6月4日〜7日に韓国・醴泉で行われた第20回U20アジア陸上競技選手権大会。早大から、男子4×100メートルリレーに関口裕太(スポ1=東京学館新潟)、男子1500メートルに間瀬田純平(スポ2=佐賀・鳥栖工)が出場し、それぞれ優勝を飾った。また、チームJAPANはメダル獲得総数で全チーム中トップに輝いた。
(取材・編集 戸祭華子)
★「陸上競技の楽しさを再度実感できた」 関口がリレーの優勝に貢献(男子4×100メートルリレー)
男子4×100メートルリレーで、3走をつとめた関口。1走の成島陽紀(東洋大)と2走の黒木海翔(東福岡高校)から首位でバトンを受け取ると、「後半の失速を抑えるため」(関口)にピッチを高めた走りを見せる。この意識が功を奏し、スピードに乗ったまま4走の渡邉瑛斗(筑波大)にバトンパス。日本は、練習通りに行えたというバトンパスでも他の強豪国を寄せ付けず、圧勝。39秒76のタイムで見事優勝を飾った。
レースを走る関口
◆関口裕太(せきぐち・ゆうた)
2004(平16)年11月4日生まれ。171センチ。東京学館新潟高出身。スポーツ科学部1年。自己記録:100メートル10秒37、200メートル21秒12。
★間瀬田、不安なんの貫禄の優勝!(男子1500メートル)
男子1500メートルに出場したのは間瀬田。予選敗退に終わった関東学生対校選手権(関カレ)後、ケガをしてしまい一時は出場が危ぶまれたという。出場が決まり、「出るからには後悔がないようにしよう」(間瀬田)と意気込んで臨んだレースでは、レースプランどおり積極的にレースを動かす。ラスト200メートルで他選手に前に出られるも、冷静に対処。全出場選手中、自己ベスト最速の貫禄を見せ、優勝を果たした。
レースを走る間瀬田
◆間瀬田純平(ませだ・じゅんぺい)
2004(平16)年2月17日生まれ。172センチ。佐賀・鳥栖工高出身。スポーツ科学部2年。自己記録:1500メートル3分42秒22。
結果
▽男子4×100メートルリレー
日本 成島ー黒木ー関口ー渡邉 39秒76 (1位)
▽男子1500メートル
間瀬田純平(スポ2=佐賀・鳥栖工) 3分50秒15 (1位)
コメント
関口裕太(スポ1=東京学館新潟)
――まず、優勝した今のお気持ちをお願いします
U20アジア選手権前の大会で個人種目のタイムが悪く、ケガも長引き自分自身に自信が持てていませんでした。ですが、リレーを優勝してみてトップで走ることの楽しさや他国の選手と互いに称え合う感動が感じられて、陸上競技の楽しさを再度実感でき、とても良い経験になりました。
――意識していたチームはありましたか
中国です。中国はメダルの取得数が日本に続き2位ということもあり、また短距離のレベルも高かったことから意識していました。
――3走になった経緯は
経緯はわかりません。ですが、今後競走部のリレーメンバーとして走っていくには、おそらく3走を走ると考えられるので、とても良い経験になりました。
――走りで意識していたことはありましたか
走りで意識していたことは、70〜80メートル付近での失速が考えられたので、ピッチを高めて走ることです。
――実際のご自身の走りを振り返って
実際の走りを振り返り、後半の失速を抑えるためにピッチをより意識したことで後半の減速を抑えることができました。また、バトンワークに関しても練習通りに行えたので全体的に良かったと思います。
――最後に、これからの目標、意気込みをお願いします
これからの目標は、9月の全カレに向けリレーメンバー入り、個人種目の3枠を全力で勝ち取りにいきたいです。また、100mでは自己記録更新を今シーズン中に達成したいです。今回のU20アジア選手権を弾みに様々なことに挑戦し、胸を張っていけるように頑張ります。
コメント
間瀬田純平(スポ2=佐賀・鳥栖工)
――優勝の感想をお願いします
僕が持ちタイムが1番上だったので勝ち切れたことにホッとしました。
――関カレからどのように気持ちを切り替えたましたか
関カレ後に足をケガしてしまい出場できるか怪しい状態でしたが、コーチやトレーナーの方達のサポートもあり走れる状態になったので、出るからには後悔がないようにしようという気持ちに切り替えました。
――レースプランは考えていましたか
最初から自分でレースを動かすことを考えていました。
――実際のレースでのご自身の動きを振り返って
前半、動き自体は悪くないと感じていました。ラスト200メートルで一度前に出られましたが、相手の選手はかなり足を使っている感じだったので、冷静にもう一度スパートをしました。
――国際大会ならではの、ハプニングはなにかありましたか
走り出してタイマーが作動せず、自分自身が何秒くらいで走っているのかわからなかったことです。
――最後に、今後の目標をお願いします
ホクレンに出場予定なのでそこで最低でも自己ベストで走れるようにすることです。