースで試合を進められ、0-6で完敗。最終結果1-4で初戦敗退となった。

女子団体組手2回戦先鋒で出場し、上段蹴りを決めた藤平

 女子団体組手、初戦を戦ったのは先鋒・武川祐奈(社1=石川・小松大谷)、中堅・栗田眞悠(スポ1=石川・小松大谷)、大将・大田花希(スポ1=福井工大附福井)の3人。全員が1年生というフレッシュな顔ぶれだ。しかしその戦いぶりは1年生とは思えない目覚ましいもので、初戦の対戦校の明星大に対しては全員が6-0で勝利を収め、圧倒的な強さを見せつけた。
 関東学院大との2回戦初戦で登場したのは女子主将を務める藤平梨沙(スポ4=埼玉・花咲徳栄)。完璧な上段蹴りで相手を突き放すと、その後も隙を見せないさすがの戦いを繰り広げ、6-0で圧勝した。今試合、関東学院大は1人欠場のため、早大が不戦勝を手にし、2回戦突破が決まった。
 準々決勝となる3回戦は国士舘大との対戦に。先鋒で出場した藤平は、相手に上段突きを決められ、その後もなかなか自分の技を出せない時間が続く。そのままもう1本上段突きを決められると、最後まで点差を縮められず0-2で敗戦した。初戦を落とし、絶対に負けられない中堅・武川の試合は、お互いがお互いの出方を警戒し、睨み合う時間が長く続く。終盤、武川が攻撃を受ける時間は増えたが、粘って引き分けに持ち込むことに成功した。準決勝進出には勝利が絶対条件になる大田の試合。1分経過したところで大田が中段突きで先取し、優位に試合を進める。その後、大田の負傷によって試合が中断するアクシデントがあったが、なんとか逃げ切って1-0で勝利を収めた。
 国士舘大との対戦は1勝1敗1引き分けで並んだものの、最終結果は3戦の合計ポイント差により、惜しくも敗戦。熱戦を繰り広げた早大だったが、メダル獲得には1歩及ばず、ベスト8で大会を終えた。

 今大会で、女子団体組手はベスト8という結果により順当にインカレ出場権を獲得。男子団体組手も、初戦敗退したものの他大学の試合結果により、インカレ出場権を獲得した。1年生から4年生まで、幅広い学年が活躍した今大会。11月17日に行われるインカレでは、関東での悔しさをバネに、各々が最大限の力を発揮してもらいたい。

(記事、写真 濵嶋彩加)